真・リリカルなのは 第三章 彷徨う欠片編 第十八話 忌まわしき力
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圧倒的に自我が強く、欠片としての力も強いアンティーと長時間戦っている カイト

 

有利に戦っていると思われたが、カイトに異変が………………

 

カイト(不味いな…………)

 

共鳴し始めやがった…………………

 

カイト「欠片にも引っ張られるとはな……早急に破壊しなければならないか………」

 

アンティー「グハハハハハハ!!!!!!!!!」

 

未だに斧を振り回し、暴走する アンティー

 

カイト「ウィザード!」

 

ウィザード(フォームチェンジ! Verワンダー)

 

紋章が蒼に変わり、棍となったウィザードでアンティーに挑む

 

カイト「行くぞ……」

 

アンティー「グハハハハハハ!!!!!」

 

カイト「はぁっ!!」

 

棍状態のウィザードを、2つに折ることで、トンファーに変形させる

 

カイト「食らえ!!!」

 

ガキィィィィィィィン

 

トンファーと斧がぶつかり合う

 

ワンダーフォーム状態はトリッキーな動きで相手を翻弄する

 

しかし、アンティーに小細工は通用しないとみて、正々堂々の肉弾戦を挑む

 

カイト「拭き飛べ!!」

 

カイトはアンティーの顔面をトンファーで殴る

 

アンティー「痛てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」

 

アンティーは斧を投げ捨て、素手でカイトを殴る

 

最早、魔法の戦いではなく、殴り合いである

 

カイト「はぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

アンティーの腹を殴る、顎を殴る、頬を殴る、とにかく殴り続ける

 

アンティー「潰す、潰す、潰すぅぅぅぅぅ!!!!!!!」

 

完全に頭に血が上ったのか、攻撃をされ続けたまま、カイトに殴りかかる

 

しかし、カイトはアンティーの攻撃は全て躱す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜シグナム視点〜

 

シグナム「おかしい……………」

 

何故、天城はあんな戦い方をする?

 

天城の戦い方は、あんなものではない

 

シャマル「シグナム…………私にできるのは……ここ………まで」

 

意識を失う シャマル

 

シグナム「十分だ…………休んでくれ シャマル」

 

天城………一体、何を焦っている?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜カイト視点〜

 

カイト「いい加減……潰れろぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

ウィザード(カートリッジロード)

 

魔力が籠ったトンファーで、アンティーの顔面を殴る

 

しかし、アンティーは倒れない

 

アンティー「痛い………痛いぞぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

カイト「どこまでタフなんだ? コイツ!!」

 

アンティー「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

しかし、今までのダメージは蓄積されており、弱っているのは間違いない

 

シグナムの援護がいらないほどに隙だらけなのである

 

カイト「!?」

 

侵食が……始まったか………

 

見ると、カイトのバリアジャケットの蒼い紋章が紫に染まりかけている

 

左腕は完全に紫色になっている

 

カイト「くそっ 思ったより早いか!!」

 

アンティー「キャハッ!!」

 

好機と思ったのか、アンティーがカイトに襲いかか………しかし

 

カイト「チッ」

 

左腕が勝手に動き、アンティーを殴り飛ばす

 

カイト「このままでは………………………」

 

カイトではもう止められないようだ

 

シグナム「天城!!」

 

カイト「…………………シグナム」

 

シグナム「天城………それは一体何だ?」

 

突如、紫色に染まるバリアジャケットに困惑する シグナム

 

カイト「ぐっ…………がっ!!」

 

バリアジャケットはみるみる紫に変色していく

 

カイト「もう……駄目だ………暴走する……………」

 

シグナム「暴走だと!?」

 

アンティー「グハハハハハハ!!!!!!」

 

またもアンティーが襲いかかってくる

 

カイト「がっああああああああああああ!!!!!!!!」

 

カイトはアンティーを殴り、吹き飛ばす

 

カイト「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!」

 

大声で叫び出す カイト

 

シグナム「天城!!」

 

一体これは何だ?

 

暴走…………何故奴が暴走する?

