異端の魔導士
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明石夕子を助けた後、ガトウ達は((完全なる世界|コズモエンテレケイア))の残党を連れて行き、俺は明石夕子を麻帆良まで送り届けるため、街を経由して転移ゲートに5万年振りに乗る電車的な物で移動していた。魔法を使わない理由は騒ぎを起こさないためだ

 

 

『いやしかし便利に成ったな』

 

夕子「そうかしら?」

 

『大戦時は戦艦。その他の時は龍種に頼んで背中に乗せてもらうか魔法での移動だったからな。こんなの乗るの初めてだ』

 

夕子「何故かしら、その話を聞いてると何だか悲しくなってくるわ」

 

 

窓から景色を眺めながら会話をしていたが、何故か夕子は一筋の涙を流していた

 

 

そんな事もありながら、俺達は順調にゲートへと向かっていた。飛行船を使って、旧世界へ行けるゲートへ着くと、どうやらタイミングが良かったのか、ちょうど今日ゲートが開くようだ

 

 

正直ゲートが開いてくれてホッとしている。理由は夕子からの質問の嵐が止むからだ。ここに来るまで大戦開始前の事から最近の事までしつこいほどに聞かれ、魔法具作ってるのがばれてどんなのを持っているか、どんなものを作っているか。挙句ハンドガン系の物を作ってくれと頼まれそうになった

 

 

そんな事を考えている間にどうやらゲートが開く時間になったらしく、俺達はゲートを通って((旧世界|ムンドゥス・ウェトゥス))へ向かった

 

 

((旧世界|ムンドゥス・ウェトゥス))のイギリスに着いたら夕子に学園長に電話させて、学園長室の人払いをして貰った

 

 

夕子「学園長に頼んで人払いはして貰ったけど、どうするの?」

 

『確か、居間の学園長は近衛近右衛門だったよな?』

 

夕子「ええ、そうだけど?」

 

『今からそこに転移する。近右衛門は知り合いだからな』

 

 

そう言って認識阻害結界を作り、万華鏡写輪眼の神威で夕子を結界空間に転送し、((腑罪証明|アリバイブロック))で麻帆良まで移動する

 

 

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移動してスグニ神威で結界空間から夕子を出す。すると

 

 

夕子「ちょっと!今の場所何!?てか何で麻帆良に居る訳!?」

 

 

出てきた途端に質問の嵐が来た

 

 

『………俺しか使えない術だ。それより行くぞ、お前さんは所帯持ちなんだろ?娘さんに会ってやれよ』

 

 

そう言って子供の姿に変身する

 

 

夕子「あれ?何で子供になったの?」

 

『お前の娘は魔法関係者じゃ無いんだろ?俺は真祖で成長しない。此処に何しに来るかわからん。時間たってからここ来た時ばったり会ったら面倒だろ?』

 

夕子「まぁ、確かにね」

 

 

移動しながら会話する。その時、出口の方から元気な女の子が手を振りながらこちらへとやってくる

 

 

祐奈「ママ〜。御帰り〜。」

 

夕子「裕奈!ただいま〜」

 

 

夕子はその姿を見ると、その子に向かって走り出し、そして飛びついてきたその子をしっかりと受け止めて、抱きしめていた

 

 

そして、その後ろから一人の男性が歩きながらやって来て、裕奈を抱きしめている夕子さんに声を掛けている

 

 

明石教授「お帰り夕子。無事でよかった。」

 

夕子「あなた。ただいま」

 

 

 

裕奈を離した夕子さんは、今度は明石教授を抱きしめる

 

 

しばらく二人は無言で抱き合っていたが、しばらくするとそっと離れて、俺の方へと歩いてきた

 

 

夕子「ごめんなさいね。貴方の事放っておいて、勝手に盛り上がっちゃって…」

 

『いや別にいいよ。やっぱ大好きな人との再会っていうのは、特別だからな』

 

 

「もう。あんまりからかわないでよ/////」

 

 

ちょっとからかうと少し顔を赤くしながらそう文句を言ってくる夕子

 

 

すると、今度は明石教授が話しかけてくる。

 

 

明石「えっと君は…どちら様なのかな?夕子の仕事仲間か何かかい?」

 

