魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者 |
雪子SIDE
私は家に帰っている。
今日も夕也先輩と話せた・・・
でも・・・
最近、思うことがある。
雪子「(私には夕也先輩と接する資格があるんだろうか?)」
私の過去は誰も知らない。
知らないからこそ皆私と何不自由なく会話が出来る。
でも、私はそれを隠している。
元々の私は他人に興味を持たない人間・・・
夕也先輩は黙って聞いてくれて軽蔑しないでくれたけど他の人は違う。
私は結局皆を騙している。
私は・・・
そんな事を考えていたから気づかなかった。
雪子「えっ?きゃっ!?」
私の周りにはいつの間にか黒服に身を包んだ男達がいた。
雪子「ふむっ!?ふむぅぅぅぅ!!??」
私の口にハンカチが押し当てられる。押し当てあられると同時に眠気が襲ってくる。
夕也・・・先輩・・・
私は、誘拐された。
SIDE OUT
夕也「ふんふ〜〜ん♪」
いや〜〜今日は運がいいな〜〜〜。
夕也「まさか、特売日に鉢合わせとはな〜〜。」
おかげで両手とも塞がってしまった。
夕也「さあて、帰る・・・ん?」
目の前を通りかかる車が目に入った。
黒塗りの何処にでもありそうな車。
でも、何かがおかしい。
俺はそう、何となくそう思って目を凝らすと
夕也「っ!?」
驚愕した。雪子が後部座席で眠っているのだ。
まさか、これって・・・
誘拐・・・?
やばいぞ、俺は助けに行きたい。でも、デバイスは家に置いている。
伽夜達に持ってきてもらうのもいいけど時間が掛かりすぎる。
とにかく、伽夜達に連絡を取らないとっ!
俺は荷物を置いて携帯電話を取り出し家に電話をかける。
夕也「伽夜っ!」
伽夜『どうしたんですか?夕也?そんなに取り乱して?』
夕也「どうしたもこうしたもあるかっ!話した事あるだろっ!?広原雪子っ!」
伽夜『はあ・・・確か夕也の後輩だと・・・』
夕也「その広原が誘拐された!」
伽夜『っ!?本当ですか!?』
普段から冷静な伽夜が取り乱している。
誘拐という事実にそれ程驚いているんだろう。
夕也「ああっ!!本当だっ!!とりあえず月村家と高町家にこの事を報告してくれ!」
伽夜『ちょっと待ってください!まさか一人で向かう気ですか!?』
夕也「急がないと見失ってしまう!!」
今、こうして会話している間も俺は見失わないように走っているのだ。
夕也「とりあえず、もう切るぞ!!連絡頼むな!!」
伽夜『ちょっと待ってください!ゆう』プツッ
俺は電話を切って追うことに専念する。
無事でいてくれよ、雪子・・・!
雪子SIDE
雪子「う・・・」
ここは・・・
「目が覚めたかな?広原家の末っ子?」
っ!?目の前の人の言葉に私は驚愕した。
この人・・・私が広原の人間だと知っていて誘拐した・・・?
何で・・・?
「まあ、何で自分が誘拐されたって思ってるんだろうな?」
「簡単なことさ、俺達はお前ん所の当主に職を追われた奴らだからな。」
雪子「何で・・・こんなことを・・・?」
「それこそ簡単なことさ。お前を人質に金を要求するんだよ。」
目の前の人達の狙いが今、わかった。多分、広原の遺産を狙っているんだろう。
雪子「こんなことしても・・・何も変わらないと思います!!」
「黙りやがれっ!」
怒鳴られて思わずたじろいでしまう。
「世の中な、あの当主みたいな才能溢れる連中ばっかじゃねぇ。俺達みたいな凡人が生き残るにはこうするしかねぇんだよ!!」
雪子「・・・・・・・・・・」
私は押し黙ってしまう。目の前の人の言うこともわかるから・・・
私も広原の血を持ってなかったら・・・こんな生活は出来ていないと思うから・・・
それに・・・夕也先輩にも会えなかったから・・・
雪子「お願い・・・助けて・・・(ボソッ)」
「ああ?何言ってんだ?てめぇ?ここには誰もこねぇよ。」
お願いします、助けてください!!
雪子「夕也先輩ぃぃぃぃぃ!!」
「はいよっ!?」
え・・・?
ドコンッ!!
