IS-インフィニット・ストラトス ネクサス 格の違いーThe difference in a rank ー
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 午後の授業。一組は第二アリーナで模擬戦を行うことにした。一夏のことを配慮し千冬は一夏に模擬には参加しないことを提案したが一夏はそれに反対。理由は簡単に回りに悟られることを避けるためである。

「ではこれより模擬戦を行う。前回戦っていない生徒は前に出ろ。わかっていると思うが?をついて参加しようとするなよ。やったらグランド5周させるからな。」

 相変わらず恐いな。まあここは一周五キロ、五周だったら二十五キロか。たいした距離じゃないし大丈夫だな。

「織斑、前に出ろ。」

「はい。」

 一夏は千冬に言われた通りに前に出る。千冬の近くには箒達以外の生徒が14人程いる。

「これから織斑には多数対一の模擬戦を行ってもらう。なお白式はジュネッスブルーの状態で戦うように。お前は二回目となるが初心を忘れるな。」

 用心に越したことはないな。まあいつも戦う時に覚悟決めているし改めてこの音場を菊となんか新鮮な感じがするな。

「それでは織斑は戦闘の準備、織斑と戦う生徒は使用するISと武器をよく選べ。技量と経験に勝るものが力と数であるとは言えど、こいつの場合はそれが通用する傾向が見られない。お前たち、最初にそれを実現したものになりたくないか?」

 うわ〜〜〜。悪女だわ〜〜〜〜〜。ああいう言葉に人って簡単に乗せられちまうんだよな〜〜。ある種の誘惑・・・・・・・いや詐欺か?まあどうでもいいけど。

 千冬の言葉に俄然やる気を出す生徒達。そっそくさと準備に取り掛かる。箒達が一夏に近づき話しかける。

「一夏、大丈夫なのか?」

「大丈夫に決まってんだろ。」

「ですが今のご自分の身体のことも考えてください。」

「そうだね。いくらストーンフリューゲルで回復しているとは言えども持たないよ。」

「そうだぞ。トレーニングと同じように適度な運動と適度な休みが必要だ。」

「でも俺身体頑丈だし大丈夫だって。」

「そういえばそうですわね。」

 箒達は少し前、一夏のことを知る前の頃を思い出した。

 

 一夏はいつもの日課どおり朝のトレーニングをしようと準備体操をしていると箒達が駆け寄ってきた。

「い〜ちか〜。」

「鈴、それに皆も。」

「朝から感心だね、一夏。」

「うむ。訓練を怠らないのはいいことだ。」

「一夏さんのように強くはなれませんが近づけるようにと思いまして。」

 そうは言ってるもののどこか落ち着かない様子をしている。理由はいうまでも泣く一夏と一緒にいたいのが理由である。しかし何の因果かお約束の皆一緒である。

(どうして一緒になっちゃうんだろうね。)

(楯無さん、それは言わないのがお約束ですよ。)

(それにあいつは唐変木。こんな行動でもしないと効果が無いですよ。)

(ここまでして気付かないのは流石に頭が痛くなりますわ。)

(僕もだよ。)

(右に同じく。)

