神次元ゲイムネプテューヌV+ DeadDestiny Phese5【女神メモリー】
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〜翌日 プラネタワー〜

「つ↑か→れ↓たー←!」

「……どうやって発音したの、今の」

 

私がこのゲイムギョウ界に流れ着いてから二日目。この世界にいたノワール、そしてこの世界にしかいなかったプルルートの住むプラネテューヌに私は今居候している。

働かざるもの食うべからず。ねぷ子さんは真面目には働かないけど最低限働くことはします。人生頭のいい無能が得をするのです。あ、ねぷ子さんは寧ろ有能超有能。だって三回ぐらい主人公やるし(未来系)。

 

「簡単だよ。こうビデオの逆再生を思い浮かべて……さんはい、ね↑ぷー←!」

「ぷぅーる……うぇ〜、できないよぉ〜」

「やろうとしなくていいから……」

 

この世界で出会ったノワール、そしてプルルート。この二人は案外フレンドリーで少しだけ落ち着いていた。自分に欠如していたものはこれだったのかもしれない。うわぁがんばろう、(色々な意味で)ビッグになろう。

 

さて、現在クエストを三人で終え教会に帰ってきたところ。基本的にクエスト以外はプルルートの部屋でまったりするのがプルルートのお約束らしいので逸れにあやかることにした。

 

んだけど………

 

「ようテメェら。邪魔してるぞ」

「ジャック………なにしてんのよあんた」

 

部屋にはベッドの上で仰向けになりながら雑誌読んでいるジャックちゃんの姿があった。てかミニスカなのにそんな格好しちゃいけません。……あ、私も良くやってた気がする。じゃあ仕方ないね。

 

「いや何、日雇いの怪しい仕事で少し金稼いできてな。暇だから来たわけだ」

「全くもう。あんまり無理して怪我しないでよ?」

「傭兵の性ってもんだ。渡り烏はどこにでも行くからねぇ」

「そういうと思ったわ」

 

ジャックとノワールはなにやら仲良しな様子。あのノワールがトモダチを二人を作っていたなんて……!ねぷ子さん感激の余り涙腺決壊が不可避でございます。うう、おめでとうのわーる……。

 

「ようルート。と二度目ましてテューヌ。フリーの傭兵ジャック・O・ランタンだ。ジャックでいいぜ?」

「何か名前増えてない!?」

「お先真っ暗のこのご時勢、いつでも開くは馬鹿ばっか。そんな光り輝く馬鹿が何より大事。っていう理由を今考えた」

「おぉ〜、かっこいぃ〜」

「でもねぷ子さんはもうちょっと中二っぽくてもいいと思うなー」

「いくら偽名だからってそうぽんぽん変えちゃだめでしょ……」

 

あって二回目にも関わらずガールズ(話題はちっともガールズじゃない)トークを楽しんでいると突然ノック音が聞こえた。

 

『プルルートさん!プルルートさん!開けてくださいませんか!(゚∀゚ )』

 

なんだか聞いたこと……ないことはない、って感じの声。でも、記憶の対象よりは大分幼い。ロリい。

私が少し混乱している間にプルルートが部屋の扉を開ける。すると、出てきたのは予想通りながら、ある意味予想外な人物(?)だった。

 

「おかえり〜いすとわ〜る〜」

「はぁ、ふぅ。やっと帰ってこれましたよー……(;・∀・)」

 

それは、空に浮かび、薄紫のドレスを纏い、金髪ツインテールで、うっすらと真下に本が。

知ってるのより二周りほど小さいけど、それは紛れもなくプラネテューヌの教祖、人(女神)工生命体イストワールだった。

なんだろう、あの語尾の感じ何か既視感を感じる。

 

「ん、イスト。ここ三日ほど見なかったけど生きてたのか」

「勝手に殺さないでください!町外れの雑貨屋さんまでお買い物に行っていたんです。けど……(~_~;)」

「あそこなら歩いて一時間もないはずよ?」

「そうなんですけど、単三電池が安売りしていたので纏め買いしていたら重くて重くて……(-_-;)おかげで帰ってくるのにみっかもかかってしまいました……(-_-;)」

