真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第2章 2話 |
第2章 反董卓連合編 02話 『 陰謀渦巻く洛陽 』
一刀達は虎牢関を見下ろす事のできる、切り立った山岳の最上部付近に佇んでいた
周囲の索敵には瑠璃を派遣し、亞莎と一刀が把握に努め、憶えやすいように付近の簡単な地図を作成していたのだ
「kzとさま・・・一刀さま?」
一向に反応が返ってこないことで、亞莎の心配性にさらに火がついてしまったようである
最後の自分の名を呼ぶ声は金切り声に近かったのである
「ん? ごめん 亞莎考え事をしていた 何?」
と平静を装うものの・・・とてもではないがコレから起こる出来事を想像し、あの少女達の今後を憂いてしまう一刀であった
「いえ 一刀さまのお顔が真剣な面持ちでしたので すこし気になりまして」
「亞莎 俺にも真剣に考える時はあるんだけど?」
「わわ いっいえ! そのカッコいいだなんて 見とれていたなんて事は全然なくてですね!
そっその・・・その中に少し憂い?がみれて取れたので心配になりまして!」
亞莎 思考が警戒水域を突破して駄々漏れしてるね・・・しかし、この際突っ込まないでおくとして
「そうだね よく判ったね 亞莎 洛陽での一件のことをね 思い出していた」
「”あの事”ですか・・・」
と一刀と亞莎の表情が曇る洛陽での一件とは一体!?
それは今から遡る事、二週間程前のことであった
「少しうるさい・・・」
「建業にも負けない程の賑やかですね〜」
と洛陽の大通りを目の当たりにした瑠璃は耳を塞ぎ、亞莎は素直な感想を述べていた
「瑠璃や亞莎の言う通り、さすが首都・洛陽の中心街といえるだろうね 建業では見られない種の露天商も数多く見受けられる
大陸西方からの人達かもしれないね 次はちょっと裏の通りもついでに散策してみようか・・・」
「ええっ! もう終りですか!? 一刀さまー!」
露天商から声をかけられ、お土産の品定めしていた亞莎の叫び声も
通りの喧騒で響き渡るということはない程、盛況に満ちて溢れていたのであった
「皆へのお土産を買うのは用を済ませた後だ 亞莎」
「亞莎 おいてくよ?」
と一刀と瑠璃のスルーぷりに驚き
「すっすみません また後でぇーーーええええええ 二人共待って下さいよぉ〜〜〜〜〜〜〜一刀さま、瑠璃−−−−!」
と人を掻き分け必死に追って来る亞莎を笑いながら、洛陽から少し外れへと足を運んでいく
・
・
・
通りを少し外れると通りの喧騒は次第に薄れ、自分たちの話し声がよりハッキリと耳朶に響いてくる
「ふむ 町並みを見る限りだが、俺の知る董卓とはかなり違う人物のようだ もはや別人ともいえるかもしれない・・・」
と裏町筋をスタスタ歩く一刀は、隣を歩く亞莎に向かって呟く
「そうですね・・・街の人々から董卓さまがという噂をあちこちで耳に致します どういうことでしょうか? 一刀さま」
「想像の範疇でしか計れないが、おれの知る董卓像は武芸の心得はあるものの・・・
悪逆・非道・傍若無人・欲望の権化という言葉が当てはまる人物と記憶していたのだが・・・
裏町まで見る限り、表通りだけに力を注いでいる訳ではないことは一目瞭然」
「そうですね 建業と同じく人々から笑顔が溢れてますし、表通りほどではなくても活気があります」
「しかし どうだろう 俺達の処へ来る他国からの間諜の情報では、大概、董卓は権力手中にしやりたい放題という報告ばかりだった
だからこそ 俺の知る董卓通りの人物だと思い込んでいた訳なのだがな
連合を組ませるよう、または組みやすくする下地を整えている節が見受けられるな
政敵の大将軍派に属する何者かが、董卓の権力への嫉妬から、意図的に事実を捻じ曲げて流布していたとしか考えられない」
と亞莎と気楽に先程までの感想を述べ合いつつ、瑠璃はあちらこちらを見渡しつつ黙ってその後ろを着いて来ていた
気楽に話しながら、目的地近くの角を曲がろうとする道の先から
武器を手にした数人が、慌しく駆け回る姿を見るに至り、急に物々しく重々しい雰囲気が周辺を覆っているのが感じられた・・・
「一刀さま!」
