魔法少女リリカルなのは 黄金の腕輪を持つ転生者 |
「ん・・・ここは?」
眼を覚ますと、僕は知らないベッドで横になっていた。
「・・・とりあえず、起きよう。」
僕は起き上がって、部屋の中を見渡す。
ふと、勉強机に眼を向けると、十字架のネックレスが置いてある。
ネックレスを触ろうとすると、突然ネックレスが輝きだす。
「初めまして、貴方が私のマスターですか?」
・・・これって、デバイスかな?
「う〜ん、たぶん僕が君のマスターだよ、よろしくね。」
「はい、こちらこそよろしくお願いしますマスター。それと、私に名前を付けて下さいませんか?」
「名前って・・・僕が付けていいの?」
「はい、よろしくお願いします」
「わかったよ。」
う〜ん、どうしよう・・・そうだっ!これにしよう!
「君の名前は『イース』よろしくねイース。」
「・・・はい、登録認証完了しました。これからよろしくお願いしますマスター(コンコン)おや、帰ってきたようですね。」
「えっ、誰が帰って「あ、起きたんだね!」・・・誰?」
ノックして入ってきたのは、ブロンドの髪を腰辺りまで伸ばした僕と同い年位の女の子だった。
「あ、自己紹介がまだだったね、私の名前は『アリス』貴方を転生させた神様『アリエス』の妹だよ、よろしくね!」
へぇ〜、神様の妹さんか〜・・・・って!!!
「ええぇぇぇ〜〜〜〜!!」
「あはは、やっぱり驚いたね。」
「そ、それは驚くよ!一体なにが『それは、私が説明します』・・・アリエスさん?」
突如、目の前に表れたモニターからアリエスの声が聞こえてきた。
『ええ、また会いましたね転生者エミル。』
「はい、ご無沙汰です。それで、どういう事なんですか?」
『ええ、実は・・・』
アリエスside
「御武運を・・・」
無事にエミルを見送った私は、残りの仕事をする為に仕事場に向かうところでした。
すると、突如天界の緊急警報装置がなり始めたのです。
私は急いで天界の上層部に向かいました。
「なにがあったのですか!?」
「ア、アリエス様!!実は、実験用のプログラムが暴走してしまい、先程アリエス様が転生させた世界に暴走プログラムが浸入してしまいました!!」
「それは、本当なのですか!?」
「はい、間違えありません!!」
くっ、こんな事になるなんて・・・なにか対策を練らなければ・・・仕方ありません、あの方法に掛けましょう・・・
「わかりました、引き続き貴方達はプログラムの事を調べてください。私はこちらで出来ることをしてみます。」
「はい、了解しました!!」
さて、こうなれば膳は急げです!
「アリス!アリスはいますか!?」
「はいは〜い、ここに居るよ〜」
私が名前を呼ぶと、上からアリスが降りてきた。
「アリスに頼みが有るのだけれど?」
「何々?一体何の事?」
「ええ、実は・・・」
私は先程起きた事故の事をアリスにお話ししました。
「ふんふん・・・つまり、お姉ちゃんの替わりに、私がさっき転生した子に"あれ"を渡せばいいんだね?」
「ええ、流石に私がここを離れるわけにはいきませんので・・・頼めますか?」
「まっかせて、お姉ちゃん!」
「ありがとうございます、ではアリス"これ"をエミルに届けてください。」
私はアリスに黄金の箱を渡す。
「分かったよ、じゃあ、行ってきます。」
アリスは転移装置に乗り、『リリカルなのは』の世界に転移していった。
「頼みましたよ・・・」
アリエスside end
『という訳で、そちらに私の妹が居るのです。』
「なるほど、そうだったんですか・・・」
つまり、僕が暴走したプログラムを破壊するということか・・・
これで原作介入確実だね・・・
『エミル・・・本当に申し訳ございません、こんな危険な事を頼んでしまって。』
「いえ、僕にしか出来ない事なんですから僕に任せて下さい。」
『っ!ありがとう・・ございます・・・』
「それで、その暴走プログラムを止めるにはどうすればいいんですか?」
「これで封印するんだよ〜」
アリスさんが黄金の箱を渡してきた。
「開けてみて。」
アリスさんに促されて金色の箱を開けると、黄金の腕輪が箱に入っていた。
「これは・・・」
・・・どこかで見たことがあるような?
