魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者
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さて、あれから少し時は流れ、六月の休日。

 

俺はというと

 

夕也「っと、こんな感じでいけるかな?」

 

ソル『はい、現状はこれがベストかと・・・』

 

夕也「やっぱり、これがベストだよな・・・」

 

絶賛、悩んでおります。

 

何で、悩んでいるか、それは後で教える。

 

ちなみに、あの((神城|バカ))は俺が魔導師だと気づいていない。

 

あいつ、なのは達のことしか考えてないからな・・・

 

と、そんな事はどうでもいい。

 

それよりもこっちに集中だ。

 

夕也「さて、見つけた場所ってどこだっけ?」

 

ソル『確か第46管理外世界ヴォルヴァだった筈です。』

 

夕也「そうか、じゃあ、行くぞ。」

 

ソル『はい、ユウ。』

 

そして、俺は第46管理外世界ヴォルヴァに向かった。

 

〜第46管理外世界ヴォルヴァ〜

 

ヴォルヴァは以前ヴィータ達と蒐集していた一面砂漠という人がいない世界である。

 

さて、皆は何故俺がこんな世界に来たのか疑問に思っているだろう。

 

理由は簡単、闇が蠢いているからだ。

 

闇といってもその本質はおそらくアリスと変わらないだろう。

 

だが、万が一ということもあるので俺が向かっている。

 

夕也「・・・?感じられる魔力反応が一つを除いて少ないぞ、それに結界が張ってあるし・・・」

 

ソル『おそらく((奴|・))が結界を張ったのでしょう。』

 

夕也「そうか・・・まあ、好都合だけど。おもいっきりやれるし・・・」

 

ソル『そうですね。』

 

俺達は奴がいるであろう場所に行く。

 

ソル『っ!?ユウ!?』

 

夕也「ああ・・・」

 

今、俺達の前に広がっている光景は見たくなかった。

 

倒れている三人の少女、その少女達を見下ろしている女の子。

 

その子こそ俺が探していた存在・・・

 

夕也「始めましてだな・・・」

 

???「始めまして・・・か・・・」

 

夕也「あんたを探してたんだ・・・システムUーD・・・いや、紫天の盟主・・・」

 

???「確かに私はシステムU−Dだ・・・それと同時に((ある|・・))存在でもある。」

 

夕也「やっぱり・・・そうか・・・!」

 

こいつは・・・!

 

夕也「((悪魔|・・))・・・!」

 

悪魔「その通りだ・・・シンドバットよ・・・私がこの身体を使っている限りこの身体を制御することは誰にも出来ない。」

 

夕也「だったら、お前を封印すればそいつは助けられるんだろう・・・?」

 

悪魔「確かにそうだな・・・ただで封印されるほど俺様も弱くはないのだがな・・・」

 

すると、システムU−Dの身体を乗っ取った悪魔は構えた。

 

俺も剣を抜き、構える。

 

悪魔「この爪で引き裂かれるがいいっ!!」

 

そう言うと悪魔は突撃してきて魄翼から現れた腕でなぎ払おうとして来る。

 

俺は剣でそれを受け止める。

 

すると、受け止められる事を読んでいたのか反対の腕で払ってくる。

 

でもそれは見えていた・・・!

 

俺は戦う前に((却|アイオン))の眼を発動させていたためどこから攻撃が来るかわかっていたのだ。

 

俺は見えたビジョンから避け方を散策し、上に避ける事にした。

 

そして、上にジャンプして斬りつける。

 

しかし・・・

 

ガキンッ

 

防御に回された腕に当たった剣は鈍い音を立てて弾かれる。

 

俺は悪魔の後ろに倒れて行き、何とか転がりながらも態勢を立て直した。

 

夕也「・・・何となく予想は出来てたけど・・・予想通りすぎると悲しくなるな・・・」

 

悪魔「まさか、あの攻撃が読まれているとわな・・・」

 

夕也「お前も予想してたから腕を振り上げて防御したんだろう?」

 

悪魔「ふっ、どうかな?」

 

続けてれば傷つくのは時間の問題だが・・・生憎と時間は掛けられない・・・

 

それに、((あいつ|・・・))も助けてやりたい・・・!

 

???SIDE

 

あたしは・・・もう・・・止まれないのでしょうか・・・

 

あの存在が・・・ある・・・限り・・・

 

お願いします・・・私ごとあの存在を

 

 

 

 

 

消し去ってください・・・

 

「俺は・・・あきらめないっ!」

 

・・・・・・・え?今、誰が・・・

 

私が目を開くとそこには黒い剣と黒い服に身を包んだ男の人が私と・・・いやあの存在と戦っていた。

 

「俺が・・・君を・・・助けてみせるっ!!」

 

その男の人はそう宣言すると突撃してきました。

 

その男の人の目は・・・諦めていなかった・・・

 

 

 

私は・・・どこかで・・・諦めていたのでしょうか?・・・

 

でも、彼なら・・・あの人なら・・・この存在を・・・倒してくれる・・・?

 

この時に・・・私は・・・初めて・・・期待をしました・・・

 

この人なら・・・悪夢の連鎖を断ち切ってくれる・・・!

 

書の管制プログラムと防衛プログラムを助け出した・・・この人なら・・・!

 

SIDE OUT

 

夕也「はあああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!」

 

あの後、幾度となく悪魔の身体に剣を当てることは出来たが傷を負わす事は敵わなかった。

 

そして、俺は悪魔に突撃する・・・!