眉を顰め亞莎は主の一刀へ警告を発する
「ああ 亞莎 判っている、瑠璃もだがここからは油断だけはするな それと約束の刻限には少し余裕があるかな?」
「はい! 刻限には十分間に合うと思います」
と亞莎の警告の声に相槌をうちつつも、周囲への警戒を怠らない一刀
「瑠璃が先行する?」
「そうだな・・・ 弓にだけ警戒したいので、屋根伝いに追って来てくれるか? 瑠璃」
「わかった」
と普段のそっけない返事で返すや、路地に入ったかと思うと、もう屋根上に屈みこみ控えていた瑠璃である
瑠璃の様子を確認した一刀は、通りを先程となんら変わりない歩調で先へ進んだ
「亞莎これから見る光景をよく憶えておくといい・・・
建業や洛陽に限らず何処でもそうだが、救われない者達は必ず存在する そう・・・多いか少ないか・・・それだけだ
我らの使命は、いかに多くの人々に希望ある生活へと導き、補助していけるのか・・・それ如何にかかっている」
「はいっ!」
「うん いい返事だ」
と頭を撫でられている亞莎は、気持ち良さそうに身を委ねている
「瑠璃も用意出来たようだし、それじゃいこうか」
「はっ はいっ!」
一刀の促しに、亞莎と瑠璃は一斉に行動を開始する
「そこの女連れ そこで止まれ! ココから先は危険だから立ち入るな 立ち入る目的はなんだ?」
「お前達こそ何者で我々を止める? 目的? この先にあるとある屋敷に用がある」
「屋敷だと? うさん臭いな・・・ お前達のような正体の判らない者が立ち寄る屋敷なぞ ないわ! 帰れ 帰れ」
それはちょっと横暴というものだろう 何進の名を出したいのは山々なのだが
我らが接触していることを知らない者に、おいそれと気軽に話していいものではなく、また政敵に知られるのもマズイ訳で・・・
「我らのことなら気にしないでいい 命がなくなった処でお主らを責めるようなことはしないし それじゃ通るよ? 亞莎いこう」
「はい!」
「あぁん? 貴様、何処の貴族の馬鹿だよ いいから引き返せ! これは警告だ!」
「警告? 何故天下の往来を自由に行き来出来ないんだ? こちらとしても穏便に事を済ましたいのだが?
お前達に何の権限があって我らを留めようとする?」
「詳細を貴様ごときに話す義務もない!
それに何度も言ってるだろう? ここから先は危険だから近づくなと! 言葉通じてるか? 馬鹿貴族!」
「危険と言われてもなぁ 話が通じないな 接見の時間も控えているし
こちらとしては、時間を無駄に費やすほどの余裕がある訳ではない
ここはしょうがない これ以上邪魔するならば押し通る!」
「なんだと! 我らの折角の忠告と警告を無視しおって! 少し痛い目をみてもらうとしようか! 囲めお前達!」
「ハッ!」
口喧嘩をしていた男の命令を受け、武器を手にした男達が、一刀と亞莎の周囲を取り込む
・
・
・
「うっさいな! ボケ! 静かにせいちゅ〜とろうが! さっきから何の騒ぎや!?」
という威勢の良い声が響いた方向にいる男達が、一斉に一人分が通れる道幅分をあける
すると、今から祭りにでも行くような威勢の良い格好で、胸に晒を巻いた女性が進み出てきた
「しょっ 将軍!」
口喧嘩をしていた男から漏れた言葉は、誰か名は判らないものの、この者が将ということがわかった
「このドアホ! 何人も入れるなっちゅ〜とろ〜がっ!」
と隊長の頭を容赦なく殴りつける
「イダッ ハッ! もっ申し訳ありません!
しかし、アイツらが我々の忠告と警告を無視し、強引に押し通ろうとしたので・・・それでつい・・・」
「ふぅ〜ん そらすまんかったな〜隊長はん かんにんな〜 引き続き周囲の警戒たのむで〜」
「ハッ 申し訳ありませんでした 警戒及び周囲の警備はお任せください 将軍!」
「まっ 聞いてのとおりや〜 こっちはお取り込みちゅ〜なんや そういうことやさかい はよ 引き揚げてんか〜?」
と掌をひらひらと振り、立ち去れという合図を送る霞
「すまないが、再三再四こちらも言ってるんだが・・・この先に時間も切迫している”所用”があるので通りたいのだが?
我等の身に何があろうと、一切責任を取らなくても良いと、念押しすらしているのだがね?
