魔法少女リリカルなのはSts前日譚 ダメ人間の覚悟
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俺はハルから報告があった研究所に来ちょる、例の質量兵器を開発しとる研究所の事じゃね。やはりと言うべきか、周辺には誰一人として人が見えず周りは岩だらけ・・・・・・・この研究所以外は。

 

俺の破壊活動とかにはある決まりごとがある、それは『生物兵器関連を優先的に潰す』ことにある、生物兵器を投入されると開発などの過程にもよるんじゃけど、人であろうが動物であろうがそういったモノは手が付けられん程厄介な存在になる。

 

じゃけど俺が一番の理由としとるのは生物兵器を造る『前と後』のことを言っちょるんよね。生物兵器を造る段階ではまず造る為の『素体』が必要となる、まぁ死体やら身体の一部だけを使って人造人間的な物を作るんなら別じゃけどね、そんでもってその『素体』に何かしらのことをする、流石に詳しくは分からんけど・・・・まぁ大概が投薬してのとか機械を埋め込むとかってね。つまり『前』の話では人であろうと動物であろうと『生きたまま』連れてくるってこと、そがなこと・・・・・俺の経験上許せるわけねぇんよな。

 

『前』の話はこんな感じ、次は『後』じゃけど・・・・・・まぁコレも『前』の話と大体が同じ、生物兵器として使われた後はどうなるか?まぁ色々あるわな、廃棄・再投入・再実験・強化etcってね、それに研究者ってのはある意味欲望の塊って感じじゃけぇね・・・・・実験に使われるのが1人2人だけとは限らん・・・・・そんな非人道的な事が起こる可能性があるってことじゃけん。

 

今更・・・・・・ていうか、俺の性格上正義だのなんだのとかほざく様なキャラじゃないけぇな、まぁ要は俺の過去の出来事からそういう人体実験というか生物関係の研究所は片っ端から優先的に潰すことに決めちょるんよね、そのことはハル達も了承してくれとる。

 

世界がどうなろうが別にどーだっていいんじゃけど・・・・・・その実験で俺の故郷、地球を襲うつもりなら尚更じゃろぉが・・・・・あそこには俺の大切な家族、友達、仲間、それに大切な・・・・・・・・・。

 

しかも正義なんて定義は見方やり方次第でなんとでもなってまうっちゅーか・・・・・・・まぁあれじゃ、この話はまた別の機会にでもしよ・・・・・・俺ってばこんな哲学的・・・・・じゃなかったよの?

 

なら何故今その生物兵器関係の研究所を襲わないのかというと、簡単な話で居場所が特定出来ていないからじゃった。研究所は以前にもハルが言っとったように色んな世界にあり、しかもそれはすべて管理局・・・・それも最高評議会御用達の研究所じゃけぇ、そがに簡単に見つかるわけがない。それにハルもここ数年は他の世界の研究所には行ってないけぇ他に増えた研究所なんかは知らんかったらしい、前回のシュテル達やハリベル達の研究所はハルの記憶にあった所じゃけぇ大丈夫じゃったんじゃけど、ハルが知らん所はウーノとハルが今も探してくれとる中、セインがこんなことを言ったのが始まり。

 

セイン(回想)「ならさぁ、他の所を潰しちゃえばいいんじゃないの?」

 

あの時のセインは何気なく言っただけなんじゃろうけど、確かにセインの言うことには一理あった。特定出来ていない所があるんじゃったら、特定出来とる別の研究所を潰せばええだけのことじゃん。しかも質量兵器とかそんなん関係無しに実験段階に入っとるものを片っ端から潰せばええだけ。

 

などとそんなことを考えちょるばかりじゃのぉて、俺もそろそろ行動せんといけんの。俺は研究所の外壁に近付き侵入しようとした。

 

マダラ「さて、攻撃開始だ」

 

ハリベル「はい」

 

トーレ「あぁ」

 

クアットロ「へぇ〜い」

 

・・・・・・・間違えたわ、『俺』じゃのぉて『俺達』じゃったわ。

 

そーいやぁ完全に忘れとったわ、俺の他にもハリベルとトーレ、クアットロの3人が付いて来たんじゃった。

 

何でこいつ等が一緒なんかって言うと、まぁ理由はコイツ等それぞれでね・・・・・・ハリベルに至っては。

 

