あの日から |
道端の桜
伸び上がる若芽
子供達の足音
雨
蝉の声
光る葉に、少し崩れたアスファルト道路
通学する制服の少年少女
ゆれる空気
短い夏
丘に見える紅葉
涼しい風
ゆっくりと歩く背中を丸くしたお年寄り
青空
雲
子供乗せをつけた自転車
鞄を提げた男性
魚を運ぶトラック
微かに海風が運んでくる潮の香り
マフラー
冷たい風
音もなく
淡く
雪降るように
霞行く風景
繰り返された季節と日々
今ここには
風が吹き
雑草と石達が思い出を斑に包み込む
遠い日
微かに聞こえる人声
そこには何があったのか
今
記憶しかない
喜び悲しみ怒り妬み幸福と苦悩
ただ風が吹く
鳥がチイと啼いた
あの人の声が
耳たぶ近くで
囁いた
確かに囁いた
説明 | ||
時は過ぎる、時は過ぎる、変わるもの、変わらないもの。 | ||
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タグ | ||
時 風景 詩 | ||
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