IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者?
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episode137 雪月花

 

 

 

 

「あれは・・・」

 

「ほぅ」

 

千冬はハルファスベーゼは遠くで交戦し、刃を交えている時に一夏を見ていた。

 

「第三形態移行・・・だと!?」

 

未だ誰も行えてない事を一夏が行った事に驚いていた。

 

「お前の一族の者はどうやら更に力を増したようだな」

 

「・・・・」

 

「見物だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏・・・」

 

輝春は息を呑んで見ていた。

 

「馬鹿な・・・第三形態移行だと・・・こんな事が!?」

 

近くに居たクラリッサも驚いていた。

 

「俺達は中々運がいいな」

 

「・・・・?」

 

「何せ、未だに誰もやっていない第三形態移行。その歴史的瞬間に立ち会っているのだからな」

 

「歴史的瞬間、か。確かに、そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

新たなる姿を得た白式を纏う一夏はゆっくりと目を開けた。

 

その姿は以前よりも大きく変わっていた。

 

鋭利的なラインが多くある装甲に変化しており、関節部と腹部以外に装甲がある構成で、頭には第二形態時と同じユニコーンの様な一角と、第一形態時に装着していたヘッドユニット、耳に後ろに伸びるデバイスを装備していた。両手には篭手の様な物が新たに出ており、中央に黄色い縦に少し長い六角形のパーツが埋め込まれていた。両肩には持ち手がある白いパーツを新たに搭載し、背中には少し小型化したウイングスラスターを小型のバックパックに接続されており、その両脇に縮んで収納されていた砲身があった。そして両肩の非固定ユニットにはバインダーに変化しており、白いパーツをベースに可動式の青いパーツに、半透明の緑の刃を持つパーツを六基ずつ計十二基を搭載していた。そして右手には更に強力な武器へと進化し、白銀の輝きを放つ『雪片神型』を持っていた。

 

「行くぞ・・・『白式・雪月花』!」

 

一夏は雪片神型を振るい、背中のウイングスラスターを展開して赤いエネルギー翼を出して勢いよく飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

『ユニゾン・・・アウト』

 

と、隼人はユニゾンアウトしてリインフォースから出てくるが、直後に身体が重くなって落ちそうになるが、すぐにリインフォースが左腕を掴む。

 

「本当に大したやつだ。いや、それ以上だ」

 

『・・・・』

 

隼人はリインフォースの肩を借り、一夏と白式・雪月花を見ていた。

 

「派手な見た目になったな。それに、凄さも」

 

『えぇ・・・そうですね』

 

「見せてみろ、一夏。お前の可能性を」

 

『可能性・・・』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

一夏は雪片神型の刀身を展開して太く濃いピンクのエネルギー刃を出して勢いよく振るい、レギナを切り裂く。

 

すぐに飛び出すと、背中の赤いエネルギー翼とスピードで残像が形成され、レギナは残像の方に向かって砲撃する。

 

そのまま一体のレギナの頭部を左手で掴むと、レギナの頭部を吹き飛ばし、直後に左手を真っ直ぐに立てて突き出してボディーを貫き、すぐに下がった。

 

よく見れば掌には銃口があり、そもそも鋭利な形状の指であるISであるが、白式・雪月花はそれよりも一段と鋭く、指自体が刃となっていた。

 

「っ!」

 

直後にレギナがバインダーライフルを放ってくるも、一夏は左手の甲の黄色いパーツより零落白夜と不知火のエネルギーフィールドの二つの能力を持つリフレクターを展開してビームを弾く。

 

すぐに背中より縮めていたキャノン『白雷(はくらい)』を展開し、高出力ビームを放ち、レギナを撃ち抜いた。

 

「行け!『雪牙(せつが)』!!

