魔法少女リリカルなのは〜原作介入する気は無かったのに〜 第六十五話 元『王』の耳はネコの耳!?
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 「にゃう〜ん♪//」

 

 ゴロゴロ…

 

 「よしよし」

 

 「ふにゃ〜♪//」

 

 頭を撫でられて気持ち良さそうな鳴き声を上げる猫…もとい

 

 「じゃあ、昼食作るからどいてくれ、((ディアーチェ|・・・・・・))」

 

 「にゃん♪」

 

 俺の言う事を素直に聞いて膝の上から頭をどけてくれる猫の鳴き声を上げるディアーチェ。

 何故猫の鳴き声なんかで鳴いているのか理由を語るには時間を僅かに遡らなければならなかったりする。

 

 

 

 〜〜回想シーン〜〜

 

 〜〜ディアーチェ視点〜〜

 

 修学旅行も無事に終わり、月日も多少進んでもうすぐ夏休みを迎える我等。

 現在リビングで寛いでいる我を始めとしてユウキ、シュテル、レヴィ、ユーリ、メガーヌ、ルーテシアの6人ものんびりと過ごしている。

 しかし最近、ユウキは動物の番組や雑誌をよく見ている様な気がする。

 我は少し気になったので聞いてみる事にした。

 

 「なあ、ユウキよ。何故動物に関する本や番組ばかりに目を向けるのだ?」

 

 今ユウキが手に持って読んでいるのは『世界のにゃんこ大図鑑〜これで貴方もにゃんこの虜、モフモフしたくなる事間違い無し〜』という猫に関する事が載っている本だった。

 

 「ん?そりゃ子猫や子犬って見てて和むし、癒しオーラ放ってるし、モフモフすると気持ち良いからな。けど家で飼うのはなぁ…。自分で世話できる自信が無いからこうやって本や番組で見て心を癒してるんだ」

 

 『まあ、家で飼わなくてもアリサやすずかの家に行けば戯れられるしな』とも言っておるが…

 

 「癒しを求める程疲れておるのか?」

 

 「まあな。その理由の1つとしてお前等の理不尽なO☆HA☆NA☆SHIが心労の原因の割合を結構占めてるんだけどな」

 

 「「「「うっ…」」」」(サッ)

 

 若干ジト目で見てくる。我だけでなくシュテル、レヴィ、ユーリも即座に視線を逸らす。

 

 「…まあ、久遠をモフモフしたりして時々癒されてなければ俺マジで心労で倒れててもおかしくないと思うし」

 

 そ、そこまで言うか。

 確かに我等のせいだという自覚はあるのだが…。

 

 「(お前が次々に女を堕とすのが悪いのだぞ)」

 

 ユウキが他の女に慕われているのは見ていて我慢がならんのだ。

 我だけを見てくれれば我がユウキを他の女共から守ってやるのだが…。

 しかしユウキに心労を与えていた事は反省せねばならんな。

 

 「(何か我に出来る事は無いか…)」

 

 我は考える。

 今、ユウキは癒しを求めている。

 そして癒しとなるのは小動物…。

 

 「(むむむ…)」

 

 1つ、妙案が浮かんだが我にはその類の魔法が使えぬ。

 

 「(ならば奴に習うとするか)」

 

 シュテルのオリジナルであるなのはの魔法の師であり、一部では淫獣と呼ばれているらしい男『ユーノ・スクライア』の元へ。

 奴は確か本局の『無限書庫』で働いていた筈。

 我は明日にでも無限書庫に行く事を決意した。

 

 

 

 「魔法を教えてほしい?」

 

 「うむ」

 

 学校が終わり、仕事も無いので無限書庫まで直行してきた我は早速ユーノに頼み込む。

 

 「ディアーチェに教える魔法って言われてもね…」

 

 「我が教えてほしいのは戦闘で使う様なものではない。貴様が以前使っていた魔法だ」

 

 「僕が?」

 

 そして我は教えてほしい魔法とその理由を話す。

 

 「…成る程ね」

 

 「流石に我としても罪悪感を感じてな」

 

 「なら勇紀に対してO☆HA☆NA☆SHIするのを止めてあげたらいいんじゃないの?」

 

 「それが出来たら苦労はせん。きっと今後もやってしまうだろうからな」

 

 「(勇紀、ご愁傷様…)」

 

 「だがせめて少しはユウキの負担を減らしてやりたいとも思うのだ」

 

 「それでこの魔法を?」

 

 「うむ」

 

 「まあ、そんなに難しくない魔法だし。でも僕も仕事が忙しくてとてもじゃないけど見てあげられる余裕は無いんだ。代わりに魔法の手順書か何かを用意するから自分で練習出来ないかな?」

 

 「それでも良い。済まんが頼めるか?」

 

 「分かった。じゃあ、金曜日にまた来てくれる?それまでには用意しておくよ」

 

 「済まぬな」

 

 今日はこれ以上、いても意味が無さそうなので我は帰る事にする。

 それに金曜日は1学期の終業式。昼食を摂った後に来れば良いか………。

 

 

 

 そしてあっという間に金曜日。

 終業式後、家で昼食を食べ終えた我は再び無限書庫を訪れた。

 ユーノ・スクライアを見付け、1枚のメモ用紙を受け取る。

 

