IS 革新の光 第11話 クラス代表戦開戦 |
クラス代表戦開戦
ティア「はぁっ!!」
ノエル「シッ!!」
空中で真紅と漆黒が交差する度に火花が散り甲高い金属音がアリーナに響き渡る
これを何度繰り返したのかはもはや誰もわからない
試合が始まって15分が経過していたが両者譲らず一進一退の攻防が繰り広げられていた
SEは武器特性の相性も合ってかティアが一歩リードしていた
ティア(アタシに負けず劣らず疾いわね、速さに自信が無いわけじゃないけど
こっちは得物が大きい分機動力が落ちるし、取り回しがきかない・・・・
それに動きも少しずつ合わせられて来ている)
ノエル(真正面からぶつかっても武器の相性では此方が不利・・・・なら)
二人は空中で睨み合ってそのまま次の出方を思考していた
客席side
客席では射真達と2年生ズが観戦していた
海人「2機とも機動力重視の機体だが武装は正反対だな」
朱武「片や大剣、片や仕込み暗剣かティア嬢は威力で勝るが機動力に劣る
しかしこの状況を挽回する手段がない訳ではないのだろう?」
朱武がノートPCのカメラで試合を録画しながらデータを入力している射真に話を振った射真は淡々と
射真「えぇクリムゾンウィングにはあの大剣やスパーダアリィ以外にも4種類の刀剣の武装があります」
一夏「じゃぁ何で態々機動力の落ちる武器を使い続けるんだ?他に武器があるならそっちを使えばいいだけなんじゃないのか?」
一夏の疑問に代表候補生sが答える
シャル「この場合、色々考えることはわかるけど」
セシリア「まず手の内はあまり見せたくないというのがあるのでしょうね、もしくはほかの武器を上手く扱える自信がないかですわね」
そこにすかさずラウラが異論を唱えた
ラウラ「しかしどちらも試合だから考えられることだ、実戦ならばそうはいかん、今自分が持ちうる全ての手段を駆使しなければ生き残れない」
それに同意するように男子四人が声を揃える
朱武「甘いナ」
海人「甘いぜ」
凛久「・・・・甘い」
射真「ちょろ甘ですね・・・・」
(((今の掛け合いどっかで見たことある〜)))
セシリア(何故でしょう、何かデジャヴを感じますわ・・・・)
ティア「ハクシュッ!!!!」
ノエル「(゚д゚)!!・・・・試合中にくしゃみなんて・・・舐めてるの?」
ティア「しょうがないでしょ!我慢できないんだから!それにこっちはこれっぽっちも舐めてないわよ!だから見せてあげるわ!クリムゾンウィングの機動力を活用した戦法をね!」
ティアはその言葉と同時に大剣をスロットに戻し両手に武器を出した
ノエル「!!!・・・・双剣」
ティア「そう!これが私の剣の一つ!レッドミーティア(紅い流星)」
ティアの両手には刃は白銀、剣の中央部分の腹は燃え盛る真紅の双剣だった
ノエル「武器の優位性は消えた・・・・・なら、この勝負。もらった」
ティア「そう上手くいくかしら?」
ノエル「私は・・・お前にかまっている暇はない…直ぐに潰す」
ティア「やれるものならやってみなさい!」
ノエル「減らず口・・・・これから先は喋らせない」
その瞬間、ノエルの姿が掻き消えた
ティア「!!!」
ノエル「こっち・・・」
ティア(ガードをっ!!「きゃっ!!!!」
ティアは急に目の前から消えたノエルの攻撃に対処が遅れ防御したものの吹き飛ばされてしまった。
ノエル「まだまだ・・・・」
射真「今のは・・・・」
その後もノエルの速さと攻撃に追いつけず防御のタイミングがずれ
斬り飛ばされ、先回りされて蹴り飛ばされて先回りされるという事が続いた
海人「急に一方的になっちまったな」
一夏「なぁ、このままだとヤバイんじゃないか?」
朱武「あぁ、このまま行けば間違いなくティア嬢の負けダ」
一夏の声には焦りが混じっていたが、朱武や海人の言葉には微塵もそれが感じられなかった
射真や凛久も言葉にはしないものの雰囲気が海人や朱武と同じものだった
鈴「何であんたたちはそんなに落ち着き払って見ていられるのよ?やられているのはあんたたちのクラス代表よ!?少しは心配したり焦ったりしなさいよ!」
海人「焦る?」
朱武「その必要はないゾ?」
鈴「なんでよ?」
海人「この程度の奴にやられるような鍛え方はしてないし、
それにアイツ自身この程度で負けるような努力はしてないからな」
という努力話をしていると
そこへ今までデータ収集しかしていなかった射真が初めて顔を上げてティアを見た
射真「やはりそうでしたか」
海人「あぁ、あいつはお前が予想している以上に成長している、ここからはアイツの・・・・独壇場だ」
射真(本当に・・・人というのは)
ノエル「これで・・・・終わりっ!!!!」
ノエルはイグニッションブーストでティアの後ろから斬りかかった
ティア「にさせるとでも思った?」
がそれはティアを捉えることはなく空を切った
ノエル「!!?」
直様ティアはノエルの真正面から斬りかかった
ティア「はぁっ!!」
ノエル「ぐっ!!」
ティア「まだまだ!ここからは!」
ノエル「ぐぅっ!!」
ティア「私の!」
ノエル「がはっ!!」
ティア「独壇場よ!!!!」
ティアはすぐさま切り返しノエルに迫った
巫山戯るな!!
