一刀の晋王転生録 第四章六話
[全6ページ]
-1ページ-

 

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

-2ページ-

  第六話

   「孫策、基盤を作り、孫権に託す」

 

 

 仇討ちを成し、ケイ州の東を制圧した孫策軍。

 

「いよいよ揚州だね。お姉ちゃん」

 

「ええ、もうすぐ私達の国が出来るわ、小蓮」

 

 小蓮と呼ばれた少女は孫尚香と言い、孫策、孫権の妹だ。

 

「ねぇ、国が出来たらどうするの?」

 

「まずはお母様の墓を作りたいわ」

 

 今、彼女の遺体は無い。だがそれでも母の墓を作りたかった。

 

「うん、良いねそれ! そうするためにも早く終わらせましょう!」

 

「ええ、そうね」

 

 二人は陣に戻る。それを実現させるために。

-3ページ-

 孫家の揚州攻略も特に苦戦することなく行われていく。

 

「進め! 孫家の力を見せよ!」

 

 そして現在、孫策達が戦っているのは、厳白虎の軍だ。

 

「く、おのれぇ……小娘共がぁー!」

 

 彼等は懸命に戦ってはいるが結局は押し切られる事になり、結果敗北した。

 

「勝ち鬨を上げよ!」

 

 孫策軍の雄叫びが戦場後に響いた。

-4ページ-

 その後、一人の男が投降してきた。

 

「どうあっても貴方達には叶いますまい。これからは、貴方様の力になりたいと思います」

 

 孫策はこの時点で彼の本質を見極めた。

 

(世話になった厳白虎に対して何もせずに投降しようと言うの)

 

 彼は戦に参加してはいなかった。つまり助けようともせず、ただ傍観していたのだ。厳白虎と共に戦って負けたのならばまだしも、

 

そのような行いをする彼の投降を孫策は受け入れなられなかった。

 

「この男を死刑にせよ!」

 

「なっ!?」

 

 彼は予想もしていなかったことに驚き同様する。

 

「な、何故でございます!?」

 

「ただの傍観者を受け入れるほど私は人を信用しないという事だ! そして貴様は我等に対しても何もしないということをしかねな

 

い! 連れて行け!」

 

「き、貴様ぁー!」

 

 彼は程なくして死刑にされた。

-5ページ-

 ついに揚州を制圧した彼女達は早速、母の墓を作った。

 

 それから少しして、孫策は一人母の墓に訪れる。

 

「お母様、黄祖を討ち仇を取れ、国を作る基盤を手に入れたわ」

 

 それから彼女は今までの出来事を母に語りかけるように言った。

 

 袁家の反乱の事、ケイ州東の制圧、ここ揚州の制圧の事を。

 

 そしてこれから豪族の力を借りて此処を大きくしていく事も。

 

「それじゃあ、皆が待ってるから、また今度ね」

 

 彼女は皆の待つ城へと向かう。

 

 その帰りだった。彼女の胸に何かが刺さった。

 

「……え?……」

 

 身体に力が入らず、崩れ落ちる。

 

「や、やったぞ! 許貢様の仇をとったぞ!」

 

(許貢? ああ、あの時の死刑にした傍観者ね……あいつ、人望あったんだ……)

 

 彼女は薄れていく意識の中でそんなことを思った。

-6ページ-

「お姉様! お姉様!」

 

 妹の声に僅かながら意識を取り戻した。

 

 目を開けると重臣達全員が揃っていた。

 

「蓮……華……」

 

「しっかりしてください!」

 

「あいつ……は……」

 

「暗殺者のことですか? 彼は自害したようです」

 

「そう……」

 

「雪蓮! まだ孫家はこれからだ! ここで死んではならん!

 

「……ごめんね……ここ……まで……みた……い」

 

 自分の身体の事なのだ。最早限界だという事を彼女は悟っていた。

 

「冥……琳……」

 

「なんだ……雪蓮」

 

「妹達を……お願いね……」

 

「! わかった……」

 

 孫策は静かに目を瞑る。

 

(蓮華……あなたなら大丈夫、きっと孫家を守れる……司馬昭……出来れば貴方と……)

 

 それきり、孫策は二度と目を覚ますことは無かった。

 

「お姉様ー!」

 

 孫伯符は呉の国を完成するのを見ること無く死亡した。

説明
孫策軍です。これも賛否両論が出そう。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
3024 2740 27
コメント
コメントありがとうございます。彼女については結構悩みましたが、こうなりました……(k3)
雪蓮好きだから死んでほしくなかったよ・・・・・・。(兎)
雪蓮は死ぬのか…………(ohatiyo)
タグ
真恋姫無双 恋姫†無双  転生 恋姫 

k3さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com