異端の魔導士
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俺が麻帆良に滞在して二日目。現在は麻帆良探索をしている

 

 

『ん? あれは何だ?』

 

 

ふと前を向くと女の子を中心に何人かの男の子が声をかけている。一緒に遊んでいたのだろうか? 女の子は動かなかったが、その周りに男の子がせわしなく動いていた

 

 

『(元気だな、こんなとこはどこでも変わらんか)』

 

 

そんな事を思いながら、元気に遊んでいる少年少女たちの脇をすり抜けるように通り抜ける

 

 

少年A「――おかしな千雨だ!」

 

少年B「変な千雨だ!」

 

 

いや、通り抜けようとした。しかし聞こえた言葉にふと足を止める。

 

 

横を覗き見ると女の子がうつむいて涙を流していた。楽しく遊んでいたと思っていたのが、実はいじめの現場だったのになんともやるせない気持ちになった。男の子達は年齢ゆえに自分がしていることに気が付いていないのだろう

 

 

千雨「……おかしくないもん。おかしいのは皆だもん」

 

少年C「おかしいのは千雨だよ!」

 

少年D「テレビテレビってアニメの見すぎだ!」

 

 

ちょっと痛い子みたいだった。子供のころに読んだ漫画や見たアニメと現実を同じだと思っている子

 

 

大体小学生の低学年か中学年くらいか。このくらいなら男の子もウルトラマンとか言い出さなくなって分別が付くころだ

 

 

幼馴染の中で一人だけ遅れたということなのか?

 

 

千雨「違うもん!おかしいのは麻帆良だもん!」

 

 

…………違うな、遅れただけならこんなこと言わない

 

 

『(この子は麻帆良に張られている認識阻害結界が聞かない体質なのか? いや、単に魔力抵抗力が高いだけか?)』

 

 

そう思って認識阻害の結界を張る。すると虐めていた少年たちは何処ともなく去って行った。そして俺は魔力弾(威力は蚊に刺された程度の物)虐められていた少女に放つ

 

 

すると魔力弾は少女に当たることなく掻き消える

 

 

『(やっぱりな)なあ、どうしたんだ?』

 

 

そう言って話しかける

 

 

千雨「お兄ちゃん、誰?」

 

『キラ・ヤマトだ。それより、何故泣いている?』

 

 

認識阻害の結界を張り、知らぬ振りをしてそう問いかける

 

 

千雨「……………私、みんなと違うから虐められてるの」

 

『皆と違う?』

 

千雨「うん、世界樹や図書館島がおかしいって私が言ってもおかしいのは私だってみんな言ってきて」

 

 

やはりな、魔法の所為で苦しんでいたか

 

 

『…………君、名前は?』

 

千雨「千雨、長谷川千雨」

 

 

名前を聞くと教えてくれた。うん、間違いなく原作キャラの一人だな

 

 

『千雨ちゃん、済まなかったな』

 

千雨「え!? な、何でお兄ちゃんが誤るの!?」

 

 

行き成り謝るので困惑する千雨

 

 

『その虐めの原因はね、此処が魔法使いがたくさん居るからだよ』

 

千雨「魔法使いって、あの?」

 

『恐らく今千雨ちゃんが思い浮かべたので概ねあってるよ。ここは世界樹とかをおかしくないと思わせる結界が張ってあるんだけど、君はそう言うのを無効化しちゃう体質なんだ。さっき君が言ったような事は一度や二度じゃないんだろ?』

 

千雨「……………」

 

『さて、虐められる理由を知った千雨ちゃんには三つの選択肢が有る』

 

千雨「三つしかないの?」

 

『まあ、三つしかないね。一つ目は魔法の事を知りながらもいつも通りに生きる。二つ目は今聞いたことを全部忘れる。三つ目は記憶を消さずに魔法を覚える。 悪いけど、今この場で選んでもらう必要がある』

 

千雨「…………………三つ目でお願いします」

 

『ほう、何故?』

 

千雨「麻帆良に居る限り、また巻き込まれるんでしょう?」

 

 

ほう、鋭いな

 

 

千雨「なら教えてもらった方が良い」

 

『よく言った。でも君は魔法が使えることは他人には言っちゃあ駄目だよ。 取敢えず、修行の方法はこれに書いて置いたから。これ見ながら練習しな』

 

 

そう言って魔力操作や呪符の作り方、念話の仕方等を書いた紙を渡す

 

 

千雨「え!? 教えてくれるんじゃないの?」

 

『そうしてあげたいんだけど、行かなきゃいけない所が有るんだ。その代り、危なくなったらこの呪符をおでこに当てて心の中で助けを呼びな。すぐに駆けつけるから』

 

 

紙と一緒に呪符を渡す

 

 

『じゃあ、俺はもう行くね』

 

 

そう言って去ろうとすると

 

 

千雨「あの!有難うございます!」

 

 

後ろからお礼の声が聞こえた

 

 

『いいよ、じゃあね』

 

 

そう言って学園を後にした

 

 

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後書き

 

 

やっちまった……………………orz

 

 

まだ五歳児だからか、ちうっちが誰お前状態に

 

 

説明
第十四話
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