私はこんな奴に負けるわけにはいかない
アイツを殺すまでは私は負けない!!!
独壇場?
私のまけ?
ふざけるな!!!!!
フザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナフザケルナ
((Berserker System Start-up|バーサーカーシステム始動))
((Started in safety margin|安全域で起動))
マダ!マダタリナイ!!アイツヲタオスダケジャワタシノタタカイハオワラナイ!!!
ワタシハアイツヲコロスマデトマラナイ!!!!!!!
((Unrestricted|制限解除))
ワタシハ・・・・・・アイツヲ・・・・コロス!!!!!
ノエル「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
シュヴァーツは唐突に黒と紅のオーラを身に纏い装甲が追加され
フルスキンになった
その異様な姿と雰囲気に会場は騒然とし始めた
ティア「なに!?!?」
箒「これは!?」
一夏「なんだ!」
シャル「何が起こってるの!?」
海人「この学園って無事に終わる行事がないんだな」
朱武「そのようだナ」
凛久「( ´Д`)=3」
それは二年生も例外ではなかった
そんな中でいる間だけが何かを掴みかけていた
射真「・・・・・あれは」
管制室
スタジアムの管制室では警報が鳴り響き紅いランプが絶えず明滅していた
千冬が指示を出し
オペレーターの教員たちが対応にあたっていた
山田「スティアートさん!こちら管制室!応答してください!スティアートさん!!
ダメです!どの通信回線を使っても応答ありません!!」
千冬「くっ!教師陣は発進準備完了しだい順次発進させろ!リトアルトには教員到着と同時に後退するよう伝えろ!それからあのシステムに合致もしくは類似するシステムの情報を集めろ!専用機持ちと生徒会に直ぐに生徒たちの避難誘導を始めさせろ!」
「はい!!」
千冬「何が起こっている!・・・・・」
その時管制室のドアが開かれ、一人の生徒が入室してきた
射真「織斑先生」
千冬「何をしている今は緊急じ「あのシステムに覚えがあります」なに!」
射真「アレはバーサーカーシステムです
今の彼女に何を言っても無駄です、彼女は今戦うだけの存在であり目標を破壊するまで止まることはありません」
千冬「まるで狂戦士だな・・・しかしそんな者をどうやって止める」
射真「最悪の場合,パイロットを殺すしかありません」
山田「そんな!!?他に方法はないんですか!?」
射真「パイロットを無傷で助けるにはあのシステムが搭載されたISを破壊すること、ですがISを破壊するということは・・・・」
千冬「ISコアを破壊するしかない・・・・ということになる」
射真「はい・・・・」
千冬「では後者で行こう」
射真「コアを失うことになっても、いいんですか?」
千冬「命を喪うよりましだ」
射真の問いに千冬は厳しい表情で即答した
その目には強い想いが秘められていたのを射真は見逃さなかった
その時管制室に通信が入った
メルティア「こちらメルティア、発進準備完了だ」
千冬「よし、ならスティアートのISコアを破壊しろ、それ以外の手段を用いての事態の沈静化は認めん」
メルティア「了解」
射真「待ってください・・・僕もでます」
千冬「それは許可出来ない、この事態の収集は教員が行う、一生徒の出る幕ではない」
射真「なら僕はWPCのISパイロットとしてこの事態に介入します、あんなシステムは一刻も早く消し去る、例えISコアを破壊することになっても!」
千冬「何故そうまでしてスティアートを・・・・」
千冬が続けて問おうとした瞬間射真は冷たい声で一蹴した
射真「織斑先生僕がいつ彼女の為と言いました.
僕はISをただ破壊の道具にしている連中が許せないだけ、そしてクズ共の前に粉々に砕いたコアを叩きつけてやらないと気がすまないんです」
千冬「纏 射真の発進を許可する以後この作戦はメルティア・ビスト並びに纏 射真の両名で遂行するそのほかの教師部隊は援護に回れ、以上」
射真「了解・・・・」
格納庫
射真「お待たせしました」
メルティア「・・・・お前のそのISスーツはあの時が見納めだと思ったんだがな・・・」
射真が着ているのは通常のISスーツではなく
ガンダムに乗る者だけが戦時中に着用した特別製のISスーツである
脇にはフルフェイスのヘルメットを抱えている
物はそのままガンダム00のパイロットスーツを思い浮かべてください
スーツの色は緑
射真「いつでもこれに袖を通す覚悟はありました」
メルティア「そうか、ならさっと行ってサクっと終わらせるぞ」
射真「はい」
メルティア「先に私が出るからあとに続け」
射真「了解」
メルティア「行くぜ、ストライカー」
メルティアは自身のISを起動させカタパルトに接続した
「リニアカタパルト、射出システムオールグリーン、ストライカー発進どうぞ!」
オペレーターの指示を聞くとメルティアは腰を落とした
メルティア「メルティア・ビスト!ストライカー、出るぞ!」
「デュナメス、発進位置に着いてください」
射真「行こうか、ハロ デュナメス」
ハロ「イクゾ!イクゾ!」
射真もデュナメスをフルスキンモードで展開しカタパルトに乗る
そして足が固定されメルティアと同じ姿勢をとった
「リニアカタパルト、射出システムオールグリーン、デュナメス発進どうぞ!」
射真「ガンダムディナメス、纏 射真 狙い打ちます」
そう言い残して翠緑の銃士は空へと飛翔する
説明 | ||
おまたせしましたー! クラス代表戦はまだまだ終わりませんよー!! てことで( ^ω^)_凵 どうぞ |
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ガンダム00 インフィニット・ストラトス IS | ||
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