真・リリカルなのは 第四章 裏月村家急襲編 第十六話 蘇える吸血鬼 |
カイトによって、倒されたと思われていた((源三郎|げんさぶろう))だが、彼はなのは達とカイトが争っている間に準備をしていた
自らの野望の準備を……………………………
源三郎(時は満ちた………………………)
源三郎は切断されている腕から流れる血を地面にばら撒き、足で擦りながら、六芒星を描く
源三郎「さぁ! 開幕だ!!」
大きな声を上げる源三郎の方を見る クロノ達
クロノ「何だあの爺さんは?」
はやて「吸血鬼のリーダや」
カエデ「………………………………………………………………………」
何をするつもりなの? 源三郎
源三郎の行動に警戒する カエデ
源三郎「漸くだ…………漸くこの日が来た! ハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」
フェイト「何を企んでいる?」
源三郎「ここに居る奴らはみんな死ぬ!! ワシ以外はな!!」
雲が晴れ、満月が姿を現す
すると、月の反射光によって照らされ、六芒星が光る
そしてなんと、スライムのような、とろみがある紅い液体が現れる
源三郎「今こそ蘇えれ!! 究極の吸血鬼よ!!」
忍「そうか!! それが狙いだったか!!」
仕舞った!! 1万回目の満月が輝く夜、深い眠りから覚める吸血鬼…………
今日がその日だったのか!!!
カエデ「そんな話、聞いていないわよ!! 源三郎!!」
源三郎「カエデ………よくワシの為に働いてくれた……じゃがもういいぞ」
とろみのある液体は黒牙に向かって行った
カエデ「な!?」
すると液体は黒牙を包み込み、そして溶かした
源三郎「まだまだ居るぞ?」
液体は生きているのか、自身で動きだし、嵐そして弥勒も飲み込み、溶かす
源三郎「さて、最後はお前じゃ カエデ」
カエデ「…………なるほど、究極の吸血鬼の生け贄ってわけね」
源三郎「そういうことだ!! 最初は時間稼ぎ、最後は生け贄、本当に役に立つ……優秀な吸血鬼じゃよ、お前達は!!」
カエデ「舐めんじゃねぇぇぇぇ!!!!!」
カエデは源三郎に突っ込む
カエデ「両腕が無い貴様が私に勝てるかぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
カエデは、源三郎に切り掛かるが、
ザシュッ
源三郎「勝てるとも」
地面から生えた血の刃で胸を貫かれる カエデ
カエデ「グッハッ!」
吐血し、死ぬ寸前である
源三郎「そうだ! 冥土の土産に教えてやろう!!」
カエデ「な……に………」
源三郎「お前の両親を殺したのはワシだ」
源三郎の口から語られる驚愕の真実
カエデ「なん………だと?」
源三郎「忍を捕まえたと思ったら、お前の両親が邪魔しに来てな……目障りだったから頭を潰してやったわ!!」
カエデ「お前が…………お前がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」
カエデは、幼い時に源三郎が引き取った
全てはこの日の為である
カエデには、忍に強い恨みを持たせるため、忍の所為で、カエデの両親が殺されたという偽りの情報を与える
黒牙達も同じで、憎しみの感情だけを育て上げた
忍に話した、カエデに聞いたという話は嘘である
源三郎「そうとは知らず、勝手に忍を恨むお前は見ものじゃったぞ?」
カエデは忍の方を見つめ
カエデ「忍……………ごめん……なさい……」
カエデは、今までのことを詫びる
カエデのやったことは、それで許されるものではないだろうが、狂気といえるカエデはが、涙を流して謝罪しているのだ
忍達は、何も言えなかった
源三郎「さあ! コイツで最後だ!!」
カエデは液体に飲み込まれる
源三郎「これで餌は大丈夫だな………」
長かった……封印を解くため、人間の血を集め、吸血鬼達を食わせた
後は………………
源三郎「体が必要だな」
はやて「許さへんで!! あんたみたいな悪党はうちが倒す!」
フェイト「心を弄び、踏み躙る………お前は屑だ!!」
クロノ「貴様のような男を放っておくわけにはいかない!!」
なのは「ブッ飛ばしてやるの!!!」
アルフ「ユーノ! あんたはシャマルを治療しな! その間は守ってやる!!」
ユーノ「ああ、頼むよ」
源三郎「忍よ…………貴様はワシに言いたいことなないのか?」
忍「……何故だ………何故表を狙う? 同士である吸血鬼を裏切ってまで!!」
源三郎「決まっている……ワシが月村の……いや、夜の頂点に立つためよ!!」
忍「夜の一族のトップになって、どうするつもりだ?」
