第2次SRW IS・Z〜IS学園篇〜Mission1 |
4月の頭、IS学園にて…
Side 一夏
(これは…きつい!)
説明しよう!俺と親友の五反田弾は今、視線と言う名の集中砲火を受けている。何故って?それは…
クラスメートが俺達以外全員女子だからだ!
因みに知り合いも何人かいる。
席順としては、俺が最前列中央、弾がその1列後ろでさらにその後がのほほんさんこと布仏本音。そして俺の左隣が妹のマドカでさらにその左に6年ぶりに再会した幼馴染の箒がいる。
今、俺達は集中砲火を受けながらも入学式を無事に?終わらせ、教室で自分の席に座っていた…
そして教室に入ってきたのは副担任の山田真耶先生だった。
「皆さんおはようございます。そして入学おめでとうございます。私が今日からこのクラスの第一副担任となる山田真耶です。これから一年よろしくお願いしますね」
「………」
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。えっと、出席番号順で…」
俺も少しは反応したいところだった。だが、この状況ではそんなことはできなかった。
俺は窓際に視線を向ける。箒に救援の視線を送るがそれに合わせて窓の外を向いてしまった。
ヒドイ、照れ隠しってことは分かったがそこまでやらなくたっていいじゃないか。
少しして俺の番が回ってきた。
「えーっと、それでは織斑くん、お願いします」
「…はい」
俺は少々グロッキーになりながらも返事をする。そして立ち後ろを向き、
「皆さん始めまして織斑一夏と言います。趣味は剣道、古武術、読書、機械いじり、まぁ他にも色々あります。これからよろしくお願いします」
その直後、女子の黄色い声…正直言って、うるさい。
そして千冬姉と束さんが教室に入ってくる。
「あ、織斑先生、篠ノ之先生。もう会議は終わられたんですか?」
「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてしまってすまなかったな」
「同じく〜」
「い、いえっ。副担任ですから、これくらいはしないと…」」
山田先生は若干熱っぽい声と視線で答える。お、はにかんだ。
「諸君、私が担任の織斑千冬だ。これから1年で君達新人を使い物にするのが私の仕事だ。いいな? 私の言う事はよく聴き、よく理解しろ。理解出来ない者は出来るまで指導してやる。私の仕事は若干15歳から16歳までを鍛え上げることだ。だが、逆らっても構わんが、私の言う事だけは聞け。いいな」
まさに鬼軍曹だ。まるで軍隊の教官みたいな挨拶…あ、していたんだった。
限定とかしなくても世間一般人は脅えるであろう挨拶をしても聞こえてくるのは黄色い声援。
「きゃあああああああああああ!!! 千冬様!!! 本物の千冬様よ!!!」
「私、ずっとファンでした!!」
「私、お姉さまに憧れてこの学園に入学したんです!! 北九州から!!!」
「あの千冬様にご指導いただけるなんて、嬉しいです!!」
「私、お姉さまの為なら死ねます!!」
おい、まてやこら!それはいけないだろ、死亡フラグだぞ、それ。
うっとうしそうな表情で頭を抱える千冬姉。本気でため息をつく。
「…毎年、よくもまあこんな馬鹿者共が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集中させてるのか?」
千冬姉、それは違うと思うぞ。ってか思いっきり罵ったよ、この人。
「きゃああああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!」」
「でも時には優しくして!」
「そしてつけあがらないように躾して〜!」
クラスメートが元気で何よりだ。
その後、束さん、弾の自己紹介が終わり…
1時限目終了。
休み時間、俺は弾とのほほんさんとマドカと雑談をしていた。
「にしても、この視線は辛い。授業の方は大丈夫なんだけどなぁ」
「同じく、完全に見世物だ。これじゃ」
「そこら辺は我慢するしかないね〜」
「まぁ、一種の修行と思えば良いんじゃないかな?」
そんなこんなで話していると。
「ちょっと良いか?」??
箒が俺に声を掛けてくる。?