ハリベル(回想)「主一人に戦地に赴かせるなど出来ません」

 

とか言ったり、トーレなんかは、

 

トーレ(回想)「ドクターの目的を遂行するためだ・・・・それにお前の戦いをもう一度間近で見れるチャンスだからな」/////////////

 

ってなんか顔を赤くして言われたけぇ、どう言ったらええもんかわからんかったし・・・・・・・あぁクアットロに至っては、

 

クアットロ(回想)「ん〜?あぁ、私だって気が進まないんだけどさぁ・・・・・・メンドクサイし、でもウーノ姉とかドクターやドゥーエ姉にアンタのサポートを頼むなんて言われたら断れないじゃないのさぁ」

 

なんぞ言ってきた、まぁアイツはウーノ辺りにはなんか頭が上がらんって感じじゃしな・・・・・、ちなみにこいつ等の格好は普段の戦闘用の格好にフードと顔がバレんように『NARUTO』に出て来る暗部の仮面を付けさせちょる。

 

マダラ「・・・・今回はどんなものがあるかは分からん、だから人数を割くことはせずフォーマンセルで行動する、いいな?」

 

ハリベル「はい」

 

トーレ「あぁ」

 

クアットロ「はいはい」

 

マダラ「では行くぞ・・・・・・・・『月牙天衝』!!」

 

俺はヤクモの状態にして『斬月』の『月牙天衝』を放ち研究所の外壁に大穴を開け侵入した、中は俺達が来ることを予想で来ておらんかったんか、警備の為の公安の連中がやたらと少なかった。

 

まぁ今までは全部生物兵器関連の研究所ばっかを狙っとったけぇな、まさか生物兵器とは無関係なこんな質量兵器を造る場所に俺なんかが来るわけねぇって思うのも無理もないかもしれんのぉ。

 

トーレ「やけに抵抗が無いな・・・・」

 

クアットロ「ねぇ・・・・もしかして罠なんじゃないの?」

 

さすがのトーレたちもこの警備の薄さに多少の疑問を持っとるようじゃけども・・・・・いやぁ・・・・・・・もしかしたら、わざわざ警備を厳重にするまでも無いほどのセキュリティがあるんかもしれんけどねぇ・・・・。

 

と言いつつもおらんわけじゃぁないけぇ、最低限おる警備の連中を進みながら軽くノしていった。

 

ハリベル「ドクター、この研究所の様子はどうなのでしょうか?」

 

ハリベルも疑問に思ったんかハルに通信でこの研究所の警備やらを聞いとった。

 

ハル『・・・・・あぁ今確認が取れたよ、どうやらその研究所には元々警備の者をそこまで厳重に配置はしていないようだね、まぁ流石に研究員や重要な部屋には集中的に守らせているようだけどね』

 

トーレ「やはり罠か?」

 

クアットロ「やっぱり?!」

 

マダラ「所詮罠だろうと目的は変わらん、先に進むぞ」

 

マダラ以外「了解(り、了解・・・・・)」

 

俺達はハルのナビゲーションと共に研究所の奥、つまりこの研究所の完成間近もしくは完成されとる兵器が置かれとる部屋へと向かった。本来なら所長クラスの部屋を先に襲撃したい所なんじゃけど、残念ながら所長クラスの部屋は兵器が置かれとる部屋を経由して行かんにゃぁ無理っぽいけぇ、結局は兵器の部屋に向かわんといけん。

 

トーレ「しかし、あの映像にあった巨大兵器は一体なんなんだ?」

 

マダラ「・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

クアットロ「あれってば余裕で戦艦クラスの大きさはあったわよ」

 

ハリベル「だがあの映像だけでは正確に判断することは出来ん、あまり先入観を持ってはこれからの作戦に支障が出るぞ」

 

クアットロ「わ、分かってるわよそんなの」

 

マダラ「・・・・・・・・・・・・・」

 

クアットロ「・・・・・それよりさ、マダラはさっきから何でダンマリなのよさ?」

 

マダラ「ん?何がだ?」

 

トーレ「そう言われればそうだな、何かあったのか?」

 

マダラ「いや・・・・・特にはな」

 

トーレ「・・・・・・お前まさか何か知ってるんじゃ」

 

マダラ「今さっきハリベルが言っていただろう?余計な先入観を持つな、ここにある存在をただ潰せばいいだけの話だ」

 

