IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 月と指輪とA−The moon, a ring, and Aー
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 月、それは地球の周りを回る衛星。でも皆さんは知ってますか?あれが惑星であったことを。

 月が綺麗な夜、一夏達と楯無達は訓練を終え弾と季節はずれの月見をしていた。

「こういう寒空の下でのお月見も乙ね。」

「でも寒いですわ。」

「まあ仕方ないって。色々と忙しかったし。」

「でもこの団子は美味いな。」

「これって誰が作ったの?」

「俺と弾と厳さんだが。」

「弾君が作ったのはどれ?」

「このごま団子です。」

「厳さんはこの大福。」

「俺のはこのよもぎ餅。」

「な〜んかごちゃ混ぜ月見だね〜。」

 そんな話をしていると流れ星が空に流れる。

「このタイミングで流れ星はいいね。」

 また一つ流れ星が流れるが・・・・・・

「あれなんかさっきの流れ星と違うくない?」

「それになんかこっち向かって・・・・・・・」

「こ、こっちに向かってる!」

「なんで!?」

 流れ星と思われるものはそのまま学園近くの森に落ちる。

「あれって・・・・・・・」

「まさかまた!!」

「なんか知らないがワンパターンな何かなのか?」

「まあな。まあ下りてみるわ。」

 一夏はそう言って手すりに向かう。

「ちょっと待って一夏!何処から下りるつもりだ!」

「ここから。」

「そんなあっさり言うな!」

「自殺願望する奴に見えるわ!」

「で、一夏。ロープは持っているか?」

「いや、ワイヤーだ。」

「何弾は慣れてるのよ!というかなんでワイヤーとロープ?」

「いやそれはこうやって。」

 弾と一夏は何処からか自動遠隔ロックフックを取り出す。ちなみにこれはリモコン一つでロックのON/OFFを操作できる。二人は手すりの端っこの方へと向い、フックを引っ掛ける。

「んじゃどっちが早く下りれるか競争するか?」

「いいな、それ。」

 二人は腰に道具をセットし安全を確認する。

「二人とも危ないって!」

「大丈夫大丈夫、こういうの結構慣れているから。」

「んじゃ、せ〜〜〜の!」

 二人は同時に飛び降りる。

『ぎゃ――――――――――――――――――!!』

 その場にいたものは皆驚き、身を乗り出して二人を見る。二人とも片手で縄を持ち、下りていた。

「あの二人何してんの!」

「てか危ないわよ!」

「私達も早く下りよう!」

 皆は急いで一階に下り、森のほうへと向かった。

 地上に向け下りている一夏と弾。弾は地上から15メートルのところで減速し、地上にゆっくりとお下りる。逆に一夏は7メートルのところで減速しゆっくりと地上に下りる。

 結果、一夏が先に下りた。

「やっぱ一夏早いな。」

「でもお前も上手くなっているじゃん。」

「いやいや、お目には敵わないって。」

「んじゃいくか。」

 一夏と弾は流れ星が落ちた森のほうへと向かう。

「確かこのあたりだが・・・・・・・」

「落ちた痕跡はないな。衝撃も無かったし。」

「じゃあ俺たちは夢でも見たのか?」

「いや、そらないわ。」

 その時月明かりに照らされている一人の男性が森の中にいた。

「あんな人いたっけ?」

「いや、いないが。」

「職質かけるか?」

「警察じゃないのに?」

 一夏と弾はその男性に近づく。

「あの、すいません。」

「はい?」

「あなたは誰ですか?あ、俺は織斑一夏です。」

「五反田弾です。」

「これはご丁寧に。私は北斗聖司。」

「では北斗さん、なんでここにいるんですか?」

「いや、すこし疲れてね。」

「でもここIS学園ですよ。」

「・・・・・・・・IS学園?」

「もしかして・・・・・・・・ISを知らないんですか?」

「ああ。」

 一夏は頭を抱える。

「またか。」

「一夏、まさかここに現れているあのウルトラマン以外のウルトラマンって・・・・・・・」

「別次元のウルトラマンだよ。」

「ははは、まさか別宇宙に来るとはね。」

 その時箒達と千冬と山田先生が来た。

「織斑、そこにいる人は誰だ。」

「いつもの定番です。」

「・・・・・・・・・・またか。」

「もうここまできますと慣れますわね。」

「とりあえず普通の対応をしましょう、織斑先生。」

「そうだな山田先生。私はここの教員の織斑千冬です。色々と聞きたいことがあるので同行をお願いします。」

「わかりました。」

 聖司は千冬たちと共にモニタールームに同行した。

 

