真・リリカルなのは 第二章 闇の書始動編 第十六話 解き放たれる運命
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フェイト(アレ?ここは何所だろう?)

 

私は…………そうだ! なのは達と闇の意思に立ち向かってたんだ!!

 

早く行かないと!

 

フェイトは暗闇の中にいた

 

フェイト「ここは何所? 暗くて何も見えない」

 

パチッ

 

急に明るくなった

 

フェイト「!?」

 

?「電気を消していたら、当然暗いですよ」

 

フェイト「え? リ、リニス?」

 

フェイトの目の前に居たのは、自分に魔法を教え、突如消えてしまった プレシアの使い魔である

 

リニス「どうかしたのですか? フェイト」

 

フェイト「ど、どうしてリニスがここに? それとここは……………私の部屋?」

 

ここは、フェイトが地球に来る前に住んでいた部屋である

 

リニス「頭でも打ったのですか? フェイト、早くしないと朝食が冷めてしまいます」

 

フェイト「え? え? え?」

 

一体何が起きてるの?

 

リニスは確か魔力切れで消滅したんじゃ……………………

 

訳がわからず、取り合えずリニスに付いて行く フェイト

 

そして………………………………………

 

プレシア「また寝坊したの? フェイト…………仕方の無い子ね」

 

フェイト「か、母さん………………………」

 

ありえない…………母さんは私の目の前で……………

 

?「フェイトのお寝坊さ〜ん」

 

フェイト「!?」

 

わ、私!?

 

……………………いや

 

フェイト「アリ………シア?」

 

アリシア「ちょっと! 私の事はお姉ちゃんって呼んでね!」

 

フェイト「…………………………………………………………………………………」

 

夢だ……………そうに違いない………………こんなことある筈が無い

 

フェイト「頬っぺたを抓ろう」

 

痛い……………げ、現実…………なの?

 

リニス「フェイト、何をしてるんです? 早くご飯を食べてください」

 

アリシア「要らないなら私が食べてあげる!」

 

フェイト「い、頂きます」

 

お、落ち着くんだ フェイト………一体何があったんだろう?

 

さっきのことを思い出そう

 

え〜と……………………アレ?

 

……………………何だったけ?

 

私、最初に何を思っていたんだっけ?

 

思い出せない………………とても大切なことだったはずなのに………………

 

プレシア「フェイト」

 

フェイト「!?」

 

何時の間にか近くに居たプレシアに驚く フェイト

 

そっと手を出してくるプレシアに恐怖する

 

フェイト(また叩かれる……………私が悪いから……………………)

 

嘗ての虐待を思い出し、自身の母に恐怖する…………………しかし

 

フェイト「え?」

 

何時まで経っても痛みは来ず、寧ろ頭を撫でられている感覚

 

プレシア「フェイト、何所か調子が悪いのかしら?」

 

フェイト「か、母さん、私を撫でてくれてるの? 心配してくれているの?………私を……………叱らないの?」

 

プレシア「あなたを心配するのは当たり前の事よ? それに何故あなたを叱る必要があるの? あなたはとても良い子…………だって」

 

フェイトが一番聞きたかった言葉が漸く、プレシアの口から放たれる

 

プレシア「だって、フェイトは私の自慢の娘だもの」

 

フェイト「娘?………………私………母さんの娘でいいの?」

 

プレシア「何を言ってるの? フェイトの母親は私しかいないわ」

 

フェイト「〜〜〜〜〜〜母さん!」

 

私は自分の感情が抑えきれずに母さんに抱きついてしまった…………………

 

母さんは、そんな私をしっかりと抱きしめて、頭を撫でてくれる……………

 

そうだ、私が求めていたものはコレだ……………この暖かさだ

 

漸く取り戻した私の居場所………………もう夢でも偽りでもいい……………ずっと此処に居よう

 

え? 大切な事を忘れてる?