 

一夏は非固定ユニットの半透明の緑の刃を持つユニット雪牙を切り離し、勢いよく飛ばした。

 

高速で飛ばされた雪牙は直角で曲がり、レギナを数体を貫き、更に五体を切り裂いて撃破した。

 

一夏は更に広範囲に飛ばしてレギナを更に五体を切り裂いた。

 

「ちっ!」

 

一夏はすぐに雪牙を全て呼び戻すとそれぞれを頂点として間にフィールドを張ってレギナのバインダーライフルから放たれるビームを防いでいく。

 

「雪牙!ブラスターモード!」

 

と、雪牙が二基ずつ接続部を向かいに間を空けて重なり合い、計六基を一夏の周囲に配置すると、間よりビームを発生させて前方に照射してレギナを数十体飲み込んで撃破した。

 

「まだすべてを出し切ってない!」

 

と、非固定ユニットのバインダーの青い部分を上にせり上げると、その間に粒子が充満し、四つずつ計八つの刃を形成する。

 

「『ソードビット』!!行けっ!!」

 

一夏が左腕を振るいソードビットが勢いよくバインダーから飛び出し、レギナに向かっていく。

 

レギナはかわそうとするも、ソードビットはそれよりも速く突っ込み、八つのソードビットが八体のレギナに突き刺さる。

 

「・・・バースト!!」

 

一夏が左手を握り締めると、その瞬間突き刺さったソードビットが爆発し、レギナを粉砕する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『何と言う戦闘力だ・・・』

 

「第三形態移行って言うのはこんなに凄いものなのか。それとも白式が異常なのかな」

 

その様子を見ていた隼人とリインフォースは驚いていた。

 

「Cファンネルに似たような武器か。格闘、砲撃、防御ができるビットに、エネルギー体で爆破性のあるビット。二種類のビットを発現するか」

 

『以前の不知火を腕に内蔵化しているようですね。瞬時に機能の切替ができるようになっている』

 

「それに、かなり大きな反応を示しているな」

 

『と、言うより・・・増え続けている?』

 

見れば白式の攻撃は派手であり、何より背中のウイングスラスターより常に赤い半透明のエネルギー翼を出しているため、以前のままなら既にエネルギー切れを起こしてもおかしくは無い。

 

「・・・まさか、エネルギーを作り出していると言うのか」

 

『つまり、白式は自らエネルギーを作り出す何かを得た、と?』

 

「確証は無い。だが、今の状態だとその可能性はある」

 

『・・・・』

 

「とんでもない事になってそうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・」

 

周囲のレギナを撃破して一夏は雪牙をバインダーに戻すと、雪片神型を振るう。

 

「箒・・・」

 

上を見上げるとインフィニットジャスティスが浮いていた。

 

「待っていろ。すぐに助け出す」

 

雪片神型のカートリッジをリロードすると濃いピンクのエネルギー刃が消えて鍔が横に広がると中央に少しパーツが伸びるとそこより長く幅の広い半透明の青白い刀身が形成され、一夏は両手で持って構えた。

 

一夏は一気に飛び出して雪片神型を振り下ろすも、箒は右手のビームサーベルを振るって刃を交える。

 

直後に右足のビームブレードを出して振るってくるが、一夏は左掌にフィールドを張ってビームブレードを受け止めた。

 

「くっ!」

 

そのまま一気に後ろに後退すると左掌の銃口より高出力ビームを放ち、箒はビームをかわして左手に持つビームライフルを放つ。

 

一夏は左手の甲よりリフレクターを張ってビームを弾きながら飛び出すと背中より白雷を展開して放つも箒は上に飛んでかわし、そのまま降下しながらビームサーベルを振り下ろすが一夏は雪片神型を振るって刃を交える。

 

箒は強引に一夏を押し返すと左足を振り上げて雪片神型を蹴り飛ばす。

 

「くっ!」

 

直後にビームサーベルを振り下ろすが、一夏は両掌にフィールドを張って真剣白羽取りのようにビームサーベルを挟み込んで止める。

 

これには少し驚いたかのような動揺を見せたが、直後に一夏はインフィニットジャスティスに蹴りを入れて離れると、落ちてくる雪片神型をキャッチする。

 