源三郎「全ての吸血鬼を従え、人間どもを一掃する!!」
忍「人間に恨みがあるの?」
源三郎「いいや、だが吸血鬼だけの世界を造りたい……そう願うのは個人の勝手だろう?」
忍「あなた………本物の屑ね」
源三郎「あの時、お前を使って、表を揺する予定だったが、悉く邪魔されたよ………お前の母を斬殺し、父に止めを刺そうとしたが、奴は自らの命を犠牲にワシから力を奪った………」
すずか「あいつが……お父さんとお母さんを………………」
源三郎「ここまでの力を取り戻すのに苦労した……………そして今日、表は滅びるのだ!!」
カイト「御託はいい…………来るなら来いよ…………」
なのはのスターライトを食らい、気を失っていた カイト
数分で目を覚ますのは流石と言うべきであろう
なのは「カイト君!!」
カイト「貴様はここで消す…………生かしておくわけにはいかん」
先ほどの会話を少しだけ聞いていたようだ
源三郎「小僧、貴様に斬られた腕が痛いわい」
カイト「………………………………………………………」
源三郎「さて、いよいよお待ちかね!! 究極の吸血鬼の復活だ!!」
血液は再び動き出す…………恭也に向かって
なのは「お兄ちゃん!!」
源三郎「体を貰うぞ?」
血液は恭也の体全体を覆い、新たな姿が出現する
源三郎「おお、目覚めたか!! 究極の吸血鬼! ワルキューレ!!」
恭也に黒い鎧を付けたような姿……………
巨大な羽は体より遥かに大きい
両手には鋭い爪が生えいる
忍「アレがワルキューレ……………………」
まさか、恭也の体が奪われるなんて……………………
忍「どうすればいいの……………………」
恭也…………………………………………
源三郎「さぁ! お前の力を見せてくれ!! 奴らを皆殺しにせよ!!」
ワルキューレ「ウウウウウウガァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
叫び声を上げる ワルキューレ
源三郎の命令が理解できるのか、なのは達に殺気をぶつける
そして、巨大な羽をはばたかせ、空を飛び、なのは達に向かう
ワルキューレが標的に選んだのは…………………
なのは「!?」
なのはだ
ワルキューレ「ウォォォォォラァァァァァァァァ!!!!!!!!」
なのは「お兄ちゃん! 目を覚ますの!」
ワルキューレは爪でなのはを引っ掻く
なのは「キャッ!」
フェイト「なのはっ!」
魔力での攻撃ではない為、なのはのバリアジャケットはあっさり切り裂かれ、皮膚も斬られる
ワルキューレ「ガウガァァァァァァァァァァ!!!!!!!」
血で剣を造り、今度はフェイトに襲い掛かる
フェイト「ハーケンセイバー!!」
ワルキューレに攻撃するが、
ザシュッ
フェイト「うわっ!」
フェイトの攻撃を腕力で撥ね退ける
そして、フェイトは脇腹を切り裂かれる
幸いにも傷は浅いが、出血しており、相当痛いだろう
はやて「フェイトちゃん!! このっ!」
デアボリック・エミッションで攻撃するが
ワルキューレ「ザァァァァァァァァァァァァ!!!!!!」
羽でガードされる
羽には傷1つ付かない
はやて「マジか!」
クロノ「エターナルコフィン!!」
ワルキューレ「うがっ!?」
クロノが羽を凍らせる
クロノ「よし!!」
はやて「ミストルティン!!」
その隙を逃さず、さらに攻撃する
そして、はやての技を受け、ワルキューレは化石になる
クロノ「天城!!」
カイト「フレイムカタストロフ!」
カイトの技で石化したワルキューレは粉々になった
源三郎「バカな!! ワシのワルキューレが!!」
はやて「苦労した割には弱かったで!!」
源三郎「グッ!」
源三郎がワルキューレの事を知ってから10年以上の時が経っていた
その莫大な時間が、一瞬で粉々になったのだ
はやて「ここまでや!! 覚悟せぇよ? ウチ、めっちゃ腸わた煮えくり返ってるからな!!!」
はやては、源三郎に近づき倒そうとする
はやての怒りは尤もである
味方の吸血鬼を利用したこと、自分の野望の為に忍を狙うこと
そして、恭也の殺めてしなければならない状況を創ったこと
クロノ「はやて! 油断するな!!」
ワルキューレ「ザギャァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!」
粉々になっていたワルキューレだが、
はやて「な!?」
カイト「再生したか!!」
元の姿に戻った
源三郎「ハ……………ハハハハハハハ、素晴らしいぞ!!! ワルキューレ!」
再生することが出来ない吸血鬼の掟すら破るとは!!
