真恋姫†夢想 弓史に一生 第七章 第六話
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〜聖side〜

 

 

「ひ〜〜〜ちゃ〜〜〜ん〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!」

 

「ぐぼはぁ!!!!」

 

 

腹部目掛けて思いっきり飛び込んできた雅を受け止めようと努力するも、その勢いを殺しきれず吹っ飛ぶ俺。

 

そのまま地面に背中から倒れこみ、数メートル進む。

 

辺りには俺が立てた砂埃が舞い、直接その姿は見えないが皆の咳き込む声が聞こえてくる。

 

なんとも、申し訳ない……。

 

 

「こら〜……危ないだろ?」

 

「でへへ〜〜……ひ〜ちゃ〜ん……。」

 

「聞いてないや……。」

 

 

俺の腰に手を回し、雅は馬乗りする様な形のまま胸に顔をこすり付けてる。

 

前も思ったが、それに何の意味があるのか………。

 

 

「……聖さん、大丈夫??」

 

「あぁ、大丈夫だよ桃香。」

 

「あの〜……この方は〜……??」

 

「そうだな、皆に紹介しないといけないし……ほら、雅。俺の上からどいてくれ。」

 

「ぶぅ〜〜………。」

 

 

雅は渋々ながらも俺の上からどいてくれた。

 

立ち上がって埃を払い、服に破れが無いかチェックする。

 

あれだけ地面で擦られたから少しくらいは………おぉ…何処も破れてない……。結構丈夫だな…。

 

 

「それで、この方はどなたなのですか?」

 

「ほらっ、雅。皆のほうを向いて。」

 

「……は〜い。」

 

 

俺の方を向いていた雅は、くるっと半回転して皆のほうを向く。

 

 

「この子は………。」

 

 

俺がそこまで言いかけると、

 

 

「貴様!! この国の者ではないな!!」

 

 

愛紗は武器を構えると、その切っ先を雅に向ける。

 

 

「愛紗、武器を仕舞え。この子は……。」

 

「……何? 私とやろうって言うの?」

 

「雅、お前も煽るな。」

 

「ほほう……腕に自信があると見える。一つお手合わせ願おうか。」

 

「良いけど……今私機嫌悪いんだよね……。手加減できないよ…?」

 

「面白い……。その方が負かした時に言い訳が立たぬからな。」

 

「ちょっと!! 愛紗ちゃん!!」

 

雅も彼女の武器である大きな斧を取り出し、両者の間には険悪な雰囲気が漂い、双方引けない所まできている。

 

今まさにお互いが動き出そうとするその刹那。

 

 

「いい加減にしろ!!!!」

 

 

険悪なムードを払拭するように俺の怒声が木霊する。

 

その怒声に、愛紗はおろか、雅やその場に居た他全員もビックリして動きを止めている。

 

 

「愛紗ぁ!!!!  話は最後まで聞け!!!! この子は五胡とは関係ない!!!! それは俺が保障する!! それに、雅は俺の軍の将だ!!!! 文句を言おうって事なら、俺も黙ってないぞ!!」

 

「うぐっ………すいませんでした………。」

 

「雅も!!!! 愛紗を煽るな。下手に関係を悪くしてもこちらに利益が無いことくらい、賢いお前なら分かるだろ!!」

 

「………は〜い。」

 

 

二人とも構えていた武器を渋々ながら下ろすと、次に続く俺の言葉を待った。

 

 

「愛紗、見掛けは五胡の者に見えるかもしれないが、雅は間違いなくこの国の出身だ。それにさっきも言ったがうちの将に刃を向けるなら、俺も黙っちゃいない。それとも何か?? そっちから持ちかけてきた同盟話を、そっちから反故にしようって言うのか?」

 

「いえ……。」

 

「それにな、異民だって言うんなら俺もそうだ。愛紗は俺に武器を向けるか?」

 

「…………。」

 

「……人は見かけで判断するものじゃない。それに、皆が笑って暮らせる世の中には五胡も含まれるはずだ。なら、その考えは今の内に改めておかないとな。」

 

「……申し訳ありませんでした。」

 

「分かれば良いよ。俺も説明の仕方が悪かったようだしな。すまんな、愛紗。」

 

「そんなっ!! もも…勿体無き……おお…お言葉です…。」

 

 

愛紗はあたふたしながら頭をペコペコと下げる。

 

 

「……本当に、どっかの短気で頭固い人には勿体無い言葉〜。」

 

「なにを!!!!」

 

「雅っ!!!! そうやって愛紗を逆撫でするからこうなってるって事をいい加減理解しないか!!!」

 

