魔法少女リリカルなのは〜箒と拳の魔法使い〜 |
第12話 後編
前編のあらすじ
リニスのお話し
サッカー観戦のお誘い
イヴ性格改善済み?(強制改善が正しい)
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「その小動物なに?」
オレは、今まで存在すら知らなかった小動物が何なのかを訊く。
「アンタ聞いてなかったの?」
「何の話だ?」
「アリサちゃん紫苑くんは、数日間休んでたからわからないよ」
「そうたったわ。紫苑は昨日久しぶりに学校に来たんだわよね。」
話から導き出した答えは、オレが休んでる間に小動物が来たらしい
「なのは、そのフェレットもどきの名前は?」
「ユーノ君は、フェレットもどきじゃないよ。フェレットだよ。」
「キュー」
ユーノ君とやらは右手なのか前足どっちでもいいが手を上げてきた。賢いのだろうか?試すのも良いだろう
「し、紫苑くん何考えてるの?」
すずかが何を察したのかオレに訪ねる。というかなんでそう思われるのだろう
「ん?どうしてわかった?」
オレは、笑顔でいう。
「……笑顔がくろ……アリサちゃんを弄るときの笑顔だったから。」
そうか、そんな顔をしていたのかオレは……まあ、いいやそんなことより
「さて、ユーノ君とやらお前に質問をしようYESなら右手をNOなら左手を挙げよ。」
「キュ、キュー」
ノリがいいのか右手を挙げてくれた。
「よし、いい子だ。それでは質問だ。ユーノ君、キミは、メスである。YESかNOか」
「キュー!!」左手を挙げる
「そうか、そうかお前はオスなのだな。続いては、今の主すなわちなのはの事をナッパと呼びかけたことがある。YESかNOか」
「にゃっ!!」
「キュー!!」右を挙げかけて左手を挙げる
ふむ、呼びかけたことがあるんだな。ユーノ君は何かと面白い生き物かもな。
「紫苑、試合始まるわよ!」
「マジか……じゃあ最後の質問だ。オレのことを最初見たときに女の子だと思った。YESかNOか……ちゃんと正直に答えてくれよ?」
答え次第でお前の生死が関わるんだからな。
「キュ!?……キュー」右手を挙げる
ははは、動物からも女の子だと思われたのかオレは、チクショウ悲しいぜ。まあ、いいや動物だし、人間だったらマジで話さないといけないけど。
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試合の後半翠屋チームの誰かがケガして控え選手がいないということで臨時にオレがでる羽目になった。幸いクラスメートの斑鳩 輝美こと、いっちーがいてくれたためかなり気楽に出来る。何故って、いっちーは、一番の友達さ。何かと気が合うんだよね。それに、頭も切れるし、可愛いし。ちなみにいっちーは、男の娘だ。初見は女と思った。いっちーの方もオレのことを女だと思ったらしい。それ以来オレといっちーは、最高の友達になったんだ。まあ、試合の方は、敵さんから、ボール奪って、いっちーにパスしてシュート。その繰り返し。全く、いっちーってば凄すぎだよ。そして、祝勝会として翠屋で食事をしているわけだ。オレは、試合に出たけど外で食べてる。
「紫苑って、サッカー出来たのね。」
「ホント凄かったよね。」
「あれは、凄かったの。」
「むっ、みんな何か勘違いしてるぞ。オレは、一点も取ってない。」
オレは、みんなにそう言った。が
「紫苑、それは謙遜ですよ。」
イヴがケーキをほうばりながら行ってくる。
「だ?か?らオレは、パスしかしてない!!」
すると翠屋からいっちーが出てきて
「あはは、本当だよシーくん。そんなに謙遜しないでくれ。」
「いや、オレは、パスしただけで決めたのはいっちーだろ?」
「なにってるのさ。シーくんのパスのおかげで決めれたんだ。シーくんってばボクがパスしてほしいところにドンピシャでしてくれるんだもん。」
いっちーってばべた褒めしないで欲しい。顔がにやけちゃうじゃないか。
「ほんっとアンタ達仲いいよね。」
アリサがそう言ってくる。
「まあな、いっちーとは、境遇が似ているからな。それに、いっちーは、いい子だしな。」
オレは、いっちーの首に腕を回す。
「もーシーくんってば痛いって。」
するとイヴが机をおもっきり叩き
「いい加減してくれませんか?わたしのシオンとなにイチャイチャしてるんですか?」
今まで黙ってたと思ったらまた暴走しかけてる。
「いやいや、ボクは何もしてないって!?それに男の子同士だし、イチャイチャって違うと思うよ。」
「ハァ〜!?アナタみたいな可愛い子が男の子なわけないでしょう!?」
「うっ!?で、でもシーくんだって可愛いじゃないか!?女の子かもしれないじゃん!?」
ちょっ!?いっちーなんてこと言うの!?