トーレ「あ、あぁ・・・・・・すまない」

 

マダラ「・・・・いや、俺の方こそスマン、確かにあの映像には俺の知っている兵器らしき物が映っていた」

 

ハリベル「本当ですか?」

 

マダラ「それも俺の『前の人生』でな」

 

クアットロ「それってさ、またあの前世ってやつ?アンタよく平気でそんな事言えるわね」

 

俺はハル達に既に俺がこの世界に転生してきた者ってーのを言ってある、言った当初はハル以外は中々信じなかった・・・・まぁそれが普通なんじゃけど、じゃけどハルはすぐに受け入れてくれた、科学者であるハルは父さんの影響の所為か無限の可能性を信じとるようで俺の前世の事も即行で信じてくれた。

 

トーレ「最初聞いた時は半信半疑だったけどな」

 

ハリベル「未だマダラ様を信じないとでも?」

 

トーレ「いや、だが突拍子も無さ過ぎるから反応には困るんだ」

 

マダラ「そこはスマン、だが・・・・・・・」

 

クアットロ「??何よ??」

 

マダラ「・・・・・・仲間であるお前達や家族であるアイツ等には隠さない方がいいと思ってな、だから話したんだ」

 

トーレ「!」////////////

 

クアットロ「ななななな、何言ってんのよ?!」//////////////

 

マダラ「?何か変な事言ったか?」

 

ハリベル「いえ・・・・・あの、別に特別な事は申されてはいないのですが」

 

マダラ「・・・・・・お前達が、信じれる仲間であり家族だからこそ・・・・こんな恥ずかしい事が言えるんだ」

 

マダラ以外「・・・・・・」/////////////

 

マダラ「話を戻すぞ?俺の所ではあるSF作品に登場する巨大兵器が出て来る話があった」

 

トーレ「巨大兵器・・・・・・それがあの映像にあった奴だと?」

 

マダラ「残念ながら一瞬だったから詳しい事が分からんが、よく似ていた・・・・・というより俺の予想が正しかったら・・・・そいつは」

 

俺達は会話をしながらある部屋に入った、中は明らかに何かを格納する為の部屋になっとった。部屋自体は暗くて何も見えん状態じゃったけど、俺等が入ると突然明かりが点きだした。

 

クアットロ「えぇ?!明かりが点いた?!」

 

マダラ「ココに入った者に反応して自動的に点いた、もしくは・・・・」

 

ハリベル「我々が侵入したことをしってワザと・・・ですね」

 

マダラ「そういうことだ」

 

トーレ「お、おい!アレを見ろ!」

 

トーレの声に俺達は反応した、すると俺等の目の前にあったのはハルが見せてくれた映像の物体じゃった、しかも俺のよく知るモノ・・・・それは・・・・・・・・。

 

 

 

 

『メタルギア・REX』

 

 

 

 

形は若干違えど明らかにあの超大作ゲームに出て来た巨大兵器と酷似しとった、違うと言えば背中の部分に二本のバーニアみたいな物が見えちょるし、それに腕も脚もあんなにデカくはなかったような気がするんじゃけど、なんかマクロスっぽそうな脚なんじゃけど。

 

クアットロ「ちょっ・・・・デカァッ!!」

 

ハリベル「予想外にも程があるな・・・・・」

 

トーレ「・・・・・・お前の記憶通りか?」

 

マダラ「あぁ若干違うが大体は同じだ、唯一違うと言えるのは背中の部分だがな」

 

トーレ「背中・・・・・あの装備か?」

 

マダラ「俺の所ではあんなモノは付いていなかったはずだ、それに脚もあんなにデカくはなかった筈だ」

 

ハリベル「確かに、あの胴体の割には異様に大きいですね」

 

マダラ「それに腕の部分もデカいな、まるで・・・・・」

 

???「どうだぃ?俺が造った最高傑作は?」

 

突然どこからともなく声が聴こえてきた、俺達は声の出所を探すのと同時に不意打ちを避ける為互いに背中合わせ、つまりそれぞれが3,6,9,12時の方向を向きながら警戒しつつも声の発信源を探した。

 

クアットロ「っ!・・・ねぇ、どうやらあそこからみたいよ、それにご丁寧にカメラも付いてくれちゃってるわよ」

 

クアットロの言う方向に俺等は目だけ向けると確かにスピーカーみたいな物の横にカメラが取り付けられとった。

 