 

お使いレベルのお買い物で………三日……

若干眩暈がした。つくづくいーすんは三日っていう時間に縁があるなぁとしみじみ思いつつ、単三電池纏め外っていーすん電池駆動なの!?とか突っ込みたくもなったり。もう色々ごちゃ混ぜでどう反応すればわからなくなってしまった。

 

「だめだよぉ、体ちっちゃいのに無理したら〜」

「イスト、これからは買出しはルートに頼んだらどうだ?悪化しそうだがな」

「なら教団員の人か私に頼んでくれたほうがずっとマシよ……」

「ひどいよノワールちゃん〜あたしだっておかいものぐらいできるよぉ〜」

「無理ね」

「無理だな」

「みっかいじょうかかるとおもいます(゚_゚ )」

「ぷる〜ん……」

 

……はっ。

呆けている間になんだかにぎわっている。いかんいかん、会話に入らねば。せめて主人公としてでも。

 

「イストワール………」

「おや、そちらのかたは……」

 

小さいいーすんが近づいてきた。

私のことが気になっているのか私の周囲を飛び回って観察している。

 

「………女神、いや、それに近い存在?女神化に失敗したような……(@ @;)」

「ちょーい、いーすんそりゃないよー。私は純真純粋な女神だよー……」

「それにしては、雰囲気が暗すぎる……あ、失礼しました(_ _)」

 

ぺこり、と小さく頭を下げるいーすん。

なんだか可愛い。けど何か引っかかる。女神化に失敗?どういうこと?

 

「わたしはイストワール。女神を導く存在です。お名前を聞かせてもらえませんか?」

「はいはーい!わたしネプテューヌ!別世界から来たっぽい女神でーっす!」

 

…………………………

…………………………

…………………………

 

「黙らないで!お願い!なんかわたしがギャグで滑っちゃったような雰囲気やめて!ノワールフォローお願い!」

「そこで私に振るの!?あーえっと、なんか突拍子のない話だけど女神化したプルルートを戦闘不能にしたり危険区域のモンスターを難なく討伐している当たりただの人間、に納まりそうではないわ」

「別世界…というより別次元………あの違和感はそのときのもの……」

「ねぷちゃんって異世界人だったんだぁ〜」

 

考え込み始めたいーすん。

…そういえば、いーすんはゲイムギョウ界内でありながら別世界のギョウカイ墓場に繋ぐゲートを作れた。私がこの世界に来た時のゲートだっていーすんに似た力っていーすんが言ってたし。でもこのいーすんの仕業ではないっぽい。あーいーすんがゲシュタルト崩壊しそうだよう。

 

「ネプテューヌさん、と仰いましたね。別世界から来た、とのことですがその世界に『((史書|イストワール))』はいますか?(゚_゚ )」

「いるいる!超いるよー!」

「では、確かめる方法があるかもしれません(・ω・)」

「マぁジ!?さっすがいーすん!いつもなにやらせても時間かかるクセにやけに迅速迅速って嫌味ったらしいだけじゃなかったんだ!」

「その世界のわたしはどんな評価を受けてるんですか(=_=)」

 

「でも、確かめるってどうするのよ。別世界にいけるわけ?」

「それはわかりません。ですがその世界にも((史書|イストワール))があるならば互いに見つけ出すことができるかもしれません^^」

「お〜…お?どゆこと?」

「戻すには至らなくともあなたの次元のイストワールと話すことができるかもしれません。早速交信を試みてみますね(`・ω・´)」

 

そういっていーすんは黙り込んでしまった。目の色が水色になり中には波模様が走っている。

恐らくコレが交信中なんだろう。少し待つことにした。

 

「あ、いーすん。どれぐらいで終わりそう?」

「……72……最低72時間…」

「あー、三日かぁ……やっぱいーすんだなー…よし、そんじゃかいさーん!」

 