「シ、シオンは、歴とした男の娘だとわかっていますのでいいんです。」
ちょっ!?イヴさん男の子ですよね!?男の娘って言ってませんよね!?
「どうやってシーくんが男ってわかったのさ」
それりゃあ、家族だから
「それは、シオンとお風呂に入っているし、一緒に寝てるし、一緒にすんですから、それに私の夫になるんですから」
「「「「ブッ!!」」」」
傍観していた三人とオレが飲み物を吹いた。ちょっと何あることないこと捏造してるのさ。と言いたいけど面倒くさい。何か言われる前に戦術的撤退。本当はお仕置きしたいんだけど。
オレは、取りあえずこの場から逃げたことを記そう。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イヴ視点
腹が立ちます。妬ましいです。拒絶反応を起こしてます。今目の前にいる存在。シオンの親友ともいって言い存在。ズルいです。なんで男なのにシオンと同じく可愛いのですか。シオンもシオンで十六夜と仲良くし過ぎです。これは、シオンにもお話をしないといけない気がしますね。
「シオン……っていない!!」
アリサ、すずか、なのはもどうやらシオンに何か聞きたかったのですかね。すると、十六夜が口を開く。泣きそうな声で
「シーくんならさっきどこかにいったよ。」
十六夜は、相当自分の容姿がコンプレックスのようだ。っていうか、私ですら気付かなかったのになんでシオンがいなくなったのを気付いていたんですか。
「それじゃあ、ボクは、中に戻るよ。」
そういい残して十六夜は、翠屋に入っていった。
……そういえば、紫苑は、どこに行ったのでしょうか?
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やっほー紫苑だよ。さっきまで翠屋に居たけど……まあ、逃げは大切だっていうことかな。あの三人に質問されるのめんどいし。そんでもって今どこにいるこというと……図書館です。理由かい?それは、決まっているだろ本を読みにきたんだ。前から気になってた本が置いてるかもしれのいし。
「うん。あかん。届かへん」
声がする方を見ると車椅子の狸がいた。うん、疲れてるな。幻聴と幻覚両方って相当だわ。知らんぷりが一番………なんだがオレの探し物がそこの本棚なんだよ。しょうがない
「なにかお困りですか?」
紳士モード。説明しよう。紳士モードとは紳士になりきろうとするモードである。
「えっ、えーとな……本とって頂けます?」
車椅子の狸はとってほしい本を指差す。
「これでいいですか。」
「はい、ありがとな……ありがとうございます。」
なんか違和感がありすぎる。
「無理せずに素のままで話していいですよ。」
オレがそういうと
「……オーケーや。まだ名乗っとらんかったな。私の名前は八神はやてっていうんや。ええっと」
「小鳥遊紫苑です。」
「紫苑ちゃんか……紫苑ちゃんも敬語じゃなく素のままで話してや。」
「……わかった。それとオレは、男だからちゃんは付けないでくれ……」
そういい目的の本を探す。おっ、あったあった。
「わかった………って男!?」
「図書館では静かにしよう狸。」
ほら、周りの人が見てるでしょ。全く視線が気になるわ。
「ちょっ、今気になる単語が出てきたんやけど。」
「何個ぐらい?……おっ、これも読みたいな。」
「2つ程やな。それとその本結構ええで。」
そういい近くの机に向かう。八神は、向かいの席に着く。
二冊か今週中に読み終えるかな。
「そういえば、狸ここには結構くる?」
「……あんた、喧嘩売っとんのか?」
「何のこと?」
もちろん確信犯で言っているに決まっているだろ。
「名前や!?さっき自己紹介したばっかりやのに狸って、私の名前は八神……」
「八神子狸な。」
さっき程持ってきた本を読みながらそう答える。
「……わざとやろ。あんた、わざと間違えとるな。そんなんやろ。」
「答えは、YESだ。」