「っ…………。  何でよ!!!! 先に喧嘩売ってきたのはあっちじゃん!!!!」

 

「だからといって、それを煽って良いことにはならないだろう!!!!」

 

「何よ……。ひ〜ちゃんはずっと私の味方なんでしょ!!!」

 

「それとこれとは関係ないだろ!!?」

 

「関係なくなんて無いもん!!!!」

 

「おいっ!!! 雅っ!!!!!!!」

 

 

雅はぷいっとそっぽを向くと、そのまま歩いて行ってしまった。

 

 

「あの〜……大丈夫なんですか…??」

 

「ゴメンな、桃香。なんだか分からないけど雅のやつ機嫌が悪い見たいでさ……。」

 

「いえいえ。私たちの方こそ、あの子を五胡だと勘違いしちゃって……。」

 

「この国で生きてきた以上、それは仕方ないことだろう……。問題はその後どう接するか…だな。」

 

「うん。私、あの子とお友達になりたい。その為に、あの子に謝らなきゃ……。」

 

「………名前は姜維。友達になりたいなら、名前を覚えてあげてくれ。」

 

「ありがとう、聖さん!!!! 姜維ちゃんか……えへへっ。」

 

 

人の上に立つ者は形はどうであれ、多くの人と友になっていく。

 

それが力となって、頭となって、血や肉となって……そうして一人の王が出来上がっていくのだ。

 

つまりは、優秀な人ほど友が多いということだ……。

 

 

 

「聖さん、行ってください。」

 

「………どこに?」

 

「どこにって!!!? 姜維ちゃんの所に決まってるじゃないですか!!!!」

 

「怒ってるみたいだし……今はそっとしといてやった方が―――。」

 

「いいから行ってください!! ほらほらっ〜!!!!」

 

「ちょっ!! 押すなって!! ………分かったから。話の続きは、終わったら行くから。」

 

「はい。いってらっしゃ〜い!!」

 

 

桃香に背中を押される形で雅の天幕へと足を向ける聖であった。

 

 

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〜雅side〜

 

 

天幕の中には、寝台にうつ伏せになりながら一人泣きはらす少女がいた。

 

 

しばらく泣き続けた後、今度は後悔に苛まれるように呻き始める。

 

 

頭の中では、先ほどの出来事に対する自問自答が終わり無く繰り返されていた。

 

 

 

………やっちゃった。

 

 

 

………どうしよう。

 

 

 

………ひ〜ちゃんに嫌われちゃうかな……??

 

 

 

そんなことになったら………私、生きていけない…。

 

 

 

でも………さっきのはひ〜ちゃんが悪い………。

 

 

 

先に喧嘩を吹っ掛けてきたのは向こうだ…。

 

私の一番気に障ることを言ったあいつが悪い…。

 

自分が一番触れられたくない事、私の逆鱗に触れたあいつが悪い……。

 

 

 

なのに……ひ〜ちゃんは私が悪いと言う。

 

 

何で……??

 

 

……理由は既に分かってる。

 

 

私が煽ったのが悪い……。

 

 

何で煽ったの……??

 

 

……イライラ、ムシャクシャしたから。

 

 

原因は……??

 

 

…分からない。

 

 

じゃあ、何に対して……??

 

 

………分からない。

 

 

最終的にどうしたかったの……??

 

 

…………分からない。

 

 

答えは出るものではない。何故なら、私自身がその答えを知らない恐れがあるから……。

 

 

 

終わらない堂々巡りを始めてどれくらい経っただろうか……。

 

 

体感的には何時間も過ぎたような気がするが、実際はさほど時間は進んでいないだろう。

 

 

天幕越しに見る太陽の位置が、先ほどから少ししか動いていないのだから……。

 

 

 

 

 

今、ひ〜ちゃんは何してるのだろう……。

 

 

劉備たちと一緒にまだ話してるのかな……。

 

 

それとも、橙里や麗紗たちと話してるのかな……。

 

 

どちらにせよ………私以外の女の子と一緒にいるんだろうな………。

 

 

ズキッ……。

 

 

…………嫌だよ。

 

 

ズキズキッ……。

 

 

……………ひ〜ちゃんが私から離れて行っちゃう…。

 

 

ズキン!!

 

 

……そんなの嫌だよ!!!!!

 

 

 

「……はぁ……はぁ…………私嫉妬してるのかな……。」

 

 

 

ボソッと呟いた一言が、脳内で反芻される。

 

 

嫉妬か………。

 

 

確かに、それは経験したことが無いものだ……。

 

 

もしかしたら、この気持ちの答えはそれなのかもしれない……。

 

 

誰かに奪われてしまうという焦燥感も、傍にいたいと思う願望も、誰にも渡したくないと思う独占欲も全て含めてひ〜ちゃんの周りにいる自分以外の女の子に向けた嫉妬なのかもしれない。

 

 

そうすると………私はどうすれば良いの……??