『あぁ、俺は………』

 

夕子「あ、ちょっと待って」

 

 

明石教授にそう言われて自分の自己紹介をしようとした所で、夕子から待ったがかかる

 

 

夕子「貴方達の紹介は私にさせて。あなた。こちらの人は今回私の仕事を助けてもらった人で、命の恩人のキラ・ヤマト、さんよ」

 

 

そう紹介する夕子

 

 

明石「キラ・ヤマト。どこかで聞いた事が有るんだが」

 

 

そう言って考える仕草をする明石教授

 

 

夕子「魔法関係者なら知っている人よ。((守護神|ガーディアン))と言えば分かるでしょ?」

 

明石「!? ま、まさか((歩く自然災害|ウォークトゥナチュラルディザスター))や((真紅の悪魔|レッドデビル))の異名を持つ?」

 

夕子「そ、偶然助けられてね」

 

 

なんか二人で話し込んじゃってるよ

 

 

祐奈「ねーねー。ママの知り合いなの?」

 

『うん?そうだよ』

 

祐奈「へー、そーなんだー」

 

『まあ、こっちに来たのは序みたいなもんだよ』

 

祐奈「そうなんだ。ママ〜。早くお家に帰ろうよ〜。ママがいない間にいっぱい見せたいものができたんだから〜」

 

夕子「えっ。ええそうね。じゃ帰りましょうか。キラさんもどうぞ。案内しますので」

 

『あぁ、そうだなぁ。それじゃあお邪魔します?』

 

 

そう言って明石宅に一時お邪魔になる。その間俺は年が近い(見た目だけ)と言うことで祐奈の話し相手になっていた

 

 

暫くして疲れたのか、舟を漕ぎ出す祐奈

 

 

夕子「あらあら、すいませんね。祐奈のお守させてしまって」

 

『いや、構わない。しかし何故俺と祐奈の二人だけに?』

 

明石「まぁ夕子を助けてくれた恩人ですし、裕奈もヤマトさんに懐いていました。監視の魔法は掛けてましたし、貴方の目を見て預けても大丈夫だと思いましたから」

 

『そう言うもんか? 取敢えず俺は近坊に会いたいんだが。あ、近坊ってのは近右衛門のことな』

 

 

そう聞くと夕子が案内を買って出てくれた

 

 

そして学園長室に行き、平野に入る。するとそこにはぬらりひょんが居た

 

 

『…………なあ、あのぬらりひょん擬き誰だ?ぬらりひょんは今世界旅行中の筈なんだが』

 

ぬらりひょん「あの、ワシぬらりひょんじゃ無いんじゃけど」

 

夕子「学園長よ」

 

 

………………イマ、ナント?学園長?詰まる所近坊?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………………………………マジで?

 

 

『近坊、なのか?ルチ将軍じゃなくて? あれ、でもあいつは魔法世界で『知能指数ぅ〜1300!!』って今も元気に叫んでるはずなんだが………』

 

近右衛門「…………酷くね?ワシ泣いても良いよね?」

 

 

半泣きで聞くなし、てか

 

 

『ホントに近坊なのか?昔の印象が一個も残ってないんだが』

 

近右衛門「昔馴染みに言われると痛感するのぅ」

 

『ホントに近坊なんだな。時は人を変えるな(色々と)。まあ、そんな事よりお前んとこの魔法先生だろ?』

 

近右衛門「何か、はぐらかされた感がするが、その節は礼を言うぞい」

 

『気にするな、たまたまだ。それにただ単に顔見に来ただけだしな。そろそろ帰るわ』

 

近右衛門「なんじゃい、もう帰るのか?もうちと居ればいいのに」

 

『あんまり長居する訳にもいかんが、まあ2.3日留まるつもりだ《それに((麻帆良|ここ))、((あいつ|・・・))居るだろ?顔だけでも見て置こうと思ってな》』

 

近右衛門「そうかの《やはり気づくか。確かに((彼|・))は居るよ。儂しか知らんがな》」

 

『でもま、今から宿とらなきゃいかんからどっちにしても失礼するぞ』

 

 

そう言って学園長室から出た

 

 

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後書き

 

 

もう少ししたら原作入れるかなぁ

 

 

 

説明
第十三話
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