魔法少女リリカルなのは 幸せを望む転生者 |
雪子SIDE
雪子「これって・・・?」
私は今、訳のわからない光の中にいます。
どうなっちゃったの・・・?私・・・?
・・・こっちを見て・・・
え、今の声は・・・?
・・・私はここにいる・・・
何なの?この声?
私は周囲を見渡す。
でも、周りには何も・・・?違う。あそこにある・・・あれって・・・
雪子「宝石・・・?でも・・・宙に浮いてる・・・?」
そう、そこには宙に浮いている黄色い宝石があった。
「ようやく、気づいてくれたね。私のマスター。」
マスターって一体?って思ったけど今はそんなときじゃない。
雪子「ここって何処なんですか?私は早く戻って夕也先輩を助けなきゃ「助けれるんですか?あなたに。」え?」
「貴方が例え、自由になって戦うことになってもあの存在に勝てるの?」
それは・・・
雪子「確かに私が行ってもどうにもならないかもしれません。でもっ!!」
私は・・・!
雪子「夕也先輩を助けたいんですっ!夕也先輩が好きだからっ!!」
「確かに・・・でも君はいつまでも隠し通す気なの?あなたの過去を。」
雪子「それでもいいっ!あの過去があったから今の私がある!だから私は過去を否定しない!」
「・・・・・・やっと過去を否定しないでくれたね。」
え・・・?
雪子「それって・・・」
「貴方は小さい頃から才能があった。私を行使する才能がね。」
雪子「さい・・・のう・・・?」
才能って・・・私には何の才能があるの?
「でも、貴方は過去を隠し続けた。それは貴方の才能を殺し続けた。でも・・・」
「もう大丈夫だよね?」
あ・・・そうか・・・
雪子「ありがとう・・・」
「・・・そんな風に言ってもらえるなんて・・・幸せだね・・・私って・・・」
「さあ、受け取って・・・貴方の力・・・この母なる大地、地球がくれたデバイス『メルクリウス・マルス』を。」
雪子「はいっ!・・・一緒に頑張ろう、『メルクリウス・マルス』・・・」
雪子「マスター再認証、広原雪子。私の((愛機|デバイス))に固体名称を再登録。((愛称|マスコットネーム))はベッキー。正式名称は『メルクリウス・マルス』、使用術式は『紋章術式』」
雪子「『メルクリウス・マルス』・・・セーート、アーーップ!!」
光がはじけた。
SIDE OUT
フェルク「何なんだ?あの光は・・・?」
あいつは今、あの光に気を取られている。やるなら、今のうち!!
夕也「くらえっ!((爆竜拳|ばくりゅうけん))っ!!」
俺は離れているフェルクの間合いに一瞬で詰め連続で拳を叩きつける。
フェルク「き、貴様っ!?がっ!?ぐはっ!?」
右のボディブロー、左の腹へのアッパー、続いて右のストレート・・・
そんな攻撃が6回続く。
フェルク「ぐはっ!?・・・どうした?俺はまだ立ってるぞ?」
夕也「くそ・・・この体力バカめ・・・」
あんだけの連撃を喰らってまでまだ立つのかよ・・・
その時光がはじけた。
夕也「な、何だっ!?」
その謎の現象が収まると光の中心から、雪子が出てきた。((どこかアリサのBJに似た|・・・・・・・・・・・・))服を纏って。
夕也「ゆ、雪子・・・?その姿って・・・」
雪子「先輩・・・これからの私を見ないでください・・・」
え・・・?それってどういう・・・?
多分、今の疑問が顔に出ていたんだろう。
雪子は俺の疑問に解答してくれた。
雪子「これから私、((以前|・・))の私に戻ります。だから・・・」
夕也「雪子・・・俺は見届ける・・・」
雪子「先輩・・・ありがとう・・・ございます・・・」
雪子はそう言って((眼鏡を外す|・・・・・))。
雪子「・・・・・・・・・・・・」
殺気。一言で表すならそういう物だった。それが雪子が眼鏡を外した瞬間にこの空間内に満ち満ちていた。
フェルク「な、何だ・・・この殺気・・・」
フェルクもこの殺気を感じ取ったらしい。さっきから警戒している。
雪子「・・・・・・・(チャキッ)」
すると雪子の指にはまっている指輪が輝き雪子の両手に二振りのナイフ(イメージはまんま原作で雪子が使用しているナイフ)が握られていた。
雪子「・・・・・・・・・・・・・」
雪子は両手をダランとした格好のまま、((消えた|・・・))。
・・・?え・・・?消えた・・・?一体何処に・・・?