 

カイト「シグナム…………貴様、転がっている仲間を拾って、この場から消えろ………結界は俺が割った場所があるはずだ………………」

 

シグナム「何を言っている? 天城」

 

カイト「早くしろ!! 死にたいのか!!」

 

シグナム「っ!!」

 

カイト「もう………自我が消えるかもしれん……そうなっては…………命の保証は出来んぞ……」

 

シグナム「クッ」

 

シグナムはシャマルとヴィータ、ザフィーラを抱きかかえ、結界から脱出した

 

カイト「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」

 

バリアジャケットは完全に紫に染まる

 

今度はバリアジャケットそのものの変化が生じる

 

刺々しくなり、まるで鎧のように硬くなる

 

カイト「うっぐっ!」

 

奴を殺せば……まだ、間に合うか………………

 

カイト「…………………………………………行くか」

 

アンティーに突撃する

 

ジェッターフォームより早く、パワードフォームより力強い……………………

 

これはカイトの持つ「闇の力」である

 

カイト「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」

 

一方的だった………アンティーは両腕の骨が折れ、反撃もままならず、顎の骨も折れたため、笑う事もできない

 

カイトはただアンティーを殴るだけ

 

しかし、周りは血の海である

 

まさに残虐……………まるで本物の鬼神をみているかのようである

 

シグナム「何だこれは…………これが戦いだというのか…………」

 

いや違う!

 

シグナム「これは………虐殺だ……」

 

シャマル達を結界から出し、カイトの様子を見に来た シグナム

 

カイト「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」

 

アンティーの胸を素手で貫き、遂に止めを刺す

 

しかし、カイトの暴走は止まらない

 

カイト「キャガァァァァァ!!!!!!!!」

 

魔力を適当に撃ち出し、建物を次々と壊していく カイト

 

シグナム「主はやて………私はあなとの元へ、帰れないかもしれません」

 

シグナムは暴走状態のカイトに挑む

 

シグナム「天城………私は今の貴様を見ていられない……止めてやる………私の命を掛けて!!」

 

カイト「グゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!」

 

シグナムを発見すると、睨みつける カイト

 

顔は兜の様なものが覆っており、カイトの表情なのは見えない

 

その殺気は尋常ではなく、シグナムも冷や汗が止まらない

 

シグナム「レヴァンティン………最後のカートリッジを使う」

 

レヴァンティン(カートリッジロード! ボーゲンフォルム)

 

シグナム「この一撃に……私の全てを掛ける!」

 

カイト「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

 

シグナム「何だ?」

 

急に苦しみ出す カイト

 

カイト「シ……シグ…………ナム……」

 

シグナム「天城!」

 

カイト「……う……撃て…・………俺を………ころ……す……気で………」

 

シグナム「………わかった」

 

シグナムは構える………的が動かなければシグナムの弓は百発百中

 

シグナム「舞いあがれ! 朱雀!!」

 

レヴァンティン(ボルケーノシュトリンクス!!!!)

 

燃え滾る弓は鳥の様な形となって、カイトに迫る

 

魔力が半分以下の為、威力は低下しているが、今のカイトには十分である

 

カイト「グハッ!!」

 

紅い朱雀はカイトを貫く

 

鎧のような頑丈なバリアジャケットは砕け、通常のカイトのバリアジャケットになる

 

カイト「くっ」

 

カイトは倒れるが、すぐに起き上がり、シグナムを見つめる

 

カイト「貴様如きに救われるとはな………だが、今回ばかりは礼を言ってやってもいいぜ、シグナム」

 

シグナム「相変わらずだな貴様は……礼は後で聞くとしよう」

 

バタッ

 

シグナムはその場に倒れる

 

魔力を使い果たしたのだ

 

カイト「………行くか」

 

カイトも戦いに明け暮れているため、魔力も体力も限界に近いが、彼のプライドが突き動かす

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、決戦!!

 

説明
もうすぐ最終話です
ここまで頑張れたのは読者様の応援やアドバイスのおかげだと思っております。
これからもよろしくです
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リリカルなのは あくまで主役はなのは・・・・・・と思う 内容はオリジナル マテリアル 

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