 「これに魔法の術式の組み方や手順を書いておいたから」

 

 「済まぬ、恩に着るぞ」

 

 「僕としても息抜きになったから気にしないで」

 

 「では来たばかりで悪いが我は戻る(今夜から早速この魔法の練習をするか)」

 

 「うん。頑張ってね」

 

 ユーノ・スクライアの応援を背に受け、無限書庫を後にする。

 家に戻って真っ先に我に声を掛けてきたのはレヴィであった。

 

 「ディアーチェー。何処行ってたの?」

 

 「無限書庫だ」

 

 「無限書庫?何で?」

 

 「少し私用でな」

 

 「ふーん。それより僕、今日の晩ご飯はカレーがいい!」

 

 「そう言えば今日は我の担当だったな。ならまだ早いが今から食材を買ってくるか」

 

 レヴィの希望通り今日はカレーにしてやるか。

 

 「レヴィ。荷物持ちを手伝え」

 

 「ええ〜〜っ!!?……ヤダ」

 

 「買い物に付き合うなら我がアイスを奢ってやろう」

 

 「犬とお呼び下さい王よ」

 

 一転して我の前に跪き、臣下の礼を取るレヴィ。

 

 「ならば行くぞレヴィ」

 

 「おーー!!」

 

 アイスに釣られた荷物持ちを従え我はすぐさま食材を買いに、スーパーに向かい始めた………。

 

 

 

 深夜…。

 我は自分の部屋で結界を張り、早速新魔法の発動を試みる。

 ユウキ達にはあらかじめ、我が魔法の練習をする旨を伝えてあるのでこの結界の事は気にせず、眠っている筈だ。

 我がユーノ・スクライアに頼んで教えて貰った魔法…。

 それは小動物に変身する変身魔法だ。

 ユウキは小動物と触れ合い、癒しを求めているが自分で飼える自信は無いとの事。

 ならば我が小動物になってユウキを癒してやれば良いと思ったのだ。

 ユウキは癒され、上手くいけば我に対する好感度も上がる。一石二鳥ではないか。

 それに我ならば普通の動物と違ってユウキと会話も出来るし…。

 

 「うむ。我ながらよく考えたものだ」

 

 正直、あの久遠という子狐がユウキにナデナデモフモフされる姿を見て羨ましいと思った気持ちが有る訳ではないからな!絶対に無いからな!!

 ……ゴホン。誰に言い訳をしておるのだろうか我は?

 まあ良い、さっさと試してみるか。

 魔力を解放し魔法陣を展開する。

 

 「…うむ。ここでこうして…」

 

 ユーノ・スクライアから貰ったメモ用紙の内容を思い出しながら頭の中で術式を組み上げていく。

 

 「…ここでこれが……」

 

 徐々に魔法陣の光が輝きを増していき

 

 「これで……っ!?しまっ……」

 

 眩しいぐらいの光が結界内の部屋中を満たした時、我の意識は闇に落ちていた………。

 

 

 

 〜〜ディアーチェ視点終了〜〜

 

 モゾモゾ…

 

 ……………………。

 

 モゾモゾ…

 

 …うーん。

 何だか俺に圧し掛かってる様な…。

 というか俺の上で動いてるよな?

 謎の物体(?)が動くせいで俺も段々と意識が目覚めさせられていく。

 

 「…ん……ふあ〜〜……」

 

 ゆっくりと目を開ける。

 まず最初に視界に入り込んできたのは

 

 「〜〜zzz…〜〜zzz…」

 

 俺の上で寝ているディアーチェだった。

 何だ、ディアーチェか。

 うっすらと半目で確認した俺はそのまま二度寝しようと思い、覚醒してきていた意識を再び落とそうとする。

 

 ……………………

 

 ………………

 

 …………

 

 ……

 

 「って、ディアーチェえええええぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!!?」

 

 「ふみゃっ!!?」

 

 俺はディアーチェがいる事…しかも俺の目の前にいる事に驚いて思わず大声を上げる。

 ディアーチェは至近距離で俺の大声を聞いたためビックリして起きる。

 けど、そんな事よりも気にするべき事…

 

 「な、何で俺の上で寝てんの!?」

 

 これを聞いておかずにはいられなかった。

 寝ている時に感じた妙な重さはディアーチェが圧し掛かっていたからだ。

 一体いつの間に部屋に入ってきていたのやら…。

 それだけ俺が深く眠っていたのかもしれないけど、気付かずに寝ていたのもいかんな。

 

 「にゃふぅ〜♪」

 

 だけどディアーチェは俺の問いに答えず、

 猫みたいな鳴き声で顔を近寄せ自分の頬を俺の頬にくっつけて頬擦りしてくる。

 

 「話聞いてる!?ちゃんと答えてほしいんだけど!?」

 

 「にゃあ♪」

 

 ペロペロ…

 

 「うひいぃっ!!?」

 

 今度はディアーチェが突然俺の首筋を舐めてきたので小さく悲鳴を上げる。

 

 「ちょ!ディアーチェ!いい加減…に……し……」

 

