バカとテストと召喚獣 五つの鎧を持つもの 第十二話 |
一回戦が終わり、鋼牙と雄二はFクラスに戻っていた。すると二人に向かい秀吉が歩み寄ってくる。
「どうした秀吉、そんな血相を変えて。」
「実は面倒な客がおってな。」
「クレーマーダナ。」
「うむ、そうなのじゃ。」
坂本と鋼牙はFクラスに入ると坊主とモヒカンの三年生が文句を言っていっていた。
「んだよこの店。飯に髪の毛が入ってぞ!」
「うわ、きったねぇ」
「先輩として恥ずかしくないのか?」
鋼牙の言葉に二人は頷く。鋼牙が対応に入ろうとした瞬間であった。
「さっきから聞いていれば随分と偉い口を言うやつらだな。」
「ああ?何言ってんだテメエ?」
「文句あんのか?あぁん。」
「さっきお前たちが髪の毛をいれているところを俺は見たぞ。」
「何いってんだテメェ。何処に証拠があんだよ。」
「見せろよ、おい!」
この声まさか・・・・・
そこにいた男性は携帯電話の動画を二人に見せた。確かに二人の先輩が料理に髪の毛を入れている映像が映し出されていた。
「え、いや、その・・・・」
「こ、こいつが言い出したんだ。」
「おい常村!何責任を俺になすりりつけてんだよ!」
「いい年こいた人の言う言葉ではないな。まったく、人として恥ずかしくないのか。」
「テメェ!」
いきなり坊主先輩が男性に右ストレートを叩き込もうとする。男性は左手で受け止め、右拳をみぞに叩き込む。
「ううっ!」
「お、おい夏川。」
「さっさと去れ!でなければお前もこいつと同じ目にあってもらう。」
「わ、わかったよ。」
モヒカン先輩は坊主先輩に肩を貸してFクラスを出て行った。周りの人から拍手される男性に鋼牙は近づく。
「お、おい鋼牙。どうしたんだ?」
「少し知り合いでな。久しぶりだな、翼。」
「っ!鋼牙か。久しぶりだな。」
そこいる男性は白を基調とし、赤と黒の装飾が施されたコートを着ていた。
「おい、鋼牙。そいつ誰だ?」
「おれは山刀翼。ここの生徒だった魔界騎士だ。」
「あんたがか!さっきはありがとな。俺は坂本雄二だ。」
「ナニ、翼ハ人トシテ当然ノコトヲシタノジャ。コレクライドウッテコトナイワイ。」
「・・・・・・・今の声どこからだ?」
「・・・・・ゴルバ。」
翼は左手首につけてある金属の腕輪に話しかける。
「スマン翼。ツイウッカリ喋ッテシマッテナ。」
「マアシカタナイナ。俺モウッカリ喋ッテシマウシナ。」
「ザルバと同じように喋るのかこれ。」
「ワシノ名ハゴルバジャ。」
「翼、学園長にはもう会ったのか?」
「ああ。ついでにテストも受けてきた。」
「テストを受けてどうするつもりじゃ?」
「鋼牙と召喚大会に出る。それだけだ。」
「なっ!そんなことが可能なのか!」
「普通は無理だが今回は学園長の許可をもらってるから大丈夫だ。」
「そ、そうなのか。」
「・・・・・・三人とも。」
突然土屋が話し掛けてきたことに驚く四人。
「な、なんだムッツリーニ?」
「・・・・仕事。」
「あ・・・ああそうだったな。じゃあ俺らは仕事に戻るからゆっくりしててくれ。」
「ああ、そうさせてもらう。」
鋼牙達は仕事に戻った。
「シカシアヤツガアノ称号ヲ持ッテイナガラコンナコトヲシテオルトハノウ。」
「だがあいつにはいいかもしれんな。ただただあの称号以外は目にもくれなかった奴が人を助けた。あいつにしては以外だな。」
「オ主モ人ノコトハイエンジャロ。アヤツト会ッテカラオノレノツケアガリヲ知ッタンジャカラナ。」
「まあな。だが俺は実力では鋼牙と同じくらいだぞ。」
「ナニヲ言ッテオル。別レノ時ノ対戦デ零ニ負ケオッタクセニ。」
「ゴルバ!」
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タイセンモオワッテマタシゴトニモドロウトオモウガ・・・・・・ナンカサワガシイナ 「翼」 ヒサシブリダナ、ゴルバ。 |
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