英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 461
[全2ページ]
-1ページ-

〜フェミリンス神殿〜

 

「風の力よ!ウィンディング!!」

グラザとの戦闘を開始したリウイは魔法剣技で先制攻撃を仕掛けた!

「…………」

しかしグラザは片手で簡易結界を展開して防ぎ

「ハアッ!!」

闘気を込めた剣で斬撃を放った!

「!!」

攻撃に気づいたリウイは回避し

「まだだっ!!」

回避したリウイにグラザは闘気を込めた剣を薙ぎ払う事によって山をも容易に貫く広範囲の衝撃波を発生させて放つクラフト―――オメガブラッシュを放った!

「フッ!」

自分に襲い掛かる衝撃波を見たリウイはオーブメントを駆動させた後、跳躍して回避した。そして回避された衝撃波は結界にぶつかると轟音を立て、さらに一瞬だけ強烈な揺れを起こした!

「出でよ!烈輝の陣!レイ=ルーン!!」

「セアッ!!」

さらにグラザは魔術―――レイ=ルーンを空中にいるリウイに放ち、自分に襲い掛かる純粋のエネルギーをリウイは闘気や魔力を込めた剣で真っ二つにして霧散させ

「ラストディザスター!!」

地面に着地すると同時に高火力のアーツを放ち、グラザに走って向かった!

「甘い!」

自分に襲い掛かる高威力が込められたエネルギーをグラザは魔力を込めた剣を一振りして薙ぎ払い

「フェヒテンアルザ!!」

「その程度!!」

アーツを放った後走って近づき、放ったリウイのクラフトに対し、グラザも同じクラフトを放って相殺し

「ハアッ!!」

「フッ!!」

洗練された連続攻撃から連携して放ったリウイのクラフト―――フェヒテンケニヒに対し、グラザはまたもや同じクラフト―――フェヒテンケニヒを放って相殺した!2人の強烈な一撃が相殺された時、2人の周囲にすざましい衝撃波が起こった!

 

「オォォォォォ………!!」

そしてグラザは剣にすざましい闘気を込めて激しい連撃を放ち

「ハァァァァァ………!!」

対するリウイも細剣にすざましい闘気を込めて激しい連撃を放って、グラザの放つ連撃を一撃、一撃、自分達の周囲に衝撃波を発生させながら捌いていた。

「燃え尽きろ!フレインバル!!」

連撃の最中、リウイは一端下がって魔法剣技を放った。

「効かん!!」

しかしグラザは膨大な魔力が込められた剣を一振りして炎を消すと共に、リウイに放ち

「!?」

グラザが放った一撃を細剣で受け止めたリウイはグラザが放つ一撃の威力があまりにもありすぎた為、身体ごと吹っ飛ばされた!

「無数の流星よ………降り注げ!!」

リウイと距離を離したグラザは空気を震わせるほどの魔力を片手に込めて、天へと上げた。するとグラザの頭上の空間が歪み、無数の隕石がリウイに襲い掛かった!

「…………!ハアッ!」

自分に襲い掛かる隕石達を見たリウイは隕石をオーブメントを駆動させた後次々と回避し、時には闘気や魔力を込めた武器を振るって隕石を真っ二つにして攻撃を防ぎ

「そこだ!サンダーシクリオン!!」

隕石達を全て防ぎきった後、アーツを放った。するとグラザの周りに竜巻と雷が発生し、風の刃と雷がグラザを襲った!

「………………」

リウイが放ったアーツをその身に受け、傷ついていくグラザだったが表情を歪める事なく、力を溜めながら剣を構えていた。

「……………」

一方リウイは細剣に地属性を宿らせて再びグラザに向かい

「メーテアルザ!!」

魔法剣技を放った!

「フン!!」

しかしグラザは剣を振るって自分の周囲に発生していた竜巻と雷を霧散させると共に、リウイの細剣に命中させ、リウイを吹っ飛ばした!

