超次元ゲイムネプテューヌ〜青年の伝説〜
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「死にたい・・・」

今この気持ちを表すならこれしかない

ゼロこと俺は今猛烈に公開をしている

なぜかって?

それはだな・・・

 

 

 

 

 

「零哉様の泣き顔・・・可愛かったです」

そう俺はさっきこいつ・・・ティラに泣きついてしまったのだ

もう一度言おう

「死にたい・・・」

「もう、零哉様!死んでも私は零哉様が泣きついてきた事一生忘れませんよ?」

 

 

 

 

 

訂正しよう。

「殺したい・・・」

「い、いやですね〜・・・『死にたい』の次は『殺したい』ですか〜。零哉様の感情はコロコロ変わりますね〜・・・」

と額に出ていた汗を拭うティラ

本気でビビっているようだ

 

 

 

 

 

「・・・でいま現状どうなっているんだ?」

そう聞くとティラは真顔になり

「今はネプテューヌも落ち着いています。しかし・・・犯人は」

「そう・・・だな。それが分からなくちゃ・・・な」

そう、いまだに犯人の尻尾をつかめてない

リーンボックスの協会の誰かが犯行を行ったのは分かっている

だけど俺たちはその現場に居なかったからわからない

少なくとも俺がその現場にいれば・・・

 

 

 

 

「悔やんでも仕方がないことです。過ぎたことは過ぎたのです。今はきちんと前を向いて歩まなくては・・・」

「そう・・・だな」

ティラのその言葉に俺は少しだけ救われたような感じがする

ただその言葉はティラ自身に語りかけているみたいだった

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そんなこんなで俺たちはネプテューヌが眠る家にいる。

「コンパ、ネプテューヌの様子はどうだ?」

「今はなんとか落ち着いているです」

「そうか・・・その様子だとあと何日かで起きるか」

「ゼロ、今いいかしら?」

「ん?なんだ?」

アイエフから呼び止められ振り向く

その顔は何かを思いつめた顔だった

 

 

 

「それでなんだ、アイエフ?」

「あのね・・・ネプ子の食べ物に毒を入れたのは、あの宣教師だと思うの」

「・・・根拠は?」

そう言うとアイエフはポケットから小さな瓶を取り出した

「あの宣教師はなぜかネプ子を敵視していたわ・・・。それで自分の地域の女神様を信仰せずにこの土地の女神・・・グリーンハート様を信仰している私に目をつけたんだと思う」

「なるほど、つまりはこうか?」

あの宣教師はどういうわけかアイエフが自分の地域の女神を信仰せずにこの土地の女神、グリーンハートを信仰しているのは分かっていた

それをいいことにあの宣教師はアイエフに付け込んだということか・・・

「どうせあの宣教師のことだから『グリーンハート様に会わせてやるから、これを使ってネプテューヌを殺せ』とか言ったんだろうな」

「まさしくそんな感じよ」

「それでお前はその毒瓶をもらってどうした?」

「・・・私はそんなことで友達を売るゲスじゃないわ」

「お前はグリーンハート様に会ったのか?」

「えぇ・・・」

「グリーンハート様が指示を出してやらした・・・と思わないか?」

「それはないわ!」

「分かっているよ・・・あの女神様はそんなことをする人じゃないって」

 

 

 

 

そうあの女神はそんなことをするような奴じゃない

それは確信した

だとしたらやはしアイエフの言うとおり宣教師か?

「アイエフ・・・その毒瓶、俺にくれないか?」

「いいけど・・・何をする気なの?」

「ちょっと真実を聞きにな」

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翌日、俺は朝一番に協会に行く

重い扉を開け、中にある席に座る

「おや、これはこれは、ゼロさん。朝早くにどうしたんですか?」

「おはようございます。少しお話しても大丈夫でしょうか?」

「これから少し朝の儀式がありますのでそのあとでしたら大丈夫ですよ」

『朝の儀式』?

なんだ、それは?

まぁ聞いたらまた何時間も説明するから聞かないけど

「分かりました。私もそれにはでれますか?」

「はい、基本的に市民のためのものですから」

なるほどね・・・

 

 

 

 

 

なんということだ・・・

「『儀式』ってただのお祈りじゃないかよ・・・」

そうただ女神の武器に『お祈り』するだけ

「『儀式』って聞いて身構えてた俺がバカだった・・・」

「お待たせしました。私に話とは?」

「いや・・・ここではなんですから外でしましょう」

 

 

 

 

 

 

