とある魔術の禁書目録 二次創作 第一章 part.1
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第一章

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激動の昼休みとその後に待っていた地獄のような午後の授業を終えた放課後。決まり事のように荷物をまとめてから隼人の席に集まる朱美と空。いつもの3人が集合する。

そして、集まると同時に朱美が口を開く、

「ねぇねぇ、あんた達このあと予定ある?ないならちょっと遊びに行かない?」

退屈な授業から解放されて息抜きでもしたいのだろう、テンション高めである。

「予定はないけどてめぇとは遊びになんぞ行かん。」

と、少し不機嫌そうに空が答える。

「あら?まだあの唐揚げのことを根に持ってるの?心が狭いわね。」

「うるせぇ!てめぇのせいで微妙に空腹なんだよ!俺の楽しみを奪いやがってー」

「大丈夫よ、美味しかったから♪」

「ぶっ殺す!」

「やってみなさい、返り討ちにしてあげるわ!」

2人がまたケンカを始めようと身構え、他の生徒達が巻き添えを食らうまいと教室から避難を始めたとき、

「お前らうるさいよ…」

と、隼人が立ち上がりながら言った。

「まったく、いつも元気だなぁ。俺にも少し分けてくれよ」

よほど授業が退屈だったのか大きな欠伸をする。

「逆にあんたはテンション低すぎよ、もっと体力つけなさい」

「んなことより、このあとどーすんだ?」

なんだかんだで遊びには行くようである。

「ん〜、朱美が言い出したんだからお任せコースで」

「じゃあ決まりね♪」

「おいおい、いいのか?」

「まぁ、いんじゃね?夏休み前だし」

まだ機嫌が直らない空と、どうでもよさそうな隼人。そして、2人の前をハイテンションで歩く朱美。いつもの穏やかな日常の光景がそこにはあった。

しかし、3人はこのあと非日常的な事件にほんの少し巻き込まれることになる。

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時は少し進んで夏休み、人々の雑踏が渦巻く大通り。そこに面したファミレスにいつもの3人が集まっていた

いつも通り他愛ない会話をしながら朱美だけが1人携帯を取り出して何かしている。

「おい、朱美。人と遊んでるときに携帯触ってばっかだとモテねーぞ」

と、空がこの日何度目かの注意をする。

どうやら朱美は最近人気の某SNSに夢中のようだった。

「言ってろノッポ。流行りに乗り遅れるなんて私のプライドが許さないのよ」

「流行りねぇ。俺には何が楽しいのかわからん」

「ふん、そんなんだからいつまでもノッポのままなのよ」

「成長の証だチビスケ」

そして始まる口喧嘩。

いつも通りの展開でいつも通りの穏やかさ。

その中にいつもとは違う空気が漂う。

「なぁ、2人共」

ふいに隼人が口を開く。

隼人の言葉に2人はファイティングポーズを止めて隼人を見る。

「なんか妙に殺気立ってる連中がいるんだけど、どう思う?」

「「?」」

何を言ってるかわからないといった様子で辺りを見回す2人。

すると、確かに警戒心を剥き出しにしてこちらを見ている客が何人かいるようだ。

「あれ?騒ぎすぎたかな?」

「すいませ〜ん …」

「いや、明らかに俺達に対してじゃない」

なら一体誰を見ているんだ?疑問を募らせている間に気配が消えた。

なんか厄介事な気がする。そう思いながらも隼人は、めんどくさいから考えるのを止めた。

どうせ関係無いだろうし、宇宙エレベーター完成間近のこのタイミングで騒ぎを起こすような人間がいるとも思えない。とにかく今は夏休みをダラダラと過ごそう。

と、考える事を止めてまだ横で周りを警戒している2人を無視して無気力モードになる。

今日もいい天気だなぁ〜。

説明
第一章のpart.1です。
亀投稿になると思うので少しずつでも投稿していこうと思います。
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