「何!?……グッ!?」

自分の攻撃が防がれ、さらに吹っ飛ばされた事にリウイが驚いた瞬間、リウイは壁にぶつかってしまい呻いた。

「イオ=ルーン!!」

その隙を逃さないかのようにグラザは魔術を放ち

「!!」

自分の周囲の空間が歪み始めた事に気づいたリウイはすぐに前に跳躍した。するとリウイがいた場所に辺りを響き渡らせるほどの轟音と共に大爆発が起こった!

「フ………ハハ………これが父上の本気か。エヴリーヌやディアーネの序列の上を行っているだけはある…………」

自分の背後に一瞬視線を向け、グラザの魔力のすざましさを見た後、先程のグラザの反撃を思い出したリウイは不敵な笑みを浮かべて呟き

「それでこそ、父上………!」

再びグラザに向かって、攻撃を再開した。2人の攻防は一進一退で互いに傷ついていたが決定打に欠け、双方傷ついてはいたが、余力を残しており、互いの次の攻撃を警戒していた。

 

「………やはり………か。剣や戦の腕は成長したが………肝心な所が成長していないな………」

リウイと距離を取り、次の攻撃を警戒していたグラザは一瞬両目を伏せた後、静かな表情でリウイを見つめて呟き

「何………?一体それはどういう意味ですか、父上。」

グラザの言葉を聞いたリウイは眉を顰めた後、真剣な表情でグラザを見つめて言ったが

「今、気づかせてやろう。オォォォォォォ…………!!」

グラザは明確な答えは言わず、全身に膨大な闘気や魔力を溜め始め

「!!オオオオオォ…………ッ!!」

グラザの行動を見たリウイも全身に膨大な闘気や魔力を溜め始めた。すると2人の周囲の空間が揺るぎ、さらに神殿内が大きく揺れた!

「わわっ!?」

「!?な、なんちゅう力や………!」

2人によって引き起こされた強い揺れにエステルは驚き、ケビンは2人がさらけ出す威圧に信じられない表情をし

「フフ………面白くなって来たわね!」

「ええ………グラザ様とリウイ様の真の力がぶつかり合う瞬間をこの目で見る事になるとはね………」

カーリアンとファーミシルスは不敵な笑みを浮かべ

「………凄い力だな………アスモデウスと対峙した時の事を思い出すよ………」

「………半分とはいえ、さすがは”魔神”の力を受け継いでいるだけはありますね………」

「あれが”闇王”に秘められる力………」

ウィルとセラウィは真剣な表情で2人を見つめ、エリザスレインは目を細めてリウイを見つめ

「あなた…………」

「リウイ様………」

イリーナは心配そうな表情でリウイを見つめ、ペテレーネは強く祈った。そして力を溜め終わった2人は同時に武器を振るって溜めた力を解き放った!

「「我が魔の力に呑まれよ!……魔血の目覚め!!」」

2人の放った魔の力が籠った衝撃波の津波はぶつかり合ったが、グラザが放った衝撃波が徐々に圧して行き、ついにリウイが放った衝撃波を呑みこんでリウイを襲った!

「グッ!………カハッ!?」

衝撃波に呑みこまれたリウイは大ダメージを受けると共に吹っ飛ばされ、壁にぶつかってしまい、呻いた後一瞬地面に跪きそうになったが

「ハア、ハア………まだ………だっ………!」

身体を震わせながら態勢を立て直し、武器を構え直した。

 

「………まだ気づかないか、リウイ。」

「………ッ……!…………………一体何に気づけというのですか、父上!」

自分を静かに見つめて問いかけるグラザにリウイは全身に伝わって来る痛みに顔を顰めた後、叫び

「………お前は誰の息子だ、リウイ!何故、その事に気づかない!?」

リウイの叫びに返すようにグラザは真剣な表情でリウイを見つめて叫んだ。

「何を今更な事を………俺は貴方と母さんの……………!!そういう事………か。」

グラザの言葉を聞いたリウイは戸惑った表情をしたが、ある事に気づいて驚き

「――――我が深淵に眠りし光と闇の力よ………今こそ目覚めろっ!オォォォォ――――――――――ッ!!」

武器を構え直し、両目を閉じて静かに呟いた後、雄たけびを上げた!するとリウイの全身から膨大な闘気や魔力、そして”神気”がさらけ出し始めた!