所長?『なかなかの出来だろう?俺からしてもそいつはもはや芸術品といってもいいくらいのものだぜ!?」

 

マダラ「・・・・・・・こんなものが芸術品か、お前は科学者を辞めてこんなゲテモノしか作らん3流の芸術家にでもなるんだな」

 

所長?『おいおい、誰も科学者を辞めるなんて言ってないぜ、それにコイツの良さを知らない奴は所詮お前等のような馬鹿な侵入者くらいなもんだ・・・・・・・お前等なんだろ?近頃3つくらい研究所を潰して回ってるのって、しかもあの指名手配犯だったジェイル・スカリエッティのいた隠れ研究所を本人諸共消しちまうなんてよぉ」

 

マダラ「何だ?同僚が死んで悲しむか?お前達にしては珍しくくだらない発想だな」

 

所長?『ハァ?俺が悲しむ?あんなクソムカつく野郎を?ふふ・・・・・・・ふふふふふくくくくくく・・・・・・・・アッハハハハハは!!!』

 

トーレ「・・・・・・・・・・・・・何がそんなに可笑しいんだ?」

 

所長?『そりゃぁ可笑しいだろ?俺はあの野郎が死んでむしろ清々してんだぜ?あの野郎がこのプロジェクトの総責任者、俺がこんな辺境の世界の研究所の所長であの野郎がトップにいやがるなんてよぉ・・・・・・あんな野郎、所詮最高評議会の七光りみてぇなもんじゃねぇか!そんな野郎が死のうが消えようが俺の知ったこっちゃねえってんだよ!」

 

トーレ「貴様・・・・・・」

 

マダラ「落ち着け」

 

トーレ「分かっている!」

 

所長『あぁー胸糞悪くなってきやがった、そろそろテメェ等にも消えてもらおうか?俺の最高傑作、『ガーゴイル』の実験第一号になりやがれ!!」

 

所長が言うのと同時に『メタルギアREX』またの名を『ガーゴイル』が起動し、やはり『メタルギアREX』と同じ様に吼えた。

 

所長『さぁーて、本来なら別の世界にコイツを飛ばしてどこまでやれるかってのを試したかったけどよぉ、テメェ等みたいな活きのいい奴等と戦わせるってのもいいデータが取れるんじゃねぇかな?精々そいつの成長の為にしっかり戦ってくれや!!」

 

『ガーゴイル』に備え付けられとった機銃が回転し出した、アレが『メタルギアREX』じゃろうとなかろうとも攻撃方法は一緒じゃと思っとったほうがいいんかもしれんのぉ。

 

マダラ「撃って来るぞ!全員バラけろ!!」

 

俺の号令と共に全員が別々の方向に銃弾を避けた、飛んで来た銃弾は実弾で魔力弾じゃぁなかった。続けて『ガーゴイル』に近付こうとしたトーレを踏み潰そうと脚を上げ踏もうとしたんじゃけど、バック転上手く回避・・・・更に逃げ惑っちょるクアットロに対してミサイルを撃ってきた。

 

クアットロ「ヒィッヒィッヒィッ!!・・・・ってちょっと!?誰か助けなさいよ!!これ誘導じゃない!?」

 

まぁ余裕があるんか無いんかよぉ分からんけど、元々アイツは戦闘タイプじゃのぉて後方支援タイプじゃけぇ避ける術は持っとらんよな。

 

俺は『飛雷神の術』でクアットロに近付いて急いで『ラシルド』を使ってミサイルを跳ね返した、じゃけど跳ね返ったミサイルを事もあろうか機銃で全弾撃ち落としおった。

 

マダラ(人の反応では全弾撃ち落とすなんてーのは、出来るわけないんじゃけどなぁ・・・・・・・てことはアレは無人機なんかいのぉ?)

