一刀の晋王転生録 第四章二十話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第二十話

   「想いの暴走A」

 

 

 劉備に漢の使者が訪れた少し後に、別の使者が孫権の元に現れた。

 

 内容もほぼ同じ、漢のため、司馬家を討てという勅命の書を渡すというものだ。

 

「冥琳、私はどうすれば良い?」

 

「受けるべきでしょう」

 

「待ってください!」

 

 周愈の意見に呂蒙が反論する。

 

「漢室は権力を高めるために今回の話を持ちかけたと思われます」

 

 彼女の言葉に甘寧が反応する。

 

「そんなことは此処にいるものが分かっている、それの何が問題なのだ?」

 

「要請どうり司馬家の討伐が成功したとします。その時の厚遇で差別を受ける可能性があります」

 

 それに首を傾げる周泰。

 

「あの、一体何が言いたいのか分からないのだけど」

 

 しかし陸遜は呂蒙の言葉の意味を理解していた。

 

「確かにそうかもしれませんねー」

 

 孫権は呂蒙だけではなく陸遜も同じことを懸念している様子を見て、聞く必要があると判断する。

 

「亞莎、どういう事か説明してくれ」

 

「はい、先ほども言った様に今回の要請は漢室の権力を高めるためのものです。恐らく劉備と曹操にもこの話は来ているでしょう。そ

 

して最終的に我等と劉備、曹操で司馬家を討ったとします。その後の報酬の時、権力を高めたい漢にとって誰を一番に報酬を与えると

 

都合がいいかと考えると、漢室の血が流れているとされる劉備という事になる可能性が」

 

「なるほど……そうかもしれんな……冥琳、お前はどう思う?」

 

「私もその可能性は考えました。しかしそれでもこの話は受けるべきでしょう?」

 

「何故だ?」

 

「雪蓮が死んで、国が安定していないと言う理由が一番です」

 

 実は孫策が死んで以来、彼女等に反発する者が出てしまっていた。その鎮圧はまだ終わっていないのだ。その際にこれ幸いと言わん

 

ばかりに反逆者の討伐という大儀で劉備と曹操に攻められる訳には行かない。

 

「よって、亞莎のいう事が尤もだとしても国を守るためにはその危険を冒してでも受けるべきであると思います」

 

「そうか……」

 

「ですが劉備が圧倒的な厚遇を受けた時、どうなるか分かりません」

 

「そこはな亞莎、その時が来たら曹操と組めば良いのだ。そうなったら曹操とていい気分では無いだろう」

 

「あ、成程……」

 

 周愈、呂蒙の話を聞いた孫権は思考に没頭する。

 

(これを機に劉備が天下に一気に近づく危険性がある。しかしお姉様から託された国を此処で潰される危険を冒す訳には行かない)

 

 孫権は立ち上がり宣言する。

 

「この話……受けることにする」

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「あ、姉上……一体……何を……?」

 

「ふふふ……分からない?」

 

 媚薬を飲まさせたと言うのは分かるが、それ以上が理解できない。

 

(まさか……俺を?……いくらなんでもそれは……俺達は姉弟だぞ)

 

 一刀はある可能性を考えるが即座に否定する。

 

「一刀、知らなかった?……私……あなたを愛してるの……女として」

 

(な!?)

 

 だが瑠理の言葉でそれは改められる。

 

「でも、いろいろしても気付いてくれなかった……だから…………あの女が居ない時に……二人きりになるこの時を待っていた……こ

 

うした」

 

(う、嘘だろ……)

 

 今までの瑠理は姉弟としての振る舞いとしては少々過激だった。しかし一刀は恋愛事は美華を基準に考えていたため、いっさい気付

 

けなかった。

 

「く……」

 

 一刀の身体はかなり熱くなっていまいとうとう動くこともままならなくなった。

 

「あぁ、一刀……一刀!」

 

 瑠理は一刀に襲い掛かるように押し倒す。

 

「あ、姉上……やめ……」

 

「駄目……」

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 同時期、美華の部屋に異変が起こる。

 

(こ、これは……そんな!)

 

 一刀という字が書かれている氣彫り人形が破損していた。この人形にはある呪いが込められていた。それは一刀が他の女と肉体関係

 

を持ったときに破損するというものだ。

 

(司馬師の人形に反応有り! あの尼ぁ!)

 

 美華は瑠理の氣彫り人形の反応で、相手が彼女であると断定出来た。

 

(許さない……)

 

 美華の表情に感情が無くなって行く。その瞳に光が失われる。

 

(ユルサナイ……)

 

 そして……。

 

(コロス!……)

 

 直後、怒りを超えた形容しがたい歪んだ表情で涙を流し、その心中に無限とも言える殺意を抱く。

説明
瑠理、ついに力ずくで一刀を……
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コメント
勅令で三国相手(未定だけど)になるその前に、内部分裂だわこれ(´・ω・`)(M.N.F.)
コメントありがとうございます。 ベビーについてはもう少しすると出る予定であります。(k3)
……いや、それよりも信頼していた姉に犯された一刀の方を心配するべきでしょう。転生者としての感性を何処か残している筈の一刀の精神が、これで破綻しないといいんですけど……(h995)
やばいよ、美華が瑠理を殺そうとするなんて、拠点じゃない限りまずすぎるぞ。(BLACK)
わっふるわっふる♪(親善大使ヒトヤ犬)
まさか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・司馬師を殺すのは、美華なのか?(ohatiyo)
え?一刀と瑠理の氣彫り人形があるの!?いったい何人の氣彫り人形があるの?(前原 悠)
赤子怯えますよ、おっかさん・・・・・(そういえば最近ベビーの話題が一切ない・・・・)(黄昏☆ハリマエ)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 転生  

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