?「ん?おお、箒か。久しぶりだな」
「あ、ああ。えっと、その、廊下で話したいのだが…」
「ああ、わかった」
俺達は廊下に出た。が、俺達を囲むように視線が突き刺さる。
「…ここだと話しづらいから屋上で話そうぜ」
箒は頷き、俺達は更に屋上へ移動。
「っにしても久しぶりだな、箒。六年ちょっとぶりだったか」
「そういう一夏こそ六年間の間に何があった?」
その時の俺の顔を見たら誰しもが言うだろう。喜怒哀楽が混じった表情だ、と。
「…いろんな事を得て、見て、知って…そして失った…」
「一夏…」
「ま、辛気臭いのはここまでにして」
そう言って話を区切る。
「あ、そういえば去年剣道の全国大会優勝したんだってな。おめでとう」
「ど、どうして知っている!」
「どうしてって、新聞で見たからな」
「そ、そうか…」
そして箒は顔を真っ赤にして下を向いた。
そのまま数分間俺達は他愛もない話をして休み時間は終了した。
そして二時限目の休み時間…
「……あなたたち。ちょっとよろしくて?」
「あ?」
「うん?」
「へ?」
「何か?」
マドカ達と話している時、突然声を掛けられた。因みに上から順に俺、弾、のほほんさん、マドカだ。そしてそのまま金髪縦ロールは高飛車に話し続ける。
「訊いてます?お返事は?」
「訊いてるけど……何の用だ?」
「まあ!?なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」
ISが開発されてから、その絶大な性能と女性にしか動かせないという特殊性から、女性の立場は異常なほど急激に向上した。
IS操縦者が世界の軍事バランスの要であることは確かだが、だからと言ってすべての女性が偉いわけではない。ないのだが、そういう考えが今の世では常識になっており、女というだけで男を奴隷のように扱う者も多い。
正直こういう奴らは嫌いだ。ZEXIS世界では男女平等どころか異星人や異世界人まで受け入れる。そのことを考えるとなんて心の狭いと思う。
「そんなこと言われてもな。第一、君のこと知らないし」
「まあ!わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして入試主席の、このわたくしを!?」
「知らんな。あんまり他人に構う余裕がなくってな」
代表候補生とは、国家を代表するIS操縦者、その候補として選出される、所謂エリートである。だが所詮は候補であり、実際に国家代表になれるかはまた別の話だ。そんな候補生、しかも他国の者の名前までいちいち覚えろというのは、些か無理がある。
「ふん、IS開発者の国だから期待していましたが……それはただの例外、他は所詮、極東の島国ですわね。このわたくしのことさえ知らないだなんて。本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡……幸運なのです。その現実を、少しは理解していただけません?」
「へえ、それはラッキーだな」
「……馬鹿にしていますの?」
俺はまともに相手をする気はほとんどない。セシリアという少女も、言いたい事だけ言っている。
平行線と言うか噛み合わないと言うか、互いに会話をしようという気が全くない。
「ISのことで分からないことがあれば、まあ……礼を尽くすのでしたら、教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒した、エリート中のエリートなのですから」
…へぇ、倒したのか。相手が山田先生なのにか?いや、おそらく山田先生は相当な手加減をしたんだろう。本気の山田先生は本気で鬼だ。俺も唯一能力を使わない状態だと勝率が5割以下まで落ちる。そのくらいの実力がある。試験の時も手を抜かずに相手をしてくれました。本気できつかった…
「入試って…ああ、あの実戦形式のやつか」
「それ以外にありまして?まあペーパーテストもそれを作った者との戦いと言えるでしょうが」
「あれ?唯一?おかしいな、俺、倒したぞ、教官」
その直後チャイムが鳴る
「っ・・・・・・!またあとで来ますわ!」
正直来ないでほしいな…
三時間目は千冬姉が教壇に立っている。
「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」
そして千冬姉は何かを思い出した様に言う
「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな。クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけでなく生徒会の開く会議や委員会への出席…まぁ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更は無いからそのつもりで。自薦でも多選でも構わん、挙手しろ。ああ、言っておくが辞退は出来んからな」
やっぱり来たか。十中八九俺か弾、もしくは両方推薦っていうふうになるだろうなぁ。
「はい! 織斑君を推薦します!」
「私も織斑君を推薦する!」
「…」
ほらな?ま、こうなることは分かってたしな。
「はいはい! 私は五反田君を推薦しますよ!」
「ワタシも〜〜!」
「…やっぱりか」
その時
バンッ!
