IS-インフィニット・ストラトス ネクサス カオスな光景ーA chaos spectacle ー |
ある日のアリーナ。一夏は箒達と楯無で模擬戦を行うことにした。そんな光景を観客席の方から弾と虚は見ていた。
「もはやカオスですね。」
「そうね。でも織斑君勝てるかしら?」
「あんな人数だからですか?」
「それもあるけどお嬢様もいるからよ。」
「そういえばここの生徒会長は最強でしたっけ?」
「そう。いかに全戦無敗の織村君といえど今回ばかりは負けるかもしれないわ。」
「もしこの状況で勝てたら一夏は本当の意味で最強でしょうね。」
『虚、準備いいわ。』
「わかりました、お嬢様。それでは・・・・・・・・・・・・始め!」
虚の合図と共に楯無は蒼流旋をコール、一夏に急接近し一夏に突き立てる。
「はあああああ!!」
一夏は後ろに飛行しつつ雪片をコール、楯として使う。楯無の蒼流旋が一夏を押す間に鈴と箒がサイドに回り刃先を一夏に突きつける。
一夏は急停止。
「くっ!」
それにより楯無の腕に負荷がかかり蒼流旋が雪片から離れる。一夏は急上昇し二人の攻撃を回避する。
「もらいましたわ!」
そこをセシリアがBTライフルで狙い撃つ。一夏は雪片を振りレーザーを相殺する。一夏は構える。一夏に向かい簪が夢現を振り下ろしてくる。
「やあ!」
一夏は雪片の地肌に夢現を滑らせ簪を攻撃する。
ガンッ
ラウラのレールカノンが火花を吹き、弾丸が一夏に向かい放たれる。一夏はそれをかかと落としで落とす。
「なっ!」
ラウラは驚く。以前は雪片で落とされたレールカノンの弾頭がかかと落としで落とされた。人間業じゃないのは言うまでも無い。
一夏はラウラに接近しようとする。
「そこ!」
そこをシャルロットがサブマシンガンで妨害する。がしかし、一夏は弾丸の雨をかいくぐりラウラに近づく。一夏は突く。
「がっ!」
ラウラは弾き飛ばされる。そこを楯無、箒、鈴が射撃する。一夏は一瞬急上昇を考えたがセンサーにシャルロットが待ち構えていることを確認しサークルシールドを右手で展開し防ぐ。一夏は左手を胸にかざし振り下ろす。白式はアンファンスからジュネッスブルーに変わる。
「なかなかやるわね。」
「相変わらず強すぎよ。」
「だがここからだ!」
簪が山嵐で両サイドからミサイルを放つ。一夏はマッハムーブを使い箒達の後ろに回る。
「はあっ!」
一夏はクロスレイ・シュトロームを鈴に目掛けて放つ。その攻撃を箒のビットが盾代わりになり防ぐ。
「喰らえ!」
楯無が四門ガトリングガンを一夏に向けて放つ。一夏は瞬時に雪片をコール、雪片を振り弾丸を打ち落とす。
「本当に一夏君人間?お姉さん目の前の光景に信じられないんだけど!」
「気にしたら負けだと思いますよ。」
そこをセシリアのBTライフルとシャルロットのアサルトライフルで狙撃してくる。一夏は赤い発光体状態に変化させ、二人に体当たりする。
「「きゃっ!」」
一夏はオーバーレイ・シュトロームを簪に向け放つ。
「きゃあああああああ!!!」
簪のシールドエネルギーは0になる。
「隙あり!」
ラウラがプラズマブレードを展開し一夏に接近、格闘技を繰り出す。一夏は雪片を仕舞い、ラウラの繰り出してくる攻撃を流す。
「中々やるようになったな。だがっ!」
ラウラは六本のワイヤーブレードを出し、一夏に向ける。
「やばっ!」
一夏はラウラの腕を壁代わりに蹴りラウラから距離を取る。そこをセシリアのビットが攻撃してくる。一夏はセイビングビュートを両手に出しビットに絡ませ、絡み付けていないビットにぶつける。
そこをシャルロットが『盾殺し』を展開して接近してくる。一夏は雪片をコール、シャルロットに接近する。一夏とシャルロットはすれ違う。シャルロットの『盾殺し』は真っ二つに切られる。
「やああああ!」
鈴が双天牙月を一夏に向け投げてくる。一夏は身体を反らし双天牙月を手に掴む。
「ウソッ!」
一夏は身体を回転させ鈴に投げ返す。
