IS?インフィニット・ストラトス?黒獅子と駆ける者? |
episode161 諦めない心
ユニコーンはブラスタービットを放っていくも、ナハトヴァールは飛来するビームをかわしていくと背中の翼を羽ばたかせて飛び出すが、その間に一夏が入り込んでアロンダイトを振るうもとっさに大剣を振るって刃を交える。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」
一夏はスラスター全開でナハトヴァールを押そうとするが、ナハトヴァールはそれ以上の力で踏ん張る。
そのままナハトヴァールは一夏を押し返すと背中の翼より漆黒の羽を飛ばすも一夏はアロンダイトを振るって光波を放ち、漆黒の羽を切り裂く。
その直後にバンシィがナハトヴァールの後ろから周囲に黄色い槍状のエネルギー刃を出してすぐに飛ばすも、ナハトヴァールは後ろに振り向き際に大剣を振るい衝撃波を放ち、エネルギー刃を打ち消す。
ユニコーンは左腕のエクサランスカノンの後部コンテナを展開してミサイルを放つも、ナハトヴァールは周囲にエネルギー弾を放ってミサイルを撃ち落した。
一夏は背中左側の超長距離ビーム砲を展開して高出力ビームを放つが、ナハトヴァールは大剣を振るいビームを切り裂く。
直後にユニコーンがエクサランスカノンを放ち、バンシィがライオットザンバーを振り下ろして光波を放つも、ナハトヴァールは大剣にエネルギーを纏わせて勢いよく振るい、光波を放ってエネルギーと光波にぶつけて爆発させる。
しかしその直後に爆発して出来た煙の向こうから一夏が飛び出して左掌よりビームを放ってくる。
『・・・・!』
ナハトヴァールはとっさに左手を振るってビームを弾き飛ばすが、直後に一夏は一気に飛び出してアロンダイトを振るいナハトヴァールの発光部を切り付ける。
『・・・ぐっ!』
苦し紛れに背中の翼を前のほうに羽ばたかせて下がると同時に風で一夏を吹き飛ばす。
ナハトヴァールはとっさに背中左側よりユニットを展開して一夏に向けるが、その瞬間にユニコーンがブラスタービットを上から放ってきてナハトヴァールは発射を中断してとっさにかわす。
「なんてやつなの・・・」
「・・・・」
「・・・・」
三人は少し息が上がっていた。
多少動きに鈍っている所があるが、それでも衰えを見せないナハトヴァールに三人は歯を食いしばる。
「ここまで全く消耗を見せないなんて・・・」
「・・・ナハトヴァールに活動限界が無いって言うのは予想していたけど・・・あれだけの攻撃や動きに何も消耗してないのは結構来るね・・・」
「うん・・・」
「・・・さすがにこれ以上はどうなるか・・・予想が付かない」
「・・・・」
「諦めるなよ」
「「・・・?」」
と、一夏が言葉を漏らす。
「俺達が諦めたら、隼人はどうなってしまうんだよ」
「一夏君・・・」
「一夏・・・」
「諦めてしまったら、何の為に戦ってきたんだよ!」
「・・・・」
「・・・・」
「中でリインフォースは戦っているんだろ。なのに俺達がこのまま諦めるわけには行かないだろ!」
「・・・・」
「堪えてやるさ。限界が見えるまでな!」
一夏はインフィニティーの背中の光の翼を展開し、アロンダイトを両手に持って下段構えを取る。
「諦めるな、か」
ユニコーンは左腕のエクサランスカノンのカートリッジをリロードし、フォアグリップを展開して右手で持つ。
「確かに・・・言えてるね」
「・・・そうだね」
バンシィはライオットザンバーのカートリッジをリロードして両手に持って構える。
「なら、その限界まで、全力全開でいくよ!」
「うん!」
『・・・その闘志・・・・・・評価に値するものだな』
ナハトヴァールは大剣を肩に担ぐ。
『ならば、その闘志が何時まで続くが、見せてもらおうか』
ナハトヴァールは大剣を振るって背中の翼を羽ばたかせて三人に向かっていく。
(はぁぁぁぁぁぁ!!)
リインフォースは左腕のアームドアーマーVNを突き出すが、ナハトヴァールは左腕のユニットで防ぐと押し返し、すぐに右拳を突き出すもリインフォースはとっさに右手で受け止める。
直後に弾かれるように両者は離れると、リインフォースは右腕のアームドアーマーBSを展開してビームを照射し、ナハトヴァールは右手を前に出して黒紫の半透明のプレートを出してビームを弾く。
(くっ!)
