一刀の晋王転生録 第四章二十一話
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 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

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  第二十一話

   「想いの暴走B」

 

 

 孫権の所に漢室派の使者が来た同時刻に、曹操にも同様の使者が現れた。内容についてもまったく同じ物だ。

 

 さっそく荀ケはまず曹操の考えを聞く。

 

「華琳様、如何いたしますか?」

 

「……おそらく劉備にも話は来ているはずよ。ならば今は受けるべきでは無いでしょうね」

 

 これに夏候姉妹は首を傾げる。

 

「華琳様、受けないのですか?」

 

「どういう事でしょう?」

 

 二人の質問に、程cと郭嘉答える。

 

「今回の事で問題なのは戦で勝利した時に、誰が一番、漢に優遇を受けるかという事なのですよー」

 

「漢室の一番の目的は権力を安定させたい事です。ならば漢王朝の血を引く劉備に多大な報酬を与える事になるでしょう」

 

 夏候淵はこの時点で理解したようだが、夏候惇は分からずまだ首を傾げる。

 

「……どういう事だ?」

 

 賈?はわかりやすく、簡潔に話す。

 

「つまり、私達がどれだけ活躍しても、華琳がまったく評価されない危険性があるのよ。もっと言えば劉備の勢力を拡大させる手伝い

 

をしただけって事にもなるわ」

 

「何だとー!? そんな理不尽な事があっていいのか!?」

 

「だから華琳は今は受けないと言っているのよ」

 

 夏候惇は此処に来て、ようやく合点が言ったように神妙な表情になる。

 

 その時、楽進は何かに引っかかりを覚え、曹操に質問する。

 

「あの、今はとはどういう事でしょうか?」

 

 于禁、李典は彼女の言葉にはっとする。

 

「そういえばそう言ってたのー」

 

「大将、どういう事でっしゃろ?」

 

「さっき風と凛が言ったように劉備が優遇される事だけど、そうなるのがあくまで劉備が参加しているのが原因よ。ならば劉備が居な

 

い時だったら? その時は受けるつもりよ」

 

 三人は納得し、これ以上何も言わなかった。

 

 だが、張遼は浮かない顔をしていた。

 

「なぁ、華琳? ちゅうことはあれか? うち等は劉備が勝つ事も防ぐ事もしなきゃならんのか?」

 

「ええ、そうなるわね」

 

「つまり、司馬家と組むことになる可能性があるちゅう訳か……けどそないなことしたら漢の印象が悪うなって討伐要請が来なくなる

 

なんて事はないか?」

 

「最初はそうなるわ……でも」

 

 曹操は不適に笑う。

 

「どこにも頼れず、切羽詰った状態ならどうなるかしらね?」

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 董卓の所に向かって翌日。一刀と瑠理は屋敷に戻った。

 

 その時、一刀の様子がおかしいことに皆が気付いた。

 

 どうしたのかと心配になって尋ねても、「大丈夫だ」、「何も無かった」としか言わず、首を傾げる以外に何も出来なかった。影か

 

ら無限の殺意を持って見ている一人を除いては。

 

(俺は……一体どうすれば?)

 

 一刀は今、出口が見つからない迷宮を彷徨っている気分だった。

 

(どんな形であれ、俺は姉上と関係を持ってしまった……もはや後戻りなど出来ない、そもそも姉上にその気が無い)

 

 あの時、彼女は言ったのだ。

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 一刀と瑠理が関係を持った直後の事。

 

「姉上……こんな事、許されるとは思えない」

 

「簡単、許される国を作れば良い」

 

「え?……」

 

 一瞬何を言ったのか分からず唖然とする。

 

「そして国を作るにはどうするのか? それも簡単……何者よりも凌駕する立場になれば良い」

 

「! まさか、姉上! 頂点を……天下を目指すと言ったのは!?」

 

「そう……」

 

 瑠理は狂気を含んだ笑みを浮かべる。

 

「私はそのために頂点を目指す。……そのために力が要る。だから鐘会のように危険な者でも受け入れた……この想い……何としても

 

天下に認めさせる!」

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 一刀は悔いた。瑠理の感情に気付いてやれなかったことに。

 

 少しでも早く気付いていれば、瑠理がこのような凶行に走ることは無かったかもしれない。

 

(くそ! どうすれば!)

 

 そんな様子を影から見守っていた女性、美華はついに動く。

 

(ダイジョウブダヨ一君、モウオワラセルカラ……)

 

 ――美華は瑠理の部屋の前まで来た。

 

 そして乱暴に扉を開く。そこには瑠理が居た。

 

「……」

 

 彼女は全てを悟ったように美華を見据えている。その様子から美華は再度確信する。

 

「やっぱり……私から一君を寝取ったのね!」

 

 美華は包丁を握り締める。

 

「シバシィィィィィィィィィ!」

 

 美華は瑠理に襲い掛かる。そして瑠理は静かに迎え撃つ。

 

 二人の仁義無き女の戦いが始まる。

説明
別々の狂気を持った二人がついに……
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コメント
コメントありがとうございます。修羅場突入ですww(k3)
死に際の解刀の確信とは程遠い、狂気と怨嗟に塗れたこの現実。どうやら息子が問題を解決すると思い込むあまりに、その嫁の危険性を理解し切れていなかったようです。一応、司馬師が同盟を組むと示唆されているので彼女が死ぬことはないのでしょうが、五体満足で居られるかどうか……(h995)
色んな意味でやばすぎる。(BLACK)
修羅場来たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ohatiyo)
なんだろう…司馬家のくだらん理由で巻き込まれた劉備達が哀れすぎる……(bumira)
あの・・・・・血みどろな嫁義姉(嫁にとって)の戦いは穏便に・・・・(黄昏☆ハリマエ)
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真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫  転生 

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