聞き覚えのある声が響くと同時にドアが蹴破られた。
「ったく、いい大人が変なことをしてんじゃねぇよ?」
そこにいたのは私を理解してくれた人、そして好きな人・・・
夕也「大丈夫か?雪子?」
夕也先輩の姿があった。
SIDE OUT
夕也「おぉ〜〜い、大丈夫か?雪子?」
俺は大きな声を上げて雪子に大丈夫か声を掛ける。
雪子「っは!?大丈夫です!夕也先輩!!」
ほっ・・・大丈夫らしいな・・・
「てめぇ!何モンだ!!」
どうやらチンピラ共しかいないようだな・・・
いや・・・違う・・・一人・・・何だか雰囲気が違う奴がいる・・・
夕也「雪子、後ちょっとの辛抱だ、耐えれるな?」
雪子「っ、はいっ!!」
さあて、救出といきますか・・・!
「てめぇみてぇなガキに何が出来る!」
チンピラの一人がナイフを持って俺に迫ってくる。
夕也「よっと」
「うわっ!?」
俺は右に避けて右手に持っていたナイフを叩き落す。
夕也「こいつはおまけだ!!((掌底破|しょうていは))!!」
「ぐはっ!?」
この掌底破は相手の体内に衝撃を与える技である。
俺がフェイト達と戦ったときに使っていた((衝撃|インパクト))もこれを応用して作ったものである。
「てめぇ!よくも!!」
夕也「チンピラ同士でも絆ってわくんだな・・・」
俺は奴が持っていたナイフを器用に避けながら呟く。
「ぐはっ!?」
「がはっ!?」
夕也「なんだ、こんなもんか・・・」
戦っていてわかったがナイフの使い方がなっちゃいない。
それに・・・余力も残しとかないとな・・・
???「・・・・・・・・・・・・・・」
さっきから俺に向かってこない男・・・そいつが出している雰囲気・・・
まるで・・・死地を潜り抜けてきたそれだ・・・
???「・・・お前・・・中々に強いな・・・」
夕也「あんたは・・・戦わないのか・・・?」
俺はさっきから思っていた疑問をぶつけた。
そう、さっきから目の前の男は戦闘に参加していないのだ、まるで、やられていく奴らはどうでもいいと言っているように・・・
???「俺は、今まで戦いに飢えていてね・・・((この世界|・・・・))に来てからね・・・」
?この世界・・・?・・・・・・それじゃまるで・・・
夕也「違う世界から来たって言ってるように聞こえるけど・・・?」
???「そのままさ、俺は違う世界から来た、((違う次元世界|・・・・・・))からね。」
っ!?違う次元世界って!?まさかっ!?
???「俺の名前はフェルク・コーネリア。((元管理局員|・・・・・))だ。」
っ!?嘘・・だろ・・・つまり・・・こいつは・・・
魔力を・・・使える・・・!?
フェルク「さあ、楽しもうじゃないか!!殺し合いだ!!」
夕也「くそっ!」
何で気づかなかった!?
フェルク「そらそら、逃げてばかりじゃ勝てねぇぞ!!」
フェルクの放った魔力弾が俺の肩を掠る。
夕也「ぐっ!!??てめぇ・・・殺傷設定にしているな!」
フェルク「そうに決まっているだろう!これは殺し合いだ!!」
フェルクが俺に向かって自分のデバイスを振り上げる。
やばいっ!!
夕也「ぐわああああぁぁぁぁ!!??」
雪子「夕也先輩っ!!」
俺は雪子が縛られている場所まで吹っ飛ばされる。
夕也「ぐ・・・くそ・・・だりゃああぁぁぁ!!」
俺は・・・負けねぇ!!
雪子SIDE
夕也先輩・・・何で・・・?
相手は訳もわからない力を使っている。さっきの管理局というのも私にはわからない。
でも・・・私には・・・どうする事も出来ない・・・!
やっぱり・・・私は・・・!
夕也「俺は・・・雪子を助け出す!!」
っ・・・夕也先輩・・・
夕也先輩は私の為に頑張っているのに私は・・・
雪子「頑張って・・・」
雪子「頑張ってっ!!夕也先輩ぃぃぃぃ!!」
私は目一杯叫んだ。夕也先輩の勝利を信じて。
その時
光が私を包んだ。
一体・・・?
SIDE OUT
あとがき
まさか早速決めたことを早くも書くことになろうとは・・・
まあ、結構前から決めていたことなんですけど。
ていうか、ここまでやれば誰が魔導師になるかわかりますよね?
では、次回、その魔導師になった女の子が無双します。
次回もお楽しみに!
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誘拐事件 | ||
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コメント | ||
何かしらのレアスキル所持者であることを希望(ohatiyo) ちょっと急ぎすぎな内容な気がします。 フェルクとの戦闘シーンが内容が薄かったです(bolt) |
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