「頼む、白式!箒を助ける為に、俺に力を貸してくれ!」

 

すると一夏に応えるように白式は各所より赤い光を出し、全装甲の一部を展開して下にあった赤いフレームが赤く輝き、額にある一角も縦に展開した。雪片神型もカートリッジをリロードし、大剣形態から鍔が元の幅に狭まると長いまま刀身の密度が高まった。

 

《零落白夜・・・発動》

 

同時に白式と一夏はオレンジのオーラに包まれる。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

一夏は一気に飛び出すと雪片神型を振るいインフィニットジャスティスの右肩の白い部分を切り裂いた。

 

すぐに旋回して雪片神型を振るうが、箒はすぐに後ろを振り向いてビームサーベルを振るうが、零落白夜の効果でビームサーベルは消滅するように切り裂かれる。

 

そのまま雪片神型の刃はインフィニットジャスティスを切り付け、それによってインフィニットジャスティスのエネルギーの殆どを消滅させる。

 

しかしすぐに紅椿の単一能力絢爛舞踏を発動させてエネルギーを回復させる。

 

(くっ!やっぱり絢爛舞踏と零落白夜は相性が悪いか!)

 

エネルギーを消滅させる零落白夜に対してエネルギーを増幅させる絢爛舞踏・・・こうなると一夏が不利になる。

 

「どうすれば・・・手が届くって言うのに・・・目の前に箒が居るって言うのに・・・」

 

 

 

 

 

『一夏さん!』

 

と、レギナをバスターソードで切り裂いてツヴァイが近付いてきた。

 

「ツヴァイ?どうしてここに?」

 

『隼人さんから言われて来ました!』

 

「隼人から?」

 

『一夏さんの力になってやれ・・・との事です』

 

「そうか・・・!」

 

一夏はインフィニットジャスティスがリフターのビームキャノンを放ってきて雪片神型を振るって切り裂くと、ツヴァイと合流する。

 

「だが、力になれったって、どうするんだ?」

 

『・・・・』

 

ツヴァイは少し悩むも、すぐに決意する。

 

『一夏さん。説明している時間はありません。すぐにユニゾンを行います!』

 

「ゆ、ユニゾン?」

 

一夏は一瞬理解できなかったが、ツヴァイが一夏に近付くと白式に触れる。

 

『ユニゾン・・・インッ!!』

 

そしてツヴァイ側からユニゾンを行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『隼人』

 

「あぁ。どうやらツヴァイが・・・一夏とユニゾンをしたようだな」

 

隼人はリインフォースに連れられてようやく補給ポイントに到着して補給を受けていた。

 

「しかし思えば、ビームサーベルを白羽取りで止めるって・・・今の白式は何でもありだな」

 

『えぇ。しかし零落白夜では絢爛舞踏を持つ篠ノ乃の紅椿に対抗するのは難しいようです』

 

「あぁ。まぁ元々あの二体はお互いの力の抑止力としての立ち位置を持っている。それがこうも対戦ででるとはな」

 

『・・・・』

 

(ツヴァイが用意されていた意図・・・ここで分かるかもしれないな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・な、何が?」

 

一夏は目を開けると、そこにはツヴァイは居なかった。

 

「ど、何所に行ったんだ?」

 

 

 

『リインならここですよ、一夏さん』

 

「っ!?」

 

一夏は頭の中でツヴァイの声がして驚く。

 

「ど、どうなってるんだ!?な、なんでツヴァイの声が頭の中に!?」

 

『お、落ち着いてください!』

 

ツヴァイは慌てる一夏を止める。

 

『これがユニゾンです』

 

「ゆ、ユニゾン?」

 

『簡潔に言えば、今はリインと一夏さんは一体化していることです』

 

「一体化・・・?」

 

『と、言っても正確には白式とリインが一体化したってところですね』

 

「・・・・」

 

と、一夏は白式を見て違和感を持つ。

 

よく見れば白式に変化があった。

 

