仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 54 |
大逆転! ダブルライダーの勝利 Bパート
(ル・ル・ル〜ルルルルッ!『アイキャッチ 新一号&新二号』)
黄金狼男は目の前の光景に驚愕していた。
何とアリイモラが自分をかばってダブルライダーのキックを受けていたのだ。
そしてダブルライダーの足をつかんでいる。
黄金狼男
「ウオオオオオ・・・・・き、貴様は!?」
アリイモラ
「ゲホッ!・・・・・お、お逃げ下さい黄金狼男様・・・」
アリイモラは口から血を流しながらそういった。
黄金狼男
「ウオオオオオ・・・・アリイモラ・・・・何のつもりだ!?」
アリイモラ
「ギイイン・・・・暗黒魔術師様の命令です」
黄金狼男
「奴の命令だと!?」
アリイモラ
「今ゲルショッカーはきたるべき戦いの為にも幹部怪人を失う訳
にはいかないのです どうかおひき下さい・・・」
黄金狼男
「何を言うか!? 宿敵を目の前にして引けるものか!」
アリイモラ
「お願いします・・・・・これは他の怪人達の嘆願でもあるのです
どうか退いて下さい!」
アリイモラがそういうとその強い意思が黄金狼男に伝わったのか
黄金狼男
「・・・・いいだろう 貴様の覚悟に免じてここは退いてやる
ウオオオオオッ オオオン! アリイモラ・・・・貴様の死
無駄にはせんぞ」
そして黄金狼男はアリイモラが出てきた穴に入り、あっという間に
逃げ去った。
そしてそれを合図にするかのようにアリイモラはダブルライダー
を残っていた力で投げ飛ばした。
アリイモラ
「フンッ!」
(ピタッ!)
ダブルライダーが着地するとアリイモラは急に笑い出す。
アリイモラ
「ギヒヒヒヒ・・・・・」
仮面ライダー一号
「何故笑う貴様?」
アリイモラ
「これで俺の役目は終わった・・・・そしてゲルショッカーでは
幹部怪人を救った怪人として俺の名が残る事だろう・・・・ゲホッ・・・
ゲ、ゲルショッカー・・・ばんざあああああああい!」
アリイモラはそういうと後方に倒れ
(ドサッ!)
(ドオオオオオオオオオン!)
爆発炎上するのであった。
仮面ライダー二号
「上官の命を救うために自ら命を捨てるとは・・・勇敢な怪人だった」
仮面ライダー一号
「ああっ・・・」
(ザアアアアアアアアア・・・・)
ダブルライダーとその場にいた者達は雨に打たれながらそう思った。
その後麗羽は自軍にあれは白蓮に変装した偽者がやった事で白蓮が
犯人ではなかった事が証明された事。
そして本来なら敵である筈の自分達を真犯人から本郷達に守ってもらった
と事をいい、これ以上の益州に対する侵攻の中止を宣言した。
また敗軍扱いになるのでしばらく袁紹と袁術等の中心人物の身柄が益州に拘束
される事になった。
一時間後、益州の方に戻り一同は風呂に入っていた。
(本郷、一文字は後で入る。)
そして翠は湯船に入りタオルを頭に乗せてこういった。
(カポーン)
翠
「あそこまでそっくりだったなんてな 袁紹の事、救いようのない
馬鹿だと言った事 取り消さないと・・・・」
桃香
「情けないけど、私でも一瞬あれが本物の白蓮ちゃんだって思っちゃったよ〜!」
白蓮
「おいおい・・・・酷いぞ桃香・・・・」
白蓮は桃香の何気ない言葉に少し傷つき少し落ち込んでいる。
桃香
「あっ!・・・ご、ごめん白蓮ちゃん! でも隠れていた方が
本物の白蓮ちゃんだって分かっていたから・・・・」
白蓮
「大丈夫だ・・・・・対して気にしていないから・・」
白蓮は桃香に悪気はないと分かっていたから、対して気にしない様に
していた。
白蓮
「さてと、そろそろ体を洗うか・・・」
白蓮が湯船から出たその時
麗羽
「お待ちくださいませ!」
白蓮
「え、袁紹?」
白蓮の前に麗羽、斗詩、猪々子が白蓮の前に立っていた。
麗羽
「斗詩、猪々子・・・・」
斗詩
「はい・・・」
猪々子
「やるしかねえよな・・・」
次の瞬間、その場にいた者は驚愕する
何と袁紹、顔良、文醜の三人は白蓮に土下座をしだしたのだ。
星
「なっ!? 私は夢でも見ているのか?」
音々音
「これは、あり得ないのです!」
白蓮
「おっ、おい袁紹・・・何の真似だ!?」
絶対あり得ない行動を麗羽がしたので白蓮は麗羽に尋ねると麗羽はこういう。
麗羽
「まさか本郷さん、貴方の御友人達の言うとおり私達を暴行したのは偽者の
仕業だったなんて・・・・・今さら遅いかもしれませんが、貴方の言う事に聞
く耳を持たず一方的に殺そうとした私達には弁解の言葉はもはやありません。
ですが、顔良、文醜は私の命令を聞いていただけです。全責任は私がとりますから
どうぞ煮るなり焼くなり好きにして下さいませ!」
麗羽は震えながらそういった。
風呂に入って改めて自分が取り返しのつかない事をしてしまったと理解したのであろうか。
白蓮
「おいおい袁紹・・・・その事はもう済んだ事だから気にするなよ
私はやってないて証明できてお前達から謝ってもらえばそれで充分・・・」
麗羽
「いいえ充分なはずありません! 私は危うく罪のない貴方を殺しかけたのですわ! いくら仲が悪くても私は貴方に対してさすがに殺意までは持ちませんでしたわ これは謝って済む事ではありませんわ!」
白蓮
「袁紹・・・・」
麗羽
「こうなったら・・・・・」
(ゴソゴソッ・・・・)
麗羽は何とタオルから短剣を取りだしてそれを喉にあてた。
麗羽
「死んでお詫びを・・・・」
愛紗
「なっ!? 短剣?」
翠
「いつの間にもちこみやがったんだ!?」
桃香
「そ、そんな・・・・武器は全て脱衣場においてきたはずけど、確認が
甘かったのかな!?」
斗詩
「おやめ下さい麗羽様!」
猪々子
「早まってはいけませんよ!」
そして驚いた白蓮は麗羽の短剣を取り上げる為に両手をつかんだ。
白蓮
「よせっ!早まるな!」
麗羽
「離して下さいませ! 私みたいな最低な人間がここにいること自体
間違い・・・・」
白蓮
「バカヤロッ!♯」
(バシンッ!)