「じゃあ少しペース落としてやるか?」

「ほう。そんなに余裕なのか?」

 声の方を振り向くと皆さんご存知の千冬と山田先生の姿があった。服装はなぜかジャージである。

『おはようございます。』

「うむ、おはよう。」

「皆さん今日は早起きなんですね。」

「山田先生、それだとこいつらがいつも夜更かしをしているように聞こえますよ。」

「あ!すいません。」

「ところで織斑、流石にその行為は仮に正しいといえども相手に対して失礼だ。お前のいつものペースで行け。」

「・・・・・わかりました。でも無理になったら本当に速度落としていいから。」

「一夏!私を甘く見るな!」

「そうですわ!」

「代表候補生は伊達じゃないことを見せてあげるんだから!」

「僕らは簡単にへばったりしないよ!」

「軍人の意地を見せてやる!」

「楯無お姉さんを甘く見ないでよ。」

 皆の一夏は苦笑いする。

「だそうだ。私達もお前のペースで走るとしよう。」

「え!走るんですか!?」

「なんだ?何かおかしいいか?」

「いや・・・・・いきなりなんで・・・・」

「まあ普通はそうですよね。でも私達もISを使うので体を動かしておかないと色々とまずいんです。」

「はぁ・・・・・そういうことならそういうことで。」

「じゃあそろそろ行きますか?」

「はい。」

 一夏は足を進める。

「いつもこのペースですの?」

「この程度なら軽いな。」

「余裕だね。」

 余裕を見せるシャルロットにラウラ。他の皆も余裕の表情をしている。

「まだほんの序の口なんだが・・・・」

「じゃあペースを上げたらどうだ?」

「そうするよ。」

 一夏はペースを上げる。足音がタッタッタ、と音を立てる。徐々にペースは上がり、軽いダッシュに。

「まだ余裕だな。」

「一夏、今どのくらいのペース?」

「ん〜、大体一割だな。ペース上げるぞ。」

 また一夏はペースを上げる。今度は1500を走るペースで走る。

「一夏、結構速いね。」

「速いか?」

『え!?』

「これでも結構軽めだぞ。」

 一夏の言葉に千冬、楯無、ラウラ以外は驚く。

「ペース上げるぞ。」

『はい!?』

 一夏は1000を走るペースで走る。流石に息が荒くなってきたものが出始めた。

「い、一夏さん。本当にいつものペースですの?」

「いや。雨が強い日はこんな感じにしてる。」

「じゃ、じゃあ雨が弱い日は?」

「今から行くペースで行く。」

『これ何割のペース!?』

「あ〜・・・・・四割。」

「もう面倒だから本気で走ったらどうだ?」

「こらこら。それじゃあすぐにb「わかった。」いいの!?」

「ええ。そろそろ本気だしたかったし。」

 そう言って一夏は100のペースで走り出した。

「は、速いぞ!」

「負けていられないわね!」

「弟ながらなかなかだ。だが何処まで持つかな?」

 一夏のペースに付いていこうと千冬、楯無、ラウラは走り出す。

「あの人たちのペースでは知れますか?山田先生。」

「む、無理です。それに胸が・・・・」

 その続きを言おうとした瞬間、女子一同から鋭い視線が山田先生に向けられる。

「・・・・いいですよね。先生は。」

「そうですわね。それがあったら一夏さんを振り向かせようと思えば振り向かせられるんですもの。」

「アタシなんかほとんどないわよ。」

「み、皆さん何か勘違いしていませんか?大きかったらいいものではないんですよ。篠ノ之さんならわかりますよね。」

「先生。」

「なんですか?」

「・・・・・・見苦しい行動をしないで下さい。私も皆と同じ気持ちです。それに・・・・・」

『それに?』

「一夏がそんなことで振り向くのなら皆苦労はしません。」

 最もであった。自然に走るのを止め、突っ立っていた。

「お〜い。誰か〜。」

 一夏が呼ぶ声が聞こえてくる。皆は一夏のほうへと皆行く。

「どうかしたの、一夏?」

「それが・・・・」

 一夏が後ろのほうに視線を向ける。後ろのほうを向くと倒れている楯無とラウラの姿があった。千冬は息を荒くしながら両膝に手を当てている。

「あの二人を運んでくれ。」

「一夏は?」

「織斑先生に肩を貸すよ。」

「だ、大丈夫だ。」

 千冬は背を伸ばそうとするがバランスを崩し倒れ掛ける。一夏は千冬を支える。

「無理しない方がいいですって。」

「・・・・わかった。」

 

「そういえばそんなことがあったな。」

「あの時まさか全身の筋肉が急に攣るとは思いもしなかった。」

「そこ!今は授業中だぞ。織斑、準備ができたのならスタンバイしろ。」

「はい。」

 一夏は定位置に着く。向こうの方も準備が完了したようだな。打鉄が7機にラファール・リヴァイヴが7機。

「それでは双方、準備はいいな。」

 千冬の言葉に皆は頷く。

「それでは・・・・始め!」

 千冬の合図と同時に7機のラファール・リヴァイヴが各機1テンポずらしながら撃ってくる。

(伊達に戦闘を見てきたわけじゃないな。一斉発射による爆煙を考えているな。)

