一刀の晋王転生録 第四章十話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第十話

   「第二次五胡撃退戦 二人の焦り」

 

 

 両軍は中央にてぶつかる。

 

(ん?)

 

 姜維は戦いながら、一刀達の軍が前回より少し後ろで迎え撃っていることに気付く。

 

(なるほど、今回は防御に徹するのか)

 

 この時点で姜維は一刀が様子見をして、隙を突きながら確固撃破を狙っていることを理解した。

 

 単純な作戦ではあるが、堅実な作戦であることを理解する。そして同時に分かったことがある。

 

(司馬師の策とは明らかに違う、これは司馬昭の策だな。だとすると司馬師は今回居ないようだな)

 

 姜維はそのことを踏まえ、あえてこの状況を維持することにした。

 

(ならば俺は攻めながら隙を伺おう)

 

 ――しばらくして、姜維は一刀達の隙を発見し、一気に司馬昭の元に向かおうとする。

 

「姜維! 私が相手です!」

 

「っ! またお前か!」

 

 そこに彼の動きを警戒していた江里香が迎え撃つ。

 

(これも予想済みだろうな)

 

 彼はすぐ冷静さを取り戻し彼女に対応する。

 

 二人は戦い続けるが決着は付かない。

 

「江里香! 援護します!」

 

 そこに理奈が二人の戦いに入っていった。

 

「く!」

 

 江里香の攻撃を防ぎながら、理奈の弩による矢をかわす。

 

(ち! 一対二か……)

 

 姜維は心の中で舌打ちしながらも逃げずに戦う。

 

「お前が姜維か」

 

 さらに姜維のところに解刀が現れ、斬撃を放つ。

 

「くそ!」

 

 何とかかわすものの、空かさず江里香が攻撃する。

 

「ぐ!」

 

 氣の拳で何とか防ぐ。が、すぐに矢が飛んできた。

 

「!」

 

 矢は姜維の顔を掠める。

 

(これは分が悪いか)

 

 流石にこの状況ではどうにも成らないと判断し姜維は撤退する。

 

「! 待て!」

 

 解刀は彼を追おうとするがそれを江里香と理奈に止められる。

 

「待ってください! 解刀様! あの姜維の事です。ひょっとしたら何か罠を仕掛けているかもしれません」

 

「解刀様、私もあまり深入りしないほうがよろしいと思います」

 

「……分かったよ」

 

 その後、三人は一刀達と合流し、五胡の兵達の撃退に参加した。

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 一刀達が守りながら隙を伺い、姜維が攻めながら隙を伺う。

 

 この攻防が続く中、一刀は焦り始めた。

 

「思ったよりも被害が大きい」

 

 前回よりも五胡の錬度が上がっていたという事、そして五胡兵を指揮している姜維が冷静に指示している事もあり、姜維に三人が当

 

たっている間に一気に攻めるということも中々出来ないでいた。

 

(このままじゃ、此方の気力負けしてしまうかもしれない)

 

 攻めと守り、戦いでは守りのほうが戦略上、有利とは言われているが、士気という面で見ると少し違ってくる。気の高ぶりは攻めた

 

方が大きくなってくる。ここで守りに徹したのが裏目に出てきたのだ。

 

(く、どうする……)

 

 だが必勝の策が考え付かない以上、無理に変えないほうが良いと判断した一刀は現状維持を選択した。

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 一方、姜維も同じように焦っていた。

 

(不味いな、このままでも奴等に勝てる自信はあるが、洛陽まで持たない可能性が出てきた)

 

 姜維達はここで勝つだけでは無く、洛陽を落とす事で初めて完全なる勝利を手にすることが出来る。

 

(前回と同じように、次回に備え、司馬昭あたりを討つことに専念するべきか?)

 

 そこまで考えるが彼は首を横に振る。

 

(いや、二度も同じようにしても通用するか怪しいな、一度それを俺にやられたあいつならば尚更な……)

 

 途中で気付かれる可能性のほうが高いと判断した彼はまたも首を横に振った。

 

 結局姜維も現状維持という選択をする事になる。

 

 両者、今だ決着までの道筋を立てることが出来ないでいた。

説明
まずは序盤戦。
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コメント
誤字報告ありがとうございます。修正しました。 やっぱりその人物の名が出てしまいましたか、ですが晋勢の新キャラはこれ以上出す予定はないです。(k3)
今思ったんだけど、羊?は出さないの?(ohatiyo)
誤字報告 攻めるとなるべき箇所が全て責めるになっています。……守りに入っているのと膠着状態になっている時点で、ますます諸葛恪の侵攻みたいですね。(h995)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 転生  

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