 

クアットロ「あ・・・・・・あの・・・・一応、お礼は言っといてあげるわよ・・・・・・・あ・・・ありがと」ボソッ

 

マダラ「礼は後にしろ、それより今はアイツを破壊することだ」

 

クアットロ「むっ・・・・・そんなの、分かってるわよ」

 

俺達は壁になりそうなものに隠れて緊急作戦会議を実行した、隠れる前にミサイルの爆発に紛れて人数分の『影分身』を奴の周りに着かせた。

 

トーレ「しかし、どうやって相手するんだあんなデカブツ」

 

ハリベル「近付こうにも機銃で防がれてしまいますし、あの図体に似合わず異様な反応速度での脚での攻撃・・・・・・ハッキリ言って手が付けられません」

 

ウーノ『皆聞いて、今分かった事だけどその『ガーゴイル』は無人機よ、ガジェットと似たようなものよ』

 

トーレ「ウーノか?」

 

マダラ「まぁそんなことだろうとは思ったがな」

 

俺達が『ガーゴイル』に苦戦してどうやって戦うかを考えちょると、ウーノが通信で報告してきた。アイツは本来無人機じゃのぉて有人で動かしとったけど、あの『ガーゴイル』は無人で動かせるようになっとるようじゃった。

 

ハル『どうやらそこの研究所でプログラムされたらしいね、おそらく君が来ることを想定して最初から組み込まれていたようだねマダラ、それにそいつは完全自立型ではないようだね」

 

トーレ「ドクター、コイツを倒す方法は?」

 

ハル『マダラの言っている事が本当なら基本構造は変わらない筈だよ、見た所奴には魔力を感知する装置は見受けられないからね、それか直接停止信号を送るかだね」

 

ハリベル「マダラ様、奴はどうやって倒すのですか?」

 

マダラ「・・・・・はぁ、俺の知っているものだったら奴の装甲はとにかく堅い、ミサイルでいくら攻撃されてもビクともしない化物だった・・・・・・あの『ガーゴイル』とやらも同じかそれ以上の装甲だと見た方がいいな」

 

トーレ「だがなにかしらの弱点があるのではないのか?」

 

マダラ「一応な、奴の左腕部分にあるあの円盤のようなモノが見えるか?奴は熱やらカメラでの視認が出来ない分あのレーダードームでの情報収集しか出来ん、だからやるならまずはあのレーダードームをやるしかないな」

 

クアットロ「で、でもさぁ・・・・・・あんな奴にどうやって攻撃すればいいってーのよぉ?!」

 

ハリベル「確かに、近付けば機銃の雨とあのデカい足に踏み潰され、逆に遠くに行けばミサイルの餌食になってしまう」

 

マダラ「そーだな・・・・・・・・・俺に考えがあるんだが、乗るか?」

 

マダラ以外「???」

 

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・

 

 

ハリベル「マダラ様、本当によろしいのですか?」

 

マダラ「敵の裏をかくのならこのくらいして当然だ」

 

クアットロ「それにだからって今更他にいい案なんて思いつかないし、ここの所長の驚く顔が見られるんならアタシは乗ったわよ」

 

トーレ「クアットロの言う通りだな、今更あーだこーだ言ったところでどうにもならん・・・・・私もやろう」

 

マダラ「決まりだな、いいか?これに必要なのはスピードだ、いかに速くするかで勝敗が決まる」

 

ハリベル「はい」

 

トーレ「あぁ」

 

マダラ「クアットロ、特にお前が重要だから・・・・・・頼んだぞ」

 

クアットロ「はいはい、まぁなるようになるわよ」

 

マダラ「ではいくぞ、作戦開始だ!」

 

俺が号令を出すとまず俺とトーレが左右に飛び出して『ガーゴイル』を攪乱した、これなら例えクアットロとハリベルに攻撃しようとしても俺かトーレが一気に近付いてジェネレーターを叩き潰す事が出来る。

 

案の定、奴は未だ隠れとるクアットロとハリベルを狙って攻撃しようと機銃を構えた、俺はもしものことを考えて遠距離攻撃にした。

 

マダラ「『ギガノ・ゾニス』!!」

 

俺はゲームの攻略通り、左のジェネレータ目掛けて魔術を放ったんじゃけど意外に反応速度もいいようで、当たるギリギリで向きを変えて俺の魔術を弾いた。

 

あの俊敏性を可能にしたんはやっぱりあの背中のバーニアとあのデッカイ脚じゃった、おそらくあの脚にも何かしらのジェット機能みたいなものが備え付けられとるんじゃろぉよ。

 

クアットロ「ちょ、ちょっと!!しっかり狙いなさいよ!!」

 

マダラ「そんなことより動き回れ!奴相手に止まるのは死を意味するんだぞ!?」

 

ハリベル「クアットロ、マダラ様の言う通りだ・・・・・・今はとにかく動き回ろう」

 