 ディアーチェの両肩を掴み強引に引き剥がして固まった。

 先程見た時は半分寝ていた様な状態だったのでスルーしていた様だが、目の前には

 

 「ふみゃあ〜♪」

 

 ピコピコ…

 

 何ら変わらないディアーチェの頭に((ネコ耳らしきモノが生えていた|・・・・・・・・・・・・・・))(しかも動いてる)………。

 

 

 

 

 「…それで、ディアーチェを最初に見た時からその姿になっていた…と?」

 

 「そうなんだ」

 

 シュテルの問いに俺は答える。

 あれから俺の叫び声を聞いてやってきたユーリがまず、無表情になって攻撃してこようとしたのを必死に説得して留まらせ、パジャマ姿のディアーチェを着替えさせるために一旦部屋に連れて行って貰ってから俺はリビングに下りてきた。

 皆の分の朝食を用意し終えた頃に皆がリビングに集まったのだがユーリ以外の面々はディアーチェのネコ耳を見て大層驚いていた。

 しかも…

 

 「でぃあーちぇおねーちゃん、ねこさんのおみみとしっぽ、ついてるよ?」

 

 「にゃー」

 

 フリフリ…

 

 ルーテシアの指摘通り、耳だけでなく尻尾もお尻から生えていたのだ。

 これは俺も気付かなかった。着替え終わったディアーチェの後ろから覗かせている尻尾を見るまでは。

 俺の部屋を出る時はパジャマの中に隠れていたのだろう。

 今は尻尾も服の外に出しているが

 

 「(尻尾出すために下着に尻尾用の穴開けたのか?)」

 

 スカートの裾を少し持ち上げてフリフリ揺れている尻尾を見ながら思う。

 

 「ディアーチェ、貴女がその姿になったのは昨日、試してみると言っていた魔法の結果なのですか?」

 

 「にゃー」

 

 「いえ、『にゃー』ではなくてですね…」

 

 「にゃ、にゃ、にゃー」

 

 「ディアーチェ、さっきから『にゃー』ばっかりだね」

 

 レヴィの言う通り、今日ディアーチェは一言も言葉を発さずただ『にゃー』と鳴くだけ。

 

 「…ひょっとして喋れないのか?」

 

 というか喋れないんだろうな。

 

 「これ、昨日ディアーチェが行っていた魔法の失敗した結果って事でしょうか…」

 

 「多分な」

 

 一体何の魔法を覚えようとしてたのやら…。

 

 「ディアーチェちゃん、元に戻るのかしら?」

 

 「元に戻ってもらえないと困るんですけどね」

 

 メガーヌさんの心配ももっともだ。

 今日から夏休みだっていうのが本当に良かった。

 こんな格好で学校行かせるのは問題有るだろうし。

 ……いや、男子共からすればむしろ歓迎されるか?

 

 「ディアーチェが覚えようとしてた魔法って、昨日無限書庫に行った事と何か関係があるのかなー?」

 

 「無限書庫?」

 

 「うん。昨日ディアーチェが自分で言ってたし」

 

 無限書庫ねえ…。ならユーノに聞けば何か知ってるかな?

 

 「ちょっとユーノに連絡して聞いてみる」

 

 部屋に戻る俺と後をついてくるディアーチェ。

 

 「…何でついてくるの?」

 

 「にゃ?」

 

 首を傾げるディアーチェ。

 

 「…まあいいか。ディアーチェを直接見せた方がユーノも何か分かるかもしれないし」

 

 窓の側にあるカーテンを閉め、外からの視界を遮って空中にディスプレイを表示、無限書庫にいるであろうユーノに通信を繋げる。

 

 『勇紀?どうかしたの?』

 

 「ちょっと聞きたい事があったんだけど…忙しそうだな。また改めて連絡した方がいいか?」

 

 ディスプレイのモニター越しに映っているユーノの顔色は優れない。

 目の下に隈が出来てるしどことなくやつれてるし。

 どんだけ忙しいんだ?無限書庫は。

 

 『いや、少しなら時間取れるから問題無いよ』

 

 「そうか?じゃあ手短に。昨日ディアーチェが無限書庫に行ってたらしいんだが何しに行ったのか知らないか?」

 

 『それは知ってるけど何かあったの?』

 

 「説明するより実際見せた方が早いか。ディアーチェ」

 

 コッチ来いと手招きするとすぐ隣にやってきてユーノの方に視線を向ける。

 

 『えーっと…勇紀には家族にコスプレさせる趣味でもあるの?』

 

 「んな訳あるか!!」

 

 『冗談だよ。けど、本当にどうしたのさ?ネコ耳なんて着けたりして?」

 

 「実はコレ、装飾品じゃなくて本物のネコ耳なんだ」

 

 『………はい?』

 

 「昨日まで普通だったディアーチェが今朝、こんな姿になっててな。多分『昨日の夜に試してみたい魔法がある』って言ってたからその魔法の失敗した結果だと思うんだが」

 

 『あー…』

 

 どうやらユーノには何か思い当たる事が有る様で『ポンッ』と手を打つ。

 それからユーノに聞く限り…

 

 「…つまり変身魔法を失敗して中途半端に猫化してしまったと?」

 

