一刀の晋王転生録 第三章最終話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を溺愛している(?)。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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 最終話

  「司馬懿の最後 さよなら、愛する家族よ」

 

「理鎖……」

 

 解刀は静かに彼女に近づいた。

 

「どうやら不安は解消されたようだな」

 

「……後は、解刀に一つ頼めば心おきなく逝くことが出来る」

 

 これには解刀は以外だと思った。自分にも言葉にしなければならないような事を託されるとは思わなかった。

 

「そうか……それで、頼みとは?」

 

「瑠理のこと」

 

「瑠理?」

 

「瑠理の一刀に向けている感情……あれは家族ではなく異性に対するもの……」

 

「……やっぱり、そうなのか? お前がそう思うのならそうなんだろうな」

 

 彼も何となくではあったが気付いていた。

 

 幼少の頃から瑠理の周りには凡人、または下郎と呼べる者しかいなかった。彼女と対等に並ぶことが出来る異

 

性が、弟である一刀だけだった。自分達を守るために常に努力しているさまを直に何度も見てしまっているため、

 

彼と他の男をどうしても比べてしまい、彼らが劣って見えるようになる。そのため他の男を関心を持つことが出

 

来ない。それが現在も続いている。

 

「瑠理と一刀は、私と解刀に似てるから……残酷なまでに……」

 

 極めつけは理鎖と瑠理は似すぎているという事。それは恐らくは異性の趣味まで似ている。さらに解刀と一刀

 

も性格的に似ていた。

 

 一刀しか頼れないという環境と二人の性格、この二つが瑠理が一刀に異性として好意を寄せてしまうという事

 

態を起こしてしまった。だが、二人は思う。

 

「でも仕方ない事かもしれない……これは必然」

 

「……かもな……」

 

 たとえ自分達が反対してもそうなってしまうだろう。それくらい必然だと思えた。

 

「それで、どうしてほしい? 瑠理にその想いをやめさせるようにするか?」

 

「いや……見守って欲しい。これは私達が強引に介入して良いものではないと思う」

 

 解刀はなんとなく理鎖の言いたい事が分かったが一応聞く。

 

「どうしてだ? もしかしたら元姫と殺傷沙汰が起こるかも知れないし、下手すると司馬家の存続すら危うくな

 

るかもしれんぞ?」

 

「強引に瑠理を止めると……瑠理が幸せになれないかも知れない」

 

 強引に止めるとなると、一刀への想いを決別では無く、自身を押さえ込み感情を殺すという事だ。これから先、

 

一刀以外の異性に好意を持ってくれる保障がないし、その確率は限りなく低いだろう。そうなると瑠理はずっと

 

不幸と言える人生を歩むかもしれない。

 

「だから、二人の好きにさせる。そしてどんな結果であれ、出来る限り納得できる結果を出せるかもしれない」

 

 そうすれば想いを決別させることが出来るし、新たにあたらしい人生を歩み、幸せと言えるようになるかもし

 

れない。

 

「つまり、俺はその結果が出るまでしばらく傍観し、出たら二人が立ち直れるようにしてほしい訳か」

 

「そう……任せて、良い?」

 

「ああ、任された」

 

 此処で理鎖は解刀に身体を預け目を瞑った。

 

「疲れた……休んで良い?」

 

「ああ、むしろ休め……」

 

「……うん……」

 

 しばらく二人はこのままで、静かに時間が過ぎていく。

 

「……解刀と出会う前の私は……子供のようにわがままだった」

 

「ああ、そうだったらしいな……」

 

 どうやら理鎖は昔を思い出しているらしい。

 

「自分の智があればほとんどが思いどうりになって……それがつまらなくて……だから思いどうりにならなそう

 

な天下取りをしようとして……」

 

 そう、あの時の彼女は暇つぶしのためだけに天下を求めた。

 

「そんなある時、自分の思惑どうりにならない男に、解刀に出会った」

 

「本当、苦労させられたな、あの時は」

 

「解刀を自分の思いどうりに動かすために色々考えて、そのために解刀の事を知って……そのことに夢中になっ

 

て……何時に間にか、天下取りなんて考えなくなって……」

 

「……」

 

「何時の間にか、解刀の事ばかり考えて……何時の間にか……愛してしまった……」

 

「……俺も、何時の間にかお前を愛するようになった……」

 

「……解刀と一緒になって……子供が出来て……すごく幸せで……」

 

「……ああ……」

 

「だから……二人にも幸せになってほしくて……」

 

「……!」

 

 解刀は理鎖を抱きしめる。

 

「……解……刀……」

 

「……何だ……」

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「……あの子達……お願い……」

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「……ああ、分かった……」

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 彼女は息を引き取り……二度と動くことは無かった。

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                        次章予告

 

「お前達に命じる! あの戦いで漢に就かなかった諸侯を滅ぼせ!」

 

 何太后の怒り、今だ収まらず。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「袁家の残党を残らず討て!」

 

 愚かなる悪あがきする者達に曹操軍は覇王の鉄槌を下す。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「今度こそ……お母様の仇を討てぇー!」

 

 復讐に燃える孫策軍は、勇ましく攻める。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「こんなの……許せない!」

 

 容赦の無い悪政に怒り、戦う劉備軍。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「やはり来たか、姜維!」

 

「今度こそ、貴様を殺す! 司馬昭ぉ!」

 

 再び現る宿敵。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「何……だと!? くそ! 無事で居てくれ姉上!」

 

 大陸はしばらく安定するはずだった、しかし、瑠理の身に危険が及ぶ事件が起こる。

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 第四章

 

  「四国成る!? そして再び現る宿敵!」

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 一刀は涙を流しながら、理奈から借りた弩を構える。

 

「父上……俺は……貴方を殺す! 民を……国を……何より……姉上を守るために!」

 

(そうだ……それで良い、一刀……)

-9ページ-

 さらなる別れの訪れ、解刀死す!? 

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  あとがき

 

 三章、思ったより早く終わらせることが出来ました。

 

 まずは三章拠点と行きましょうか。

説明
理鎖の最後。それは愛に満ちたものだった。
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コメント
コメントありがとうございます。 実は自分は無双の司馬昭と一刀って被って見えるんですよ。へたれるところや嫁に尻に敷かれているところとかww 誤字報告ありがとうございます。修正しました。(k3)
何か一刀が伊達政宗みたいな経験してる(カイ)
何だか司馬師をしっかりと支える所と三国の王に匹敵する大器を秘めている点で、真無双7の司馬昭にそっくりですね。それだけに、出来ればifルートに進んで欲しい所ですが……(h995)
息を拭き取り→息を引き取り ですね(アルヤ)
司馬懿が逝ったか。しかしどういうことだ、また姜維が何かをしたせいで大きな歴史の動きの変化が出てしまったとでも言うのか。しかしいつごろか投稿ペースが速くなってビックリでした。(自分もほぼ1日1話投稿してましたけどね)(BLACK)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫  転生 

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