それでもこちらの邪魔するのであれば押し通るまで!・・・とこちらも再三再四”警告”しているのだが?」
「”用”と言われてもな〜 こちらにもちょっとあんたらには話せない込み入った事情ちゅ〜もんがあってな〜
出入りする人間を制限してる処やさかい ハイ そうですかとココを簡単に通す訳にはいかんのや!」
「亞莎 約束の時刻は?」
「言い争っている間に、もうそろそろ約束の刻限かと・・・」
「という訳だ お聞きの通り、こちらもそんなに余裕がない 邪魔をしないでくれるか?」
「話の判らん”ボンボン”やな! 説得するだけ時間の無駄やさかい! 力づくでいうこときかせたるわ!」
※ボンボン=上流家庭の子弟(のように見える人)」や「金持ちの家の子供」と同時に「世間知らずな」という暗示を含む場合もある蔑称
「それに・・・君なんで酔ってるの?」
時間がなかったのだが・・・仕事と言う割りに、これだけは聞かずにはいられなかった一刀であった
「じゃかましいわい! 嫌な”やつら”の警護せなあかんのや! 飲んどらんとやっとられんわ!」
と自身の所用の愚痴を言ってしまう辺り、性根は悪い者ではないだろう
「ふ〜ん まぁ宮仕えの悲哀かな?
それにココで言い争っていても平行線だし、時間の無駄ということも理解できる お相手しよう! 参られよ」
「一刀さま!」
亞莎の一刀を心配する叫び声に答えるよう笑顔を浮かべ、屋根から支援しようとしていた瑠璃を眼で押し留めると
「亞莎! 一切手出し無用だ!」
(ふ〜ん ウチと対峙して笑顔ねぇ? よほどの馬鹿なのか・・・それとも・・・)
「ほな いくでぇ! その蛮勇・・・地獄の底で死ぬほど後悔しぃ〜や!」
と叫ぶと共に一刀へ斬りかかる霞であった
「ほ〜兄ちゃん すごいやん! うちの一撃回避するなんて
何処の貴族の馬鹿がココへ迷い込んできたのかと思ってたら存外やるもんやね〜 そこそこ楽しめそうやん?
それに控えている従者の”二人”も中々の手練のようやし あんたら結構やりそうやん!
ま〜 それ以上に判らんのがあんたや・・・ なにもん(何者)なん? うちの殺気を軽く流してるようやけど・・・
さっきから血が騒いでたまらんねん ほな いくでぇ〜覚悟しぃやぁーーーーーーーーうりゃぁーーーーーーーーーーー!」
亞莎だけでなく、瑠璃の存在を覚られているとはねぇ・・・と感心しつつも
「う〜ん 酔っ払いに褒められてもねぇ? 絡まれて時間も経過してるし そろそろ諦めて通してくれないかな〜?」
霞との間合いを制した一刀は、勝負あったとばかりに霞に提案を持ちかけていた
「ぐっ ここに至ってまだそんな甘ちょろいこというとんのかいな!
それと外野うっさいわい! この喧嘩の邪魔するとあんたらまで容赦なく斬り殺すでぇ!」
多少の不利などお構いなしで、飛龍偃月刀を容赦なく振り回し、一刀に次々斬りかかる霞
「ヒィ! ヒィーーーーーー」
こうなった時の霞の強さを知っている部下達と野次馬達は、巻き込まれて斬られてはたまらないと
一斉に蜘蛛の子を散らすかのように一刀から全力で離れる
この貴族の兄ちゃん 確実に死んだぞ!と、亞莎と瑠璃を除いて周囲の皆はそう思ったに違いない
しかし、一刀は未だ腰の月影と桜花を引き抜くことなく、見切りだけで霞の斬り込み間合い半歩前まで踏み込み
有効打を打ち込み難い距離を保ち、冷静に一撃、一撃を対処していく
繰り出す霞の切っ先の軌道を次々に予測し、身体を素早く回転させ霞に寸前までの残像を斬らせていた
当然のことながら、霞の飛龍偃月刀が面白いように空を斬り裂くこととなる
霞とて並みいる将とは別格と言って良い一流の武将である
一刀が円を描くように動いているのは直に予想でき、それに対応して斬撃を繰り出していたのにも関らず
間合いを制される事が、どれだけ自分の攻撃を容易に押さえ込まれてしまうのかを、一刀にまざまざと見せ付けられた
しかも斬撃の軌道上に動くのが予想されると、途端に手前で反円を描き交わされてしまって、未だに一撃も掠る様子もない・・・
酔いが残っているとはいえ、霞がこんな無様に自身の斬撃が空を切ったのは初めてのことであった
「ぐっ あかんわ その澄ました兄ちゃんの顔を歪めたろうとおもうてたのに・・・
こっちの冷や汗が止まらんとは・・・ 恋と同じバケモンの類か・・・ おかげですっかり酔いが醒めてきてもうたわ」
霞がいうように、酔っている事もあり実力を出しきれていないのであろう
一振り毎に速度が増しているのはさすがと言えた
本人がいうように、戦っている内に酔いが醒めてきて、動きにキレが戻ってきているのだろう
説明するまでもないだろうか、酔っている霞が弱い訳では決してない
そこらにいるゴロツキ等では到底相手になるはずもなく
酔っていようとも、瑠璃や亞莎が相手だったとしても、互角の戦いに持ち込めた事であろう
殺気を放って残撃を繰り出す相手に、一切の殺気を放つ事なく
笑顔を湛え全ての斬撃を交わす、この青年の武の心底が見えぬことに、霞は恐れると共に羨ましく感じた
素面であろうと自身が敵わないと感じさせる、これだけの人物がまだ大陸におるっちゅ〜んかいなと霞は素直に感動すると共に
いつかは地に這わせたる!という気概だけで、無心に一刀に斬撃を放っていたのだった
恋が天賦の才による武の極みなら、方や一刀は人の手によって磨き上げられた至極の武と例える事ができよう
うちもいつか肩を並べるくらいの・・・もしかしたら強くなれるんやろうか・・・と思わずにはいられなかった
そして霞の相手が一刀だったことが、ただただ不運なだけといえた戦いといえた
自身と対峙する強敵から、意外な言葉が返ってきたのだった
「レン? もしかしてそれって呂布の真名?」
と親友の名前を、この青年から聞いたことで、斬撃を放って忙しなかった手をピタリと止める霞
「おっ? 兄ちゃん! 恋をしっとるのかいな〜 なんや!はよ いいや!