 『多分ね。僕が渡したメモ用紙に書いてある術式は問題無い筈だからおそらく魔力制御に若干失敗したんじゃないかな?』

 

 「…元に戻るのか?」

 

 『分からない。とりあえず僕の方で元の状態に戻れる方法を調べておくからその間、ディアーチェの様子を見ておいて』

 

 「済まんな、面倒掛ける」

 

 『良いよ良いよ』

 

 「…それとユーノもちゃんと休めよ?明らかに無理してる様に見えるぞ?」

 

 『そうしたいのは山々なんだけど、クロノの奴の資料請求がきつくてね』

 

 クロノぉ…。

 

 「…俺からクロノに依頼を抑える様、言っておいてやるよ」

 

 『…頼んでいいかな?正直、現状かなり辛いんだ』

 

 『了解』と返事してユーノとの通信を終える。

 

 「…という訳でしばらくはそのままの状態で我慢してくれ」

 

 「にゃん?」

 

 またまた首を傾げるディアーチェ。俺の言葉を理解してるのかしていないのか………。

 

 

 

 〜〜回想シーン終了〜〜

 

 そしてリビングに戻り、皆にあらかた説明をし終えるとディアーチェが俺の膝の上に頭をのせてきたので膝枕をする羽目になった。

 とりあえずは頭を撫でてやり、俺もゆったりと過ごしていた。

 その間、シュテル達から発せられるプレッシャーは半端無かったが。

 それらの経緯を以て冒頭の一幕に戻る訳だ。冷蔵庫を開けて中を見ながら昼食の献立を考えるが

 

 「…お昼は昨日の残りのカレーかな」

 

 朝食はサンドイッチにコーンスープ、それと野菜サラダだったため、いくつかのタッパーに詰めて冷蔵庫に保管していたカレールーを見て一人呟く。

 

 「…いや、うどんを用意してカレーうどんにするのも有りだな」

 

 夏場とはいえ、家の中は冷房が効いてるから冷たい食べ物ばかりを食べていると腹壊す可能性もあるし。

 よし!小麦粉もある事だし練ってうどんを作ろう。

 

 「時間が掛かるのでそれは次の機会にしていただけませんか?」

 

 相変わらず心読まれる俺。プライバシーも何もあったもんじゃないんだがシュテル?

 

 「そうですか?なら以後気を付けます」

 

 「…で、昼ご飯は昨日の残りのカレーで良いよな?」

 

 「良いんじゃないですか?少なくともレヴィは喜びますよ」

 

 じゃあカレーにするか。

 タッパーに詰めていたカレールーを鍋に再び入れて温め始める。

 

 「くんくん…この匂いはカレーだね!!」

 

 「レヴィ、何か用か?カレーなら温めてすぐ持っていくからリビングで待っててくれ」

 

 「だってヒマなんだもーん」

 

 「リビングにはディアーチェもユーリもメガーヌさんもルーもいるだろうに」

 

 「ユーリはメガーヌとニュース観てるしルーはお絵かきしてるし、ディアーチェなんか睨んでくるんだよ」

 

 「ディアーチェに関しては何か余計な事でもしたんじゃないのですか?」

 

 「そんな事ないよシュテるん。僕普通に近付いただけなのに何でか知らないけど唸るし」

 

 どうやら猫化してるディアーチェに威嚇されたらしい。

 

 「けど、コッチ来てもする事無いぞ?」

 

 「無いの?」

 

 「無いですね」

 

 会話をしながらも鍋の底にカレールーがひっついて焦げない様にかき混ぜる手を止めはしない。

 

 「……んー、こんなもんでいいか。シュテル、ご飯よそっておいてくれる?」

 

 「分かりました」

 

 程無くしてカレーは完成する。

 

 「お昼出来たぞおおぉぉいっっ!!?」

 

 「にゃーーーん!!♪♪」

 

 リビングにカレーをのせたお盆を持ってやってくると、ディアーチェに突然抱き着かれ危うくバランスを崩して倒れそうになる。

 

 「ちょっとディアーチェ!!いきなり何をするんです!!?ユウキが転んだら危ないじゃないですか!!」

 

 シュテルが叱咤するが当の本人は全く聞いちゃいない。

 シッポをフリフリして嬉しそうに抱き着き、俺の胸板に自分の頬を摺り寄せて満足そうな表情を浮かべる。

 

 「あの…ディアーチェ?今はこうやって食べ物も運んでるんだしいきなり飛びついてくるのは止めてくれ」

 

 「…みぃ〜…」

 

 いや、そんな悲しそうな表情で見上げられて鳴かれても…。

 ネコ耳も多少垂れ下がり気味だし。

 

 「ていうか早く離れなよディアーチェ!!ユウ、困ってんじゃん!!」

 

 『ぷくぅ〜』と頬を膨らませたレヴィがディアーチェを睨みながら言うがディアーチェは離れてくれない。

 

 「…ディアーチェ、レヴィが言う様に離れてくれ。カレーも運ばなきゃいけないし昼からはなのは達も来るんだし…」

 

 俺が言うとディアーチェは名残惜しそうにしながらも離れてくれた。けど、俺の側を離れようとはしない訳で…。

 