ワルキューレ「ウギャァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
怒っているのか、先ほどより強い殺気をぶつける ワルキューレ
クロノ「さて、どうするか……………………………………」
カイト「魔力の無駄遣いも出来ん」
はやて「…………………………………………………………………………」
フェイト「それよりも、恭也さんが!!」
なのは「お兄ちゃん………………………………………」
カイト「諦めろ、完全に吸収されてるだろうからな…………助けるのは不可能だ」
なのは「そんな!!」
フェイト「カイト!!」
はやて「諦めるの早いで なのはちゃん!!」
なのは「え?」
はやて「忘れたんか? ウチが闇に飲まれて眠ってたんを………ウチ、ちゃんと起きたやろ?」
嘗ての闇の書事件のことだろう
フェイト「そうだよ! 恭也さんだってきっと自分の力で出てくるよ!!」
はやて「だから諦めたアカン……………最後の最後までな」
まぁ最悪の場合はウチが殺す…………………
恨み役を買うのは好きやないけどな
なのは「うん、そうだね……………………」
お兄ちゃん…………………早く戻ってきて
ワルキューレ「ウォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!」
雄叫びをあげ、突撃してくる ワルキューレ
カイト「フレイムバレット!」
クロノ「ブレイズキャノン!」
はやて「ブラディダガー!」
一斉に攻撃を仕掛けるが、
源三郎「ハハハハハハハハハハ!!!! そんな攻撃、ワルキューレには効かん!!」
一切の攻撃を通さないワルキューレの防御力…………突破できるか……………
カイト(何か弱点がある筈……………何か…………)
クロノ「どの道、守っていては勝てない! 攻撃は最大の防御だ!!」
はやて「行くで! なのはちゃん! フェイトちゃん!」
フェイト「うん!!」
なのは「…………………………………………………………」
お兄ちゃん…………………………………………
なのはは、まだ覚悟が出来ていないでいた
自我を失っているとはいえ、それでも自分の兄なのだ
傷つけたくない
最初にカイトが、化石化したワルキューレを破壊した時、なのははカイトに攻撃をしそうになった
あの一撃で、恭也が死んだと思ったからだ
カイトの行動は間違っていないだろう
しかし、それでも家族を傷つけられるのは我慢ならなかった
今戦っているワルキューレは、恭也の面影はほとんどない
だからまだ、カイトに攻撃せずに済んだのだ
傷つけるのは嫌だ、傷つけられる所も見たくない
しかし、攻撃しなければ、友達が殺されるかもしれない
その板ばさみに苦しむ なのは
なのは「…………………………………………………」
なのはは、究極の吸血鬼を倒すことが出来るだろうか?
相変わらず地の文が無くて読みにくいですね、すみません
何とか考えているですが、自分が思っているように書けなくて…………
沢山のアドバイスを頂いているのに、情けない限りです
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源三郎の野望が遂に明かされる | ||
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