「それで私にお話とは?」

「あなたはネプテューヌという子を知っていますか?」

俺がネプテューヌという名前を発した途端、宣教師は顔を歪めた

「・・・えぇ、知っていますよ。あいつは私たちの土地に入り込んでグリーンハート様の信仰を奪うやつらですよ」

「その彼女が一昨日毒で倒れ込んだ。知らないか?」

「ほう、それは私たちにとって朗報ですね。その毒を入れた人に感謝ですね」

「その毒を入れる予定だったやつが言ったよ。あんたがやったと」

一瞬だが宣教師の顔が歪んだ

「私が?どこにそんな証拠が?」

「一昨日ここでパーティーが行われたよな?その時じゃないのか?あんたがアイエフにこの毒瓶を渡したのは?」

そう言って俺は懐に入れておいた毒瓶を見せる

「アイエフをグリーンハート様に会わせてネプテューヌを殺させようとした。しかし彼女は殺さなかった。そのためあんたが自分で手を下すはめになった。違うか?」

そこまで言った瞬間宣教師は笑い始めた

「フ・・・ハハハハハ!!こいつは滑稽だ!グリーンハート様に会わせてなお私を裏切るか、あの小娘は!!あぁそうだよ、私がやったさ!それを知って今更どうする?君に何ができるのかな?私を殺す?それができるかな、君には?君は確かに強い。だが君は脆い、脆すぎるんだよ!君の心を壊すことなんて私には簡単なのだよ、『感情を殺した青年』、愚かな青年、竜堂零哉!!」

「貴様・・・その名をどこで知った?」

「さぁな・・・貴様に教える義務などないよ。それでどうする?私を殺すか?私を殺すということはこの土地に住む住民、グリーンハート様を敵に回すことだぞ?」

とりあえず落ち着け・・・

「・・・俺が下すんじゃない。下すのはグリーンハート様だ」

「なにを言っているんだ?グリーンハート様なんかここにはいない―――」

俺は言い終わる前に『来い』というジェスチャーをすると物陰からグリーンハートがでてきた

 

 

 

 

 

「な、貴様!なぜここに―――」

「その話は本当ですか?」

「これは・・・」

        ・

「・・・詳しくは下で聞きます。来なさい」

「そんな、私は!」

「問答無用です。来なさい!」

「く・・・この仕打ち忘れんからな、竜堂零哉!」

そう宣教師は言い残しグリーンハートに連れて行かれた

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「さて・・・これにて一件落着だな」

さっきの出来事をアイエフ達に報告する

「そうだったんだ・・・あの宣教師が」

「まぁそうゆうことだ。でもネプテューヌはなんとか目を覚ましたしよかったじゃないか」

「うん!」

白雪は嬉しそうにネプテューヌに抱きつく

「ねぷ!?ど、どうしたの、今日はやけに甘えてくるね?」

「いや・・・なんでもだよ」

さて・・・

「ジャッド・・・話がある。少しいいか?」

 

 

 

 

 

 

「俺に話とは何だ、ゼロ?」

俺たちはとあるダンジョン内にいる

「正直に答えろ。お前はあの宣教師とグルだろ?」

俺がそう聞くとジャッドは顔をしかめた

「なぜ俺がやつと組まなきゃならない?そこになんのメリットがある?」

「お前は十年前、協会の粛清にあい、ルウィーに逃げ延びた。そうだろ?」

「・・・そうだが、それがなんだ?」

「お前の家族は・・・貴族に殺されたんだろ?」

「・・・」

黙ってはいるが内心は驚いてる

そう『目』が語っている

「お前は今の宣教師が『国政院の反乱を抑えた』として今の地位を手に入れたことに許せなかった。そして今の宣教師に近づき友好的になろうとして昔の事実を暴こうとした。だからお前は俺たちの地域の宣教師に頼った」

「なぜお前がそんなことを知っている!?」

「なに、ついこの間見てしまってね。お前とコンベルサシオンと話をしていた所をな。しかし・・・お前とあの人が知り合い同士だったとは・・・驚きだったよ」

「あの人とは昔の中でな・・・それでお前はそれに気づいて何をやる?」

「一言で言おう。復讐なんざやめておけ」

「・・・お前になんと言われようが俺はやめるつもりはない。このまま計画は続行させてもらう」

「お前が目的していた宣教師の地位は実質俺が消した。それでもう十分だろ」

「あぁそうだな。だが俺の復讐は終わってはいない!」

「どういうことだ?」

「俺の真の目的は・・・貴族の抹殺だ!!」

 

 

 

 

 

貴族の抹殺?

なぜそこまでしなければならない?

