真・恋姫†無双 例えばこんな外史 ~簡雍伝~ ダイジェスト
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はじめに

 

ここは楼桑村。

ここには物語の・・・・・・いや、外史の中心人物となる劉備玄徳がいる。

しかしここで焦点を当てるのは彼女ではなく――

 

「おーい! 桃花ちゃーん!」

 

「・・・ねえ桃香? 真名で呼ぶのは良いとしても「ちゃん」付けは止めてって言わなかった?」

 

「えー? だって昔からこうだったし、今更変えるの・・・や」

 

「や、じゃなくてさ・・・」

 

 

その前に紹介をしよう。

劉備。

字は玄徳。

真名は桃香。

言わずもがな「女性」である。

 

そしてこっちが、この話に置いて焦点を当てる人物。

 

簡雍。

字は憲和。

真名は「桃花」である。

 

名前だけ聞けば十割方間違われるが、この外史の簡雍は「男性」である。

 

 

これは、劉備を支える簡雍のお話だ。

 

 

「桃花ちゃん?」

 

「はあ・・・なんで親はこんな真名をつけたんだ・・・・・・」

 

「とーうーかーちゃーんー!」

 

「聞こえてるよ!!」

 

 

ダイジェストが始まるよ!

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「桃香さま」

 

「「なに?」」

 

「いや桃花ではなくて・・・」

 

「ややこしいのだー」

 

「そもそも桃花に様なんぞつけるものか!」

 

「えー愛紗ちゃんひっどーい!」

 

「だから桃香さまではなくてですね・・・ああっもう! からかわないでください!」

 

 

愛紗は桃花・・・・・・紛らわしいので「簡雍」と記す事にしよう。

彼女は簡雍の事を好ましく思えない。

生真面目な彼女には、簡雍のずぼら、大雑把、ざっくばらんな性格が合わないのだ。

最初に怒りが落ちたのは、軍議の席で簡雍が長椅子に寝そべっていた時だ。

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「ええい桃花! 貴様もたまにはきりきり働けい!」

 

「や。それ俺の性分じゃないし」

 

「貴様ぁ!」

 

「はわわ!」

 

「あわわ!」

 

「ほら愛紗、我らが軍師様が怖がってるぞ?」

 

「誰のせいだ! 誰の!」

 

「おおお落ち着いてくだしゃい愛紗さん! 桃花ちゃんはきっちり働いてくれてますからあ!」

 

「女に擁護されて貴様は恥ずかしくないか!」

 

「ない!」

 

「そこに直れええええええええええええええええ!!」

 

「あわわあわわあわわ! 擁護じゃないれす! 桃花ちゃんの民政の手腕は我が国に大いに貢献してくれてますぅ!」

 

 

簡雍は何故か民たちに愛されやすい。

それが彼の仁徳か、人格だった。

彼の大らかな性格が、民には良く馴染む。

彼が文官の服を着ていない時など、本当に城の人だとは思えないほどだ。

しかも本人も文官の服を着るのが嫌がるし、城に居るより街に居る時間の方が長い時もある。

そして彼は民の気持ちによく気付くのだ。

おかげで朱里や雛里も、民政の事は必ず簡雍に聞いてから判断している。

それは、彼特有の能力なのだろう。

ついでに胆が太く、愛紗に怒鳴られても平然としていることも、やはり彼の能力なのだろう。

そこはどことなく桃香に似ていた。

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「じゃあ逃げるか」

 

「なっ!?」

 

「今の俺たちは曹操に勝てない。それに俺たちの事も、きっと民たちも分かってくれる。俺が言うんだから間違いはないぞ」

 

 

長板の戦いにて――

 

 

「桃花・・・そんな所で何をしている?」

 

「おー、星か・・・いやーカッコつけるもんじゃないね全く。助けてくれ」

 

瓦解した馬車に背を預け、簡雍が倒れていた。

手には剣を持ったままだ。

 

「お前は剣を握る者じゃないだろう・・・ほら掴まれ」

 

「っはは・・・ごめん、立てないんだ」

 

乾いた笑い声で、星が気付く。

 

簡雍の脚は折れていた。

 

「桃花!」

 

「今はとにかく馬に乗せて」

 

彼の目には、普段見ない光があった。

 

 

「俺の事は良いから、とにかく全力で走って」

 

辛いだろう。

彼は軍人ではない。

その痛みは、文官には悶絶するほどのはずだ。

しかし彼は一言も発さなかった。

 

(何故苦しいとは言わんのだ!)