 

 

ひ〜ちゃんは皆のひ〜ちゃんで………独占することは出来ることではなくて………逆を言えば誰かに取られるということも無いわけで………傍にいることは誰にでも出来ること……。

 

 

じゃあ、今までのように接していくしかないのだろうか……。

 

 

「………でもそれだと……何時になれば、ひ〜ちゃんは私の思いに気付いてくれるのかな……。」

 

 

彼ほど鈍感で、乙女心を分かってない人を相手にするのは大変だ……。

 

あれほど真っ直ぐに気持ちをぶつけていっても、戯言としてしか受け取らず、いつも有耶無耶で終わらされる。

 

時に狙ってやっているのではないかと疑いたくなるが、あれが天然であることは彼の傍にいれば分かることである。

 

 

 

ならば、真剣に告白してみるしかない……のだが……。

 

 

「……告白…か………。」

 

 

天帝として生きてきたこの人生で、告白などという事を経験したことは一度も無い。

 

告白の現場を見たことはあるのでその方法等は分かっているが、いざ自分がする立場になると、見て得た知識だけでは心細くなるものである。

 

 

告白して振られたらどうしよう……。もしかしたら、嫌いと言われるかもしれない。

 

そんな言いようの無い不安に駆られ、それでも頭の中には彼の顔が浮かんでくる時点で、私はもう末期症状なのかもしれないが……。

 

 

 

 

 

 

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目を閉じると暗闇の世界が訪れる中で、瞼の裏に映るのは彼の笑顔。

 

その笑顔は私を魅了し、その笑顔に救われて、その笑顔に恋をした。

 

 

私はね……ひ〜ちゃん……。

 

ただ、あなたが私の傍で笑っていてくれれば、それだけでも幸せなんだよ……。でもね、私って欲張りだからさ……。あなたの傍に居れる証が欲しいんだ……。

 

 

「ひ〜ちゃん………好き……大好きだよ……。」

 

 

枕をぎゅっと抱き締め、想いを口にする。

 

たったそれだけの短い言葉なのに、それを口にするのが酷く重く感じる。

 

これが、本当の告白というものなのかな……。

 

はちきれそうなほど高鳴る胸の鼓動、荒くなる息遣い、高くなっていく体温。

 

頭の中で彼の事を思うだけで、もやもやとした気分になってきた。

 

 

「はぁ………はぁ〜………ひ〜ちゃん………。」

 

 

熱くなった身体に触れれば気持ちは自然と昂ぶって、薄絹越しに触るその場所はしっとりと濡れている。

 

今まさに、その場所に触れたその瞬間。

 

 

「雅、入るぞ。大丈…夫………か………。」

 

「えっ!!? ひ〜……ちゃん………。」

 

 

天幕の入り口から入ってきた男と目が合って、辺りを静寂が支配する。

 

 

 

 

 

 

 

何で!?どうして!?何故彼がここに居るの!?

 

と言うかそれ以前に、見られた!!!!! 見られた!! 見られた!!!! 見られた!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

混乱する頭でまともな思考が出来るはずも無く、あたふたどうにかしようとしていると、

 

 

「………悪い、お取り込み中だったか……。また後にするよ……。」

 

 

と彼は言って天幕から出て行こうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと待って!!!! 今出て行かれたら、私恥ずかしくて死んじゃう!!!! こんなあられもない姿を好きな人に見られたなんて、告白どころの騒ぎじゃない!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天幕から出て行こうとする背中にどうにかして絞り出したか細い声をぶつける。

 

 

「……い……行かないで〜……。お願いだから……行かないで……。」

 

 

言葉とともに情けなさからか涙が止まらなくなる。

 

 

私の言葉に振り向いた彼は、少し逡巡した後、私の傍にやってきてぎゅっと抱き締めてくれた。

 

 

「分かった、行かないよ。雅が泣き止むまでここでこうしているからね…。」

 

 

彼の言葉と彼の包み込むような抱擁は、安らぎを与え、混乱していた思考を少しずつ解していってくれる。

 

ようやく落ち着いたところで彼から身体を離し、不器用な笑顔で彼に話しかけた。

 

 

「と……ところで……ひ〜ちゃんはどうしてここに……??」

 

「どうしてもこうしても無いだろ……。雅が勝手に出て行ったんだから。」

 

「あっそうだったね……あははっ……。」

 