私の解散宣言を聴きそれぞれが散らば……らなかった。そりゃあここがたまり場みたいなものだもんね。プルルートにとっては自室だもんね。散らばらないよね。

地味な反省をしていると突然時計を見たノワールが突然立ち上がった。

 

「ちょっと用事が出来たから出かけてくるわ」

「まだ諦めてねぇのか……いい加減諦めろー。女神になってもいいことねーぞー」

「そんなことないよー。いすとわーるもついてくるよー」

「ああ、うん、いらねぇ」

「ぷる〜ん……」

 

急に話の蚊帳から外されてざんねんねぷ子さん。

でもわたしはそんなことではくじけない。蚊帳があるなら突き破れ、アンチなんたらフィールドがあるなら指突っ込んでごり開け(ごり押しで開けの略)がわたしの信条。と、いうわけで

 

「なになに?ノワールの用事ってなにー?もしかしてデート!?ノワール、色を知る歳かッッッッ!」

「違うわよ!女神メモリーよ女神メモリー!ずっと探してるのよ」

「女神メモリー?なにそれ。プル…ジャック知ってる?」

 

プルルートに振るのは思いとどまった。多分プルルートの説明じゃあ理解できない。自分が興味のあることは割りとギャグ控えめ、それ以外では全開。自分の空気は詠むのがねぷ子さん流。

説明を振られたジャックは面倒くさそうにしながら説明を始めた。

 

「女神メモリーっつうのは人間を女神化させるアイテムのことだ。そのアイテムを使い適性があれば女神に姿を変え、適性がなければモンスターになるっつう代物でな、数千年に一度しか現れないほどのレアもの。なんだがそこのルートはピクニック中に拾って挙句女神化したらしい」

「へー、この世界の女神は後天性なんだー。こっちの世界は先天性っつうか生まれた時から女神だからなぁー……」

 

……あれ?ちょっと待とう。情報を整理しよう。

1.この世界の女神は後天性。女神メモリーという専用激レアアイテムを使いなお適性があれば女神化が出来る

2.つまりこの世界に先天性の女神は存在しない。

3.だがその先天性の私がいることは世界としては明らかにおかしい。何かしらがあったと見ていい。女神化できないことが例因。

4.つまり、私はこの世界に合わせて後天性の女神になっている。つまり現在人間である。

5.女神は基本老いることはないが人間は老いる。女神の力を失っている私も例外ではない。

6.よって至急女神メモリーを確保し女神化を復活させる必要がある。

Q.E.D.

 

「な ん て こ っ た ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! ! !」

 

予想以上に事態は深刻だった。やべぇよネタなんてしてる場合じゃない!最悪でも1年で女神メモリーを確保しないと私がネプテューヌだと思われなくなってしまう!だって私は成長期!一年もあればすぐに成長するからね(願望)!

 

「ノワール!私も女神メモリー探すの協力するよ!」

「へ?あ、ああそう。あ、ありがとう…」

 

急にやる気出したわたしを困惑気味に見つめるノワールとジャック。わたしは一体どう思われてるのでしょうか。

わたしは何時だって真剣です、40%ぐらい。でも最近自分でもギャグが減ったなーとは自覚してる。どうにも頭が回らないというかー。そんな感じ。

 

「一応忠告すると『やめておけ』。女神なんてなるもんじゃない」

「そう?結構楽しいよ?空飛べるし」

「どんな利点があるかとかは問題ではない。【人間をやめる】ことの意味、わかっているのか?」

「わたしは人間をやめるぞ、ジャックー!」

「殴っていいか?」「いいわよ」「ごめんなさい」

 

「別に七賢人に付いてるわけでもねーんだが、後天性の力持ちたての女神に国任すってのは私にも思うところがある。だからいつもノワールに言ってんだ。女神なんてなるもんじゃないってな」

 

