とある魔術の禁書目録 二次創作 第二章 part.1 |
第二章 1
堕落しきった夏休みを満喫しながら時は進み、気がつけば例の宇宙エレベーターも完成後のイベントに向けて準備を始めたらしい。
例えば、
「歌手オーディション?」
暑さから逃げてファミレスで涼んでいたとき突然朱美が言い出した内容につい聞き返す。
「そうそう、宇宙エレベーター完成イベントのオープニングセレモニーでデビューする歌手を応募しててついにそれが決まったらしいのよ!」
何故かは知らないがテンションが高い。
「へ〜、そんなオーディションしてたんだな。」
空が飲み物を飲みながら興味なさげに応える。
隼人は、まったく反応せず数日前に見た3人組とアリサについて考えを巡らせていた。いつもならめんどくさいと言って考えを放棄するのだが今回は珍しく物思いに耽っていた。
「ちょっと!隼人聞いてるの?」
朱美が隼人に声をかけた
「ん?悪い聞いてなかった。なんだったっけ?」
「だから〜、オープニングセレモニーの歌手が決まったらしいのよ♪」
朱美が嬉しそうに話を続ける。
「あ〜、そういえばオーディションやってたっけか」
隼人もどうでもよさそうである。しかし、このまま無視したら機嫌を損ねるので適当に話に付き合ってやるようである。
「で?誰が選ばれたんだ?」
「ふっふっふっ、その名もなんと!路上ライブの歌姫アリサよ!」
「なんでお前が得意気なんだよ」
「実は前から目をつけてたのよね〜♪」
「聞けよ」
空と朱美の会話が盛り上がり始める。
しかし、隼人は会話には入らず朱美が口にした名前に驚いていた。
(アリサだと?これは偶然か?いや、そんなわけないよな)
また思考を開始する。
(だとすればあの時の妙な感じと変な格好の3人組は審査員とかだったのか?いやそれにしては不自然過ぎた、ならあいつらは一体何者だったんだ?)
「隼人?」
朱美の声に思考を止めてそちらを見る。
「大丈夫?ぼーっとしちゃって」
心配そうに隼人の顔を覗き込んでいる。
「あぁ考え事してただけだよ」
「そうなの?珍しいわね」
「ほっとけ」
他愛ない会話をしながらも頭を働かせる。が、答えは見つからないままだ。
すると、朱美が突然立ち上がり
「じゃあ、行きましょうか」
と言った、空もそれに続く。
隼人だけが話についていけず呆然としていると
「明日アリサが出るイベントの会場を見に行くって言ったじゃない」
隼人が上の空の間にそういう話になっていたらしい。
「でも、今から行っても誰もいないだろ、意味あるのか?」
「行くことに意味があるのよ」
拳を握りしめ、目を輝かせながら言い放つ朱美。
それを見て諦めたように立ち上がる隼人、抵抗は無駄だと悟ったようである。
そして、3人で快適なファミレスの中から夏の日差しの中へと向かって行った。
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やっとこさ第二章です。 まだまだ不安だらけですが、楽しんで頂ければ幸いです(^^; 時間が飛びまくってますが気にしないでください(--;) |
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