赤く輝いていたフレームが青く輝き、背中のウイングスラスターより放出していた半透明のエネルギー翼も赤から青に変わっており、全体的に白が多かったが、ユニゾン後は太陽の光に照らされて輝く白銀に変わっていた。

 

「白式の外見が・・・」

 

『ユニゾン適性も高く、相性も良いみたいです』

 

「そ、そうなのか?」

 

『はいです。では、ここからが本番です!』

 

「本番、か」

 

一夏は箒に向き直る。

 

『箒さんのISを戦闘不能にするには強力な一撃だけではできません』

 

「零落白夜が紅椿の絢爛舞踏に相殺されるからな。カートリッジを上乗せしても無理か」

 

『ですから、ユニゾン能力と単一能力を同時併用です!』

 

「ユニゾン能力?」

 

『ユニゾン時に使える個人それぞれ異なる能力です。一夏さんの場合はイメージを効果として具現化するものです』

 

「イメージした物を効果として具現化する・・・」

 

『時間はあまり掛けられません。ぶっつけ本番で行くです!』

 

「お、おう!」

 

一夏は一気に飛び出すとカートリッジをリロードして雪片神型を両手に持つ。

 

箒はリフターのキャノンと左手のビームライフルを放ってくるも、一夏は雪片神型の刀身の腹で弾いていく。

 

(イメージ・・・そうだ!イメージするんだ!)

 

一夏はインフィニットジャスティスを見て両手に力を入れる。

 

(箒を傷つけず、紅椿も損傷させずに機能停止にさせる・・・イメージを!)

 

難しいイメージであったが、不思議と簡単にイメージが形成されて雪片神型の高密度のエネルギー刃の輝きが増す。

 

『雪片神型に零落白夜のエネルギーを集中するです!』

 

それと同時にツヴァイが零落白夜のオーラを雪片神型に纏わせると、一夏は一気に飛び出し瞬間加速を掛けて飛び出した。

 

箒はとっさに横に飛んでかわした。

 

 

 

「甘い!」

 

と、一夏はほぼ直角で二回曲がって再度瞬間加速を掛けて飛び出した。

 

箒はすぐに振り返ったが、その時には一夏が雪片神型を振り被っていた。

 

「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 

一夏は勢いよく振り下ろし、イメージし零落白夜の力を纏わせた斬撃をインフィニットジャスティスに叩き付けた。

 

それによってインフィニットジャスティスは震えると、ツインアイの光が消えてそのまま装甲が強制解除され、量子化されて消える装甲の中より箒が出てくる。

 

一夏は雪片神型を手放し、白式の刃物のように尖った指で箒を傷つけないように優しくそっと抱き止めた。

 

「箒・・・」

 

気を失っているも、怪我が無い事を確認して一夏は安堵の息を吐く。

 

そうしてツヴァイがユニゾンアウトして一夏より出てくると、白式が元の色に戻り、展開していた装甲が閉じて額の角も元の一角に戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうやら俺達の出番は無かったようだな」

 

『えぇ』

 

そうして補給を終えた隼人はリインフォースとレギナを撃破しながら向かっていたが、その途中で終わったのでその様子を見ていた。

 

「・・・・」

 

するとバインド達は次々と戦域を離脱していき、中にはハルファスベーゼとゴールドフレーム天が含まれていた。

 

(これで四人・・・残るは五人か)

 

撤退していくバインドを見ながら考えた。

 

(簪・・・待っていてくれ。必ず・・・助け出すからな)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏・・・」

 

千冬は遠くで一夏の様子を見ていた。

 

第三形態移行した事で驚いていたが、何より一夏が無事であった事を確認できて安堵の息を吐く。

 

(白式の第三形態移行、か・・・あいつが知ったら大喜びだろうな)

 

そう考えながらレヴァンティンを左サイドアーマーにマウントしている鞘に収める。

 

 

(しかし・・・)

 

と、次はツヴァイとリインフォースを見る。

 

「あの二人は・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ!


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ユニコーン バンシィ ガンダム インフィニット・ストラトス IS 

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