真・リリカルなのは 第五章 破滅を呼ぶロストロギア編 第十七話 取り戻した平和 |
なのはが、アースラに帰還し、早速労わってくれた
クロノ「みんな、よくやってくれた………全管理局を代表して礼を言う、本当にありがとう」
なのは「照れるの//////」
クロノ「ジュエルゼロを封印した功績は後に意味を為すだろう」
はやて「それにしてもほんま、今回ばかりは焦ったで」
フェイト「本当だね」
なのは「地球のみんな、今回の事をどう思うんだろ?」
なのはが、ジュエルゼロを倒した後、リンカーコアを奪われた人たちは目を覚ます
無論、リンカーコアは失ったままだが………………………
クロノ「流石に今回のことは誤魔化しは意味を為さないだろう」
はやて「めんどいことにならんかったらいいねんけど………」
フェイト「そうだね………」
地球で魔法の存在が知られれば、どのようなことが起こるかわからない
ただの事故や自然災害的な事で終わればいいが………………………
クロノ「所で君達に聞きたいことがある」
なのは「何?」
クロノ「これから先どうするのか」
3人「「「…………………………………………………」」」
クロノ「このまま魔法を使用するなら将来、管理局に入ることとなるだろう…………今から日常に戻るという選択があるぞ?」
エイミィ「その辺はじっくり考えてね」
クロノ「確かに焦る必要は無い、だが管理局に入隊するならミッドに住むこととなる」
フェイト「私は管理局に入隊しようと思う」
クロノ「いいのか?」
フェイト「うん、元々執務官を目指しているわけだしね」
クロノ「わかった」
フェイトは管理局員になるようだ
はやて「まっ ウチは始めから管理局に入隊せなアカンねんけどな、もうすぐミッドに移る予定や………………」
なのは「え!?」
フェイト「そうなの?」
はやて「うん………悪いけど一足先にお別れや、ミッドの学校で魔法を学ぶつもりやから」
なのは「そうなんだ………………」
クロノ「なのは、君はどうしたい?」
なのは「………………………………………………………………」
クロノ「家族と離れるのが辛いなら、地球に残るのも悪いことではないと思うぞ?」
なのは「もう少しだけ考えてみるの……………………」
クロノ「そうか…………じっくり考えるといい」
なのは(管理局に入隊か………………)
今のまま、ずっと嘱託魔導師でいたいの………
でも嘱託魔導師を5年間続けてると強制的に管理局に入隊しなくちゃいけないの
悩むの………………
なのは(私は自分の夢の為に家族を捨てるの?)
そんなこと出来ないの………………
〜高町宅〜
高町家では、晩御飯の時間であった
なのは「………………………………………………………………」
士郎「なのは?」
なのは「………………………………………………………………」
桃子「どうしたのかしら? 何時も以上にボ〜として」
恭也「何か悩んでいるんだろう」
美由紀「お〜い、なのは〜 帰ってこ〜い」
なのは「………………………………………………………………」
士郎「ダメだなこれは……………………」
恭也「昔から1人で抱え込む奴だからな」
美由紀「なのは…………………」
桃子「………………………………………………………………」
士郎「こういう時は……」
桃子「ええ、私に任せて」
士郎「ああ、頼むよ」
〜なのは視点〜
なのはは、自分の部屋に籠って、考えているようだ…………………………これから、どうするかを…………………
なのは「………………………………………………………………」
どうすればいいんだろう?
魔法の力を手に入れて、漸く人の役に立てたのに………
漸く自分の存在意義を持てたのに………………
私は捨てなくちゃいけないんだ、自分の価値を……………
なのは(そんなのはいやだ……………)
捨てたくない……………自分の価値を……
共に闘ってきたレイジングハートを……………………………
ユーノ君やフェイトちゃん、はやてちゃん達を……………
全部失う………………魔法が無くなれば私は………………
なのは(私の存在価値って何て軽いんだろう………………)
桃子「なのは」
なのは「お母さん………………」
部屋に桃子が入って来る
桃子「悩みがあるんでしょう?」
なのは「べ、別に悩んでないの」
桃子「嘘、なのはは顔に出やすいから隠せないわよ」
なのは「う〜」
桃子「お母さんが聞いちゃいけないこと?」
なのは「そ、そんなことないけど」
桃子「じゃあ話してほしいな」
なのは「………………私は」
桃子「私は?」
なのは「ずっと魔導師で居たいの」
桃子「魔導師に期限があるの?」
なのは「うん………魔導師をやめるか、ミッドっていう世界に引っ越しして、管理局に入隊するか……………そのどちらかしかないの」
桃子「………………それは何時までに決めないといけないのかしら?」
なのは「すぐじゃないけど…………………出来れば早く決めておきたいの」
桃子「………………………………………………………………」
まさか、そんな重大な事なんて………
なのは「私、魔導師で居たいの………でもっ」
桃子「………………………………………………………………」
なのは「でも、家族を捨てるみたいで………………何だか嫌なの」
桃子「なのは」
なのは「何?」
桃子「家族と友達………どっちも大切だけど、なのははどっちを優先に大切にする?」
なのは「そんなの選べないの」
桃子「これは人によって変わってくるから一概には言えないけど、私は友達の方を大切にするわ」
なのは「どうして?」
桃子「家族を蔑ろにするわけじゃないけど、どんなことがあっても繋がっているものよ、家族はね」
なのは「………………………………………………………………」
桃子「血の繋がりだけは絶対に立ちきれないものよ」
なのは「………………………………………………………………」
桃子「別々に過ごしていようと、お互いにいがみ合っていようと家族は家族」
なのは「家族は家族…………………」
桃子「そうよ、でも友達は違うでしょ?」
なのは「………………………………………………………………」
桃子「ちょっとした切っ掛けで友情に亀裂が入ることもあれば、赤の他人と急に友情が芽生える………予測不可能なものよ、夢もまた然りね」
なのは「そうだね」
桃子「だからは私は家族を優先するべきじゃないと思うわ………いつだって私達となのは繋がっている……………そうでしょう?」
なのは「お母さん………」
桃子「それに私達が楔になってはいけないの、親は子の夢を後押しするのが仕事ですもの」
なのは「私は………………」
桃子「夢を追いなさい なのは………………後悔したくないでしょ?」
なのは「うん………………」
桃子「それじゃ悩み事は終り! 明日から元気な顔を見せて頂戴」
なのは「ありがとう……お母さん」
そうだ、悩む必要は無い
一生会えなくなるわけじゃないんだ………
なのは「私は管理局に入隊する」
みんなの笑顔を守りたいから………………
なのは(それに私には魔法しかないから………)
魔法は私の全てを変えてくれた
他人から必要とされない孤独から救ってくれたんだ
なのは「これからも一緒に行こう!! レイジングハート」
レイジングハート(Yes マスター)
なのはも管理局に入隊することを決意した
しかし、それは少し先の話である
桃子さんの言葉は、作者が実際に、恩師に言われた言葉です
当時は、言ってる意味がわからなくて無視していましたが………………………
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