真・恋姫無双〜裏切者達の外史録〜 |
第2話〜『外史の望む外史の始まり T』
?)「これはどういう事だ!」
暗い空間で金髪の青年が声を荒げる。
?)「残念ながら、私にも解りかねます。」
青年に応える様に黒髪の男が顎に手を掛けながら答える。
金髪)「門が無いにも関わらず奴はこの世界に来ているのだぞ!」
黒髪)「ええ。それもですが何より不要なファクターが多い。早急に調べる必要がありますね。」
金髪)「貴様はまたそんな回りくどい事を。纏めて始末すればいいではないか。」
黒髪)「それが出来れば苦労が無い事は貴方も理解しているでしょう。」
そのやりとりに金髪の青年はまた苛立つ。
金髪)「チッ、それで、何か考えがあるのか?」
黒髪)「とりあえずは、ファクター同士をあてがって様子を見ましょう。」
金髪)「フン、貴様に任せる。」
「では」と言って黒髪は姿を消す。
金髪)「本当に…忌々しい奴だ。」
誰に対して言う訳でもなく呟く。
金髪)「『北郷一刀』。」
その呟きは、誰もいなくなった闇に消えていった。
一)「ん〜んん。」
何だか眩しい。それにとても温かい。不思議な心地よさに包まれながら、一刀が目を覚ます。
聖)「あっ、あっ君、一刀君が目覚ましたよ。」
声のする方を向くと聖愛と亜久斗の二人がいた。
亜)「よっ色男。やっと起きたか。」
一)「えっと、俺たちどうなったんだ?」
亜)「こっちが聞きてぇよ。まぁ、その子が絡んでるのは間違い無いと思うけどな。」
亜久斗の指差す先には、一刀に被さる様にして寝息を立てる少女がいた。その少女を見て、一刀は直前の事を思いだし、先程の亜久斗の『色男』発言と合わせて赤面する。
聖)「この子、フランチェスカの制服着てるけど、知ってる?」
その問いに一刀は首を横に振る。
亜)「一刀が知らないなら一体誰なんだ?」
全員が首を傾げる中三人分の足音が聞こえてきて、そちらを振り向く。見れば、中年の男達がニタニタ笑いながら近付いて来ていた。
中年)「おう、兄ちゃん達珍しい格好してるなぁ。荷物と服置いて行けば命は助けてやるよ。」
それを聞いた三人は目を点にしていた。
中年)「おい!聞いてんのか!?」
亜)「…はぁ。」
中年の男が声を荒げた時、亜久斗が溜め息と共に立ち上がる。
亜)「おっさん達、怪我しないうちに帰った方がいいよ。」
中年)「なっ。」
しかも、あろうことか挑発していた。ちなみに、聖愛は苦笑いを浮かべている。
中年の男はというとこめかみがピクピクしている。
中年)「てめぇ、調子乗ってんじゃねぇぞ!」
そう言うと三人組は腰に下げた剣を抜き放つ。ギラリと光る刀身は、それが紛れもない本物であることを感じさせる。しかし、それでも亜久斗は表情一つ変えない。
亜)「“天災”に喧嘩売る意味、分かってる?」
中年)「頭いいのがなんだってんだ!死ね!」
三人組が怒りに任せ剣を降り下ろす。
亜)「はぁ…、“天才”じゃなくて…」
ガキッ、ガキッ、ガキィィン
亜久斗が左の手の甲で薙ぐと共に三人組の剣がへし折られる。そして、
亜)「”天災”ね。」
亜久斗の右ストレートが中年男の顔面に突き刺さりそのまま10メートルほどぶっ飛ばした。
残った二人は唖然としている。
亜)「えっと、まだやる?」
その問いに対して、残りの二人はふき飛んだ男を連れて逃げ出す。
亜・一・聖)「「「なんだかなぁ(ねぇ)。」」」
残された三人は、いまだに眠っている少女を見やりながら、今後について話合うしかなかった。
あとがき
どうもツナまんです。なんというか、出だしの投稿スピードは半端ないなぁ、何て考えながらやってます。
てか、そろそろこっちのキャラ紹介もしなきゃなぁ。( ̄▽ ̄;)ちなみに、一刀君を覚醒させるかどうかも迷ってたり、読んでくださった方で意見等あればコメなどよろしくお願いします。m(__)m
では、また次回お会いしましょう。(^o^)/
説明 | ||
出だしの投稿スピードは早いんだよなぁ。( ̄▽ ̄;) 注意:この作品は、真・恋姫無双ほかTRPG DX3rd の内容を含みます。 オリキャラ出ます。 |
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