【そのまんまユニ】

「そういえば知ってる？姉さんとネロの名前って訳すると同じ黒って意味なんだよ」

「「！？」」

ユニの一言にノワールとネロの目が丸くなった。

まさか知らなかったのか、とフロムもため息を吐いた。

「じゃあユニはどうなんだよ」

「え？私？………私？」

「ユニって何のユニ？」

「いや何っつってもユニだけど」

「ユニ…となるとユニオン（組合）？」

「いや、ねーさんは割りと単体行動が得意ですよ？ユニオンっていうわけではないでしょうけど」

「じゃあユニーク」

「誰の名前が変わったものだって？」

「ユニバーサル」

「そんな自由じゃないけどね、大体所属ラステイションだっての」

「UNIX」

「それもう人名ですらない。はー…ユニってのはUNI、単一ってことよ」

「え？ユニって単一電池だったの？」

「誰が寸胴か！せめて単三か単四にしてよ！」

「寸胴なのは変わらないぞ」

「もう少しこう、スレンダーだから！トップとアンダーの差があればカップは！」

「両方下げてどうするんですかねーさん」

「…ねぇ皆。聴きにくいんだけどさ」

【ドキッ、女だらけのガールズトーク】

「結局、巨乳と貧乳はどっちが人気なの？」

「つまんねーこと聞くなよ！」

「何か妙にしっくり来てるな、フロム」

「で、何故男0のこの状態で胸談義なぞせなならんのだ」

「フロムにはわかんないでしょうけど、女神ってのは最高権力者であると同時にアイドル。人気勝負でもあるのよ。そして最終的に人気を集めるのは顔や体型、つまりは胸なわけ」

「なおさらわかんねぇよ」

「それ以前に私達候補生です「甘いッ！！」！？」

「甘い、甘いわよユニ、ネロ！具体的にはメロンパンぐらい！」

（意外と甘くないな）

「女神候補生とて女神に準じる権力がある以上それに応じた責任も応じる！人前にも出る必要がある！」

「とはいっても、基本的に人前に出るのは女神形態だろ？紫ならともかくお前ら対して変わんないだろ」

「あれは例外中の例外！あれを例外としてもユニとネロ！あんた何で揃いも揃って女神化して縮むのよ！特にむ「誰の何が、なんですって……？」……………」

「あ、グリス」「ノワねーさん、ご冥福を祈ります」

「こんにちはノワール。【誰の】【何が】【どうなる】って言いましたか……？」

「…い、いいいいいいいえ決してお姉さまの女神形態の話など一切していません私はユニとネロに女神としての心得を「言い訳無用」いやああ！フロム助けてえええええ！（ずるずるずるずる……」

「お後がよろしいようで」

「姉さん、エネルギー残留物は拾うわ…」

「汝、罪は許されんことを。眠れ、安らかに」

今日もラステイションは平和です。