 「「「……………………」」」

 

 ドス黒いオーラを放つ3人のせいで俺は今すぐ逃げ出したい衝動に駆られながらもそれを必死に堪えカレーを口に運んでいくのだった………。

 

 

 

 昼食も終わり(猫化ディアーチェも普通に食っていた)、食器洗いをシュテルとユーリに任せ、メガーヌさんとルーテシアがデパートに出掛けて数分後、なのは達がやってきた。

 まあ、遊ぶというより皆で夏休みの宿題をしようって訳だ。

 海小と聖祥では勉強の進み具合が違うので宿題の内容も当然違うが、向こうからすれば『復習にもなるから気にしない』との事。

 ……で、宿題をしたいんだけどね。

 

 「「「「「「「「「……………………」」」」」」」」」(ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ)

 

 「……………………」

 

 「みぃ〜♪////」

 

 瞳から光を消した皆さんがこちらを見てる訳ですよ。

 俺の膝の上に頭をのせてゴロゴロしてるディアーチェに視線を向けてるが本人は嬉しそうに鳴くだけ。

 

 「…ディアーチェがそんな状態になったのは理解したわ」

 

 重苦しく感じる雰囲気の中、アリサが口を開く。

 その瞳がディアーチェから俺に移る。

 

 「けどアンタも少しはディアーチェから離れたら良いんじゃないの?」

 

 「「「「「「「「そうですね(そうだね)(そうなの)(せやな)」」」」」」」」

 

 「いや、君らが来る前に何度も離れようと試みたよ!!」

 

 でもすぐ俺の隣にやってきて膝の上に頭のせるし、逆に俺が膝枕をしない様に立っていたら抱き着いて来るしで決して俺から離れようとしないんだよ。

 第一シュテル達はその状況を見てたじゃねえか。

 睨むだけで俺の事助けてはくれなかったクセに。

 

 「ならわたしが引き離したるわ。王様、ええ加減勇紀君から離れえや」

 

 はやてが引き離そうとディアーチェに近寄るがディアーチェは突然立ち上がって

 

 「ふしゃーーーーーっっっ!!!!!!!」

 

 バリィッ!!

 

 はやての顔を引っ掻いた。

 

 「ぎいいいいぃぃぃぃぃやあああああぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!!!!!!」

 

 ドタン……ゴロゴロゴロ…。

 

 顔を引っ掻かれたはやてが絶叫を上げながら顔を両手で押さえて床で転げ回る。

 引っ掻いたディアーチェは再び俺の膝の上に頭を戻す。

 

 「「「「「「「「……………………」」」」」」」」

 

 その様子を見た一同は再び静かになる。

 

 「ちょ!?大丈夫かはやて!?」

 

 「大丈夫やない〜〜〜〜っっ!!!」

 

 転げ回りながらも答えてくれるはやて。

 しばらくしてゆっくりと起き上がるが引っかかれた場所は赤くなってうっすらと腫れていた。

 

 「うう…何でわたしがこんな目に…」

 

 「とりあえずコッチ来い。治療してやるから」

 

 やや涙目のはやてはディアーチェを警戒しながら俺の隣に来る。

 

 「ふーーーーーっっ!!!!」

 

 ネコ耳と尻尾を『ピンッ!!』と逆立てながらはやてを睨み威嚇する。

 

 「あー、よしよし。人を襲っちゃ駄目だぞディアーチェ」

 

 「ふみぃ〜♪////」

 

 片手で頭を撫でてやると多少は気が落ち着いてきた様で凄みが弱くなっていく。表情も緩々なモノへ変わって。

 

 「「「「「「「「(ディアーチェ(ディアーチェちゃん)、何て羨ましい…)」」」」」」」」

 

 そんなディアーチェを悔しそうな目で睨むはやて以外の面々。

 はやては

 

 「はふぅ〜〜♪」

 

 もう片方の空いている手でかけている俺の治療魔法に身を委ねてリラックスしている。

 治療し終え、俺はディアーチェの代わりにはやてに謝る。

 

 「済まんな。ディアーチェが迷惑掛けた」

 

 「ええよ。野良猫に引っ掻かれたもんやと思って水に流すわ(勇紀君の隣をゲット出来たし良しとしよか)////」

 

 何か引っ掻かれたのに嬉しそうだな?

 

 「それより王様、ホンマに猫化しとるなぁ。一言も喋らんし」

 

 「中途半端に失敗した魔法の結果だなぁ。普通に二足歩行で歩いたりは出来るけど行動原理はもう猫そのものだし」

 

 というか何故俺にこれだけ懐く?今ここにいる面子で猫といえば異常に好かれるシュテルか大量の猫を飼っているすずかだろうに。

 

 「にゃ?」

 

 ジーっと見ているのに気付いたディアーチェは顔を上げる。

 ナデナデするとまた目を細めてゆったりするけど。

 

 「…かつて『((闇統べる王|ロード・ディアーチェ))』って呼ばれてたディアーチェとは思えませんね」

 

 「むしろ今のディアーチェは『((闇デレる王|ロード・デレーチェ))』って言う方が正しいかもね」

 