辞めや 辞め! 親友の知り合いやて判ったんやし もし殺したら、恋にうちが殺されるわ!」
と虚勢を張って止めてみたものの・・・自身の攻撃が当たるとは到底思えなかった霞であった
「知り合いなのは間違いないけどね・・・ 真名交換と”特殊な約束”があるけど・・・」
と苦笑まじりに霞に説明する一刀に、なんやら面白そうな話が聞けそうやなと感じる霞
「特殊な約束ねぇ〜? まぁ〜 かまへん! それでも!
兄ちゃん 恋とやる気かいな〜 まぁ〜 兄ちゃんならええ勝負になるんとちゃうかな
んじゃま 後でお近づきの印に一杯いかん?」
「対決の約束ってバレてるし・・・ 中々に鋭いのだな 所用が控えているので、飲みのお誘いなら夜ならお供しますよ?」
「そうか! そうか! あんた! めっちゃいいやつやん! うちの名前は張遼ちゅ〜んや これからよろしゅう〜な」
と殺伐と斬りあったことは既に何処へやら・・・
「君が張遼・・・驍将と名高い張文遠だったのかということは・・・十常侍派の面々だったのか」
「ふふ〜ん? うちらのこと知ってるって、何処ぞの”大将軍派”の貴族さまなんや? あんた」
と名乗っていなかったことを恥じ、名乗り返す一刀であった
「北郷 一刀という・・・」
全てを説明する暇もなく上書きしてくる霞の頭の回転、もの判りの良さに苦笑いを浮かべる一刀
これが関西人特有?の”いらち”というやつなのかなと思う一刀である
※いらち=意味としては「せっかち」「気が短い」「イライラしやすい人」など。
「あ〜 あんたが黄巾征伐の時に、恋が会った言うてたあの”天の御遣い”ねぇ〜
街の連中の噂といい、恋とねねから直接聞いても、うちの眼で確認せんうちは信じへんとおもうてたけど・・・
さすが”三英雄”の一人! 噂に違わずバケモンなはずや!」
と笑顔を向ける霞は、政敵派閥の事など気にした様子もなく、一刀の背中を容赦なくバンバンと叩いて褒め称える
三英雄の一人に喧嘩を売ったという事で、何事かといつの間にか集っていた野次馬達からとたんに白い眼でみられ
襲った霞の部下達はみるみる顔を青ざめ、周囲に重苦しい雰囲気が漂う
それほど”三英雄”の噂は浸透しており、庶民の人々にとって受け入れられ英雄視されていたといえる
「まぁ〜 あんたならええやろ どうせ遅かれ速かれ知られる事になるやろうし
この方面に来てるってことは、あんたらの用にも、もしかしたら関係あるかもやしな」
一刀だけに聞こえるくらいの声の大きさで衝撃の事実を伝えてきた
「大将軍・何進が十常侍に名を連ねる数人と刺し違えておってな〜 部屋中どえらいことになっとるちゅ〜訳や」
「なんだと!」
と霞をみつめる一刀の眼は真剣そのもので、冗談では済まされない研ぎ澄まされた緊張感に包まれたのだった
「・・・その驚きようからして、犯人かどうか”操られる”かどうか試してみたんやけど・・・ほんまに知らんかったみたいやね」
「あっあぁ・・・ 俺達の用というのが、何進様に接見することだったからな・・・」
「やっぱりそうかい 案外抜け目ないというか・・・なんというか」
と溜息をつきつつ、両手を腰に当てつつ一刀をみつめる
「で? 何進様の生死は!?」
「ん〜 あんたが騒ぎを起こすほんの四半刻前くらいに事切れた」
と事実を淡々と述べる霞に、感心していた一刀であった
霞でなかったなら、ここまでの詳細な情報をきっと打ち明けてくれなかったに違いない
「これは・・・本当かどうか判らんのやけど・・・