「では北斗さん、あなたはどうしてここに来たんですか?」

「いやはや、おはずかしながら休息を取ってました。」

「ここがIS学園なのに?」

「と言いますと?」

「ここはこの二人以外の男性は入れないようになっているんです。それにあなたはどうやって入ってきたのかもわかりません。」

「そう言われましても・・・・・・・」

「あの―――――」

「なんですか、五反田君?」

「もしかして空から来た・・・・・・・・のかなって思って。」

「・・・・・・・・君には驚かされるね。実を言うとそうだよ。」

「・・・・・・・・・・マジっすか・・・・・」

 その時地響きが響き渡る。

「な、なんだ!」

 一夏はキーボードを叩きモニターに映し出す。そこにはルナチクスの姿があった。

「ルナチクス!」

「知っているんですか!」

「ええ、惑星のマグマを食う怪獣です。」

「じゃああいつを止めないと!」

「でも皆さん織斑君との訓練でエネルギーはもうないですよ。」

「お前たちは生徒の非難を!」

『はい!』

 

 赤い瞳にたれた赤い耳が特徴の怪獣満月超獣ルナチクス。IS学園教員はルナチクスに攻撃を仕掛ける。

「ギイイイイイオオオオオン」

「攻撃開始。」

 山田先生の指示の元教員たちは一斉にルナチクスに攻撃を仕掛ける。

「ギオオオオオン」

「効果はあるみたいね。」

「このまま一気に!」

 そう思った矢先であった。ルナチクスの赤い瞳が点滅し眼球が教員に目掛け放たれる。

「きゃっ!」

「ああっ!」

 ルナチクスは眼球を連射する。

 その光景を走りながら見ている一夏はエボルトラスターを鞘から抜き、自分の前にかざした。エボルトラスターから光があふれ出る。

 ルナチクスが一人の教員に眼球を当てようとした瞬間、ルナチクスに向かい赤い光の柱がルナチクスを押し倒す。

「ギュオオン」

 光が晴れるとそこには片膝立ちしているネクサスの姿があった。

『ウルトラマン!』

 ネクサスは立ち上がり構える。

「シュア」

「ギオオオン」

 ネクサスはルナチクスに接近し右パンチを喰らわす。が、ルナチクスは身体を反らし回避、ネクサスの腕を掴みネクサスの振り回される。ネクサスは力技で踏ん張り、ルナチクスを投げる。

「ヘヤッ」

「グオオオオン」

 ネクサスはルナチクスの胴を掴み、ルナチクスの頭を地上に向ける。

「シュア・・・・・・フィア」

 ネクサスはルナチクスにドライバーを掛ける。

「ギオオオオオン」

 ネクサスはバク転しルナチクスと距離を取る。ネクサスは左手を胸にかざし振り下ろす。ネクサスはジュネッスブルーに変わる。ネクサスはメタフィールドを展開しようとする。

「シュ、ハアアアアアアアアアアア、フグアア」

 ネクサスは突如後ろからされた攻撃に体制を崩す。

「キィィィィィィィィィィィィ」

 後ろから突如緑色のペドレオンが現れた。

「またあの気持ち悪い奴!」

「私達の知っている中で一番気味が悪い怪獣ですわ!」

 ペドレオンはネクサスに電撃攻撃をする。

「ジュアアアアアア」 

 ルナチクスもペドレオンに続きネクサスに攻撃する。

「フアア、フ、グアアアアアアア」

 

「山田先生、ウルトラマンの援護を!」

『わかりました。でも電撃が激しすぎて!』

「そこを何とかしてくれ!」

「織斑先生も必死だね。」

「何もできないのは私達も同じだ。」

「でもあの怪獣はどうやったら・・・・・」

「私が行く。」

 そう言ったのは北斗であった。

「で、でもどうやって?」

「もしかしてあなたも!」

「君たちが思うとおりだ。だが私がこの地球を守りたいのは私がウルトラマンだからと言う理由ではない。この星は私の愛した人が好きな星だ。」

「愛した人?」

「ああ。だから守るために戦う。」

 北斗はモニタールームの外に出る。

「いくぞ!」

両腕をクロス、そのまま大きく横に振り、両中指にはめてあるウルトラリングを合わせる。合わせた瞬間、まばゆい光が溢れ、北斗を包み込む。

 

 ネクサスに向けルナチクスは眼球を、ペドレオンは火球を放った瞬間であった。二つの攻撃を妨げるようにウルトラスラッシュが放たれる。ネクサスはそれをしてきたものを見る。