ナハトヴァールは周囲に槍状のエネルギー刃を出してリインフォースに向けて放ってくる。
リインフォースは横に跳んでエネルギー刃をかわすと、身体を前に傾けて背中のアームドアーマーDEのビームキャノンを放つも、ナハトヴァールは横に飛んでかわす。
(・・・・)
直後に背中の漆黒の翼から漆黒の羽を飛ばし、リインフォースは何とかかわそうとするが、いくつかが腕や脚、ジャケットを掠る。
(くっ・・・!こうも動きが重いとは・・・!)
身体の至る各所に漆黒の羽が掠って痛みが走るも、堪える。
(仕方がねぇ。ここはあいつの独壇場だ。よそ者のお前じゃ全力は出せねぇ)
(・・・逆ユニゾンしても・・・これでは!)
通常より身体の動きが重く、リインフォースは逆ユニゾンしてもいつもより力が出せなかった。
それを裏付けるようにユニゾンしても不完全な状態でしか力を具現化出来てなかった。
(ここはお前の世界ではない。自由に動けないのも無理は無かろう)
ナハトヴァールは周囲にエネルギー弾を出して放つと、リインフォースはアームドアーマーBSのフィンを元の位置に戻し、右手を前に出してフィールドを張って弾く。
直後に背中の翼から赤い羽根を飛ばすが、ナハトヴァールは右手を前に出してプレートで弾く。
(・・・だったら!)
リインフォースは右手にビームサーベルを出すとその場から飛び出して勢いよく振るうも、ナハトヴァールは後ろに飛んでかわす。
そのまま更にビームサーベルを振り上げるも身体を少しずらして斬撃をかわす。
(・・・っ!)
リインフォースはすぐにビームサーベルを逆手持ちにして振り下ろすも、ナハトヴァールは右手でリインフォースの腕を掴む。
(・・・・・・打ち貫け)
と、左腕のユニットを勢いよく突き出すと、先端をリインフォースの腹部に叩き付けると、強力な衝撃を叩き込んだ。
(がはっ!?)
衝撃が体中を駆け巡り、息を吐き出してリインフォースは勢いよく吹き飛ばされ地面に二回バウンドし、地面を滑りながら止まる。
(う、ぐぅ・・・)
体中から激痛が走るも、痛みに堪えてリインフォースは何とか身体を起こして両手を地面に着けるが、咳き込んで少量の血を吐き出し、それから立ち上がる。
(こいつは・・・予想以上の威力だ・・・)
中に居る闇隼人にもダメージが届いていた。
(・・・・)
(あれをもう一撃喰らったら・・・次は無いぞ)
(分かっている・・・)
少しふらつくも、リインフォースはナハトヴァールを睨みつける。
(・・・よく耐えるものだ)
ナハトヴァールは左腕のユニットより空薬莢を排出すると、カートリッジをリロードする。
(・・・信頼、か。ありがち侮れんものだな)
(くっ・・・)
(・・・だが、その信頼もどこまで耐えられるか)
(・・・・)
ナハトヴァールはその場から飛び出すと左腕のユニットを突き出すが、リインフォースは左腕のアームドアーマーVNを突き出して衝突させる。
すぐにアームドアーマーVNを展開してユニットを掴むと爪をユニットに食い込ませようとするが、その瞬間に爪が割れる。
(っ!?)
リインフォースは目を見開いて驚き、その瞬間にナハトヴァールはユニットを引き寄せてアームドアーマーVNから外すと、側面でリインフォースを殴りつけて吹き飛ばす。
(ぐっ!)
それによって右の方に吹き飛ばされるも、何とか体勢を立て直して着地する。
(っ!?)
するとナハトヴァールはリインフォースの目の前まで来て右拳でリインフォースの右頬を殴りつける。
(ぐっ・・・!)
殴られて吹き飛ばされるも、背中の翼を広げて急停止する。
(・・・・)
さっきの攻撃で口の中が切れて血が口角から流れるも、右手で拭う。
(・・・我を破壊する事は不可能だ・・・。この世界の者ではないお前なら尚更の事だ)
(・・・・)
リインフォースは爪が砕けたアームドアーマーVNを閉じてナックルにする。
(それでも・・・私は諦めない)
(・・・・)
(隼人を・・・救うまでは・・・)
(・・・無駄と分かっていて――――)
と、リインフォースは身構えるとその場から一気に飛び出し、アームドアーマーVNを突き出す。
(・・・愚かな事を)
ナハトヴァールは左腕のユニットを突き出すと、アームドアーマーVNと衝突させて粉々に砕く。
(くっ!)
直後にリインフォースは右拳を突き出すも、ナハトヴァールは攻撃をかわしそのままカウンターでリインフォースの腹部に強烈な膝蹴りを叩き込む。
(がっ!?)