 「デレーチェ…今の姿を見ると納得できますね。ユウキにだけは敵意を示しませんし」

 

 シュテル、レヴィ、ユーリは言いたい放題ッスね。

 あー、でもユーリが言う様に俺にだけ(正確にはメガーヌさんとルーテシア含む)は敵意をむき出しにしないな。

 寧ろ俺の言う事は素直に聞くし。

 何だか新鮮なディアーチェだねぇ。

 

 「にゃ、にゃ」

 

 「あー、はいはい」

 

 少しでも手を止めると服の裾を軽く引っ張って撫でるのを催促してくる。

 ていうか全然宿題進まないんだけど。

 皆も手を止めたままコッチ睨んでるだけだし。

 

 「…とりあえず宿題進めようか?」

 

 不機嫌そうなフェイトの発言でようやく宿題が進む事になった。

 ただ、猫化してるディアーチェは全く宿題に手をつけずに俺の手を堪能してるだけだけど………。

 

 

 

 カリカリ…カリカリ…

 

 誰も言葉を発さずに宿題を進めていく。今の所は自分で解ける問題しかないという事か。

 

 「〜〜zzz…〜〜zzz…」

 

 膝の上で寝ているディアーチェ。

 気持ち良さそうな寝顔をしており、誰も起こそうとはしない。

 

 「む…」

 

 不意に尿意を感じたのでトイレに行こうと思った。

 ディアーチェの頭をどけてもらうため、申し訳無いがディアーチェを起こす事にする。

 

 「ディアーチェ、済まんがどいてくれ。用を足したいんだ」

 

 「…ふみぃ〜…」

 

 目をゴシゴシと手で擦って目覚めるディアーチェ。

 身体を起こした当人はまだ寝ぼけた様子の目でポケーっとしている。

 その間に腰を上げてトイレに向かって用を足す。

 

 「ふう〜…」

 

 で、トイレから戻ってくると

 

 「にゃう〜♪」

 

 当然だとでも言わんばかりにディアーチェが正面から抱き着いてくる。

 

 「「「「「「「「「……………………」」」」」」」」」

 

 それに反応するかの様にドス黒いオーラを噴出し始める皆様方。

 その姿を見て溜め息を一つ。

 

 「にゃう!にゃう!」

 

 「ん?何だディアむぐぅっ!?」

 

 『コッチを見ろ』とでも言わんばかりに服の裾を、今回は強く引っ張って鳴くのでディアーチェの方を向いた瞬間、((ディアーチェの顔と俺の顔の距離が無くなっており、唇を唇で塞がれた|・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・))。

 

 「「「「「「「「「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!!!!!!!?」」」」」」」」」

 

 途端に響き渡るシュテル達の絶叫。

 

 「ん…んぐぐ……////」

 

 「にゃ…にゃうう……////////」

 

 俺の両頬をディアーチェの両手がガッチリと掴んでホールドしており、俺もディアーチェの突然の行為に驚いて硬直したまま、動く事が出来ないでいる。

 そのままキスした状態がしばらく続き、ディアーチェが自分から顔を離すと

 

 ボウンッ

 

 突然ディアーチェが煙に包まれた。

 

 「うっ、ゲホッゲホッ…」

 

 至近距離で煙に巻き込まれた俺。

 やがて煙が晴れると

 

 「ケホッケホッ…。ううっ…一体何だというのだ?」

 

 そこには先程同様にディアーチェがいた。

 ただ、ネコ耳と尻尾が無くなっており喋った所をみると

 

 「元に戻ったのか?」

 

 俺はそう口にする。

 

 「む?………ゆ、ゆゆゆ、ユウキか!!?あ、アレは違うのだ!!じ、自分の意思でなくてだな!!////////」

 

 俺と視線が合ったディアーチェは途端に顔を赤くして言い訳を始める。

 『アレ』ってやっぱりキスした事…だよな。

 

 「わ、我は止めようとは思っていたのだ。だ、だが身体が言う事を聞かなくて…だな(キ、キキ、キスしてしまった…ユウキと…キスを…)////////」

 

 「そ、そうか…(恥ずかしい…)////」

 

 お互いに視線を合わさず、会話をする。

 

 「そ、そういや一体何で変身魔法なんて覚えようと思ったんだ?////」

 

 「そ、それはだな。ユウキが小動物で癒されると言っておっただろう?////」

 

 「…そういや、言ったなそんな事」

 

 「それで…もし疲れたなら我が猫に変身してモフモフさせて癒してやろうと思ってな。我ならばユウキが猫や犬を飼わなくても済むだろうし餌代なんかもかからんから…な////」

 

 「ディアーチェ…」

 

 俺のために変身魔法を覚えようとしてくれてた事に少し感動した。

 ていうか理不尽なO☆HA☆NA☆SHI止めてくれたら1番良いんだけど『それは無理だ』と言われたのでせっかくの感動が台無しになった気分だ。

 

 「だが魔法は失敗してその…言葉は喋れんし、自分の意思とは無関係に行動してしまうし…でな////」

 

 「何か聞く限りでは動物としての本能で動いてたって事かな?」

 

 「うむ…そうかもしれん」

 

 「じゃあやけに俺に懐いてたのは?」

 

 「何かユウキの側が凄く心地良くて…離れられんかったのだ(わ、我の感情と動物の本能が混じり合った様な感じだったな)////」

 

 「そうか…」

 

 動物に好かれやすい体質って事か?

