一刀の晋王転生録 第三章十九話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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 第十九話

  「司馬懿の最後 どうにもならぬ現実」

 

 

 官渡の戦いは終わった。

 

 まず袁紹、袁術は牢獄に入れられた。

 

 すぐ死刑にしなかったのは董承を初めとした部下が何皇后を止めたからだ。

 

 それには、彼女達自身は功績は無かったが、先代達の功績を踏まえ大幅な権力と領地の剥奪に止めるべきとい

 

う意見と、名門袁家を完全に潰すことで漢の力が弱まってしまうのではという意見があったからだ。

 

 何皇后は漢の力が弱まるという意見に反応した。そのため董承達が言ったもう一つの理由、先代達の功績を理

 

由に助けるべきかを迷ってしまい、とりあえず牢に入れることにしたのだった。

 

 次に、孫家であったが、彼女達に関しては孫権の保険、血判状によって漢に敵対したわけでは無かったことに

 

なり、特に罰すられる事は無かった。

 

 そして、司馬家はさらに権力、名声を強めることとなった。

 

 だがその司馬家の長、司馬懿は病に伏せてしまう。

 

 そう、あの時、初平の変の司馬懿の病は偽りでは無かったのだ。そもそもあの策は司馬懿が病を自覚したのが

 

きっかけで考え付いたのだ。ただ大げさに表現しただけである。

 

 自身の病すら策として利用し、自身の命すら司馬家の権力を高めるための駒として利用する。

 

 彼女はまさしく、稀代の軍師だったのだ。

 

「華陀、どうだ、母上は?」

 

 現在は理鎖は神医と呼ばれる華陀に容態を診察されている。

 

 その結果は残酷なものだった。

 

「残念だが、もう手の施しようが無い。最初にあの人を診察した時から分かっていたことだったが」

 

「そうだったのか……」

 

 理鎖は病を自覚した時すでに彼に見てもらっていた。無論、瑠理、一刀には隠して。治療が無理だと分かった

 

が故の策だったのだ。

 

「すまない、俺にもっと力があれば……」

 

「……いや、謝らないでくれ、悔しいがこればかりはどうにもならない事だったのかも知れない」

 

 彼は分かっている。華陀がどうにも出来なかったということは、誰もどうする事も出来ない事を。

 

「華陀、せめて今回の戦いで負傷した者達の治療を頼む」

 

「分かった……」

 

 華陀は出来るだけ静かに走った。これは一刀を刺激しないようにした配慮だった。

 

 ――彼が去って、しばらくすると彼は壁を拳で殴る。

 

「くそ!」

 

 一度やると止まらなかった。

 

「くそ! くそ! くそ! なんで!」

 

 何度も壁を殴りつける。

 

「うおぉぉぉ!」

 

 かなり力を込めた一撃を壁に放とうとした時。

 

「やめろ! 一刀!」

 

 解刀が一刀の拳を止める。

 

「ち、父上……」

 

「こんなことを何になる! 気持ちは分かるが、こんなこと……無駄だし、無意味だ!」

 

「な!?」

 

 その言葉に今度は怒りを解刀にぶつけようとする。

 

「無駄や無意味はあいつが一番嫌っている。あいつのために想うならやめておけ」

 

 だがこの一言で一刀の中にある激情は修まった。

 

「……そうか、そうだよな……こんなことしてたら母上に怒られちまうな」

 

「そうだ、それで良い……素直なお前に免じて、今やってた無駄で無意味なことはあいつに黙っておいてやる」

 

 このやりとりに少しだけだが、一刀は笑顔を取り戻す。余裕を取り戻したため、解刀の冷静にも思える言動に

 

疑問が出てきた。

 

「なぁ、父上、このどうにもならない現実をどう思う?」

 

「悔しいし、嘆きたくなるよ……でもな、さっきも言ったがそんなことをしてもあいつが嫌っている無駄で無意

 

味な行動だ……それをする暇があるぐらいなら俺は、あいつのためにしてやれる事をしたい」

 

「母上のために出来ること?」

 

「それはな、あいつを安心させることだ。そうするには、あいつに今までやってきたことが無駄では無かったと

 

思わせる事なんだよ」

 

「無駄じゃ無かったと思わせる?」

 

 言いたいことは分かったが、天下に轟かせている司馬懿仲達にその必要があるのかと疑問に思った。

 

「そうだ、そしてそのためには一刀、お前の力がいる」

 

「俺の?」

 

「そうだ、お前だけじゃなく瑠理の力も必要だ。俺だけじゃ駄目なんだよ。そしてそれが今だという事だ」

 

「今?……」

 

「……あいつはもうすぐ死ぬ……恐らくは今日中にな」

 

「!?」

 

 言葉が出なかった。そこまでひどい状態だとは予想していなかったからだ。

 

「あいつの部屋に行くぞ……さっき言った事のためにお前をさがしていたんだからな」

 

 一体何を話せば理鎖のためになるのか、それがわからぬまま理鎖の部屋に向かう。

説明
戦は勝利した。だがしかし……
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コメント
コメントありがとうございます。その最後を見届けてください。(k3)
司馬懿、遂に死す(ohatiyo)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 転生  

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