クアットロ「えぇ〜、アタシアンタ達みたいな体育会系じゃないんだからさぁ、そんなに走り回れないわよ」

 

クアットロがベソかきながらハリベルと一緒に移動しちょる、攻撃タイプじゃないクアットロには奴の攻撃を防ぐ手が無いけぇハリベルに一緒におってもらうことにした。

 

マダラ「トーレ!奴は図体に似合わず反応が鋭いし瞬発性も高い、だから狙う時はしっかり狙ってから攻撃をしろ!」

 

トーレ「分かった!」

 

俺はトーレに指示を出しながらも走り続けた、少しでも止まってしもぉたら標的にされて集中砲火を浴びせられる。

 

まぁ俺に関して言えばそれでもいい、俺には『瞬歩』と『神威』があり最悪それで乗り切ればいいんじゃけど、この作戦には今の所不必要なんよね。

 

マダラ「『ジケルド』!!」

 

俺は対象を磁石に変える術を放ったんじゃけど、何分こいつは出だしが遅いけぇ当然のことながら当たりはしなかった。

 

余裕で避けられたと思ったら反対側からトーレが『高速機動・ライドインパルス』で一瞬で近付きジェネレータを破壊しようとしたんじゃけど、これもギリギリで回避された。

 

ハリベルちょこちょこ戦闘に参加してきた、クアットロを護りながらとはいえあまり期待は出来ん。

 

所長『あーもー!すばしっこい奴等だなテメェら』

 

俺等が簡単に倒せんのが気に入らんのんか知らんけど、いきなり所長の声が室内に鳴り響いた。

 

所長『いい加減『ガーゴイル』に踏み潰されろってんだよ!』

 

マダラ「それは出来ん相談だな、俺達だって己の命が惜しいものだ」

 

トーレ「それに我等もまだ諦めたわけでは無いからな」

 

マダラ「しかし、コイツの機動性は正直鬱陶しいな・・・・・・・背中のバーニアを落とすか」

 

俺は刀を頭上に掲げて、始解をした・・・・・・遠距離で切り落とすならコイツの方がええじゃろぉよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マダラ「吹っ飛ばせ、『断地風』」シュンッ!

 

 

 

スパっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

所長『なっ・・・・・・』

 

俺は『断地風』を解放して遠距離から鎌鼬で一応背中のバーニアごと『ガーゴイル』を斬ろうとしたんじゃけど、またもやいい反応速度で身体をずらされてバーニアしか破壊出来んかった、じゃけどこれでこいつの機動性は半分は失われたようじゃけぇな。

 

マダラ「ふむ・・・・・・・背中から身体ごと持って行くつもりだったが、まぁいいだろう・・・・・・次は余裕で当てられる」

 

所長『・・・・へ、へへへへへ・・・・・・・ならよぉ、コイツならどうだよ??!!』

 

突然所長の声がしたと思ったらいきなり『ガーゴイル』の動きが止まった、すると『ガーゴイル』全身に小さい棒というかアンテナみたいなのが出て来た、と思ったらその先っちょに魔力が溜まっていってどんどん膨れ上がっていって、しだいに奴を包み込むほどにまでいって・・・・・・そして。

 

所長『くらえやぁぁぁ!!!『リジェクト・バース』!!」

 

所長の掛け声と共に『ガーゴイル』を覆い包んどった魔力が一気に放出された、しかもさっきのアンテナのようなモンの延長線上に撃ってきやがった。

 

俺は最初は『セウシル』で防ごうと思った、じゃけど寸前で嫌な感じがして急いで『瞬歩』で回避した、すると俺の後ろの壁を貫通しやがった。

 

マダラ「全員!この攻撃を回避しろぉ!!貫通性もあり威力はかなりのものだ!無理に受けようとするな!!」

 

じゃけど俺の発言は無意味じゃった、俺が言ったのが遅過ぎた・・・・・ハリベル達は既にあの『ガーゴイル』の攻撃の餌食になってしもぉた。

 

 

 

 

 

身体や頭を撃ち抜かれたハリベル達が無残に倒れとった。

 

 

 

 

所長『ひゃっひゃっひゃっひゃっ!!超ウケるぜ!研究所を一撃でふっ飛ばすような奴等だからどんな奴等かと期待したんだけどよぉ、この程度かよ?!見た所テメェがリーダーみてぇだがよ』