「どうした? 体調でも悪いのか??」

 

「ううん。そんな事無いよ……。」

 

 

どこかぎこちない会話を続けながら私はこれはチャンスなのではと思う。

 

 

ひ〜ちゃんの周りには常に女の子が居る。

 

そんな中告白しようとするなら、今この時を除いて他には無いだろう。

 

………よしっ。

 

意を決し、人生で一番の大勝負にうってでることにした。

 

 

「……あのね、ひ〜ちゃん。」

 

「ん?? どうした?」

 

「ごめんね、今日は……。」

 

「謝ってくれるなら良いのさ。」

 

「あのね……。」

 

「ん??」

 

「私……今日嫉妬してたみたいなんだ。」

 

「嫉妬??」

 

「私ってどうやら独占欲強いみたいでさ……ひ〜ちゃんの周りに女の子が一杯居るのが気に入らなかったんだよね……。」

 

「……。」

 

「ううん、それだけじゃなくて……彼女たちが羨ましかったんだよ……。あんなに素直に自分の気持ちを曝け出せる彼女たちが……。」

 

「……そうか。」

 

「でもね、私も決めたんだ。自分の気持ちに素直になろうって……。」

 

 

彼の顔を正面から見つめ、思いの丈を全て吐露する。

 

 

「私は………ひ〜ちゃんの事が大好きです。」

 

「……ありがとう、雅。でも良いのか?? 俺は気が多い男だぞ?」

 

「そこは大丈夫……。私もそれは理解してるし、その中で私が一番になれば良いだけだから。ただ……。」

 

「ただ……??」

 

「私、これから自分のしたいようにするから、我侭になると思うの……それでも……良い??」

 

 

彼は一瞬キョトンとした後、急に大笑いし始めた。

 

 

「何でそんなに笑うの!!!」

 

「ごめんごめん……雅ってそういうの気にするんだなって思ったら……。」

 

 

ひとしきり笑った後、彼は急に私を抱き寄せた。

 

 

「こんな俺で良かったら、こちらからお願いします。」

 

 

その言葉を聞いただけで、今までの苦労や苦悩が報われたような気がした……。

 

良かった……気持ちを素直に告げて……良かった。

 

 

 

それから後は幸せすぎて何が起きたかはあんまり覚えていない。

 

覚えているのは、目が覚めると隣に彼は居なくて、探しに歩き出そうとすると、やたらと歩き難かったことぐらいかな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第七章 第六話 嫉妬 END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後書きです。

 

 

すいません。今回はこんなことになってます…。

 

パソコンの不具合の関係で色々ありまして…。

 

 

 

 

 

さて、今話で遂に雅にも手を出した聖君ですが……作者が言うのもなんですが、羨ましいです…。

 

 

しかし、ハーレムの怖さはハーレムを持ってこそのみ分かるもの…。

 

きっと苦労は絶えないと思います…。

 

 

 

 

次話ですが、日曜日にあげるつもりです。

 

それでは、お楽しみに…。

説明
どうも、作者のkikkomanです。

今話は微エロ表現が含まれるため、閲覧に注意して下さい。
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コメント
>nakuさん   コメントありがとうございます。  そうですね…。私としましても、初めの頃の劉備軍の他力本願さは少し酷いと思い、ちょっと表現を苛烈にして今回描いています。今後の桃香たちの変化ぶりにご期待下さい!!(kikkoman)
>ヒトヤ犬さん   コメントありがとうございます。  一刀→聖ですかね…。  聖さんは女の子のそのままを受け入れますが、そのような器の広さを見せられると、女の子は逆に大人しくなるものなのかも知れませんね。ともあれ、雅は今後聖に逆らうことはないでしょうから、騒ぎは小規模で終わると思われます。(kikkoman)
いやいや一刀我侭でも良いなんて言ったらまた今回みたいな騒ぎがあるんだからそこはダメと言わないとW(親善大使ヒトヤ犬)
>将軍さん コメントありがとうございます。 なるべくみんな出るようにしてるんですが、如何せん難しい所ですね…。ともあれ、雅の思いが届いて良かったです。聖の鈍感さは類を見ませんからね…。しかし、それが主人公の定義でもありそうです。(kikkoman)
雅久しぶりに見た気がする。まあ、何はともあれ雅の思いが届いてよかった!聖ももう少しだけ乙女心ってものを理解しようね(将軍)
>nakuさん     コメントありがとうございます。  なんと言うか、愛紗ってこういう役回りなんですよね…。まぁ、彼女の思う正義が信条なんでしょうがないとは思いますが…。  でも、そんな愛紗を私も好きです!!(kikkoman)
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