 

趙雲は歯を食いしばった。

 

(彼を守るのは私の役目のはずなのに!)

 

 

「苦しいのは俺だけじゃない」

 

「えっ・・・」

 

「横顔に書いてあるよ」

 

「・・・何故お前は剣を取ってしまったのだ・・・・・・」

 

「俺も民が好きだから。結局は桃香と一緒なんだよ。俺も、星も、愛紗も、鈴々も」

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「なんでだろうねえ・・・」

 

「なんでかなあ・・・」

 

簡雍が劉璋に気に入られたらしい。

 

「うーん・・・桃花ちゃん、村でもモテるって訳じゃなかったのにねー」

 

「春が来たってヤツなのだ!」

 

「そうですね・・・桃花ちゃんには籠絡でもお願いしますか・・・」

 

(雛里が黒い・・・)

 

 

中途半端だけど思いついたのがここまでなんでダイジェスト終了!

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あとがきなるもの

 

 

他の作者様の作品で「簡雍」の文字を見た瞬間、キュイーン! ってきたので書きました。二郎刀です。そういう場合ってレスポンスってやつをやるんですかね? よく分からぬぜ。

 

 

 

ダイジェストってこんなので良いんでしょうか? ちょっと違う気もします。

あ、プロットって言うべきですね。

それはさておいて本文の方を。

 

この作品で焦点を当てるのは簡雍さんです。

なんか劉備の旗揚げの頃から・・・だっけ? とにかく初期の段階から劉備と一緒に居た人。

あれ? 一刀の立ち位置ここじゃね? とか思いました。

 

この外史の簡雍さんの真名は桃花(とうか)です。誤字じゃないよ!

真名が劉備と被ってるんですね。

れっきとした男の子です。男の娘じゃないよ。男の子だよ。

 

 

桃香からはちゃん付けで呼ばれてます。

それに朱里と雛里からもちゃん付けで呼ばれてます。

桃香がちゃん付けの理由は「昔からそうだったから」としています。

幼馴染みたいなものですね。

とにかく小さい頃から親しんでいたって事です。

 

んでもって、

 

朱里、雛里が桃花をちゃん付けしている理由は、男性が苦手な彼女たちと仲良くなる時に馴染みやすくするため、っていう理由はどうかなーとか思ってみたり。

 

朱里、雛里からちゃん付けされる主人公・・・イイ!

 

とか思ったんですよ。なんかこう・・・・・・ね? きっとあなたたちなら分かる部分もあると思うんだ。

 

 

愛紗と簡雍は別に不仲って訳じゃないですよ? 嫌っている訳じゃないんです。

ただ愛紗の性格から簡雍の性格は看過できないんじゃないかなーって思ったんでその部分を書いてみただけっす。ちゃんと仲良しさんです。

 

 

最後の部分、雛里が「籠絡してこい」って言う部分は思いつきです。

朱里はよく腹黒軍師になったりしますが、雛里はそういうの朱里と比べればなる確率が低いかなーって思ったんで雛里を腹黒ポジションにしてみた。

これは個人的に感じたことですんで「異議あり!」とか「それは違うぞ!」とか言わないでくださいね。ビビります。

 

 

主人公の一人称「俺」じゃなくて「僕」とかのほうが良かったかなー? とか思ったりしますけどまあいいや。

 

中途半端に書いたんですが、これ以外に「簡雍、桃香、白蓮が蘆埴先生の生徒だった時代にやんちゃした話で旧交を温める話」とかも思いつきましたが、そっちは書くほどの量が思いつかなかった。やっぱり中途半端ですね。

 

思いついたのはここまでなんで後は知らん(投げやり

 

誰かこの外史書いてくれないかなー(ボソッ

 

 

では今回はここまで。

 

今回の話はどうでしたでしょうか? 少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

説明
勢いで書いた。
勢いって大事。
早くしないと投稿するのを止めそうになっちゃうんで自分の心に火がついているうちに投稿。

中途半端ですがダイジェスト・・・・・・です。
ダイジェストっぽく仕上がってるといいなぁ・・・・・・

あ、オリ主っす。
オリキャラ嫌いな人は気を付けてください。
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