恋姫夢想〜〜虚刀流を継ぎし者〜〜(蜀√)第4話 |
俺が水鏡先生の元で勉強し始めて1週間ほどが過ぎた。少しずつだが読み書きができるようになってきている。
「あ、榊さんそこはそうじゃなくて…」
「えっと、ここも違います…」
「そこの表現はそれよりも…」
諸葛亮と鳳統、それに徐庶も手伝ってくれている。
「榊さんいるかい!?」
村人の1人が慌てて水鏡塾に飛び込んできた。(水鏡塾=水鏡先生の私塾)
「どうかしたんですか?」
と水鏡先生が答える。
「また賊がこの村に向かってきてる!しかも数が千はいるって話だ!」
「千…多いな…どこからそんなに集まったんだ?」
倒しきることはできるかもしれないが…村に入る前に倒しきれるかどうか…
「俺たちも戦う準備はできてるが…こっちは二百しかいないからな…皆戦いたがらないんだ」
軍人でもないし…無理もないか…
「俺一人で出る…皆はここに居てくれ」
「はわわ!そ、そんなの無茶です!」
「あわわ!そ、そうですよ!今回は数が多すぎます!」
諸葛亮と鳳統が止める中徐庶が一つ提案をする。
「榊さんが一人で戦う覚悟があるなら一つ策があります」
「「舞花ちゃん!?」」
「へぇ、どんな?」
「まず最初に榊さんが一人で千の賊に当たります…その後一騎当千の働きをすればきっと相手は混乱すると思うんです」
「まぁ、そうだろうな…」
「そして頃合いを見計らって今度は二百の村人で打って出れば間違いなく賊たちは逃げていくはずです」
「二百の村人だけで逃げていくもんか?」
「村人だけでは逃げ出さないかもしれませんがそれに榊さんも加わってれば間違いなく逃げ出すはずです…あっちももとは農民なんですから。恐怖には勝てないでしょう」
「確かに、現状ではそれが一番でしょうけど…」
水鏡先生も思案顔になっている。
「なるほどね…俺はそれでもいいが村人たちは納得するか?」
「それくらいなら俺たちにだってできるさ!あんたばっかりに危険な思いはさせねえよ」
「そうか、ならそれで行くか」
「それなら突入の合図は私が出します」
「良いのか?」
「はい、私の出した策ですし」
「了解だ…」
「準備はいいですか榊さん?」
「いつでもいけるぜ」
今俺たちは村を出て少しした所にある高台に居る。
「お!来たみたいだぜ」
「ではお願いします」
「任せとけって」
そう言って俺は高台を飛び出した。
俺に気付いたのか賊たちも一旦動きを止めた。
「なんだお前は?死にたくなければそこをどきな」
「悪いがここから先には通さねえよ」
それを聞いた瞬間賊たちは笑い出した。
「テメエ一人で何ができるよ!?」
「いいからさっさとそこをどきな!」
「ギャーギャーうるせえ雑魚どもだ…いいから死にたい奴からかかってこいよ」
「上等だ!ぶっ殺してやる!」
そう言って先端に居た奴らが何人か向かってきたが全て瞬殺する。
「な、何だ今の…」
「あれだけの数を一瞬で…」
おいおい…この程度で動揺すんなよ…
「て、敵は一人なんだ!取り囲んで殺っちまえ!」
「虚刀流奥義『柳緑花紅』!」
柳緑花紅で衝撃を伝え複数の敵を一気に倒す。
その後もそう時間がたたないうちに賊の数はかなり減少した。
「なんなんだよこいつ…」
「こんなのに勝てんのか?」
賊たちの動きが鈍くなる。
そのころ徐庶こと舞花は高台から浩太の戦いを見ていた。
「こんなに強かったなんて…」
村人の一人がそう呟く。恐らく誰もがそう思っているだろう…
そして賊たちの動きが鈍くなってきたことを確認した徐庶は村人たちに号令をだす。
「皆さん今です!一気に打って出ます!」
村人たちはそれに応え一気に走り出した。
賊たちもそれに気づきさらに動揺が広がる。
「に、逃げろ!このままじゃ殺される!」
賊の一人がそう叫ぶとほかの賊も逃げだした。
その後も追撃してほとんどの賊を打ち倒すことに成功した。
虚刀流の技紹介
柳緑花紅・・・体を捻り拳を突き出して自分の好きなところに衝撃を通してダメージを与える技
さてさて、今回の第4話どうだったでしょうか?
あまり話が進んでいないことには勘弁してください…次は進むはずです…
ご指摘などがあればいただけると幸いです。誹謗中傷はご遠慮願いますが…
次回も楽しみにしていただけると幸いです…
説明 | ||
今回第4話となっていますm(__)m 楽しんでいただければ幸いです |
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