視線は本に向いたまま、子狸の質問は正直に答える。
「そうなんか、あくまでもしらを切る……って、認めるんかい!?」
「さっきから五月蝿いぞ疑似関西弁子狸。」
読書の邪魔をするものには、容赦はしない。それにコイツオレのこと女って思ってたし。別に後者が本当の理由じゃないぞ!?
「毒舌すぎや……名前のことは、見逃したる。それより紫苑ちゃ……くん、男ってほんとなん?」
……コイツまた……まあいいや。それに見逃していいのかコイツ
「本当だ。どこからどう見ても男だろ。」
「……ありえへん。なんでこんな可愛いのに男なんや」
「……お前、マジしばくぞ。本心を言え、本心を」
視線を本から八神の方に変え、そう言う。
「ひどいな〜本心から言っとるのに。それにしても髪綺麗やな。……触ってもええ?」
八神は、手をワキワキさせながら聞いてくる。
なんで、いつも髪を褒められるんだ?
「……余計なことは、するなよ。」
「了解や。……どうゆう手入れをしたらこんな綺麗になるんや?」
八神は、オレの隣に移動し髪をいじりながら聞いてきた。
「……特別なことはしてない。」
「それを言うと女を敵に回すで。結び方変えてええか?」
「……別に構わないけど。」
八神は、オレの髪の紐をほどき、髪をいじる。
「……あかん、病みつきになってしまう。っていうかこれは、女の子やろ。男でこれはありえへん。」
「八神、一回表でるか?」
「むっ、男の子が女の子にそういったらあかんよ。」
「……お前やっぱ狸だわ。」
「そんなこと言うとこうや。」
八神はオレの耳元に近づき
フゥ〜
「ひゃっ!?///………八神お前//」
突然息を吹きかけられ、情けない声を出してしまった。
「……(あかん。本当に男の子なんか。それにしても今の反応は反則級に可愛いやないか。」
「よし、八神遺言はそれでいいか?神様にお祈りはオーケー?部屋の隅でガタガタ震えて命乞いの準備は?……覚悟はいいかい?」
「ここは、図書館やで?静かにしましょうな。」
チッ上手く逃げやがるこの狸。
「完成や〜〜」
狸は満足な顔をしている。
……コイツ、マジでお話しなきゃいけないな。
「……なあ、八神……この髪型は何かな?」
「なんや、この髪型気に入ったんか?それは盛っていってな…」
「お話しようか」
最高の笑顔で八神に言う。
「あ、あのな紫苑くん……目、笑っとらんで……」
あはは、なんで、そんなにビクビクしてるのかな。その絶望に満ちあふれた顔何ともいえないな。それに、オレは、
「余計なことは、するなよ。って言ったよな。」
「ヒィィ……………」
図書館でのお話。すなわち叫べないということ。いや叫ばせないが正しい。常に口を防ぎ、それでも声が漏れそうなら消音魔法(今覚えた)を使い音を消す。例え相手が気絶しそうになっても気絶させない。逃げようとしても、逃がさない。男であろうが女であろうが関係ない。それがオレのやり方。
にしても、久々だから楽しかったな。
数分後
「汚されてしもうた。あかん。もうお嫁に行けへん。」
「安心しろ。汚れてないから。それとも何かもっかいイットクカ?」
オレは、笑顔で言った。
もちろんオレは、別にやりたいとは思ってない……とは言えないかも。
「遠慮します。……笑顔じゃないあれは悪魔の笑みや。」
「そっか……残念だわ。(ホントは心が痛むんだけどね。いつもは)」
そういって八神に髪を直させる。ちなみに、釘は差しといたが……まあ、二度とあの髪型にはしないだろ。
「………なあ、紫苑くん。」
「なんだ。ハヤタ君」
「ちょっ!?また名前変わっとる!?………まあ、それはいいとしてな。」
いいのかよバカヤロー。それに何だよこの空気こんな空気嫌いだよバカヤロー
「……私の友達になってくれへんか?」
「……はあ?」
「いや、嫌なら別にならんでもいいんや」
オレは、コイツの言葉に少しイラついた。
「何いってんだ。このバカヤロー」
ドスッ!!