『それは『黄昏の腕輪』といういにしえから受け継がれる封印の武具です。』
黄昏の腕輪って・・・「.hack 」のカイトがアウラに託される腕輪じゃないか!!
『それを腕に付ける事により、封印魔法を使う事が出来るのです。とりあえず付けてみて下さい。』
「・・・わかりました。」
カチッと音をたてて腕輪がはまった。
ん?何も起きないな・・・
『それと使い方ですが、貴方のデバイスに登録して起きましたので後程確認してください。』
「はい、わかりました。」
『よろしくお願いします。では、アリス、ゲートは開いているのでこちらに戻ってきて下さい。』
「えぇ〜、私はエミルのお手伝いがしたいよ〜」
『ダメです!貴方はこちらでしなければならない事がたくさんあります。ですから早く帰って来てください。それにそんな我が儘を言うとエミルも困ってしまいますよ。』
「そんな事ないよ〜、ねぇエミル、私もお手伝いしてもいいよね?ダメ?」
「え、えっと〜・・・」
うぅ〜、そんな捨てられた子犬の用な目で見られたら流石に断れないよ・・・
「はぁ・・・じゃあ、お手伝いお願いしますアリスさん。」
「やったぁぁぁ!!」
アリスさんは両手を上げて喜びを表している・・・そんなに喜ばなくても・・・
『本当にいいのですか!?』
「はい、こんなに手伝いたいって言ってくれているんだし、それに、一人よりも二人の方が僕も心強いですから。」
『はぁ…わかりました。では、我が儘な妹をよろしくお願いします。』
「任せて下さい、アリスさんは僕が必ず護ります!!」
「っ!////」
あれ・・・?アリスさんの顔が赤いような・・・風邪でも引いたのかな?
「大丈夫ですかアリスさん?顔が赤いですけど?」
「ううん///何でもないよ!///」
「???」
『・・・朴念人(ボソ)』
「え、何か言いましたか?」
『いえ、何でも無いです。』
気のせいだったのかな?それに、アリエスさん少し怒っているような・・・
『はぁ…では、二人とも御武運を』
プツッと音をたてて目の前のモニターが消えた。
「さてと・・・じゃあ、これからよろしくねアリスさん。」
「うん!///よろしくねエミル///」
まだ顔が赤いような・・・何故?
「それと、イースもよろしくね。」
「はい、こちらこそ。」
さて・・・これから色々忙しくなるのかな・・・
エミルside end
アリスside end
「うぅ〜///まだ顔が熱いよ///」
現在私は、エミルの隣の部屋のベッドで顔を赤くしながら布団にくるまってい
「わたし・・・どうしちゃったのかな///」
胸がドキドキするし、それにエミルの事が頭から離れない・・・
私のエミルの第一印象は、何だか頼りなさそうな子だと思った。
でも、お姉ちゃんのお願いを嫌な顔1つもしないで受け入れてくれたし、私の事も護るって言ってくれた・・・
『任せて下さい!アリスさんは僕が必ず護ります!』
この言葉を聞いた時、私の胸が高鳴った。
もしかしたら、この時に好きになったのかな・・・
「よし!こうなったら絶対振り向かせてみせるんだから!」
それに、多分エミルは無意識の内に女の子を落とす用な気がするから速めに手を打たないとね・・・
そうと決まれば、明日からアプローチを頑張ろうっと!
私はエミルを振り向かせようと決意を固めた。
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