 

忘れて何かいないよ、だって此処が私の居場所だもの…………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜病院屋上〜

 

クロノ「ブレイズキャノン!!」

 

なのは「ディバインバスター!!」

 

カイト「フレイムイレイザー!!」

 

3人の技が、闇の意思に直撃する…………………しかし

 

闇の意思「…………………………………………………………」

 

なのは「やっぱり無傷なの」

 

カイト「チッ」

 

クロノ「こんなときにフェイトは何所へ?」

 

カイト「奴は飲まれた」

 

クロノ「何?」

 

なのは「黒い霧に飲まれて、消えちゃったの!!」

 

クロノ「黒い霧?」

 

カイト「確か((永久の眠り|ナイトメアダークネス))と言ったか」

 

クロノ「…………………………………………」

 

フェイト…………眠っているのか? 偽りの世界で……………

 

戻って来い…………………………其処にお前が求めているものなど無いぞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜フェイト視点〜

 

フェイト「………………………………………………………………」

 

幸せだな………………………

 

母さんが居て、リニスが居て、姉さんが居る

 

ごく当たり前のことだけど、とても幸せだ

 

でも何故ろう? 虚無感がある

 

楽しいはず、幸せなはず……………でも、何か虚しい

 

アリシア「フェイト」

 

フェイト「どうしたの? 姉さん」

 

アリシア「どうしたのは私の台詞だよ……………………最近元気ないね」

 

フェイト「そ、そんなことないよ」

 

アリシア「出かけよう!」

 

フェイト「へ?」

 

アリシア「気分を紛らわす為に………出かけよう」

 

フェイト「う、うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜公園〜

 

アリシア「こうやって2人でお外に出るのって初めてだね」

 

フェイト「そうだね」

 

アリシア「あ、見て! フェイト!」

 

フェイト「何?」

 

アリシア「菜の花だよ! 綺麗だね!」

 

フェイト「そうだね!?」

 

アリシア「どうかした? フェイト」

 

フェイト「菜の………花」

 

アリシア「菜の花がどうかしたの?」

 

フェイト「菜の花…………………ナノハナ」

 

思い出せ………………何か大事なキーワードが此処にある……………とても大切なものが……………

 

フェイト「ナノハナ……………ナノハ………………」

 

そう………………私にとって掛け替えのないものが……………

 

フェイト「ナノハ………………ナ……ナノハ?」

 

思い出せ! 思い出すんだ!

 

フェイト「ナノハ………………ナノハ…………………なのは!」

 

その瞬間、全てを思い出した

 

フェイト「…………………………………………………………………………」

 

アリシア「フェイト?」

 

フェイト「ごめん、姉さん…………………行かなきゃ」

 

アリシア「え? 何所へ?」

 

フェイト「なのはの元へ……………私の大切な友達の元へ!」

 

アリシア「………………そっか、思い出したんだね」

 

アリシアは、寂しそうな顔をする

 

フェイト「うん」

 

アリシア「寂しいけど、此処でお別れだね」

 

フェイト「うん」

 

アリシア「せめて母さんには、あいさつしに行こうよ」

 

フェイト「うん」

 

アリシア「それじゃ帰ろっか「その必要はないわ」母さん……………」

 

プレシアとリニスも、公園に来ていた

 

プレシア「行くんでしょ? フェイト」

 

フェイト「うん、母さん」

 

リニス「私はあなたに全てを教えたつもりです……………それを出しきってください」

 

フェイト「わかってるよ、リニス」

 

アリシア「またね、フェイト」

 

フェイト「バルディッシュ!」

 

バルディッシュ(セットアップ)

 

バリアジャケットは想いの形

 

新たな決意を持ったフェイトのバリアジャケットは変化し、マントは純白に!

 

アリシア「綺麗………………」

 

フェイト「これが新しい想いの証………………そして」

 

バルディッシュ(ザンバーフォーム)

 

バルディッシュは大剣に変形する

 

フェイト「これが新しい力……………母さん、リニス、姉さん…………行ってきます」

 

プレシア&リニス&アリシア「「「いってらっしゃい」」」

 

フェイト「ハァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!」

 

バルディッシュを地面に叩きつける…………………すると

 

パリィィィィィィン

 

世界そのものが砕け散る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜病院屋上〜

 

闇の意思「眠れ……………永久に」

 

カイト「貴様はそれしか無いのか…………………哀れだな」

 

なのは「今はまだ眠れないの!!」

 