オレは、棒読みでバカヤローといい、デコピンをした。
「〜〜っ痛いやないか!?それにデコピンの音鈍くなかった!?」
器用な奴だ。小声で怒鳴るなんて……ちなみにデコピンの音は消音魔法で消しました。正し、八神には聞こえてるがな。
「そんな事はどうでもいい。それより友達になってくれだ?お前は、バカか?バカなんだな。このバカヤロー」
「むっ、そんなバカバカ言ってる方がバカなんや。」
「……お前はこんなに親しげに話せるのに友達になってくれって言ったのか?本当にバカだろお前」
オレの言葉に八神が反応する。それでもまだ納得のいかない感じを出す。
コイツは、めんどくさいやっちゃ。
「はやて」
「?なんや紫苑くん」
「よし、これで友達だ。」
「?なんでや?」
「うん。オレが知っているのほほんとした奴がな。『下の名前呼べば友達だよ〜』と言っていた。そして、『渾名で呼べば親友だよ〜』とも言っていた。」
「……それっで私の名前呼んでくれたん?」
「……別に、友達になってもいい。けどな、オレとしてはお前はいい奴だと思って……ない」
「そっか……って思ってないんかい!?」
「ふふふ、冗談だよ」
「なっ!?///」
そう言い、笑顔で微笑む。
思った通り、はやてはいい奴だな。にしてもなんで俯いてるんだ?
「……その笑顔は反則や。」
「ん?なんかいった?」
「別になんも言っとらんよ。言ったとしたら紫苑くんは可愛いなって思っとったんよ。」
「……それは、もう一度お話しが必要ってコトカナ?と言いたいがそろそろお開きだ。(外でデカい魔力が動いてやがる。)」
「えっ!?……もう帰るんか?」
ちょっと寂しそうな声ではやてが言う。
……なんでこの狸が小動物の可愛い系に分類されかけてるんだ。まあ、猫には数億歩届かんがな。
「……また此処に来るから。」
「……わかった。必ず来るんやよ。来ないと女装や。」
「じゃあ、今度来たときお前に狸の着ぐるみを着て貰うからな」
そう言い、図書館からすぐさま出て行く。そして魔力反応がするところに向かう。
たく、こんな街なかで何なんだよ。……取り敢えずビルの上から見るか。
「……デッカい木だ。」
なんか街なかにデッカい木が生えてるんですけど!?…あっ、ピンク色のビームが……え?なに今ので終わったの!?早っ!?……まあいいか。
「家帰って、リニスと遊んでよ。」
家に帰ったら、イヴはまだ帰って来ていなかった。リニスに関してはオレのベッドの上でまだ熟睡していたらしく、色々と撫でたりしていた。途中途中ビクビクしてたけどなんの夢見てるんだろ?最後は、一緒に寝たということを記そう。
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