「えっ!?まさかこの霊圧は………”神気”!!」

「なっ……何故魔の者があれほどの”神気”を出せるのよ!?」

リウイがさらけ出し始めた神気を感じたセラウィとエリザスレインは驚き

「そ、そんな………!この”力”は………”フェミリンス”の力………!」

自分にとって覚えがある”神気”を感じたエクリアは信じられない表情をし

「!そういう事か!リウイは”魔神”と”姫神”の力………両方の力を解放したのじゃ!」

「あ………!」

「うふふ。魔神と神の力を両方とも扱えるなんて、さすがパパね♪」

「………リウイお兄ちゃんが強くなるのはいいんだけど、フェミリンスの力なのがちょっと複雑………」

「あなた………!」

リウイの状態――――内に秘められし真の力である”魔神”と”姫神”の力を全て解放した事に気づいたリフィアは叫び、リフィアの言葉を聞いたプリネは声を上げ、レンは口元に笑みを浮かべ、エヴリーヌは複雑そうな表情でリウイを見つめ、イリーナは明るい表情になってリウイを見つめた。

 

「今こそ貴方を超えさせてもらう、父上っ!ハァァァァァァ………!!」

内に秘められし”魔神”と”姫神”の力を解放するクラフト――――神魔覚醒を習得すると共にその身に膨大な魔の力と神の力を宿らせたリウイは、武器を構え直して全身に膨大な闘気、魔力、神気を溜め始め

「フフ、ようやく気付いたか。オォォォォォォ…………!!」

グラザは口元に笑みを浮かべた後、再び全身に膨大な闘気や魔力を溜め始めた。そしてそれぞれの力を溜め終わった2人は同時に解き放った!

「お前の真の力を私に見せてみろ、リウイ!!」

グラザはSクラフト―――魔血の目覚めによる魔の力が籠った衝撃波の津波を放ち

「我に秘められし真の力………全てを呑みこめっ!神魔の目覚め!!」

リウイは自身の核から光と闇の力を極限まで解放し、膨大な闘気と共に解き放つ究極の奥義――――神魔の目覚めによって発生した神と魔の力が籠った衝撃波の津波を放った!するとリウイが放った衝撃波はグラザが放った衝撃波を一瞬で呑みこみ、グラザを襲った!

「それでいい………」

自分に襲い掛かる衝撃波の津波をグラザは満足げな笑みを浮かべながらその身に受け、そして地面に倒れた!

 

すると2人を閉じ込めるように展開されていた結界は解けた………!

 

-2ページ-

 

 

 

今回の話にてリウイ、姫神の力も完全に引き出せるようになったのでただでさえ強かったのに、さらに強くなって手が付けられないことになっちゃいました♪次回はリウイを含めたメンフィル陣営とグラザが会話します。ちなみに会話相手の予定はカーリアン、ファーミシルス、ペテレーネ、マーリオン、”深凌の楔魔”達、ラピス、イリーナの予定です。そして!グラザが消える前にグラザの最後の力によって先程名前をあげた中の内、2名が強化される予定です!!………感想お待ちしております

説明
第461話
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
1182 1098 3
コメント
感想ありがとうございます。 本郷 刃様 確かに。”魔”の力だけだったら防ぐのが精一杯でしたが、そこに”神”の力が加われば………(sorano)
うはぁ〜、『魔』だけでなく『神』の力も解放したリウイは最早セリカと同等に渡り合えるのでは?(本郷 刃)
タグ
他エウシュリーキャラも登場 他ファルコムキャラ特別出演 幻燐の姫将軍 戦女神 碧の軌跡 空の軌跡 空を仰ぎて雲高くキャラ特別出演 零の軌跡 

soranoさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com