「そのような選出は認められません! 大体、男がクラス代表だなんていい恥晒しですわ。
わたくしに、そのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」
セシリアが机を強く叩き、抗議する。
「わたくしはイギリスの国家代表候補生、ならクラス代表になるのに相応しいのはこのわたくしですわ!エリートだけが入学を許されるこのIS学園において、実力からすれば必然。それを物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!」
イラッ☆
「いいですか!? クラス代表とは実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で―――――」
「ギャーギャー騒いでうるせぇなぁ。静かにするって言葉も知らねぇのか、イギリスの人間はよ?」
「 な! 貴方私の祖国を侮辱しますの!?」
「先に侮辱をしたのはお前のほうだろ。それにイギリスも日本と同じ島国じゃないか」
「…うっ……」
「…そこまでにしておけ、二人とも。そんなに気に食わないのなら戦って決めろ」
「…わたくしはそれで構いませんわ」
「俺もそれに賛成です…ああ、後。俺が勝った場合、弾をクラス代表にしたいんですがいいでしょうか?」
「何故?」
「弾は俺よりも実戦経験が少ない。かつ俺の場合、生徒会関係の仕事があるので手が空かないからです。もちろん弾自身にも話はつけてあります」
俺の言葉に頷く弾
「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの奴隷にしますわよ」?
「随分と舐められたもんだ。悪いけど負けるつもりは全くないんでね」?
「そう?何にせよちょうどいいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」
?相手はおそらく前哨戦程度にしか思っていないだろう。その慢心、その油断にこそ戦場において付け入られる隙になる。?
「せいぜい慢心することだな。俺は手加減を一切しない。ハンデもなしだ」
?するとクラスから爆笑が巻き起こった。どうやら俺が本気で勝てると思っているのがおかしいらしい。?
「お、織斑くん、それ本気で言ってるの?」?
「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」
?「織斑くんは、それは確かにISを使えるかもしれないけど、それは言い過ぎよ」
?「ねー、織斑くん。今からでも遅くないよ?セシリアに言って、ハンデ付けてもらったら?」
?どいつもこいつも言いたい放題である。全く…本物の戦場を知らないからここまで余裕なんだな…。そして俺は獰猛な笑みを浮かべ…
「ハッ、ハンデねぇ…。そんなもんこいつ相手に必要ないね。むしろハンデを与えてやりたいくらいだぜ」
と、小声で言い。
そして千冬姉が
「それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑、オルコットはそれぞれ準備をしておくように。それでは授業を始める」
パンッと手を打って話を締めて授業を開始した。
Side out
スパロボラジオIS・Z?第一回?
番「スパロボラジオ!」
一「IS・Z!」
番・一「「第一回!!」」
番「どうも作者の番犬屋です」
一「織斑一夏だ」
番「やっとMission1を投稿することができました」
一「前回から約12日…そんなに遅いか?やっとってほどじゃない気がするんだが…」
番「まぁ、超鈍足更新と書いておきながらこの速さですしねぇ…不定期に変えておこうかな…」
一「ま、その辺は作者自身に任せておくとして。あ、そういえばお便りって来たか?」
番「…」
一「ハハハ…マジか…」
番「頑張ってくださいや、ココ直した方がいいですよとかそういうコメントはあるんですが…」
一「質問とかラジオ的にネタに出来るものが全く無いってことか」
番「その通りです。まぁ、コーナーは一つ案があります!」
一「ほう。それはどんな?」
番「名付けて!『弾の機体の新しいパックを考えよう!』のコーナーです!!」
一「今のところあるのは、スラスター・キャノン・ランチャー・スナイパー。…射撃系ばっかじゃねぇか!」
番「ええ、そうなんです。だからこそ!新しいパックの案を募集するんです!」
一「それじゃぁ今後はそういうのが来たらそのまま作品に反映するのか?」
番「そのままではなく、きちんと内容を見て判断してから投入しようと考えています」
一「なるほど。あ、そろそろ時間みたいだぜ」
番「ホントですね。それじゃぁ、最後にお別れの挨拶をしてお別れしましょう!」
一「次の更新が何時になるかは分からないが、これからもよろしくな!」
番「それでは次の回まで」
番・一「「さよーならー」」
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『IS学園・初日』 | ||
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コメント | ||
マジンガーパックは…超合金Zが無いので無理ですしストライカーパックはインパクトが弱いので採用を見送らせて頂きます(番犬屋) マジ〇ガーパックとか…ロ〇ットパンチとブレストファイ〇ーのセットで。さすがに無謀でしょうか?(mokiti1976-2010) んじゃ、ストライカーパックって名称で、ジムストライカー・カスタムの装備とかどないでしょう?w(recon) |
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