 一夏はそう思いながら華麗に回避する。

「流石織斑君。伊達にこれまで無敗じゃないね。」

 一夏の上から一機の打鉄が両手にカタールを持って突っ込んでくる。

「はあああああ!」

 カタールを持った打鉄は一夏を突き刺そうとする。一夏は回し蹴りをしカタールの刃を折る。

「なっ!」

 一夏は追撃しようと構えるが両サイドからハンドガンによる援護射撃により遮られる。一夏は後ろに下がる。そこを槍を持った打鉄が後ろから突き刺そうとする。一夏は後ろにバク転、宙を舞い華麗にその攻撃を回避する。

「うそっ!」

 一夏は打鉄の背中に右膝を叩き込む。

「ぐうっ・・・・・・・!」

「隙あり!」

 ラファール・リヴァイヴがブレードを一夏の頭に目掛けて逆手で振り下ろしてくる。

「おおおおおおおお!」

 一夏は右膝を蹴り上げる。ブレードはラファール・リヴァイヴの手から離れ、宙を舞う。

「えっ!」

「悪い。」

 一夏はそのままかかと落としを喰らわせる。ラファール・リヴァイヴは地面に叩きつける。そこへ三機の打鉄がブレードを三方向から突いてくる。

「はあっ!」

 一夏は上に飛翔し回避する。

「読んでたよ!」

 ラファール・リヴァイブがグレネードを一夏に放り込む。一夏はセイビングビュートでキャッチ、真下に放り込む。

『きゃああああ!』

「流石に一筋縄じゃいかないか。」

「わかってても言うよね。」

 ラファール・リヴァイヴが『盾殺し』を下から振り上げてくる。一夏は雪片をコール、降下しつつ雪片を片手で振り下ろす。

「おおおおおおおお!」

 『盾殺し』は二つに割れる。

「くっ・・・・!」

 一夏は逆手に持ち直し雪片を振り上げる。

「うあああ!」

 ラファール・リヴァイヴのシールドエネルギーは一気に0になった。

 

 打鉄7、ラファール・リヴァイヴ6。

 

「やっぱ強いね。」

「てかどんだけすごい斬撃よ。」

 打鉄が斬馬刀を振ってくる。

「おりゃああああ!」

「ぐっ!」

 一夏は雪片を片手で持ち、それを受け止める。

「結構でかい武器を振るうな。斬馬刀か?」

「ザッツライト。でもこれ結構重いよ。」

「自分に合った武器を使うんだな。・・・・ふっ!」

 一夏は打鉄を弾き飛ばす。そこをラファール・リヴァイヴ二機が左右からサブマシンガンを放つ。一夏はマッハムーブを使い左のラファール・リヴァイヴの後ろに着く。

「しまった!」

「おりゃ!」

 一夏はラファール・リヴァイヴの背中を蹴る。

「きゅっ!」

 ラファール・リヴァイヴはそのまま前に進み、もう一機のラファール・リヴァイヴとぶつかる。一夏はクロスレイ・シュトロームを放つ。

「「きゃああああああ!!!!!!!」」」

二機のラファール・リヴァイヴのシールドエネルギーは0になる。

 

打鉄7、ラファール・リヴァイヴ4。

 

「これならどう!」

 日本の小太刀を逆手で持った打鉄が瞬間加速で迫って来る。打鉄は右の小太刀で一夏の右手首を狙う。一夏は雪片で受け止める。打鉄は左の小太刀で一夏の腹部に小太刀を入れようとするが一夏は左手でその刃を受け止める。