フェルク「うおっ!?な、何だっ!?今のはっ!?」
フェルクは何かに動揺していた。
フェルク「がっ!?い、一体・・・ぐっ!?何が・・・くそっ!?」
フェルクはさっきから何かから身を守っている。でも俺には何も見えない。俺も結構目はいい方なんだが・・・
フェルク「っ!?そこかっ!?」
フェルクは天井を見上げる。そこには
ナイフを振り上げる雪子の姿があった。その目には生気というか何というか、何だろう、『((感情|・・))』という物が欠落しているように見えた。
フェルク「はっ!場所さえわかればっ!」
そう言ってフェルクは自身のデバイスを向け魔力弾を放つ。雪子はそれを意にも介さず突っ込む。そして魔力弾が雪子の太ももに直撃する。雪子の太ももが抉れる。
夕也「っ!雪子っ!」
俺は声を張り上げるが・・・
雪子「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
雪子は意にも介さずそのまま突っ込む。
そんなっ!無茶だっ!
痛みを感じていないのかそのまま雪子はフェルクに向かってナイフを振り下ろす。
フェルク「がああああぁぁぁぁ!!??・・・この・・・化け物め・・・」
フェルクはそう言い残してバタンと倒れた。
雪子「・・・・・・・・・・(カチャッ)」
雪子は戦いが終わったと言わんばかりに眼鏡を掛ける。
雪子「・・・えへっ♪先輩、大丈夫ですか?」
雪子は屈託の無い笑顔を俺に向けてくれた。
よかった・・・さっきの殺気も感じられない・・・
それよりも重要なのは・・・
夕也「雪子、お前の太ももの傷、治療するから足、こっちに向けてくれ。」
雪子「ああ、大丈夫です。((もう治る筈なんで|・・・・・・・・))。」
え・・・?もう、治るって・・・
すると雪子は俺に太ももを見せる。そこには先程魔力弾に抉られた傷があった。
そして、皮膚と筋肉が伸びて覆いかぶさるように重なっていきその傷を((まるで傷が無かったかのようになった|・・・・・・・・・・・・・・・・))。
夕也「雪子・・・これって・・・」
雪子「えへ・・・私、昔っから傷が治るのが早かったんです。これはそれの正体。」
そして次の一言は俺を震撼させる。
雪子「私の((レアスキル|・・・・・))は((瞬時再生|イグニッションリバース))。細胞の活性化による高速再生です。そしてこの((デバイス|・・・・))は『メルクリウス・マルス』。私のデバイスです。」
夕也「・・・え・・・?はあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」
俺はおそらく今までで一番だろう絶叫を轟かせた。
あとがき
最近、本文が短くてすいません。
いやね、ネタはあるんですけどそれを文にすると結構難しいんですね。それも戦闘シーンが一番・・・
さて、雪子にはまあレアスキルと呼べるのかな?、((瞬時再生|イグニッションリバース))という能力がありました。
実は雪子のセリフの中にもありましたが雪子のこのレアスキルは小さい頃から認識せずとも無意識に発動していました。そして雪子のデバイスですが・・・小さい頃に彼女はデバイスを既に受け取っていたんです。でも彼女は過去を否定していた。だからデバイスの存在を感知することが出来なかった。ま、簡単に言うなら雪子の身体の中に保管されていたのですから管理局も気づかず夕也も感知できなかったと言うことです。(イメージで言うならテイルズオブジアビスのルークが受け取っていた『ローレライの宝珠』のような状態です)
では能力解説を。
((瞬時再生|イグニッションリバース))
雪子のレアスキル。その特徴は細胞の異常活性である。例えどこかを怪我しようとやられた箇所の細胞を補おうと他の場所の細胞が異常に活性化して怪我した場所の細胞を直す。それ故にどれだけやられようと怪我をしようと瞬時に怪我が治る。しかし、治る速度にもよりさすがに即死する程の怪我をすれば再生に時間がかかる。
と、いう設定でございます。やっぱり雪子といったら死ねない身体ですからね。
次回はまあ、後日譚みたいな物です。
次回もお楽しみに!
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雪子の覚醒 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
4402 | 4195 | 3 |
コメント | ||
以前申し上げたとおり魔導師にするのは一人だけですのでたかひさは魔導師にはなりません。私の勝手な都合で申し訳ありません(はらっぱ) 原作再現 広原雪子!…………まさかたかひさも………?(キリヤ) それは吸血鬼だからできるんです。たとえレアスキルを持ってるといえど雪子は人間ですから(はらっぱ) 某真祖の姫君みたいになるかと思いました(ケリー・衛宮) ohatiyoさん、腕が切断されてもその腕が壊死でもしていなければ回復魔法と合わせて長時間切断された所にくっつけていれば何とか戻ります。再生はしません。あくまで活性化させるだけなので(はらっぱ) biohaza-dさん貴方の思ってることで間違いないと思います。(はらっぱ) イグニッションリバースって、例えば腕が切断されても再生出来るのかな? (ohatiyo) はらっぱさん、ベッキーてまさか…!?(biohaza-d) |
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