 

マダラ「・・・・・・それがどうした?」

 

所長『ハッ!多少は出来るようだけどよぉ、所詮は凡人だな!テメェみてぇな無能な奴に付き従ってたそいつ等が哀れだなぁ!えぇ?!おい!』

 

マダラ「・・・・・・」

 

所長『まぁしょうがねぇのかもしれねぇな、それほどコイツの性能が良すぎたんだろうよ・・・・まぁ精々コイツのデータ収集まで付き合えよ』

 

マダラ「一つ聞いていいか?」

 

所長『あぁん?何だよ?』

 

マダラ「この『ガーゴイル』からは魔力を一切感じない、なのに先程の攻撃は明らかに魔力の攻撃だった・・・・・・どういうことだ?」

 

所長『これから死ぬ奴に言っても俺の得にはなりゃしねぇってのに・・・・まぁいいぜ、話してやるよ』

 

マダラ「俺の推測が正しければコイツの中には」

 

所長『御明察だ、中々勘がいいなオメェ・・・そーさ、コイツの中にはロストロギアが埋め込んであるんだよ!』

 

マダラ「やはりか・・・・・」

 

所長『しかもそいつはごく最近・・・・・といっても何年か前なんだけどよぉ、ある管理外世界で回収したロストロギアなんだよ!俺は最高評議会の奴等からコイツを貰ってたんだよ、おかげで俺の『ガーゴイル』は完成体になっちまったんだけどよ』

 

マダラ「・・・・・・・お前はこんなことをして何か意味があるのか?」

 

所長『意味?意味なんてねぇよ、俺はただ俺が造ったものが活躍してくれればそれでいいんだよ、それで他がどうなろうと知ったこっちゃねぇってんだよ』

 

マダラ「・・・そうか」

 

所長『何だ?キレたか?大切なお仲間が死んじまってご立腹ってか?!今更遅ぇんだよ馬ぁ鹿!あとはテメェだけだからよ、素直に倒れちゃくれねぇかな?俺も報告とかしねぇといけねぇし、色々忙しいんだよ』

 

マダラ「なら安心しろ、もうおわ”ズズンッ!!!”」

 

所長『あ、ワリィ・・・・・・聞くの忘れてたぜ』

 

 

 

 

 

 

所長 Side

 

 

所長「あぁ〜あ、終わっちまったか・・・・・まぁ今回の戦闘でかなりデータが取れたから、良しとするか」

 

俺の研究所にわざわざやられに来やがってよぉ・・・・運が無かったよなぁアイツ等は、だけどそんな奴等のおかげで今後もいい研究が出来そうだぜ。

 

所長「あっとそうだ、おーい!誰かいるか?さっきの『ガーゴイル』と戦ってた奴等の死体を片付けとけよ!あんなのが転がってたら仕事にならねぇんだよ!」

 

俺は外に居る奴等に指示を出すと、『ガーゴイル』を格納庫に行かせる為にコントローラーを動かした、コイツがあれば『ガーゴイル』を意のままに操る事が可能になる、今回の戦闘では大半が『ガーゴイル』のAIに任せたがいざとなったらコイツで動かせるように設計をしておいた。

 

所長「あ・・・っと、そーいえばあの変な仮面の野郎の死体は一応確保しとかねぇとな・・・・・・確かアイツがデケェ研究所を一瞬で消し飛ばした野郎なんだからな・・・・・・・・・どんな能力があるのか分からねェし、他に渡す前に一度分析した方がいいかもしれねぇな」

 

所長「しっかし、あの『ガーゴイル』はスゲェな、最初アイツを『見た』時はビビったぜ、あんなものが他の世界に存在していたなんてよぉ、てか最高評議会はあんなモンどっから手に入れて来たんだ?」

 

俺が『ガーゴイル』を受け取ったのは数年前の事、俺がここの研究所の所長になってすぐに上の連中から貰ったモンが『ガーゴイル』だった、『ガーゴイル』は最初はあんなゴツイ感じではなかったけど既に完成されていたような感じで送られてきた、今の形は俺が改良しただけなんだけどよ。

 

所長「ま、深く考えない事だな、おぉっとっとコイツの操作を誤ったらヤベェんだよな、あまりいい加減に動かして傷でもつけたら大変だぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「へぇ〜、そいつでも動かせるんだぁ〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然俺の後ろから女の楽しそうな声が聴こえてきた、俺はいきなりの事でビビって後ろを振り向いた、すると俺の目の前には信じられない奴がいた。

 

 

所長「んなっ!!て、テメェは・・・・・・・・・!!!!」

 

俺の後ろに居たのはさっきまで戦っていた、奴の仲間の3人だった。

 

所長(おかしい?!何でこいつ等がここにいやがるんだ!?こいつ等はさっき『ガーゴイル』の『リジェクト・バース』を受けて死んだ筈じゃねぇのかよ!?)