何進大将軍が事切れる前にな うちにこう言い残したんや ”かげ”に操られたそうや・・・」
「”かげ”!?」
「ああ アンタがその”影”を使うかと思って喧嘩ふっかけてみたんやけど・・・
結果的には空振りで見当違いもいいとこやったみたいやしな
アンタを含めて、まだそいつが辺りに潜伏している可能性も考慮して、周囲を警戒、人の出入りも制限しとったちゅ〜訳や」
酔っていたにしては、頭がキレすぎだろと思った一刀である
「なるほどな それで辻褄があうね
ひょっとして張遼達がココにいた理由は・・・十常侍達を護衛してきたって処か?」
「おっ さすが御遣い様やな 察しの通り 断末魔といえる叫び声が響いてきて踏み込んでみたらって感じや
まぁ ウチの失態とも言えるかもなんやけどな
・・・けど、十常侍のヒヒじじい共がどれだけ死のうとも、ウチの知ったこっちゃないんやけどな」
霞は十常侍派に属していながら、あっけらかんと何の悪気もなく笑って一刀に暴露している辺り
一刀が知る歴史通り、なんとも性根の座った御仁だと好感に思う一刀であった
「危ない 危ない そのまま屋敷を訪れていたなら、張遼達と鉢合わせ 事情を話して部屋に踏み込んだら凄惨劇
大将軍派と十常侍派の対立に発展しそうな展開だったな」
「・・・鋭いね 御遣いはん ウチも今そう考えてたトコやった
袁紹から発せられ、連合が組まれるのは時間の問題って聞いてはいたけど・・・あまりにも時期的に都合良過ぎやね
戦の切っ掛けとしては十分な罠やろね 連合側は大将軍・何進の弔いも含めてという大義を得る事になる
仕掛けた連中は、あんたの今言った通りの事を仕込んでいたんやろね」
と顔を歪め恐ろしい推測を吐きながらも、霞の眼は虚実織り交ぜた中から真実を拾い上げようとしていたのだ
「俺と君は貧乏くじを引いたわけだな 笑えない冗談だよ 戦の引き金になるんて真っ平御免だよ」
と言う一刀は、やれやれといった態度を霞に向かってみせる
「うちかてそうや! そうなったら月にどんな顔して報告せんといかんと思うと・・・ゾッとするわ・・・」
と吐露する霞は陰謀に辟易したのであろう 話を切り替えてきた
「・・・うち 敵側だろうと関係ないわ 御使いはんのこと気に入ったわ!
何進との接見もなくなったんやろ? 今から良かったら・・・うちの大将と是非!おうてみてくれへんか?」
とまた・・・トンデモ発言をする霞にビックリするやら・・・呆れるやら
「董卓殿と!? それは構わないが・・・俺は政敵なのにいいのか!? 董卓殿にも予定があるだろう?
それと御使いはん?はそろそろ辞めてくれ おれに真名はないしな 北郷でも一刀でも好きに呼んでくれ」
と霞のサバサバした性格を、好ましいと感じていた一刀は、霞に提案してみる
「実はうちの大将も、以前から一刀と一度会ってみたいと言うとってな ええ機会やし どや?
命の遣り取りした仲やし うちの真名を預ける 霞や 一刀 これからもよろしゅ〜な」
と真名まで気軽に預けてくれた辺り、霞の気に入ったという言葉に嘘偽りがなかったとも言える
「何進様の詳細も知りたいし、こちらこそ よろしく頼む霞」
「決まりやな!今日の事を詳細に報告せんといかんしな」
というと霞の行動は速かった
「誰か! お〜 さっきの隊長はん」
「ハッ! 張将軍 何か!?」
と答える部下に対し
「お客様や この方達を丁重に董卓様屋敷までお連れして
あと月と詠に後で客人を連れて訪れるちゅ〜ことを伝えておいてくれるか?
