IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 真相ーTruthー |
「どういうことだ・・・・・・・千冬姉・・・・・なんでこいつの名前を知っているんだ・・・」
「それは――――」
「それは家族になるはずだったからよ。」
「なに?」
マドカから発せられた言葉に一夏は疑問を抱く。
「あなたが誘拐されたあの日、私も誘拐されたの。」
「なっ・・・・・!」
「千冬お姉ちゃんはあなたか私のどちらかを助けるかのせとぎわに立たされたわ。選んだのはあなた。」
「本当か、千冬姉?」
「・・・・・・・・・・ああ。私はあの時一夏を選んだ。」
「そう。でも仕方ないわよね。私は実の家族じゃないのだから。」
「だ、だが私は一夏を助けた後にすぐさまドイツ軍にマドカのことも探してくれるように頼んだ。でも・・・・・お前は見つからないままだった。」
「まあね。でも仕方ないわよ。私は表社会から姿を消したからね。」
「M!お前まさか!」
「そう。あなたたちを利用したわ。実に面白かったわ。」
マドカはくるりと反転し後ろを向く。
「あなたたちは私の思うとおりに踊ってくれたわ。色々と私の役に立ってくれたことはありがたかったわ。でもISを奪ったことには失望したわ。」
「M!まさかあの情報も!」
「そう・・・・・嘘よ。」
「「なっ!」」
「まさかあんな嘘に騙されるなんて思わなかったわ。」
マドカはふわりと浮かぶ。ISの部分展開もしてないのは誰が見てもわかる。マドカは宙で反転する。
「それといい情報をお教えてあげる。あなたたちの恋人を殺したのは・・・・・・・・結果的には私なの。」
「どういうことだ!」
「わたしがあのビースト達をあの場所に来るように仕向けたの。でも一つ言っておくわ。私があそこに誘い込んだのは地球にいるビーストよ。」
「何が言いたい!」
「ビースト自身を呼んでいるのはあなたたたち人間よ。」
『!!』
一夏以外の全員は驚く。
「ビーストはあなたたちの恐怖心をエサにやってくる。結果、あなたたちが呼んでいるけど結果的にあなたたちの恋人を殺したのは私よ。」
マドカは懐からダークエボルバーを取り出す。
「でももう用はないわ。あなたたちとはここでおさらばよ。最後に一つだけ、『亡国企業』は私とあなたたたちの三人しかいないの。他の仲間ってのは私が金で雇ったなりきりの奴らよ。」
「M!貴様!!!!!!!!!!!!!!」
「さようなら。」
マドカがダークエボルバーを振ろうとした瞬間、マドカの動きが止まり、苦しいはじめる。
「ぐ・・・・があ!・・・・・・・・・おまえ・・・・・・また邪魔する気か!!」
「どうなってんのよ・・・・・・・・・・・あれ。」
「苦しんでいるようだが・・・・・・・」
「誰と話しているんだ?」
その時一夏には聞こえる声があった。マドカと同じ声だが、おとなしい声が。
(させない・・・・・・・もう二度と・・・・・・・・悲しむ顔は見たくない!)
・・・・・・・・・まさか!!
一夏は懐からブラスターショットを取り出し、マドカに向ける。楯無は一夏の手に握られているブラスターショットを見て驚く。
一夏は引き金を引く。ブラスターショットから黄色く、小さな発光弾が放たれ、マドカの額に命中する。一同驚きの表情を浮かべる。
「デュ、デュナミスト―――――――――!!!」
マドカから黒い体がマドカの体から出る。一方は白いワンピースを着たマドカと黒いゴスロリ服を着たマドカが現れた。白い方のマドカは地面に真っ逆さまに落ちていく。千冬は掛け走り、マドカをキャッチする。
「千冬・・・・・・・・・・・・おねえ・・・・・・・・・ちゃん・・・・・・・」
「大丈夫か、マドカ!」
「う・・・・・・・・・うん・・・・」
「貴様、よくも器から離したな!」
「お前の器じゃねえ!」
一夏はブラスターショットのバレルをスライドし、黒いマドカに照準を定め撃つ。黒いマドカはダークエボルバーから黒い光線を放ち、相殺する。
黒いマドカはゲートから出て行く。
「逃がすか!」
一夏は黒いマドカを追いかける。箒達はただそこに立ってマドカのほうを見ていた。
だが楯無だけは踊りで平常心が保てなくなっていた。
「どうして・・・・・・・・・・一夏君があれを・・・・・・・・・」
そんな楯無をよそに千冬はマドカに語りかけていた。
「マドカ、しっかりしろ。」
「だい・・・・・・・・・・・・嬢・・・・・・・・・・・・・ぶだ・・・・・・・・・よ。」
「おい、マドカ!」
オータムがマドカに話しかける。
「オー・・・・・・・タム・・・・・・・・・・さん・・・・・・・・」
「なんだ今のは!どうしてお前が二人いる!」
「あいつは・・・・・・・・・・・・・・闇・・・・・・・・・」
「闇?」
「え・・・・・ええ・・・・・・あいつは・・・・・・・・・私に・・・・・取り付いていた・・・・・・・・・ずっと・・・・・・前に・・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・」
「え?」
「あいつを・・・・・・・・・・・止められなかった・・・・・・・・・ごめんなさい・・・・・ごめんなさい・・・」
マドカは泣きながら謝っていた。そんなマドカをオータムとスコールはそんなマドカを攻める気になれなくなった。
「・・・・・・・あの黒いのと倒せば私達の方敵は終わる。」
「そうね、オータム。」
「・・・・・・・り・・・・・・」
「え?」
「あいつは・・・・・・・・・あなたたち・・・・・・では倒せ・・・・・・・・ない・・・・あいつは・・・・・・作られた・・・・・・・・・兵器・・・・・・・」
その時であった。突如地響きが一同を襲う。そして黒く、赤い瞳の巨人が現れた。
説明 | ||
いきなり現れたマドカの名を呼ぶ千冬に一夏は驚いていた。 | ||
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コメント | ||
まだ最後じゃないです。(ザルバ) ここから一気にクライマックスへGO!(matu) 話が一気に進んだような気がするな〜。(駿河) なんか、楯無さんが一夏とくっつきそうですね。(竜羽) 最後の敵、来る(デーモン赤ペン) |
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