 

クアットロ「あららぁ?その顔は〜何でアタシ達がここに居るのかって顔ねぇ?」

 

俺の目の前に居る女?は楽しそうに俺の顔を見ながら俺の考えを口にしやがった、俺は急いで逃げようと非常用の扉に行こうとしたが。

 

ハリベル「残念だが・・・・・・・ここから先へは行かせるわけには行かない」

 

逃げようとしたんだが別の奴に一瞬にして回り込まれてしまっていた、一体どうやって移動したんだ?!

 

所長「チィッ!・・・・・・へっ!どうやってあの攻撃から逃れたのか知らねェけどよぉ・・・・あの変な面の野郎は『ガーゴイル』の下敷きになっちまってんだぜ!?」

 

トーレ「・・・・・・・」

 

クアットロ「ハァ・・・・バッカじゃないの?」

 

所長「何?・・・・」

 

トーレ「アイツがあの程度の鉄の塊にやられるわけが無いに決まっていると言っているんだ」

 

軽い声の奴では無く男みたいな口調の女?が俺に言って来たと思ったら、軽い口調の女?が俺がさっきまでこいつ等に話していたマイクに近付いた。

 

クアットロ「ん〜っと・・・・これね、あーあー聞こえる?ちょっとぉ〜、聞こえてんでしょう?マダラ?こっちは取り押さえたから、アンタもこっちに来なさいよ」

 

所長「あぁ?!何言ってんだテメェは!?もう死んだ野郎なんかに声掛けてんじゃ「ならその目で見てみるんだな」何?」

 

ハリベル「だからあの方の姿を見るんだな・・・・・じっくりと」

 

俺は『ガーゴイル』の映像を見てみると、驚く絵が映っていた。

 

 

 

 

 

 

 

あの変な面の野郎が『ガーゴイル』の足からすり抜けて姿を現しやがったんだ。

 

 

 

 

 

Side Out

 

 

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あとがき

 

や・・・・・・やっと投稿出来ました・・・・・・・・・・、正直ネタがあまり出てこないからどーなるか心配でしたが、なんとか最後までやることが出来ました。

 

さて今回はあの『メタルギア』から『REX』を出させてもらいました。サブタイトルの強風とは『REX』の事を指していたのを皆さんご存知でしたか?これは『REX』の由来の日本の戦闘機から来たものらしいです。

 

そしてその『REX』に対抗したのが感じで風を断つことから『断地風』になりました。皆様のコメントの中には『ガッシュ』の最大呪文の『バオウ・ザケルガ』を出してくれと要望がありましたが、大丈夫です・・・・出す機会はこれからあります!!九喇嘛やアシュロンを出す機会もこれからなのでご期待ください!!

 

はてさて、これからはもうしばらく前日譚を進めて行こうと思うのですが、そろそろネタも尽きて来そうな感じなのが若干不安なのですがしっかりやっていこうと思ってますので皆様どうぞご覧いただければと思います!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第9話 強風を断つ地の風
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コメント
どうでもいいことですが、クア姉はウーノ、ドゥーエ、トーレにかんしては「ウーノ姉」と呼んでいた気がします 今回はありませんでしたが、セインとウェンディも同じように読んでいたと思います とりま、次回も待ってます(神余 雛)
じっくりきてますね。次も楽しみです。(Fols)
Stsの本編はまだ先っぽいね(ohatiyo)
↓確かに神威があれば大抵の攻撃は一切聞きませんからね〜(汗)(アサシン)
踏まれたときグレイ・フォックスを思い出した。あの死に様はかっこ良かったな〜(東文若)
鬼だ(゜_゜;)神威とかチート過ぎる!!( ☆∀☆)けどナイス♪次回も期待します(渡部一刀)
タグ
魔法少女リリカルなのは 転生 恋愛 チート 

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