その時に今日の詳細な報告をするちゅ〜といて」
と部下に対しても気取った処など全くみせない霞 これが地なのであろう
霞と隊長とのやりとりの間に、瑠璃に”影”の存在もあり周囲の警戒と、明命に何進将軍の死を伝えるよう繋ぎを頼む
「ハッ! 張将軍 承知致しました 御遣い様方 こちらへどうぞ」
先程とはうって変わり、隊長さんの物腰は低く丁寧であった
「先程はご無礼を致しました 平にご容赦くださいませ それではあちらへ参りますので、着いてきてください」
「いや こちらも時間が迫っていたので強引だった 困らせてすまなかった よろしく案内頼むよ 隊長さん」
「よろしく お願いします」
と物腰も柔らかく笑顔を浮かべる一刀と亞莎
「ハッ お任せを!」
と力強い言葉を発する隊長さんの後に続いて、一刀と亞莎の二人は案内されながらも、引き続き、洛陽の街を観察していたのであった
何進の屋敷から少し離れた屋根の上から、一刀と張遼の戦いの結末を見届けていた”影”の正体、ケ艾
・・・チッ 足跡を消す事、部屋中に血をバラ撒くのに時間が懸かる為、速めに仕掛けましたが裏目に出ましたか・・・
しかも敵方の張遼と好を通じてしまうとか・・・どれだけ出鱈目なんでしょう それだけ天に愛されているという証拠
ええい 忌々しい男・・・ 速いうちに始末しておくに越した事はありませんね 今度司馬懿様に会ったら強く進言するとしましょう
「んっ!? そこ!」
とクナイ・棒手裏剣に似たものを怪しいと感じた方向へ投げつける瑠璃
「クッ!? チッ!」
という言葉だけが発せられど姿は見えず・・・
「お前 何者!?」
と見えない敵に問う瑠璃の頬を冷や汗が流れる
敵の姿が見えないという事は厄介なことと・・・感じつつ構える瑠璃に対し
「思念を抑えれなかったか・・・ それにしても私もまだまだ甘い オチビの気配にすら気付かなかったとは・・・
暴かれた褒美に対し答えると、それは今は言えないのですよ オチビさん♪
名乗れる時が訪れたならば・・・1番に((縊|くび))り殺して差し上げますわ〜♪
それまで貴方が生きていられるかしら〜♪ ホッホ それでは御機嫌よう」
という響きを残して、気配が消え去っていた謎の敵・・・
「む〜 ムカつく あの年増・・・
一刀さまに報告しておこ〜っとぉ〜♪ 撫で撫でしてもらえそうな予感〜♪ ん〜♪」
と声だけで”年増”と断ずる瑠璃も瑠璃であるが・・・瑠璃の頭の中はそれ処ではなく一刀からの褒美の事で一杯であった・・・
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合流した瑠璃から一連の報告を受け取った一刀は、すぐに霞にもその情報を提供する
「瑠璃 お手柄だな! ふむ・・・ 姿を消す敵か どういうカラクリか判明しないが・・・
実行犯なのか? それとも黒幕本人なのかは今のところ判らないのが歯がゆい処ではあるが・・・
こちらを陥れようと画策していた者がいたことが判っただけでも僥倖と言える」
一刀の服の袖をくぃっ、くぃっ、っと引っ張り、少し俯き姿勢になる
これは瑠璃が一刀に褒美をねだる時のサインである
「そうか 瑠璃 了解した・・・ よくやったぞ瑠璃 でかした」
というと一刀は遠慮なく瑠璃の頭に手を置きナデナデ攻撃を開始する
「むふぅ〜♪」
と一言、堪能する溜息を発する・・・瑠璃のご褒美タイムです しばらくお待ちください〜♪
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・・・羨ましいです いいな〜瑠璃とジト目で見つめる亞莎を置き去りにして・・・
存分にご褒美の”一刀の頭撫で撫で”を心ゆくまで堪能する瑠璃でありました
それから霞と再度合流し、瑠璃から得た情報を再度纏め上げた霞と一緒に、宮中に1番近い洛陽の奥まった屋敷へ通されることとなった
その一室へ霞と共に一緒に入室する一刀・亞莎・瑠璃の三人
部屋には窓が一切なく、一種異様な雰囲気を醸し出しているともいえる部屋の奥に座る人物が
「霞が紹介したと思うけれど・・・私が((董卓|・ ・))よ」
と自己紹介する眼鏡をかけた少女が部屋の奥に座っていた
「・・・詠? まぁ ええわ 聞いての通りや」
一瞬、怪訝な表情を浮かべるものの・・・すぐに打ち消し
霞自身・一刀・瑠璃の手短に纏め上げた情報を”董卓”と名乗った少女へ報告を続ける霞
一刀は霞のその報告を聞きながら、一瞬の”表情の曇り”を見逃さなかった 紹介されてからこの董卓と名乗る少女に抱いた違和感に・・・
今もその”董卓”と名乗る少女の表情を観察するものの・・・ 頭が切れそうでどうみても優秀な軍師と思えた
霞がいう、主が俺に会いたがっているという割には・・・そう感じられなかった事といい・・・
少女が董卓と名乗った時に浮かべた霞の怪訝な表情・・・
どの角度より考察しても、彼女は明命の報告に度々名が挙がっていた”賈駆”という優秀な軍師という核心に至った
暴くのは簡単であるが・・・何故、一刀に偽る必要があったのか? そこに一つの疑問を感じた一刀であった
こちらの部屋を覗く視線の気配もするし・・・ 悪意が全く感じられなかった為、放置していたが・・・
瑠璃も亞莎も感じていたのだろう 俺に目で訴えてきてるしな 今も・・・
・・・いくら考えても結論は出そうにないな 霞には悪いが・・・出たとこ勝負かな これは・・・
と心の中で結論づけた一刀であった そうこうする内に・・・
「霞 迅速に詳細な報告ありがとう さすが霞ね これだけ初期に詳細を掴めたのは貴方のおかげよ」
「まぁ〜 うちだけではこれだけ詳細な報告にはできんかった」
というように、ふむ 話の区切りも良し! ・・・いっちょ仕掛けてみますか・・・
「そうね 天の御遣いを始め、後ろに控える二人の協力にも感謝しているわ」
とこちらへ投げ掛けてくる笑顔を曇らせてしまうには、少々惜しい気もした一刀であったが・・・
「お褒めのお言葉を戴き、大変嬉しく存じます((賈駆|・ ・))殿」
一刀が笑顔で放った返答に、((董卓|・ ・))と名乗った少女の顔は凍りつき、反対に霞はくっくっくと忍び笑いを漏らしている
この反応を見た限りでも、一刀の推測は的を得ていたといえよう
「うぐっ あっ貴方は何を言ってるの? 違う名前を言って無礼とは思わないの? 判ってる? 天の御遣い?」
と言い放つ辛辣な言葉の端々には、今まで被っていた冷静さは影を潜め、焦りが滲み出ていた
視線を感じていた先、隠し扉と思われる場所からいつの間に出てきたのか
一人の可憐で派手さは全く感じられない少女が、静かに優しそうな眼差しを湛え、一刀を見つめ佇んでいた
「ゆっ月!?」
と今まで”董卓”と名乗っていた女の子は、静かに佇む少女へ向けて驚きの声を発する
「詠ちゃん もういいの・・・ 御使い様方を試すような真似を致しまして、大変なご無礼を致しました どうかお許しくださいませ
全ては私を護る為にしてくれた事でして、詠ちゃんを責めないであげてくださいませ お願い致します」
ともの静かでとても上品でいて稟とした声が、一刀の耳朶を包み込むと同時に、一刀達へ頭を下げる少女
一刀は目の前の人物が、自身が思い描いていた董卓像とは、詠よりさらにかけ離れて居た為に
詠の時よりも衝撃が大きく、可憐でしかも今にも溶けて消えてしまいそうな董卓を、呆然と見つめ続ける一刀であった・・・
■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン)
春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し
『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた
優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた
容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である
祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか
○張紘 子綱 真名は紅(コウ)
呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる
張昭と共に『江東の二張』と称される賢人
※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。
呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です
容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである
髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが
その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである
服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている
○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)
普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う
発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する
このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される
※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです
容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている
背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている
○張昭 子布 真名は王林(オウリン)
呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる
張紘と共に『江東の二張』と称される賢人
妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか
容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである
眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から
姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている
○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)
緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名
祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする
部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている
真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・
容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている
均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである
○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ)
荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると
知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる
以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま
呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている
容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女
(背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます
○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)
『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族
槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす
容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ
胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている
○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)
弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人
『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが、一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で
徐々に頭角を現し、後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる
容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである
二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える
○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)
朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される
その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される
天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為、未熟であった一刀の補佐に転属させられる
初期には転属させられた事に不満であったが
一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え、一刀に絶大な信頼を寄せるようになる
後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している
容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである
服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・
と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)
○太史慈 子義 真名を桜
能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者 桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し
騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)
本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という
両者の良い処をとった万能型である
武器:弓 不惜身命
特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く
隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった
容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子
眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める
一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる
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【あとがき】
常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます
先ず最初に、お気に入り登録者数 600名突破しましたーー! 超ウレシイデス。・゚・(*ノД`*)・゚・。
先週から新たに14名追加 総計609名の皆様に、お気に入り登録戴きましたこと、誠に感謝致します<(_ _)>
先週もカキコ致しましたが、ご意見・ご感想をカキコしてくださる皆様
ツイートして応援してくださる皆様、支援ボタンを押してくださる皆様
そしてこの作品を面白い・楽しみにと毎週愛読してくださる皆々様
本当に感謝の気持ちで一杯でございます いつもありがとうございます<(_ _)>
この度は題が違いますが、霞編と言える物語の回で、文章が長くなりましたが・・・いかがでしたでしょうか?