 けど、懐いてくれる動物なんていないけどなぁ。久遠は例外だけど。

 

 「まあ、元に戻ってくれて良かったよ。けど何で急に?」

 

 「分からぬ。ユウキとキ、キスしたからではないのか?////////」

 

 「そ、そうなのか?////」

 

 確かにキスしたらディアーチェは元に戻ったけど…。

 

 「…考えても埒が明かんな。それよりディアーチェも魔力制御をもっとしっかりしてから変身魔法の練習しような?」

 

 「そ、そうだな(だ、だが今後も失敗すれば今日みたいにユウキとキスの口実が…よし!!今後はワザと少し失敗するぞ!!)////////」

 

 ユーノにもディアーチェが戻った事を報告しておかないと。

 こうしてディアーチェの件は一件落着…

 

 「「「「「「「「「…な訳ないでしょう?(…な訳ないよね?)(…な訳ないよ?)(…な訳あらへんよ?)」」」」」」」」」

 

 …らしいです。

 

 「(私なんて勇紀君のほっぺにしかキスしてないのに…)」

 

 「(私がキスした時は勇紀君が寝てたから…)」

 

 特になのはとすずかが怖い。

 いつの間にか周囲の空間は((暗黒闘気|プレッシャー))で染められており、無表情なシュテル達をどう説得するか…。

 今日の出来事が俺の生涯で((高速思考|ハイパーハイスピード))をもっともフル活用した瞬間であった………。

 

-2ページ-

 〜〜おまけ〜〜

 

 これは『ディアーチェ猫化事件』もしくは『デレーチェ降臨事件』と呼ばれた一幕の翌日の出来事である。

 

 〜〜無限書庫〜〜

 

 「「ユーノ・スクライアはいますか!?」」

 

 「シュテルにユーリ?いきなりどうしたのさ?」

 

 「「ユーノ・スクライア。ディアーチェに教えたという変身魔法を私にも教えなさい!!」」

 

 「…君達もか」

 

 『ハア〜』と溜め息を一つ吐くユーノ。

 

 「「どういう意味です?」」

 

 「…あそこ」

 

 無重力スペースのとある場所では

 

 「「…レヴィになのは?」」

 

 一心不乱に何かをノートに書きこんでいるレヴィとなのはの姿があった。

 

 「君達と同じ用件でレヴィとなのはも来たんでね。今その変身魔法の術式が書いてある本の内容を写し…」

 

 ユーノの言葉を最後まで聞かずシュテルとユーリは2人の側へ近寄る。

 そして2人と何か話し込んだ後、シュテル、ユーリもノートに写し始めるのだった………。

 

 

 

 〜〜テスタロッサ家〜〜

 

 「「リニス!私に変身魔法のやり方教えて!!アルフでもいいから!!」」

 

 「いきなり何ですかアリシア?フェイト?」

 

 「そうだよ。2人共どうしたんだい?」

 

 「「変身魔法が使えると勇紀とキス出来るんだよ!!////」」

 

 「「「その話詳しく聞かせて貰えますか?(聞かせて貰えるかい?)(聞かせてくれるかしら?)////」」」

 

 「「…お母さん(母さん)、一体何処から出てきたの!?」」

 

 

 

 〜〜八神家〜〜

 

 「ザフィーラ!!主の命令や!!わたしに変身魔法教えて!!」

 

 「…主、いきなり過ぎて意図が理解出来ないのですが…」

 

 「勇紀君とキスするためや!!////」

 

 この発言に当然守護騎士一同が反応する。

 

 「は、はやて!!どういう事だよ!?////」

 

 「な、何故変身魔法が長谷川のキスと繋がるのですか!?////」

 

 「教えてはやてちゃん!!////」

 

 「その経緯を語って下さい我が主!!////」

 

 「リインも勇紀さんとちゅーしたいですぅ!!////」

 

 

 

 〜〜バニングス邸〜〜

 

 「ってか私は魔法なんて使えないじゃない!!!どうしろってのよー!!!」

 

 叫んだ後でアリサは考え、一つの結論に達する。

 

 「こうなればネコ耳バンドと付け尻尾で代用するしかないわね。キ、キスのためだし…////」

 

 アリサは早速パソコンを使って良質のネコ耳と付け尻尾を探し始める。

 

 

 

 〜〜月村邸〜〜

 

 「さくらさん!私に獣耳が生える方法を教えて下さい!」

 

 『すずか…いきなりどうしたの?』

 

 「どうしても私に必要な事なんです!!(勇紀君と合法キス!!合法キス!!)////」

 

 『ていうか無理でしょ。月村は綺堂と同じ夜の一族と言っても少し違うのだから』

 

 「そこを何とか!!」

 

 「…すずかったらどうしたのかしら?ノエル、ファリン、イレイン、何か知ってる?」

 

 「「「いえ…(分かりません…)(知らないねぇ…)」」」

 

 

 