……女神になんてなるもんじゃない。フロムの姿でそういわれると、なんだかこみ上げるものがある。

フロムは、女神を憎んでいた。彼女はどうなのだろう?彼女も彼女なりに、女神を拒絶する何かが根底にあるのかな。

女神と人間は相容れないのか。元々、護りあう関係だったはずなのにな。

 

「……でも、行くよ。わたしは女神なんだから。女神化できないと私じゃないからね」

「…そうかい。忠告はした。後はそっちの勝手だ」

 

声色が低くなったジャックは寝返りを打ってわたしたちに背を向けた。

……あれは、多分ノワールを心配しているんだろう。なんだか羨ましく感じた。

 

「よーしノワール!プルルート!女神メモリー捜索隊しゅっぱーつ!」

「おぉ〜」

「おー……なんでこんなことになってんのかしら」

「もしかしたら二つ置いてあるとかそんなことあるかもしれないじゃん?」

「あったら苦労しないわよ……」

 

ですよねー。

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〜プラネテューヌより北東 ZECA一号遺跡〜

「ここに女神メモリーがあるの?」

 

ノワールに連れられて到着した場所は古い遺跡だった。

そこかしこに草木が萌え(誤用ではなく正用)、一種の森のようにすら見えていた。

 

「ポイントとしては可能性がある程度よ。昨日あんたが落ちてきたときだって女神メモリー探す途中だったんだから」

「そのたびは大変ご迷惑をおかけしました…」

「あたしはきにしてないよぉ〜?」

 

プルルートさんの優しさが五臓六腑に染み渡るでぇ……。こんぱすら超えるこのド天然には色んな意味で敵わない気がしてきた。しょーがない。だって天然ボケに勝るボケはないんだもん。

 

「それでそれで、女神メモリーのある場所は!?」

「あるかもしれない場所は最深部ね。あるって確証はないし寧ろない確率のが高いんだからね?なくても騒いだりしないでよ?」

「そりゃー約束できませんなぁノワ吉さんや。ネプ子さんは騒音壮絶蒼穹がモットーだからねぇ」

「意味わかんないこといってないの。ほら行くわよプルルート」

「わわわぁ〜、ノワールちゃんはやいよぉ〜」

 

きょろきょろと辺りを見渡すプルルートの手を引きノワールは歩き出した。

若干顔が赤い辺りこのノワールもやっぱりツンデレみたい。正直姉妹にしか見えない、っていうのは言わないでおく。ツンデレが周囲に与える被害は甚大なのです、無差別なのです。それをネプ子さんは身を以て知っているのです。女神は成長するのだ、してみせる。

 

―――――――――――――――――――――

イチャイチャしながら歩く二人についていき十数分。

この気まずさ。この気だるさ。三人組でうち二人が恋仲とかになったとき後ひとりが急激に邪魔者扱いされたりするっていう理由がよくわかったよ。今全力で味わってるもん。ノワールなんかうれしそうなんだもん。

 

「あーお二人さんやー。付き合って5年ぐらいのカップルの雰囲気かもし出すのは構わないんだけどまーだ時間かかりそうですかねー?」

「だっ!誰がカップりゅよ!」

「デートみたいだねーっていったらうれしそうにしてたよー」

「そこ余計なこと言わない!もうすぐだから私はさっさと行くからね!」

 

恥ずかしそうに顔真っ赤にしながらノワールは走っていってしまった。ツンデレの扱いには慣れてます、それもノワールの扱いにはもっと慣れてます。何十年の仲だと思ってるんだい、覚えてないけど。

 

「ツンデレの相手は大変だねぇプルルート?」

「そぉかなぁ〜?あたしはノワールちゃんがいていつもたのしいよぉ〜?」

「そっかぁ〜。ノワールとプルルートは親友なんだねー」

「そうだよぉ〜。ノワールちゃんとあたしはトモダチ〜」

 

残念ノワール、脈なし。

まぁツンデレとド天然は相性悪いらしいからね、しょうがないよ。じわじわ外堀埋めていくんだ。頑張れノワール負けるなノワール。わたしは応援しているぞ(面白いから)!

