真・リリカルなのは 第四章 裏月村家急襲編 第三話 裏の月村 |
すずかは、忍に言われた通り、なのはを月村の屋敷へと招く
なのは「今日は休日……本来なら家でのんびりしている予定なの」
すずか「なのはちゃん………態々大きな声で嫌味を言わなくても………」
なのは「嘱託魔導師としての仕事忙しいの、偶にはゆっくり休みたいの」
すずか「すぐに終わるよ、お話だけだし」
なのは「はいはい、よくあるO☆HA☆NA☆SHIですね、わかります」
すずか「それは違うよ〜」
なのはの嫌味攻撃を躱せるのは すずかのみ
〜すずか宅〜
忍「いらっしゃ〜い」
なのは「はいはい、早速O☆HA☆NA☆SHIするの」
すずか「お願いだから機嫌直して」
忍「なのはちゃんは、すずかが吸血鬼って知ってるのよね?」
なのは「っ!! ………はい」
忍「まずは礼を言うわ、ありがとう、すずかの友達でいてくれて」
なのは「……………………………………………」
忍「まぁこう言ったらアレかもしれないけど、なのはちゃんの秘密を教えてくれないかしら?」
すずか「?」
なのは「……………………………実は」
忍「実は?」
なのは「末純より、大里の方が好きなの!!」
すずか「えぇ!!」
なのは「でも、言えなかった……お笑い担当の大里が好きなんて………」
すずか「なのはちゃん……………………」
なのは「忍さん、あなたは騙せないんですね……お見事です」
忍に頭を下げる なのは
忍「ごめんなさい……折角のカミングアウトだけど、聞きたいのはそのことじゃないの」
なのは「!?」
忍「白指宿温泉に行ったこと覚えている?」
なのは「それがどうかしましたか?」
忍「私、見ちゃったの……なのはちゃんが変な格好して、空を飛ぶ所を」
なのは(変は余計なの!!)
忍「アレは何? なのはちゃんも普通の人間ってわけじゃなさそうね」
なのは「見間違いだと思うの………人が飛ぶわけないの」
なのはの目は泳いでいる
忍「そうよね〜 なのはちゃんがあんなダッサイ服装するわけないよね〜」
なのは「何所がダサイの!? 魔法少女にピッタリなの!!」
忍「へぇ〜 魔法少女なんだ〜」
なのは「仕舞った!!」
すずか「………………………………………………」
うん、そうだよ。今回はシリアスパートじゃないんだよ
ギャグパートなんだよ
忍「正直に話してくれてありがとう……次は私の番ね」
なのは「?」
忍「最近、謎の生物に噛まれて、病院に搬送されている人いたでしょ? 例えば竜巻とか」
なのは「………………………………………………」
すずか「………………………………………………」
忍「ニュースではあまりしていないけど、結構な数の人が襲われるの」
すずか「………………………………………………」
なのは「まさか……………………………………」
忍「吸血鬼にね」
なのは「でもそれって……………………………………」
忍「あくまで私の予想なんだけど、犯人は月村家よ…………裏のね」
なのは「裏とか表があるんですか?」
忍「ええ、私達が表の月村……言わば本家よ」
なのは「じゃあ裏は別家?」
忍「ええ、とは言ってもただの別家というわけじゃないの」
なのは「?」
忍「私達は一般的に夜の一族と言われているの」
なのは「夜の一族?」
忍「吸血鬼の総称と思ってくれればいいわ。私達、月村家は日本の吸血鬼を従える家なの」
なのは「頂点ってことですか?」
忍「日本ではね。でもそれは昔の話、現在ではほぼ意味をなさないの」
なのは「????」
忍さんは何を言いたいんだろう?