「これで攻撃出来ないよ。」

「どうかな?」

「へ?」

 一夏は体を横に回転させる。

「え?ちょ、まっ!?」

 高速の回転のあまり状況を把握出来ない。周りも下手に手出しが出来なかった。

「壁に気をつけろよ。」

「はえ?何言って・・・・」

 一夏が言ったことはすぐさまわかった。一夏は右手を放し、雪片を締まった。その瞬間打鉄はアリーナの壁まで跳ばされる。

「ぎゃほっ!」

「大丈夫か?」

「せ、背中が・・・・・」

「よし。」

「油断大敵!」

 一夏の後ろから打鉄がブレードを振り下ろしてくる。一夏は雪片を逆手で右手に持ち、プラズマの刃を出し、打鉄に迷うことなく後ろに瞬間加速する。操縦者は驚き思わず腕を止める。一夏は切腹するように後ろにプラズマの刃を向ける。打鉄のシールドエネルギーは削られ、0になる。

 

打鉄6、ラファールリヴァイヴ4。

 

 打鉄三機が一夏に向かいアサルトライフルをセミオートで放つ。一夏は回避しつつ接近し二機を切る。二機のシールドエネルギーは0になる。

「ウソ!」

「今の一瞬で!」

 さらに一夏は体をもう一機の打鉄に向ける。その時には既にアローレイ・シュトロームの発射体勢に入っていた。操縦者は咄嗟のことに行動できなかった。一夏はアローレイ・シュトロームを放つ。攻撃は命中しシールドエネルギーは0になった。

 

打鉄4、ラファール・リヴァイヴ4。

 

「結構減らされちゃったね。」

「やっぱ強いよ、織斑君は。」

「でも負けるつもりはないよ。」

 皆は戦気を失っていない。むしろ逆である。たまに女子ってこういうのがあるから時に恐いこともある。

 打鉄二機がトリアイナで突いてくる。一夏は雪片を収めトリアイナの中央の刃を掴み身体を前転させる。二人の操縦者は遠心力により跳ばされ、地面に叩きつけられる。二人はトリアイナを手から離す。一夏はトリアイナを二人に向けて投げる。トリアイナは二人に命中する。

「まさかあんな回避方法があるなんて。」

「こら一本取られた。」

 一夏の後ろからラファール・リヴァイヴがランスで突いてくる。一夏は体を後ろに九十度倒す。一夏はラファール・リヴァイヴにパーティクル・フェザーを連続して放つ。

「あああああ!」

 ラファール・リヴァイヴのシールドエネルギーは0になる。

 

打鉄4、ラファール・リヴァイヴ3。

 

「こなくそ!」

「諦めるもんか!」

 右から打鉄が、左からラファール・リヴァイヴがメリケンを装備して挟み込むように攻めてくる。

「このパターン忘れてのか?」

 一夏はため息を吐きながら上昇する。

「かかった!」

 二機は急転換し距離を離す。

(どういうことだ?)

「おらぁぁぁぁぁぁぁ!」

 一夏の上から打鉄がハンマーを振り下ろしてくる。一夏は右手で受け止める。

「ぐっ・・・・!」

 一夏の右手に衝撃が走る。

「あっちゃ〜。うまくいくと思ったんだけどね〜。」

「そう簡単にはいかねえ・・・・よっ!」

 一夏は押し返す。一夏は打鉄に向けコアファイナルを放つ。

「おおおおおおおお!」

「きゃあああああ!!!」

 打鉄のシールドエネルギーは0になる。

 

打鉄3、ラファール・リヴァイヴ3。

 

 一夏の下から打鉄がブレードを突き刺してくる。一夏はマッハムーブを使い後ろに着く。一夏は打鉄にネクサスハリケーンを喰らわせる。

「わああああああああ!!!」

 一夏の後ろからラファール・リヴァイヴがショットガンを散弾で放ってくる。一夏は後ろに反転しサークルウェーブを展開する。

「やれると思ったんだけどなぁ・・・」

「そうもいかないのは何度も言った。」

 二人は武器をマシンガンに切り替える。

「「弾け跳べ!!」」

 二人は容赦なくマシンガンのトリガーを引く。銃口からは火花が噴かれる。一夏はマッハムーブを使い全て避けながら雪片を展開しつつ接近する。

「は、速い!」

「なんでこんなに撃ってるのに避けれるの!?」

 そんな二人にお構い無しに雪片のプラズマの刃を二人に振る。二機のシールドエネルギーは0になった。

 