そういえばツンデレとヤンデレは相性がいいってどっかで聞いたことあった気がする。身内にヤンデレ……似たようで違うのはいたけど違う。うーん。

 

とと、こんなことしてる場合じゃない。急いで追いかけないと先越されちゃう。

 

「よーしプルルート!ノワールのところまで競争だ!ノワールはわたさないぞー!」

「わあぁ〜、まってよぉ〜。ノワールちゃんはあたしのぉ〜」

 

だばだばって効果音が似合う走り方で先行するわたしを追いかけるプルルート。><って感じの表情がなんだか可愛らしい。あ、やっぱわたしってそっちの気あるのかもしれない。ただのシスコンじゃないぞ、わたし……自慢にもなんもないんないけど

 

「プルルートー、先に行くよー!」

「まってよぉぉぉぉ〜……」

 

プルルートを置き去りにしてノワールに追いつく。驚くノワールを尻目に遠くで薄く光る物体を確認。よし、あれだね(暫定)。

 

「よっしノワール!私が先に………って、え?」

「誰かいる………」

 

淡く光る物体の傍に一つの人影が。あれ、先客……?女神メモリーってそんなに争奪倍率高かったのかな?

 

「まさか二つもあるとはな。この世界を支配する絶対者がいるとすれば相当な気まぐれモノだな」

「オバハンが珍しいことするから珍しいことがおこるっちゅ。珍しいことを期待するならオバハンは珍しいことをするっちゅ」

「おいクソネズミ。剥製にされたくなければいい加減その呼び方はやめな」

 

話し声だ。話しているのは目の前の女性と、鼠型モンスター。

あの鼠、どこかで見たことがあるような……ないような……

 

「オバハンをオバハンを呼んで何が悪いッチュ?おいらだってクソネズミではなくワレチューという可愛らしい名前があるっちゅ」

「ハハッ、笑わせるな。貴様は鼠型モンスターだろう?ならば貴様はネズミだ」

「その笑い方はやめるっちゅ!それはネズミの中のネズミにのみ許されるものっちゅ!」

 

こちらに気付く様子もなく漫才を繰り広げる一人と一匹。ワレチュー、ワレチュー……

どこかで聞いたことある・・・はずなんだけれど……思い出せない。

それに、なんだか頭が痛い。アブネスっていう子が来たときと同じ………

 

「ネプテューヌ、あの二人が持ってるの、もしかして……!?」

 

「ひぃ、へぇ、ほぉ………おいてっちゃうなんてひどいよぉ〜……」

「あー、ごめんねプルルート。ノワールがいきなりいなくなっちゃうもんだからびっくりしちゃって」

「ぷる〜……!わぁ〜、ねずみさんだぁ〜!かわいいなぁ〜……」

 

遅れて到着したプルルート。しかしその疲れはなかったかのように漫才コンビのネズミのほうにふらふらと歩いていった。どうしてあの子は目の前しか見てないの!?ベクトルは違うけど似たような子わたし知ってるよ!?

 

「絶対に、渡さない!渡してなるもんですか!」

「ちょ、ノワール!?どうしたのさ!」

「ネズミさん〜……ふらふらぁ〜♪」

「ねぷっ!?なんで君たち二人とも目の前一色なのかなぁ!?」

 

ノワールは物体目がけ走り出し、プルルートはネズミ目がけふらふらと歩きだす。ええいこのカップル、互いが目にはいっていない。

あー。行くのは……ノワールのほう。ノワールのことだから多分喧嘩売ってるだろうし。

 

 

「ちょっと、あなたたち!それをよこしなさい!」

 

二人組みに近づいたノワールは開口一番言い放った。

あまりにも直球過ぎる発言にねぷ子さんは一種の感動を覚えました。もうこれ山賊とか盗賊集団だよぉ、こんな美少女ばかりの盗賊団って誰が得するの?ベール?