忍の話の意図に疑問を持つ なのは
忍「私達の先祖は、完全統一をするため、日本に住む吸血鬼を月村家に入れるの……1人り残らずにね」
なのは「………………………………………………」
忍「やがて時が経ち、月村に吸収された吸血鬼達は反乱を起こすの。結果は失敗………ほとんどの吸血鬼は月村の手によって粛清されたわ……生き残ったのは10人以下といわれているわ」
なのは「10人以下…………」
忍「元々500人以上いたらしいから、大分殺したのみたいね………それで生き残った吸血鬼を裏月村家としたのよ」
なのは「裏月村家は表を憎んでいる………」
忍「そうよ……代々表は裏を差別していた……恨まれて当然なの」
なのは「でも、忍さんを襲うならわかるけど、どうして民間人を襲うんですか?」
忍「吸血鬼は確かに人間の血が大好物よ、美味しいもの……でも私達の祖父が人間の血を吸うことを禁止にしたの」
なのは「お腹空くんじゃ………」
すずか「血だけが私達の食事じゃないよ」
なのは「そっか、すずかちゃんはハンバーグが大好きだもんね!」
忍「血を吸うことの禁止………これに反発し、民間人を襲っているということは、宣戦布告か挑発のどちらかだと思っているわ」
なのは「じゃ、じゃあ忍さんは裏月村と戦うんですか?」
忍「本来ならそうするべきでしょうね……でも」
なのは「でも?」
忍「戦う力を持っていないわ」
なのは「力?」
忍「吸血鬼は本来、戦闘形態を所持しているの……でも、私とすずかは………」
なのは「持っていない?」
忍「ええ、恥ずかしながらね………私達はハーフなの」
すずか「え? そうなの?」
すずかも知らなかった事実
忍「父は吸血鬼だけど、母は普通の人間よ。私達の血は薄い………けど裏は……」
すずか「じゃあ……………………………………」
忍「戦えば負けるわね…………………」
すずか「…………………………………………………………」
忍(でも何故、裏は何故今になって出てきたのかしら………私達の血が薄いから? いや、それならもっと早く動くはず)
なのは「じゃ、じゃあどうすればいいんですか? 話し合いで解決できないんですか?」
忍「話し合いで解決できる相手じゃないわ………裏の憎しみは相当なものだもの」
なのは「そんな………………………………………」
忍「私達を殺すのが目的でしょうからね」
すずか「そんな、私達………」
怯える すずか
忍「……なのはちゃん」
なのは「はい?」
忍「あなたにこんな事を頼むのは、本当に最低な行為だと思うけど、お願い……私達と共に裏と戦ってくれないかしら?」
なのは「え?」
すずか「お姉ちゃん!!」
友達を巻き込もうとしている 忍に怒る すずか
忍「言いたいことはわかるわ、すずか………でも、どうしようもないの……ノエル達でも勝てないわ」
すずか「だからって!!」
なのは「すずかちゃん!」
すずか「なのはちゃん?」
なのはは、すずかに向かって頬笑み、
なのは「忍さん、私でよければ力になります!」
すずか「なのはちゃん!?」
忍「………本当にいいの? 命に関わるかもしれないのよ?」
なのは「私、命を掛けて戦うことは経験済みです!! それに勝てばいいですから!!」
すずか「でも、なのはちゃん…………………」
なのは「友達を見捨てるなんてしないよ、それに理由はともかくとして民間人を襲うなんて許せないの!!」
忍「…………………………………………………………………………」
なのは「フェイトちゃんも誘うの!!」
すずか「えぇ!? フェイトちゃんも魔法少女なの!?」
なのは「そうなの! はやてちゃんもなの!!」
すずか「えぇ!?」
まさかの事実に混乱する すずか
忍(戦力に問題は無さそうね………後は奴らがどう動くか………)
すずか「ゴメンね……なのはちゃん」
なのは「大丈夫なの!! 裏月村をブッ飛ばすの!!」
この争い、大義はどちらに?
もしかすると、その内、矛盾点なんかが出てくるかもしれません
出来る限り出さない様に注意はしていますが……………
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