一刀の晋王転生録 第四章一話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第一話

   「管理者の推測」

 

 ここは管理者達が集う場所。

 

「司馬懿が死んだ?」

 

「はい」

 

 彼は、報告を聞いて唖然としていた。

 

 史実や演技だと、司馬懿が死亡したのは曹操や劉備、諸葛亮が死亡した後の出来事だからだ。にも関わらず、この外史の彼女達は今

 

だ健在。

 

(早すぎる……)

 

 故に彼がそう思うのも無理も無いことだ。

 

 唯一、一致しているのが司馬家のクーデターが起こった後で死んだという点のみ。しかしそれだけでそうなるものなのか。

 

(分からぬ、ここまで分からぬ外史なんぞ初めてだ)

 

 頭を抱えながら首を振る。

 

 その最中、報告した男が何かを考えているしぐさに目が入る。

 

「どうした?」

 

「いえ、その……」

 

 報告者は何か言いづらそうにしている。

 

 ひょっとするとと思い彼は報告者に説いてみる。

 

「……何か思い当たる節があるのか?」

 

「……問題と関係があるのか分からず」

 

 彼の予想どうり、何かに思い当たったが確証が持てず、言い出しずらかったようだ。

 

「かまわん、話せ。今は何でも良いから情報が必要だ」

 

「……では……」

 

 報告者は彼に顔を向ける。

 

「実は、先ほどの袁家が起こした乱の事なのですが……袁術の偽帝騒動と官渡の戦いの他にもう一つの戦いを連想しました」

 

「! 何だと!? 言ってみろ! 何の戦いを連想した!」

 

 報告者は少しだけ考えるそぶりをして言った。

 

「……史実の、王?の乱です……」

 

 その言葉を聞いた直後、彼は口を開きはっとする。

 

「な、なるほど……確かに史実だと司馬懿はその反乱を防いだ後で死亡している……今回は成り行きはどうあれ反乱が完全では無い時

 

に討伐した。その後で死亡したな……」

 

 王?の乱とは、司馬家がクーデターの後、彼らが大権を握ること嫌った王?が、挙兵して乱を起こそうとした事件である。

 

 計画を知った司馬懿は自ら出陣し討伐した。結果未然にふせぐことができたが病になり彼は死亡した。

 

 尤も、乱を未然に防いだのだから乱というより、先も説明した乱を起こそうとした事件と言ったほうが正しいか。

 

 つまり今回の反乱は、袁術の偽帝騒動と官渡の戦い、そして時期がかなり合わない王?の乱を合わせた出来事だという事になる。

 

 それらの意味することを考える。

 

「ま、まさか……」

 

 彼は行き着いた答えに驚愕でまたもはっとする。

 

「この外史は、魏、呉、蜀の物語と晋の物語を同時に進行させているというのか!?」

 

 つまり、この外史の意思は主に黄巾の乱から始まったとされる魏・呉・蜀の物語に、五丈原の戦いの後に始まった、晋の物語を無理

 

やり差し込んだのでは無いかと彼は推測したのだ。

 

(……しかし決め付けるのは早計かもしれん)

 

 そうまだ推測でしかない。落ち着いてきた彼は冷静にそう判断し、今後について考える。

 

「……もしそうならいかがいたしましょう?」

 

「……もう少し事の成り行きを見よう……まだそうだとは言えんからな……」

 

「……かしこまりました」

 

 とりあえず今度は同時進行説を踏まえて外史を見ることにする。

 

 そして彼らはこの後の展開を予想していく。

 

(もし、その説が正しいのならば……次に起こる大きな出来事は……)

 

 この時から彼らはある事を忘れていた。

 

 その説が正しいのだとしても、そもそもどうしてそうなってしまったのかを……

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 戦の事後処理が続いている中、司馬家、曹操軍、孫策軍、劉備軍は玉座の間に集まっていた。

 

「袁家の事については大儀であった。だがお前達にはまだやって貰わなければならぬ事がある。わかるな?」

 

 ここに居る全員が承知していると言わんばかりに返事をする。

 

 これを見た何太后は高らかに言った。

 

「お前達に命じる! あの戦いで漢に就かなかった諸侯を滅ぼせ!」

 

 まず彼女は曹操に命令する。

 

「曹操よ、お前達は袁家の残党とその周辺の諸侯を滅ぼせ」

 

「御意!」

 

「孫策よ、お前達はケイ州の東側と揚州の諸侯を討て!」

 

「はっ!」

 

「劉備よ、お前達はケイ州の西側と益州の諸侯に真の劉一族を示して来い!」

 

「……はい!」

 

「司馬家よ! お前達は引き続き国内の安定に努めよ!」

 

「承知」

 

「さぁ行け! 愚か者共を後悔させよ! 褒美として、奴らの領土を治める許可を与える!」

 

 ――時代は一気に動き出す。

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  あとがき

 

 ストックが無くなって来た……途中で投稿が遅れるかも……

説明
四章始まりまーす。
序盤は展開が速いかも……
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2833 2505 25
コメント
コメントありがとうございます。 さてどうなるでしょう?(k3)
あぁ。やっとこれで解りました。あの「二人」が何を考えて行動しているのか。確かにこのまま順調に推移していけば、最終的にはその望みが達成出来ますから。(h995)
司馬師は死なずに一線から身を引いて一刀が家督を継ぐってパターンも有りかも。(飛鷲)
皇后と司馬師、逝くのはどっちが先か・・・・・・・・・・・・・いや、司馬師が死ぬと決まったわけじゃないが・・・・・・・・・・・・(ohatiyo)
そして滅ぼされるのはあんただな皇后さん。(BLACK)
醜い顕示欲だな・・・・・・(アルヤ)
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