 

「チュ?」

「なんだ貴様達は?」

 

「誰でもいいでしょ、いいからよこしなさい!」

「ノワールー・・・完全に台詞が悪役だよー。一応こっち主人公サイドなんだからさぁ、もうちょっとやり方あると思うんだよねー……」

 

私の呟きも届かずノワールは捲し立てる。一体何が彼女をそこまで駆り立てるのか。十中八九あの女神メモリーらしき物体です本当にありがとうございました。

 

「お前達もコレが目当てっちゅか……まぁ、渡すわけにはいかないっちゅ」

「やかましい小娘だ。全く…………む?貴様…あのガキを殴っていた女神か」

 

オバサンがついに入ってきた!これはもう戦闘必至……って柄?私のこと知ってるの?初対面なはずなのに。

 

「あのガキ……って、アブネスって子のこと?」

「なるほど、貴様がネプテューヌか。見ていたぞ。七賢人を深く恨んでいるそうじゃないか」

 

え、あれってもしかして放送されてたの!?録画されてたの!?DVD化されてたの!?うわーはずかしー!ねぷ子さんあのとき化粧してなかったのに!いやいつもしてないけどさ!

 

「え?もしかしてねぷ子さん知らぬ間に年上の人にまでフラグ立てちゃったりしてる?」

「何故だろうな……会ったこともない、初対面のはずなのにすぐにわかった」

 

「貴様はこの世で、私が最も憎むべき相手だとな!」

 

はっきりとオバサン(仮)は私に向け言い放った。

え、なんで!?

 

「フラグはフラグでも死亡フラグ!?なんで!なんで初対面でそんな熱い思い向けられなきゃいけないの!?流石にねぷ子さんも初対面の相手に恨まれる覚えはないよ!?」

 

あーでも初対面のときに既に嫌われてることとかあったなぁ。ラムちゃんとかあの編。子供って容赦ないよねー。大人の精神にぐさぐさ刺さる。その割には打たれ弱くてすぐ泣いて自分は悪くないように見せかけて……がすとがかたくなにあの姿だったことが理解できるよもーっ!

 

「ネズミ、貴様はこれをもって先にもどれ。こいつらは私が相手をする」

「ん、いいんちゅか?」

「どうせすぐ終わる」

 

「あなた一人で相手になるっていうの?それは自意識過剰じゃない?」

 

舐められたことに怒ったノワールが剣を構える。

一応私も篭手と脛当を装着。戦闘準備はしておいた。

 

「ああ。光栄に思うがいいぞ?七賢人が一人、マジェコンヌ様g『ドライヴAct1』ふんっ!!」

 

――――――ガキィン!

 

私の拳が双頭剣に防がれた。

平然とした顔をしているあたり、ダメージにはなっていない。一筋縄ではいかないらしい。

でも、そんなことはもう関係なかった。

 

「マジェコンヌ……本当に奇妙な因縁ね。私は二度と会いたくなかったけど………」

 

視界がクリアだ。思考もすっきりしている。まるで女神化しているみたいだ。変わらないのは姿形だけ。今((わたし|ネプテューヌ))は((私|パープルハート))になっている。

 

「あの時はネロやネプギアに譲ったけど、本当に私も怒り心頭に来ていたのよ。ずっとね」

「なんだ、貴様も私を憎んでいるのか。なら話は早いなァ……?」

 

マジェコンヌはニヤリと笑うと、汚染化の光に包まれ姿を変える。

その姿はかつて見た、怨念思念体マジェコンヌと同じものだった。兎のような顔面も、妙に長い胴体も、禍々しさ漂う双頭剣も。全てが憎たらしい。

 

「ノワール、下がっていて。こいつは私が相手をするわ」

「な、何言ってるのよあんた!あいつに一人で『お願い』……ぅ、なによ、どうなったってしらないからね!?」

 

不満げながらも部屋の隅、通路まで下がっていたノワールを見届け、マジェコンヌの方向に向きなおす。

ネプギアの気持ちがわかる。これが憎悪。サーダナ、キャストリーム、ネプギア、そして私。

プラネテューヌの女神に刻まれた怨念。それが浮き出ているような感触。

親指を首の手前に置き、掻っ切るように真横に引く。

 