打鉄2、ラファール・リヴァイヴ2。

 

 一夏に向かい二つのチャクランが飛ばされる。一夏は雪片でその二つを弾く。チャクランはラファール・リヴァイヴの元へと返る。

「ちっ、これでもダメか。」

「扱いづらい武器を使うな。」

「これ結構お気に入りでね!」

 ラファール・リヴァイヴは瞬間加速、チャクランを連続して振る。一夏はそれを雪片で振り払う。

「おりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」

「振りが甘い。それと切れが無い。」

「くぅ〜〜〜、痛いとこ突くね。」

「気に入っていても自分に合わない武器はやめたほうがいいぞっ!」

 二つのチャクランが宙に上がる。脇が空いた所を一夏は一振りで斬る。ラファール・リヴァイヴのシールドエネルギーは0になる。

 

 打鉄1、ラファール・リヴァイヴ2。

 

  ラファール・リヴァイヴがサブマシンガンを両手に持ちながら一夏に接近する。一夏は回避しつつ後ろに下がる。

「危ない戦法だな。」

「よかった。これ結構気に入っててね。」

 恐―――――――い。この子恐〜〜〜〜い。

 そう思いながら一夏は急停止、急加速で近づく。

「えっ!」

 突然切り替えたことに驚き思わず手を止めてしまった。一夏はサブマシンガンにラムダスラッシャーを放つ。その攻撃は二つのサブマシンガンを切り裂く。

「しまった!」

 一夏は雪片のプラズマの刃を突く。ラファール・リヴァイヴのシールドエネルギーは0になる。

 

 打鉄1、ラファール・リヴァイヴ1。

 

「おりゃああああ!」

 打鉄がブレードを一夏向かい左に振ってくる。一夏は後ろに回避する。そこをラファール・リヴァイヴがブレードを上から降ってくる。一夏は反転しソードレイシュトロームを腹部に突き刺す。ラファール・リヴァイヴのシールドエネルギが0になる。

「もらった!」

 打鉄が後ろから突き刺そうとしてくる。一夏はマッハムーブを使い回避する。

「おっしい〜。」

「あっぶね〜。」

 一夏は雪片を左手で逆手に持ち、柄頭を右手の手の平に当てる。

(一発勝負。これが決まったらいいが・・・)

 一夏は瞬間加速で一気に距離を詰める。打鉄の操縦者はブレードの地肌で防ごうとする。一夏は雪片を右手の手の平で一気に押す。刃先はブレードの直撃、ブレードにヒビが入り、そして割れた。一夏は雪片のプラズマの刃を出しシールドエネルギーを0にする。

「そこまで!勝者、織斑一夏。」

 

 授業後の男子更衣室。一夏は椅子に座っていた。

「う・・・ぐ・・・・・」

 一夏は胸ぐらを抑える。

(結構来てるな。憐さんにもらったこれで見てもマイナス値が半端ないな。)

 一夏は憐が自身の細胞を測るのに使っている装置で自分の細胞を数値化して測っていた。数値は−2.59。

(憐さんが言ってたけどマイナス値が1・9を超えると何度も体に激痛が走る。このままだと・・・・)

「結構ヤバイね、織斑一夏くん。」

「!!」

 突然男性の声が聞こえた。一夏は驚き声の方を向くとそこには白い服を着た男性の姿があった。

「やあ。はじめまして。君に少し話があるんだ。」

 

 

説明
午後の授業で模擬戦を行うことになった一夏。箒達は一夏と一緒に朝のランニングをしたことを思い出していた。
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コメント
表記の漢字が違っています。核ではなく、格の違いです。次回も楽しみにしています。(駿河)
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