 いつの間にか勇紀の知らない所で『変身魔法が使える人は勇紀とキスが出来る』というかなりご都合的な噂が彼の周囲にいる魔法関係の女性達に伝わっていた。

 リンディやエイミィまでもがこの話をどこからか聞きつけ奔走したりする。

 そして…

 

 「…何だかゆうちゃんの唇を狙っている雌共がいる様な気がしますわ」

 

 勇紀のファーストキスを奪った彼女も恐ろしいぐらいにピンポイントな女の直感を感じているのだった………。

 

-3ページ-

 〜〜あとがき〜〜

 

 何故か『ネコ耳と尻尾を装着させよ』と謎の電波を受信したので今回の話を書いてみました。

 ただ長谷川家に住んでいる誰にするか迷ったのでサイコロを振って決める事にしました。

 

 1=シュテル(元『星光』の耳はネコの耳!?)

 2=レヴィ(元『雷刃』の耳はネコの耳!?)

 3=ディアーチェ

 4=ユーリ(元『盟主』の耳はネコの耳!?)

 5=メガーヌ(保護者の耳はネコの耳!?)

 6=ルーテシア(末娘の耳はネコの耳!?)

 

 …と数字を割り振ってサイコロの出た目の結果、3のディアーチェになりました。

 …自分的には5のメガーヌが出てほしかった。その場合は『無限書庫でユーノに教えてもらった』という事でなく『自分で組んだ術式が失敗して…』という話しの流れになってましたね。

 6のルーテシアだった場合は『この中の誰かが組んだ術式の失敗が見学していたルーテシアに降りかかって…』という感じの流れです。

 ちなみに()内の文字は『もしこのキャラがメインになっていた場合の今回のタイトル』です。

 

説明
神様の手違いで死んでしまい、リリカルなのはの世界に転生した主人公。原作介入をする気は無く、平穏な毎日を過ごしていたがある日、家の前で倒れているマテリアル&ユーリを発見する。彼女達を助けた主人公は家族として四人を迎え入れ一緒に過ごすようになった。それから一年以上が過ぎ小学五年生になった主人公。マテリアル&ユーリも学校に通い始め「これからも家族全員で平和に過ごせますように」と願っていた矢先に原作キャラ達と関わり始め、主人公も望まないのに原作に関わっていく…。
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コメント
う〜ん、全員が同時に変身魔法に失敗して、勇紀が精神的過労で倒れる未来図が見えた・・・(^_^;)(海平?)
終盤勇紀とのキスを狙っていた女性陣で、キスできた人はいるのだろうか(匿名希望)
↓私はあなたが誰であるか知りませんか, 私はあなたが 少なくともあなたの物語を書くために楽しんでいる望みます.(deltago)
何時見ても面白い作品ですね!・・・・・それに比べて僕は・・・・・・自信を失っていく(匿名希望)
↓その手がありましたね。勇紀もテンパッてたから思い浮かばなかったんでしょう。・・・その事に気付く者が居ない事を祈りますよ。(俊)
…考えてみたらディアーチェを効力圏内に納めて唯我独尊使えば一発で解決したんじゃ?一度キスした以上今更気付いても悶着の種になるだけだし…勇紀、南無。(プロフェッサー.Y)
全員みたかったぜ(にゃん死神)
6が見たかった!(匿名希望)
メガーヌさんはいつ堕ちるのか見たいなw(匿名希望)
番外編と言うか、IFで他の話も書いて欲しいですね。特に6=ルーテシア(末娘の耳はネコの耳!?)の場合はどうなるか、見てみたい!!(グラムサイト2)
キスは事故 by勇紀(ohatiyo)
ネコミミデレーチェ萌え!?(アサシン)
OHANASHIに関する自覚はあったんですね。それはそれとして猫王様かわいい。キスされても勇紀は気付かないんだろなぁ。鈍いから。(chocolate)
勇紀の反抗期っぽいシーンもあったな〜(匿名希望)
癒すために変身魔法使って動物になるって、結構ブッ飛んだ考えだよなぁ.....(匿名希望)
女性陣ェ…ディアーチェが「そもそも何のために」変身魔法を覚えようとしたのか理解する気ゼロかよ…『お前が次々に女を堕とすのが…』とかアレな部分はあったけど今回のディアーチェはグッドでしたな。(匿名希望)
↓の二人のコメントがガチすぎるwww(黒咲白亜)
新しい式: 自分+獣耳が生える=愛する人に合法キスをすることができる(?) /&/ しばらくの間 ネコの耳騒動は続けるかも/&/ くえすさん,久しぶり! この警告(?)を感知することによって 勇紀さんに来る伏線に なるかな? (deltago)
ディアーチェのデレ回でしたが、堪能しました。自分も出来ればメガーヌの猫耳は見てみたかったですけどね。と言うか、アリサだったら猫ミミ猫シッポよりも犬ミミと犬シッポだと思うんですけど。そしてピンポイントで感じてるくえすが良いですね。(俊)
デレーチェwwwテラカワユスwww (xiel)
ラブラブでごちそうさまでした。しばらく他の女性陣が荒れそうだ。くえすがピンポイントすぎる。(Fols)
闇デレるとかうまいなww(カルピスソーダ)
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