 そこにいたのはウルトラマンAであった。

「フゥン」

 ネクサスはルナチクスに跳び蹴りを喰らわす。

「ギオオオン」

 Aはエネルギー光球をペドレオンに向け放つ。

「ジャア」

「キィィィィィィィィ」

 ペドレオンは吹っ飛ばされる。Aはネクサスに近づき手を差し伸べる。ネクサスはAの手を掴み立ち上がる。

『大丈夫か。』

『はい。』

 ネクサスとAは構える。

「ジャアア」

 ネクサスはペドレオンに接近、ペドレオンに右ストレートパンチを喰らわせる。

「キィィィィィィ」

 Aはジャンプし3/4身体をひねりペドレオンにキックを喰らわせる。

「キィィィィィィィィィィ」

「ダアッ」

 Aはペドレオンの身体を掴み振り回す。

「ダアアアアアアア、ホワァァン」

 Aはペドレオンを投げる。

「キィィィィィィィィィィィ」

 ペドレオンは立ち上がりAに電撃を放つ。Aは両腕を突き出しエースバリアで防ぐ。

 Aは上半身を左にひねりL字を作る。Aはエタリウム光線をペドレオンに放つ。

「キュィィィィィィィィィィィィ」

 ペドレオンは爆発し、消滅した。

 ルナチクスはネクサスに眼球を連射する。

「フア、シュ、ハ、フ、シュア」

 ネクサスはその攻撃を腕を振って相殺する。ネクサスはルナチクスに接近、腹部にキックを喰らわせる。

「ギオオオン」

 ネクサスはルナチクスの首を右腕で掴み左腕でルナチクスの頭を叩きまくる。

「ギオオン」

 ネクサスはルナチクスを背負い投げする。

「シュアアアア」

「ギュオン」

 ネクサスはアローアームドネクサスに光の剣を形成、ルナチクスを真上から斬り、さらに横にも斬る。

 ルナチクスは崩れ落ち、爆発した。

 

「まさかあなたもウルトラマンだったんですね。」

「ああ。私はウルトラマンA。ウルトラマンと融合した地球人だ。」

「どういうことですか?」

 山田先生が疑問を持つ。

「私は元々向こうの宇宙の地球人だったんだ。生まれは広島県の福山市。ちなみにザルバは広島市です。」

「誰に言っているんですか?」

「気にしないで下さい。」

「はあ・・・・・・・・」

「私は当時パン屋で働いていました。ある日、ベロクロンが私の住んでいる町を襲ってきました。そときの私は無我夢中でタンクローリーに乗り特攻しました。その時にAにその勇気を認められ夕子と共にAになる力をもらいました。」

「すいません。その夕子って人は誰ですか?」

「彼女はその時一緒にいた看護婦の女性だ。私達はその時の地球防衛チームTACに入った。私達はヤプールが送ってくる超獣、侵略宇宙人と戦った。だがある日、ルナチクスが地球に来たとき夕子は自分が月星人であることを私に明かした。」

「月星人?」

「なんか月が惑星だったような響きだね。」

「そのとおりだよ。」

『え!』

 一同驚いた。

「あいつはマグマを食う超獣であることは既に言ってあるね。その被害を受けた星の一つが月なんだ。夕子は月の住人の生き残りだ。彼女はルナチクスのことを全て私に話し、そして月に帰った。その時に夕子は自分の持っていたウルトラリングを私に渡した。」

「なんだかロマンチックですね。」

「そうかな?たまに私は月に行くことがある。」

「月面にいけるなんて羨ましいですね。」

「そういやISは宇宙開発が目的だっけ。」

「皆が忘れている前置きだな。」

 

 北斗が一夏達の宇宙を去り、時間が経過した深夜。弾と虚は一緒に屋上にいた。弾は怪獣騒ぎのため終電が過ぎたため帰れません。

「北斗さんみたいな恋をしてみてみたいですね。」

「でも次元が宇宙レベルよ。」

「流石に無理ですね。」

「でも私達は私達なりの恋をしたらいいと思うわ。」

「そうっすね。」

 そういいながら二人は月を見ながら甘酒を飲んだ。

 

説明
月を見ながら季節はずれの月見をしていると光が森に!クロスシリーズ第七弾
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コメント
またしても、漢字の間違いがあります。(駿河)
最後に屋上に出てきた二人、お前たちは謹慎だっ!(デーモン赤ペン)
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