「『なぜ?』という顔をしているな。いいだろう、教えてやるよ。俺の家族は実質上あの宣教師に殺された。だがな実際には貴族が手を下していた!俺の家族はやつらに殺された!!」

「だからお前は殺すのか?」

「あぁそうさ!この計画はなんとしても実行しなければならない!俺の家族のためにも、俺のためにも!!」

「そうか・・・なら俺は全力で止めるよ」

そう言って俺はジャッドを文字通り思いっきり殴り飛ばした

「ガッ!!」

「いいか、ジャッド・・・よく聞け。俺も昔お前と似たような感情・・・いや、今もお前と同じ感情を持っている」

「なら貴様も俺と同族だ!」

ジャッドは殴られたほうを押さえながら喚いた

「あぁ次に出会ったら俺は殺そうと思っている。だがな俺はお前みたく汚く人の力を借りて復讐を果たそうとは思っていない。復讐を果たしたいなら自分の力で果たせ」

「貴様みたいに力があったら俺もそうすつもりだったよ!!だが俺は力なんかない!だから人の力を借りたんだ!それの何が悪い!!」

「俺が言いたいのはテメェのその復讐のために他人の手を血で汚すなって言いたいんだよ!!」

そして俺はもう一度ジャッドを殴った

「力がないから他人の手を借りるだぁ?そんなことをしてたらテメェも結局はあの宣教師と同じことをやっているよなもんだぞ!!なぜそれが分からない!?」

「違う!俺はあんなやつとは違う!!」

「一緒だよ!テメェもやつと同族なんだよ、結局!!」

そう言いながらジャッドを殴り続ける

「違う・・・俺は・・・・」

そう言ってジャッドは気絶した

「いいか、ジャッド。お前のやろうとしていることは俺は否定はしない。けどなその復讐は自分で果たすものだ。他人の手を血で染めるのは復讐じゃない」

そう言いながら俺は前を見据える

「さて・・・あんたもあんただ」

「ほう・・・さすがはゼロ。私の姿を見据えていたか」

そこには魔女がいた

 

 

 

 

 

「あんたは何のためにこいつに手を貸す?」

「ただ面白そだったからだ」

「そうやって人を誑かしたのか?」

「誑かす?人聞きの悪いことを・・・それで貴様はどうする?私と戦うかね?」

「・・・俺があんたと戦ってなんの意味がある?」

「ほう、なら貴様は私を見逃すのか?」

「あなたと戦うのは俺じゃない。あいつだろ?」

「・・・」

「第一あんたと俺が戦ってあんたに勝ち目があると思っているのか?」

「ふん・・・もういい。だが次には貴様の仲間はもうこの世にはいないだろうな」

「そうなったら俺が貴様を殺す」

「ふん・・・やれるものならな」

そう言って魔女はそこから消えた

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「さて・・・これで俺もここには用がなくなったし帰る」

「帰っちゃうの?」

ネプテューヌが涙を溜めて聞いてくる

「あぁ帰る。なんと言われようが帰る」

早く帰らなくちゃあいつが怖いし・・・

「そう・・・なら次に会いましょう」

「あぁ、そうだな」

「次会ったら・・・きちんと答え・・・出しといてね!」

アイエフが頬を赤らませながら言う

・・・なんのこと?

とりあえず分からんが分かったと答えておく

「とりあえず・・・またな」

そういってネプテューヌ達に手を振り、故郷に帰る

 

 

 

 

 

 

 

 

「お待ちください、ゼロ」

誰かに呼び止められたような気がして振り向くとそこにはグリーンハート様がいた

「どうしたんですか、グリーンハート様?」

「ベール・・・」

「へ?」

「私の名前はベールと言いますの。これからはそうゆうふうに呼んで欲しいのです」

・・・いきなり名前で呼べとは

「いや・・・しかし」

「いいですから!あと敬語も禁止にしますわ!!」

うわーお、この人は何を言っているんだろう?

「分かったよ・・・ベール。これでいいんだろ?」

そう言った瞬間ベールは自分で自分を抱きしめながら地面に蹲る

え?何?俺なんかした?

「やっぱり・・・あなたは帰ってしまうんですか?」

「え?ま、まぁ帰りゃなきゃいけないし・・・」

「そうですか・・・ならこれを」

そういってベールは花を渡してきた

「これは・・・オオギクか?」

「そうですわ、知っていましたの?」

「まぁ・・・それなりには」

「そうですか!それなら私はいつまでも待っていますわ!それでは!!」

そういってベールはさっさとどこかに行ってしまった

「一体何がしたかったんだ、あいつ?」

ちなみに彼は知らない

このオオギクの花言葉・・・『あなたを永遠に愛してます』と

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてこれから起こる出来事を・・・

説明
第三十一話です
久しぶりにしてリーンボックス編は終了です
早く終わったので嬉しい
さて次回はルウィー編です
お楽しみに!!
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コメント
ヒノさん>ゼロ「結局復讐なんざ行ってもそのあとはしらけるもんさ。俺は一体ん何をやっているんだろう?みたいな感じにさ・・・」(クロ)
更新、お疲れ様です。ユウザ(R)「復讐とは、皮肉にもその相手と同じ存在になりうるものである。今は感情任せだろうが、終わった後に待っているのは……」デバッカ(R)「ジャッド……」(ヒノ)
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