 

しかし、この俺の行為が読めていたのか悪魔は魄翼から出てきた腕で上段から振り下ろした剣を弾かれ胸元への進入を許した。

 

夕也「がっ!?」

 

俺は苦悶の声を上げた。それもその筈、胸元からいきなり槍が、いや槍と形容していいものか、禍々しい((それ|槍))を抜き放ち

 

悪魔「さあ、我が力に・・・」

 

悪魔は((それ|槍))を持って上空まで飛んでいく。そして

 

悪魔「ただ震え眠れ・・・!」

 

悪魔「エンシェントっ!?な、何だ?この感じは・・・?」

 

悪魔はそれを投げて・・・こなかった。

 

夕也は見た。そこには意思に反するかのように右手を押さえている左手があった。

 

いったい・・・?

 

ソル『ユウッ!今の内ですっ!!』

 

夕也「あ、ああ・・・」

 

俺は訳がわからなかった、すると

 

???「(今の・・・内・・です・・・!)」

 

突如、頭の中に声が聞こえてきた。

 

え?一体この声は・・・

 

???「(急いでください!私でもいつまでもつかはわかりません!早く!)」

 

夕也「(わ、わかった・・・!ありがとう、システムU−D・・・いや、ユーリ・・・)」

 

ユーリ「(っ!?その・・・名前は・・・)」

 

夕也「(システムU−Dってのは嫌だろう?俺が考えた名前なんだが・・・嫌だったか?)」

 

ユーリ「(いえっ!そんな事はありませんっ!(ユーリ・・・私の・・・名前・・・///))」

 

夕也「(じゃ、名前はユーリな・・・今、解放してやるから・・・!)」

 

ユーリ「(はい・・・信じています・・・あなたの事・・・)」

 

夕也「決めるぜっ!ソルッ!」

 

ソル『はいっ!』

 

俺は封印の為の言葉を紡ぐ。

 

剣を一度、手前に持ってきて、すぐに腕を引き伸ばす。

 

そして、剣の腹に手を添え、切っ先に到達するのと同時に剣を、縦に持ち直した。

 

夕也「神の名の下に!」

 

すると、俺の背中から半透明ではあるが翼が出てきて、辺りを光が包む。

 

夕也「闇より出でし、悪しき者を!!」

 

そして、光がユーリを照らし、悪魔が分離される。

 

悪魔「ば、バカなっ!?が、がああああああああああっっっっっ!!!!!」

 

悪魔が苦しみだす。

 

ユーリはその場に倒れてしまう。

 

おそらく先程まで必死になって戦っていたのだろう。

 

ゆっくり休んでおけ・・・後は、俺の仕事だ・・・!

 

夕也「ここにっ!!」

 

そして、光を俺の剣に収束させ、悪魔の上空に飛び上がる。

 

夕也「封印せんっ!!!」

 

そして、上段に構えていた剣を振り下ろす。

 

悪魔「そ・・・そん、な・・・俺・・・様・・・が・・・」

 

俺は腕で十字を組んで最後の言葉を言い放つ・・・!

 

夕也「・・・チェックメイト・・・!」

 

その言葉と同時に

 

悪魔「ぎゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

 

悪魔は悲鳴を上げながら弾け飛び、その粒子が集まってチェスの駒となった。

 

俺は、それを器用に剣の先に載せ、手に向けてスライドさせる。

 

そして、手に治まったとき、いつも決まって言う言葉を言い放つ。

 

夕也「回収・・・完了・・・!」

 

・・・さて、今度はユーリの問題だな・・・

 

夕也「大丈夫か?ユーリ?」

 

ユーリ「あなたが・・・黒い騎士・・・ですか?」

 

夕也「まあ、確かに黒いしな・・・多分、そうだよ・・・」

 

ユーリ「私を壊してください・・・あなたの、その眼を使って・・・」

 

ポカッ

 

ユーリ「えっ?」

 

ユーリは何が起こったかわかっていない。

 

それもその筈。俺は今、軽く頭を叩いただけ。

 

夕也「あのな?そうやって、簡単にあきらめんな・・・俺が、助けてみせる・・・助かる未来をお前に見せてやる!!」

 

ユーリ「・・・・・・・・」

 

ユーリはぼ〜〜〜っとしている。

 

すると今度は・・・って泣き出したっ!?

 

夕也「お、おいっ!?どうしたっ!?」

 

ユーリ「ひくっ・・・ぐすっ・・・私は・・・ひくっ・・・生きても・・・ぐすっ・・・いいんですか?」

 

ユーリは泣きながら俺に言ってくる。

 

俺は思わずユーリを抱きしめる。

 

夕也「誰にだって生きる権利はある・・・お前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生きてもいいんだ。」

 

そして、感情のダムが決壊したのだろう。

 

ユーリ「っう・・ぐすっ・・うわああああああああああ!!!!」

 

ユーリは俺の胸に身体を預け思いっきり泣いた。

 

俺は泣きやむまで安心させるために背中を優しくさすってやった。

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あとがき

 

はい、ユーリとの邂逅です。

 

倒れていた三人もわかるかな?とは思っています。

 

さて、次回はユーリと倒れていた三人を助け出しますよ〜〜。

 

次回もお楽しみに!

説明
闇の残滓と救われる命
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魔法少女リリカルなのは 恋愛 ハーレム クロス ジャンヌ・ダルク 

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