魔法少女リリカルなのは?守る者の為に? |
第三話
オレが執事として働き始めて早一週間。まず、鮫島さんに執事の主な仕事をレクチャーされた。はっきり言って大変だ。執事としての基本事項や紅茶の淹れ方、その他諸々教え込まれた。そして、廊下の掃除をしていると、
「柊二、ちょっといいかしら?」
オレの雇い主、アリサ・バニングスが突然現れた。
「なん、っ!どうかしましたか、アリサお嬢様?」
危うく、鮫島さんに絞られる所だった。アリサには敬語で接しないと仕事が・・・。
アリサは少しむっとしてから、
「いいわよ、いつも通りで。無理矢理執事の仕事をやらせてるようなものだしね。」
「う、すまん。」
確かに一週間やったとはいえ、すぐに敬語にするのは難しかった。アリサはそれを承知してくれた。なんと優しい子なんだろう。
「ちょっと、あたしの部屋まで来てくれる?」
「分かった。すぐに行く。先に行っててくれ。」
仕事を片付けてから向かうことにした。
トントン、ドアをノックした。少し時間が経ってしまったが、怒っていないだろうか・・・。怖いな、
「入ってきていいわよ。」
そう、返事が来たのでドアを開け部屋に入った。アリサはベッドに座って携帯をいじっていた。怒ってはいないようだ。よかった。
「柊二、あのね、明日、すずかたちと遊びに行くんだけど、一緒に来てくれない?」
携帯を閉じてからそう告げた。明日は日曜日、前からすずかちゃんたちと遊びに行くと言っていた。
「・・・。構わないが。」
明日は車を使わずに歩いて行くと言っていた。
「あのさ、一つ疑問なんだが、オレである必要あるか?」
「あのね、鮫島を後ろに立たせてたら怖いでしょ。」
鮫島さんは一見優しそうな初老の男性なのだが、とにかく厳しいのだ。
「了解、護衛も兼ねるんだろ?」
「ええ、頼むわね。」
アリサはそういうとベッドに寝転んだ。しかし突然起き上がると、
「ねえ、柊二、あなた私服はあるの?」
何を言うかと思えば、明日の着る服か。・・・あれ?
「ないな、執事服で行くよ。」
「そんなのダメよ。買ってきなさい。」
アリサはむっとしながら言った。私服と言っても、金はないし、どんなのがいいのかなど分からないことだらけだ。
「お金は鮫島にもらいなさい。」
「・・・わかりました。」
その後、無事私服を買った。夕食、入浴を済ませ、自室に戻ると午前1時を回っていた。月が綺麗だ。この世界の知識は一週間で身に着けた。まだ眠気はない。誰かと話したくなった。
『マスター、マスター。』
剣のような刀のようなものが喋った。シェルンだ。最初は記憶がなく、気が付かなかったオレのことを少し怒っているようだった。
『マスター、なんでほっといたんですかー。寂しかったんですよー。話しかけても通じないし。』
「いや、すまん。記憶がなかったんでな。」
昨日、シェルンのことを思い出したのだった。執事の仕事などで忙しく、話す機会がなかったのだ。
『むー、まあ、いいです。』
機嫌を直してくれたようだ。
「なあ、シェルン、お前の名前の意味は?」
『意味?シェルム・プリンツェッスィンはね、悪戯好きなお姫様なんだよー。』
「悪戯好き?」
『うん、でも戦闘には関係ないけどねー。あはは。』
「・・・そうか。関係ないのか。」
シェルンは明るい人格だった。話してて飽きないような子だ。
「シェルン、お前って、なんなの?剣なの?それとも刀?」
『うーん、そうだねー。刀じゃないかな?片刃だし。』
「そうか。」
そのあとも、シェルンと会話をした。一時間ほど話して、眠りについた。今日も一日大変だな、と思いつつ・・・。
あとがき
すいません、ほんと、日常を書くのがつらいです。アリサに関する情報も少ないので余計に苦しいです。
さて次回はとうとう、あの人たちとのご対面〜。楽しみですね。
日常を読むのはつらいと思います。ホントにすいません。しっかり精進していきます。
こんな駄作ですが、読んでくださっている方ありがとうございます。今後も宜しくお願いします。
説明 | ||
第三話です。 やっとデバイスの登場です。ちょびっとですが・・・。 宜しくお願いします。 |
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コメント | ||
そうですね。はやてとの絡みも楽しみにしていてください(FalSig) この小説はAs後?だとしたら、はやての弄りが楽しみで仕方ない(ohatiyo) |
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