「マジッ!」
鈴は上昇し回避する。鈴は龍砲を一夏に向け連射する。一夏はジグザグに動きながら鈴に接近する。
「当たんなさいよ!」
「断固拒否する。」
一夏はアローアームドネクサスから光の剣を形成、左手に雪片を逆手で持ちアローアームドネクサスを振る。鈴の龍砲の片方が破壊される。一夏は左に反転し雪片をもう片方の龍砲に突き刺す。一夏は雪片を引き抜きエネルギーの刃を鈴に突きつける。鈴のシールドエネルギーは0になった。
「ウソッ!」
一夏は雪片を右手に持ち、セシリアのほうへと向かう。セシリアはBTライフルを一夏に向け放つ。放たれたレーザーは拡散し、近づく隙さえ与えない。一夏は左腕を突き出しセシリアのレーザーを吸収する。
「そんなっ!」
一夏はセシリアに近づくと左腕を突き出し、セシリアにナックレイ・ジェネレードを叩き込む。
「きゃあああああああ!!」
セシリアのシールドエネルギーは0になる。
「これで三人。」
「厄介ね。」
ラウラが一夏にレールカノンを放つ。一夏は回避し、一夏に接近する。ラウラはワイヤーブレードを六本を向けて放つ。一夏は雪片をコール、回避しつつワイヤーブレードを切りながら接近する。
「くっ!」
ラウラはレールカノンを一夏に向けて放つ。一夏は雪片の地肌を使い起動を逸らす。
「はああああ!」
「っ!」
一夏は雪片を収め、右手の全ての指先を伸ばし、ラウラに向ける。ラウラは腕をクロスさせて防ぐ。しかしラウラは一夏の策にはまっていた。
一夏は右手を握り拳にし突く。これにより普通のパンチより衝撃が強いためラウラの腕は麻痺症状になる。
「があっ!」
「悪いな。」
一夏はラウラにコアインパルスを放つ。ラウラは弾き飛ばされる。ラウラのシールドエネルギーは0になる。
「隙ありっ!」
一夏に向けて箒が瞬間加速を使い急接近、雨月と空裂を展開、二本の刃先を一夏に向ける。一夏は上昇する。そこをシャルロットが接近しブレードを片手で振り下ろす。
「はあああっ!」
一夏はアームドネクサスで受け止める。シャルロットはもう片方の手にハンドガンをコールし、至近距離で一夏に向けて放つ。一夏は雪片を右手にコールし、盾代わりに使う。
「やっぱり強いね、一夏は。」
「シャルも腕を上げてるぞ。・・・・・・・・だがっ!」
一夏は雪片に光を纏わせ、指で雪片を回しブレードとハンドガンを斬る。
「えっ!」
「おおおおおお!」
一夏は雪片の峰を使いシャルロットを弾き飛ばす。
「うわあああああああああああ!!」
一夏は雪片を収める。一夏は両腕をクロスさせ、上に上げ、L字に広げ、左手を右ひじにつける。一夏はオーバーレイ・シュトロームをシャルロットに向けて放つ。シャルロットに直撃し、シールドエネルギーは0になる。
「もらったぞ、一夏!」
一夏に向けて箒が雨月のレーザーを放ちつつ接近する。一夏はレーザーを回避する。箒は雨月を逆手に持ち、一夏に向け振り上げる。一夏は雪片を展開、上昇しダメージを軽減させる。
「はああ!」
箒は空裂からエネルギー刃を一夏に放つ。一夏は上昇中に急停止、右足を伸ばし箒にキックを喰らわす。箒は突然のことに動けなかった。箒は一夏の攻撃をもろに喰らう。
「うわあああああああああああ!!」
一夏は腕の拳を外に向けるように構え、ひじを近づけ、/型に広げ、十字を作る。一夏はエボルレイ・シュトロームを箒に向けて放つ。攻撃は箒に直撃し、箒のシールドエネルギーは0になる。
「後残ってるのは楯無さんだけですね。」
「そうね。でも負ける気はないから。」
「こっちもそのつもりです。」
一夏は楯無に向けてパーティクル・フェザーを連射する。楯無はナノマシンのドレスで防ぐ。楯無は蒼流旋をコールし接近、一夏に突く。一夏は雪片をコールし地肌で機動を逸らさせ防ぐ。楯無は瞬間加速で一夏と距離を置く。一夏は疑問に思うが一瞬で状況を把握した。一夏の周りに霧が発生していた。
(これってまさか!!)