 

「死になさい、亡霊……」

「殺りあおうじゃないのさ、小娘がァ!!」

 

ネプギアの悪夢はまだ覚めてはいない。きっと、こいつがいるからだ。マジェコンヌが存在しているから、ネプギアはまだ目を覚ましていない。絶対に助け出すからね、ネプギア。

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〜ネプステーションDD出張所〜

ノワール「ネプステーション。代理MCのノワールよ」

プルルート「えーっとぉー、あたしぃー、プルルートだよぉ〜」

ノワール「現在、ネプギアもネプテューヌも不在ってことでここは私達が代理させてもらうわでは本日はこちら」

 

 

テーマ【武器圧縮格納と女神化の関連について】

 

ノワール「プルルートは例外として、ネプテューヌはいつもは素手やスニーカーなのに戦闘中だけ篭手や膝まですっぽり覆う具足をつけているわ。これの原理を解説するわよ。プルルート、コレ読んで」

 

プルルート「はぁ〜い。えぇ〜っと、『超次元の女神はシェアによって構成されシェアによって動く存在で、武器も同様であり、体を限定的に女神化させる【部分女神化】の限定部分をさらに限定させることで咄嗟の展開、消耗が極わずかの武装が可能。これはシェアを使ってはいるが女神化ほど大きな自己データの書き換えは起こっていないためウイルスの影響を受けない。なので女神化が使えない神次元でも武器の展開ができたものと思われる』だってぇ〜」

 

ノワール「はい、ありがとね。では、今の説明を簡単に纏めるわ」

 

1.ネプテューヌの武器はネプテューヌが女神化した武装をその武装限定で女神化召喚しているもの。

2.消費シェアも極わずか、準備もほぼなし、データ書き換えも極少数なのでウイルスや女神化不能の制限を受けない。

3.武装展開もできないほどに弱っているとすればシェアクリスタルが必要なほど衰弱していることに他ならない

 

ノワール「こんな感じね。一回壊されても戻して展開、っていう5秒ぐらいの無装備の間を凌げばまた復活するみたいよ。こういう武器私もほしいわ」

プルルート「ぬいぐるみさんもできるかなぁ〜?」

ノワール「あんた女神化すれば別個に武器でるでしょ……。では、今回のネプステーションDD出張所はここまで。次回は多分戻ってると思うわ」

プルルート「次回、神次元ゲイムネプテューヌV+。Phase5【怨念】。まぁたぁねぇ〜」

 

〜この放送は、プラネテューヌ教会の提供でお送りしました〜

説明
本話の執筆時間:四時間

ネプテューヌPPの公式サイトを見たワイ「神次元の服装なのにプルルートがいないんですがそれは大丈夫なんですかね……(未クリア並みの感想)」
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コメント
>ヒノ氏 大体サーダナの所為。ネプテューヌ「忘れたくても忘れられない。というか忘れちゃいけないことだと思うよ。そして、ずっとうらみ続けなきゃいけない。人間を、マジェコンヌを、わたし自身を……」(リアルではおぜうタイプ@復帰)
>HZH御中 mk2じゃあただの思念体だから輝けないからね、しょうがないね。 正直に言うと4時間ぶっ通しは総合時間的に短いほう…。(リアルではおぜうタイプ@復帰)
更新、お疲れ様です。チータ「最早禁句レベルで嫌われてるねぇ…未来の有望なナス農家。」デバッカ「悪夢……ここ最近、夢でかつての仲間達と必ずと言っていいほど出会うんだけど…夢にしては何だかリアルすぎて…」チ「お前……お祓いたのも?」(ヒノ)
byH マジェコンヌ先生が輝いている〜まるで無印の頃のような活躍だぁ〜っと更新お疲れ様です!執筆時間4時間はご苦労様です・・・。( Z ハデス)
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神次元ゲイムネプテューヌV 切れやすい若者(?) ※ネプテューヌは女神化していません 

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