1話が短めでしたので、合わせると良い感じなのかなと思えます
主に一刀の回想話となっておりまして、前話で出ましたケ艾さんが、司馬懿と別れて早速実行した事件に巻き込まれた格好です
暗雲立ち込める洛陽、十常侍の思惑・司馬懿の策謀に対して、孫呉の今後取るべき選択とは!?
激動の渦に巻き込まれた月達の運命や如何に!?・・・という処かと思います
前話での皆様の司馬懿関係のツッコミが見事であり・・・激しすぎて雪月タジタジです KOモノでした!(ゴフッ!
コレちゃんと告白(返答)したら・・・物語書ンダ!と変なフラグを立てつつ、膝を抱え部屋の隅でビクビクしておりました(苦笑
ボスケテーーーー 逃げちゃダメダ 逃げちゃダメダ・・・ ハゥ! パタン キュ〜〜〜(@д@) 雪月ノ ライフハ モウ 1 ヨ!
ハイ・・・嬉しい悲鳴でゴザイマス ハイ・・・モウ スコシ ”ソフト” ニ 返球 オネガイシマス(ボソ
という弱音はこれまでと致しまして、戦に移るまでにはもう暫く時間がかかると思います
もうしばらくの間、お付き合いくださいませ〜
それでは皆様、次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ〜♪
説明 | ||
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております 主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております ※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと それでは心の赴くままに・・・ごゆっくり堪能くださいませ |
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コメント | ||
>毎回カキコしてくださっている皆様 貴重なご感想 本当に感謝いたします<(_ _)> 以後も皆様のご意見・ご感想 なんでも結構ですので、お気軽にカキコしてくださいませ よろしくお願いいたします<(_ _)>(雪月) >コレクション 支援するボタンを押してくださっている皆様 ツイートしてくださる皆様 誠にありがとうございます 改めて御礼の言葉を述べさせていただきます<(_ _)>(雪月) >西湘カモメ様 各勢力の動きが活発化してきていますから 戦乱の世では特に、悪い事が多く突然に襲い掛かってくるという例を描き出せたのかな?と 虎牢関偵察の回顧様子では悩んでいるようにも・・・全ては雪蓮、冥琳、一刀の胸の内に秘められているという感じでしょうか(雪月) >バズズ様 霞の良い処を出せていたなら良かったです 吉本芸人さんの東京進出のお陰なんでしょうけど、もしかしたらお知りでないかも?と思い、念の為注釈を入れさせて戴きました 役にたつと良いのですが(*´∇`*)(雪月) >観珪様 瑠璃「むふぅ〜♪」 大喜びのご様子です この場合は、霞→何進殺害容疑者探しに必死、一刀→重要人物(何進)との接見を控えていて必死という感じを演出したかったのですが・・・ 霞さん酔ってますから余計にカラみが速かったというオチだったり・・・します(雪月) >Mr.ハリマエ様 ・・・かもしれませんね 連合が組まれるのを前提とした動きが多いですよね 董卓側につくのか袁紹側につくのかみたいな? 流れはまだ明かせませんがご期待に添えますよう鋭意制作中でありがとうございます(雪月) >Mr.ハリマエ様 観珪様 バズズ様 西湘カモメ様 いつも貴重なご感想・ご意見・ご指摘 ありがとうございます<(_ _)>(雪月) 賑やかな都の日常の影に政争があり偶に血の雨が降ることもあるのがお約束とは云え、タイミングが良いのか悪いのか悩みますな。連合結成前に董卓軍首脳と邂逅した一刀。さて、どう動くのか?(西湘カモメ) 霞タン登場!相変わらず竹を割ったような性格が良いですねぇ 「ぼんぼん」や「いらち」の注釈に、おや?と思ったんですが関西弁でしたね。生まれも育ちも大阪の自分には、なんだか新鮮でした。(バズズ) 怪しく動く黒い影の一端を瑠璃ちゃんが捉えましたねー瑠璃ちゃんいいこいいこ それにしても霞さん、相変わらずけんかっ早いですなww 直球でいいとは思いますけどね!(神余 雛) 今までにない?流れだな。なぜって?こういう展開ってあまり見ないからたいてい組まれた後になってるから、とおもうから・・・・しかし今後の連合はどう流れていくか・・・おもしろい!!(黄昏☆ハリマエ) |
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