クロノ「お前を止め、世界を救う…………犠牲も出しはしない」

 

闇の意思「!? バカな…………………………」

 

クロノ「何?」

 

闇の意思の周りの空間が割れ、そこから出てきたのは…………………

 

カイト「フン」

 

クロノ「漸くか………………待っていたぞ」

 

なのは「フェイトちゃん!」

 

フェイト「ゴメン、なのは………………心配掛けた」

 

闇の意思「あり得ない……………………何故?」

 

フェイト「確かにアノ夢はとても居心地が良かった…………でも、体や頭を騙せても、心は騙せない……………私は偽りの世界での幸せなんか欲しくない……………なのは達と生きていくんだ!((未来|あした))を!」

 

闇の意思「……………………………………………………………」

 

闇の意思は、よほど信じられないのか、動揺が隠せないでいた

 

クロノ(本当に強い奴だよ フェイト)

 

カイト「状況は4対1………………しかし、有利とは言えん」

 

フェイト「大丈夫、勝てるよ…………………私達なら」

 

クロノ「フッ 根拠は無いんだろ?」

 

フェイト「無いよ、でも勝てる」

 

カイト「まぁ、負けるつもりなど端からないがな」

 

クロノ「さて、第二ラウンドだ……………天城、フェイトと接近戦で戦ってくれ………………僕となのはで援護する」

 

カイト「ウィザード!!」

 

ウィザード(フォームチェンジ! Verジェッター)

 

紅い紋章は緑に変わり、首にはマフラーの様な細いマント掛かる

 

ウィザードは、縦は短いが横幅が長い剣を持つ姿に変わる

 

クロノ「やはり、まだ力を隠し持っていたか」

 

フェイト「私のスピードに着いて来れる? カイト」

 

カイト「貴様、誰に口を聞いている? 貴様こそ鈍いスピードで俺の足を引っ張るなよ」

 

フェイト「行くよ!」

 

カイト「俺の((運命|さだめ))は嵐を呼ぶぜ!!!」

 

闇の意思「ブラディダガー!!」

 

フェイト「当たらない!」

 

フェイトとカイトは、闇の意思の技を躱す

 

カイト「食らえ!」

 

ガキィ

 

闇の意思は、カイトの一撃を左腕で止める

 

フェイト「これで!」

 

フェイトの薙ぎ払い

 

ガキィ

 

しかし右腕で止められる

 

カイト「ハァッ!!」

 

フェイト「えいっ!!」

 

闇の意思「!?」

 

カイトとフェイトはバインドで闇の意思の両腕を縛る

 

なのは「エクセリオンバスタァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!1」

 

闇の意思「ぐっ!!」

 

腹に なのはの砲撃が直撃

 

クロノ「まだだ! ファントムバーストォォォォォォ!!!!!!!!」

 

闇の意思の後ろに回っていたクロノの砲撃

 

前後の砲撃魔法で挟まれ

 

闇の意思「ぐはっ!!!!!!」

 

漸く闇の意思にダメージを与えることに成功した

 

カイト「疾風怒濤!!!!!!!」

 

さらに風を纏った剣で切り裂く カイト

 

闇の意思は地面に叩きつけられた

 

クロノ「あれは魔力変換資質「暴風」か!」

 

なのは「アレってすごいの?」

 

クロノ「通常の変換資質では一番珍しいな」

 

天城の奴、まさか魔力変換資質を2つも持ってるとは

 

カイトは魔力変換資質を2つ持っているわけではない

 

ジェッターフォーム時「炎熱」の使用が不可能になる代わりに「暴風」が追加されるのだ!

 

つまり通常のブレイザーフォームでは「暴風」は使えないのだ

 

なのは「作者、またネタバレしたの」

 

フェイト「読者に甘い人です」

 

クロノ「こういうのは物語の中で自然にわからせるものだろう………………それが出来なければ三流のままだぞ」

 

orz

 

なのは「落ち込む暇があったら続きを早く書くの!」

 

いや、残りは次回ということで…………………

 

なのは「ふざけた作者なの!」

 

………………じ、次回もお楽しみに!

 

 

 

 

 

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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 流れは原作 

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