一刀の晋王転生録 第三章十二話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第十二話

   「連合解散の真相」

 

「ご報告します! 曹操殿! 劉備殿! 洛陽にご到着されたとのこと!」

 

「わかった、俺が向かう」

 

 伝令を飛ばして数日後、曹操と劉備の会談することになった。

 

 公孫賛も含めたものになるはずだったが、遅れているため先に二人と話をすることになった。

 

 会談の場に行くと二人の他に、曹操軍からは夏候淵と初めて見かける、頭に彫像のような物を乗せている女性。

 

劉備軍からは関羽と鳳統がいた。

 

「よく来てくれた。正直誰も来てくれないんじゃと思っていたよ」

 

「私を舐めないでくれる司馬昭、私がこの程度で臆するとでも?」

 

「袁紹さんの横暴を許す訳には行きません」

 

「はは、ところで……」

 

 一刀は始めてみる女性に顔を向ける。

 

「君とは初めてだね、名を伺っても良いかな?」

 

「おいおい失礼な奴だな、名乗るときは自分からという礼儀を知らないのかよ」

 

 頭の上にいる彫像のようなものが喋ったように聞こえた。

 

(腹話術か?)

 

 そう思いながらも言われたことはもっともだったので名乗ることにした。

 

「それは失礼したね。俺は司馬昭という」

 

「始めましてー。程cといいます」

 

「俺は宝ャってんだ。彫像のような物とか思ってんじゃねえぞ」

 

(すんません、思ってました)

 

 自己紹介も済み、気を取り直して曹操達と劉備達に改めて心情を聞く。

 

「なんとなく分かるけど、一応聞きたいな。圧倒的不利と分かりながらどうして此方側に就くことにしたの?」

 

「袁紹に就くということは自身の信念を諦めて、袁紹の天下を認めるのと同義よ。我が誇りに掛けてそんなこと

 

をする訳にはいかないわ」

 

「反董卓連合の時の事を考えると袁紹さんは民が苦しんでいても自分のわがままを通しそうだからです。そんな

 

事、させません」

 

「曹操は分かるけど、劉備のはどうゆう事かな? 差し支えなければ説明して貰える?」

 

「わかりました……雛里ちゃん、お願い」

 

「はい」

 

 司馬昭は鳳統から反董卓連合時の袁紹の行動について聞く。

 

 孫堅を捨て駒にしようとしたため、彼女達に軍の変動について報告をせず、それが元で黄祖の謀略により孫堅

 

が死亡したこと。そして民を悪政から解放すると言いながら洛陽に就いた後は都合が悪くなり、何もせずに連合

 

を解散させたという事も。

 

「洛陽で?」

 

 洛陽に就いた後に撤収という事実に一刀は何か引っかかた。

 

「どうされましたー?」

 

「洛陽……袁紹……解散……! そういうことか!?」

 

 ここに至りようやく一刀はある疑問を解消した。

 

「あの、どうしたんですか?」

 

「劉備、袁紹が解散までに手柄を立てたか?」

 

「え、特にこれと言ったものはありませんが」

 

「曹操、袁紹は兵の疲弊や士気で判断できる人間だったか?」

 

「無理ね、あいつはそんなものではなく単純に兵数で判断するでしょう」

 

「じゃあ聞くけど、そんな袁紹がそのような理由で解散する人間だと思うか? それに、彼女が手柄を立てられ

 

なかった時、大人しくする人間だったか? むしろ逆に他の諸侯を無理やりでも動かすんじゃないか?」

 

「!? そういえば全然麗羽らしく無いわ! 何故なの!?」

 

「じゃ、じゃあどうして袁紹さんは解散を宣言したの?」

 

「たぶん、手柄以上の物を手に入れたからだ。だから何かと理由をつけて早く帰りたかったんだと思う」

 

 程c、鳳統は驚愕の表情をしながらもどこか納得した顔になる。二人はどうやら気付いたようだ。

 

「なるほどー、それならば納得できますねー」

 

「風? 分かったのか?」

 

 早く教えろとせかす夏候淵。彼女はあの時、袁紹が動かなかったため夏候惇が重症を負ったと思っている。だ

 

から知りたかった。

 

「はいー、恐らく袁紹は洛陽で玉璽を手に入れたのかと思われますー」

 

「……なるほど、そういう事かっ!」

 

 袁紹が玉璽を手に入れたため皇帝を名乗っていることはすでに曹操軍も劉備軍も知っていた。もっとも何処で

 

手に入れたのかは一刀同様、今この場で知った。

 

「では……我らは奴の欲望のために、民を救えなかったという汚名を被ったというのかっ!」

 

 玉璽を手に入れた直後、手のひらを返したということは袁紹に最初から民を救う気など毛頭無かったというこ

 

とだからだ。つまり袁紹が連合を結成させたのは己の欲を果たさんがためということになる。

 

 自分達も董卓の真意を確かめるという打算はあった。だが同時に民を救いたかったのだ。その思いを踏みにじ

 

られたような気分になり、関羽は怒りを抑えられなかった。関羽だけではない、劉備も手を強く握り締め怒りを

 

何とか抑えようとしている。鳳統も気に入らないという表情だ。

 

「舐めた真似してくれたわね麗羽っ! その報い、受けてもらおうじゃない!」

 

 劉備軍だけでは無い。曹操も彼女のせいで汚名を被ったのだ。到底許せるものではない。夏候淵も姉のことも

 

あり、その背中に怒りを漂わせている。

 

 そんなとき、急報が彼らに聞かされることになる。

 

「報告! 公孫賛殿! 袁紹軍に城を攻撃されたとのこと! 傷だらけで此方に現れました!」

説明
何故玉璽が袁紹の手にあるのか?今回はそれが分かります。
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コメント
コメントありがとうございます。ohatiyo様、恐らく貴方様が思っているよりひどいことになるかとww BLACK様、ええ、ストックしながら作っております。(k3)
まさかこんなにも進んでいたとは、追いつくのに少し苦労しました。ストックしてたんですか? しかし、こりゃあ裏がありそうですな。(BLACK)
袁紹がぶっ潰されるのが目に浮かぶ(ohatiyo)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 転生  

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