それによって身体が前の方に行き、その瞬間にナハトヴァールが右肘で後頭部に肘打ちをして吹き飛ばし、地面に叩き付ける。
直後にナハトヴァールは振り向き際に左腕のユニットを倒れているリインフォースに叩きつけようとするが、とっさに前のほうに跳んで攻撃をかわすと、一回転して身体の向きを変え、地面に着地して右腕のアームドアーマーBSを展開してビームを照射する。
(・・・・)
しかし右手を前に出してプレートで防ぐとエネルギー刃を周囲に出して飛ばす。
(っ!)
リインフォースはすぐにその場から飛び出して飛んでくるエネルギー刃を横に跳んでかわすと、地面に身体を転がしながらも右腕のアームドアーマーBSを照射しようとナハトヴァールに向ける。
(っ!?)
しかしその瞬間にアームドアーマーBSの砲身にエネルギー刃が突き刺さって爆散する。
それによってリインフォースは吹き飛ばされ、更にナハトヴァールが飛び出て来てリインフォースの胴体に跳び蹴りを入れる。
(ぐぁっ!?)
更に勢いよくリインフォースの胴体を殴りつけて吹き飛ばし、リインフォースは地面に叩きつけられて地面の上を滑る。
(く、くそ・・・っ!)
リインフォースはとっさに立ち上がろうとするが、その直後にエネルギー刃が上から落ちてきてジャケットやスカートの裾、腰布に突き刺さり、更にエネルギー刃の間にエネルギーチェーンが発生して四肢を拘束される。
(っ!)
とっさに拘束から逃れようとするが、ガッチリと固定されて全く動けなかった。
(・・・これ以上時間を掛けられないのでな)
ナハトヴァールはリインフォースの目の前まで歩いてくる。
(・・・お前には今度こそ消えてもらう。完全にな)
左腕のユニットを上げる。
(・・・・)
(くそっ!ユニゾンアウトが出来ない上に攻撃すらできねぇ!あの野郎何もかもを封じやがったか!)
闇隼人も抵抗するもどうすることも出来なかった。
(何とかしろ、リインフォース!このままだと本当にお前はやつに完全に消滅させられるぞ!!)
(分かっている!だが、身体が・・・動かない・・・!どうすることも出来ない・・・)
(くそっ!・・・こうなるぐらいなら、もう少し早くユニゾンアウトするべきだったな)
(・・・・)
ナハトヴァールはカートリッジをリロードし、杭の先端をリインフォースに向ける。
(・・・今度こそ・・・さらばだ。我が半身よ)
(っ・・・!)
(・・・我が破壊を我の中で見ているがいい。そしてお前の身体を貰う)
そしてナハトヴァールは左腕のユニットを引き寄せ、勢いよくリインフォースに突き出した。
(っ!!)
リインフォースは目を閉じた。
(・・・っ!?)
その瞬間、ナハトヴァールは動きを止めた。
(・・・?)
リインフォースは目をゆっくりと開ける・・・
(・・・ぐ、ぐぅ・・・)
(っ!)
目の前では・・・ナハトヴァールの左腕にある物が突き刺さっていた。それが左腕ごとユニットを貫いて…
そしてナハトヴァールの左腕に突き刺さっているそれは見覚えのあるものだった。
(これは・・・隼人の・・・グラディウス・・・?)
それはバンシィ・ノルンが装備する隼人が作った剣であった。
それがナハトヴァールの左腕に突き刺さっていた。
(・・・まさか・・・これは・・・!)
ナハトヴァールはグラディウスが飛んできた方を見ると、その瞬間に高出力のビームが飛んできてナハトヴァールを飲み込んで海の方へと吹き飛ばした。
(・・・・っ!)
リインフォースはとっさに首だけでもグラディウスとビームが飛んできた方を見る。
(・・・え・・・?)
リインフォースはそれを見た瞬間、心の奥底から何かが湧き上がってきた。
(・・・あ、あぁ・・・)
そして涙が目頭から溢れ出て来て落ちていく。
(う、嘘だろ!?こんな事は!?)
中に居た闇隼人も目を見開いて驚いていた。
そこにはビームマグナムを持って立っていた隼人が居た・・・・・・
説明 | ||
トラックに轢かれそうになった女の子を助けて俺はお陀仏になった・・・。・・・って!それが本来の死じゃなくて、神様のミスで!?呆れている俺に、その神様がお詫びとして他の世界に転生させてくれると言うことらしい・・・。そして俺は『インフィニットストラトス』の世界に転生し、黒獅子と呼ばれるISと共にその世界で戦うぜ! |
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