刹那、一夏の周りで水蒸気爆発が発生する。
「終わった?」
爆煙が舞うなか、突風が楯無に吹く。爆煙が晴れているところにはネクサスハリケーンの構えをした一夏の姿があった。
「まだ終わりませんよ。」
「やっぱ強いね♪」
楯無は四門ガトリングガンをコールし一夏に向けて放つ。一夏は両腕を伸ばし、空を鳥のように飛び回避する。
「一夏の奴、まるで鳥みたいだな。」
「そうね。彼の飛行スタイルは誰も真似できないほど綺麗よ。」
一夏は楯無にボードレイ・フェザーを放つ。
「甘いっ!」
楯無は軽々と回避する。楯無は再度四門ガトリングガンを一夏に向けて放つ。一夏は宙を舞い、回避する。
「やるじゃない。」
「楯無さんには敵いませんよ。」
「嘘おっしゃい。」
一夏は地面に目掛けて急降下する。楯無は一夏が地上に着地することを見計らい四門ガトリングガンを収め、蒼流旋をコール、瞬間加速で地上に降り、待ち構える。だが一夏はしなやかに曲がり、楯無に向かい雪片をコールしエネルギーの刃を出し楯無に切りかかる。
正気を感じた一夏。だがしかし、雪片を楯無に振った瞬間違和感を感じた。手ごたえがまったく持ってないのである。そしてそこにいた楯無は水になる。
「本物はこっちよ!」
上空で楯無は四門ガトリングガンを一夏に向けて放つ。
一夏は察した。地上に降りる瞬間までは本人であった。だが途中からアクア・ナノマシンで形成した偽者を待機させ、本人は上空で待ち構えていた。
だが一夏はマッハムーブで急上昇し回避する。
「そんなので気持ち悪くなんないの?」
余裕をかます楯無に一夏はドリル回転しながら近づく。楯無は一夏の行動がまったく理解できなかった。一夏は楯無に再度ボードレイ・フェザーを放つ。回転しているためいつどのタイミングで放ってくるかわからない。楯無は回避するが数発直撃する。一夏は回転しながら楯無とすれ違う。
「あいつ急に止まったりして気持ち悪くなったりしないのか?」
「普通ならそうでしょう。どんなに身体を鍛えていても内臓に衝撃は来るから普通は吐いているわ。」
「あいつは鉄人ですかね?」
「いや、そういうレベルじゃないわ。」
一夏は回転をぴたっと止め、楯無のほうを向く。楯無は蒼流旋をコールし一夏に接近する。一夏は楯無に向かいスピニングキックラッシュを喰らわす。楯無は身体を反らすがかする。一夏は回転しながらアローアームドネクサスを胸に付ける。光の矢が形成される。
「しまった!」
一夏は急停止し、楯無に照準を定める。一夏は左手を右腕に沿え、弓のように引く。楯無は当たらないように移動する。一夏は瞳を閉じ、感覚で感じ取る。
「まさか感覚で私を打つつもり!」
楯無は一夏の周りを周回しながら徐々に近づく。
(なかなかやるな。でも!)
一夏はさらに意識を集中させる。楯無は一夏の後ろで急停止し瞬間加速を使い急接近、蒼流旋を突き立てる。
「そこだ!」
一夏は反転しアローレイ・シュトロームを放つ。楯無の蒼流旋の突きと同時に放たれ、両者は動かない状態になる。しばらくの沈黙。そして勝者は・・・・・・
『勝者、織斑一夏。』
「・・・・・・・・・負けちゃったね。」
「・・・・・・・・・何とか勝てました。」
勝者は一夏であった。ちなみに一夏の残りのシールドエネルギーは1であった。
「こっちはぎりぎりで勝てましたけどもうちょっとでそっちの勝ちでしたよ。」
「そんなの時の運よ。ところで一夏君。」
「何ですか?」
「生徒会長になる気は「ないです。」即答ね。」
「だってそういう役割ってなんかメンドクサイですし。」
「学園最強の称号なのよ。」
「それでもいいです。それに俺、もっと強くなりたいですし。」
「どこまで強くなりたいのよ。」
男子更衣室で一夏は制服に着替え終わると千冬が更衣室に入ってきた。
「織斑先生。こんにちは。」
「ああ、こんにちはだ。だが今は千冬姉でいい。一夏、お前に聞きたいことがある。」
「マドカのことか?」
「・・・・・・やっぱりお前も知っていたのか。」
「ああ。夢の中でだが知った。俺たちの両親のこともな。」
「私達は勘違いをしていた。まったく愚かなことをしたものだ。」
「でも仕方ないと思うぜ。人は生きているうちに必ずと言っていいほど過ちを犯す。仕方のないことなんだよ。」
一夏の言葉に千冬は笑みを浮かべる。千冬は一夏に近づき――――
パシンッ
「あてっ!」
千冬は軽く一夏の頭を叩く。
「まったく、尻の青いガキが知ったような口を言うな。」
「ははは、そうだな。」
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放課後のアリーナ、一夏は箒達と楯無とで模擬戦を行うことになった。 | ||
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前半部分が漢字が間違いがあります。前と同じ所です。(駿河) | ||
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