麗羽
「きゃあっ!」
白蓮は思わず麗羽を平手打ちし、麗羽は短剣を落としてしまう。
(カキンッ!)
白蓮
「そりゃお前のやった事は決して許される事じゃない! 無関係な人まで
巻き込んで私怨で幽州に来たんだからな でもだからといって死ねばいい
ってもんじゃないだろ!?」
麗羽
「で、ですが・・・・・」
白蓮
「だが、お前が侵攻してきて怒り狂っていた理由が何か気付いたよ」
麗羽
「えっ?」
白蓮
「お前は自分が傷つけられたから怒り狂ったんじゃなくて、その二人が傷付けられ
たから怒って私の幽州に侵攻してきたんだろ?」
猪々子
「えっ?」
斗詩
「れ、麗羽様・・・・私達の為に・・・・」
二人は麗羽の真意かもしれない事を聞かされ動揺する。
麗羽
「・・・・・・・・」
麗羽は答えなかったが、その質問には反応した顔を見せる。
袁家のプライドからくるのか、彼女は素直に答えなかった。
白蓮
「正直私はお前の事・・・・何の取り柄もない家柄だけの武人だと思っていた」
麗羽
「なっ!?♯」
一瞬、この言葉には麗羽も腹が立つが次の言葉でおちつく。
白蓮
「だがお前にも良い所はあった。それはその二人を本当の家族同然に思い、愛する
心を持っていた事だ」
愛紗
「何と・・・・」
鈴々
「袁紹のお姉ちゃん、我儘で鈴々よりお馬鹿だと思っていたけどそれ
だけじゃなかったのかなのだ?」
美羽
「麗羽姉様・・・・・」
麗羽
「・・・・・・・・」
白蓮
「・・・・そんなお前をこれ以上攻める気にはなれない。だから私はお前を
許す事にするよ」
白蓮は以外な事を言った事に麗羽は驚く顔をした。
麗羽
「わ、私を許すというのですの!? 私は貴方の幽州を焼き払ったのですよ!」
白蓮
「確かに私の幽州は焼き払われた。しかしこの戦乱の世、国が他の国に侵攻する事はよくあることだ 遅かれ早かれ幽州はお前じゃなくても滅ぼされる天命にあったはずだ だがお前は民には一切危害を加えなかった。それがお前を許す要因の一つだし、それにあんなにそっくりな偽者だったんじゃ私がやったといわれても仕方ないさ」
麗羽
「こ、公孫賛さん・・・・」
白蓮
「なっ? もうここでいがみ合うのはもう止めにしよう
私達はお互い分かりあえるはずだ」
麗羽
「うっ・・・・うううう・・・・」
麗羽は徐々に泣きそうな顔になる。
殺害しようとした相手から許された上に、和解したいと申し入られたのだから。
それを言われたら自分がいかに愚かだったか分かったからだ。
麗羽
「わ、分かりましたわ・・・・・では和解の証としてこの場にいる皆さんに
私達の真名を預けますわ 私の真名は麗羽です」
斗詩
「私は斗詩です・・・」
猪々子
「アタイは猪々子・・・・」
白蓮
「分かった・・・なら私の真名もお前達に預ける 私は白蓮だ」
(挿入曲:仮面ライダーのうた)
そして四人は互いに手を合わせ完全に和解した。
黄金狼男には逃げられてしまったが袁紹達の誤解は完全に
解け、白蓮と和解し益州の平和は守られた。
だがゲルショッカーは今度はどんな卑劣な作戦を立ててくるか
分からない。
ゲルショッカーは未だにこの世界の平和を脅かそうとしているのである。
つづく
次回、ついにあの怪人が本郷達と再会!?
説明 | ||
ダブルライダーは危うく黄金狼男に倒されかけるが奇跡が起きてダブルライダーが逆転する。そして黄金狼男に止めを刺そうとした時何者かが黄金狼男の前に出るのであった。 | ||
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