魔法少女リリカルなのは00 『転生者による破壊と再生』
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#01 さぁ、はじめよう

 

どうも、スカイ・エクリプスです。

あれから転生して四年がたちました。

転生してまずはじめにしたことは、自分の肉体を作ることでした。カンのいい人、というより00の外伝、もしくは劇場版機動戦士ガンダム00を知っている人ならもう気づいていると思いますが、リボンズタイプのイノベイドにしました。

どうやら、リボンズタイプのイノベイドだと、アムロ・レイの声になるみたいです。

トレミーのみんなたちも転生させたはずなんですが、先日の神様の手続きが遅れてしばらくひとりぼっちでさみしかったので、とりあえずリボンズ、リジェネ、ヒリング、リヴァイヴを造りました。

はじめの頃はリボンズがやたら突っかかってきていろいろいざこざがありましたが、リボンズには専用のガンダムを開発すると言って落ち着かせました。イノベイドのみんなは俺の思想に賛同してくれたし、みんな俺がイノベイドであることも知ってます。

ってか、ヴェーダにリンクしてる時点でわかるしね……そして今は、ガデッサ、ガラッゾ、ガルムガンダムなどの開発をしながら、今後の方針について話しあっています。

 

「当面の問題点といえば、どうやってスカリエッティと((接触|コンタクト))をはかるかだ」

そうつぶやくのはウェーブがかった黒髪の青年、刹那・F・セイエイだ。彼は俺と違い、純粋種のイノベイターである。

「そうね、まずはそれを考えないと話が進まないわね……」

そう言って黙考するのは、ソレスタルビーイングの戦術予報士、スメラギ・李・ノリエガだ。

「ヴェーダを使えば一発なんだが、それだと面白くないからね」

「リボンズ、今まさに俺も同じこと考えてた」と俺がつぶやくと、リジェネとリヴァイヴはくすくす笑い、普段は黙然としている刹那でさえもやや笑っているように見えた。

「で、どうするの?スカイ」

「それについては、もう考えてある。あの腐った脳みそ共を利用しようと考えてるんだ」

やや笑い気味のルイスが今後の方針について聞いてきたため、俺はさらりと答える。

「腐った脳みそ……最高評議会のことか?」

『腐った脳みそ』と聞き、地球連邦軍作戦指揮官カティ・マネキンが即答に近い時間で返答してくる。

「ああ、そうだよ。彼らは不死で強靭な肉体を欲している。そこに俺たちイノベイドのデータを持ち込めば……」

「喜んで食いついてくる」

俺の中途半端に切ったセリフの続きをつむいだのは、元ユニオン軍オーバーフラッグス隊隊長であり、独立治安維持部隊アロウズのワンマンアーミー、ミスター・ブシドーでもあった地球連邦軍ソルブレイヴス隊隊長のグラハム・エーカーであった。

「そう、その上交渉次第ではいい資金援助もしてくれるだろうしね」

「ずいぶんとえげつないね……」

「リボンズに言われたくないよ」

「それはそうと……」とやや遠慮がちにリヴァイヴが声をかけてきたため、そちらに顔を向けると、「なぜこの時代に転生したんですか?」と聞いてきたため、少し黙考してから答える。

「もうすぐ、新型魔導炉の実験があるのは知っているね?」

その問いに、その場にいる全員がうなずく。

「その時にアリシアが死ぬだろ?」

「つまり、アリシア・テスタロッサをイノベイドとして復活させてテスタロッサ家をこちら側に引き込む作戦ね」

俺の次の言葉を言い始める前に、スメラギが俺の言いたかったそのものズバリを言い当てる。

「まさにそのとおりだよ……」

「あたしてっきり遊びに行ってるのかと思った」

「ヒリング、それはどういう意味だい?」

「だって、毎回違うお土産買ってきてたから、てっきり遊びに行ってるのかと思って」

『遊びに行っている』と言われ、少々癪に障ったので、少しヒリングをいじめてみることにした。

「ヒリング、そういえば昨日の掃除当番サボったよね……」

「な、何でそのこと知ってるの……」

ふと見ると、ルイスが「私が言った」とでも言わんばかりに楽しげな表情を浮かべている。

「ルイス!!」

「自業自得でしょ?」

そしてヒリングは、リボンズによって引きずられ、いずこかへと連れて行かれた。

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#02 プレシアさ〜ん

 

どうも、スカイ・エクリプスです。

魔導炉の暴走から一年が経ちました。

プレシアさんは、今必死にプロジェクトFを進めています。律儀なことで……

ちなみに、現在の戦力は、ダブルオークアンタフルセイバーが1機、ガンダムサバーニャが1機、ガンダムハルートが1機、ラファエルガンダムが1機、レグナントがルイス専用の一号機が1機に無人量産型の二号機が5機の合計6機、リボンズ専用に開発したガンダムルシフェルが1機、ガルムガンダムが1機、ガデッサが1機、ガラッゾが1機、ブレイヴが1機ロールアウトしました。

ガデラーザは、新造戦艦のプトレマイオス3の開発が停滞しているため、開発をプランごと凍結しています。っていうより、レグナント量産したら、資金が底をついちゃったってだけなんですけどね……

そして今は、プレシアさんに魔導炉の暴走が管理局によって仕組まれていたことなどを説明しています。

出会いとかどうしたって?こまけぇこたぁいいんだよ!!

 

「とりあえず、魔導炉を暴走させた理由はこんな感じさ。そして管理局……いや、((評|・))((議|・))((会|・))にとって嬉しい誤算ができたのさ」

「それが……」

「そう、アリシア・テスタロッサの死さ。その当時、まだ理論としてしか確立していなかったプロジェクトFの情報を愛娘のアリシアを失って絶望していた君に与えることで、プロジェクトの完成を急がせたのさ」

「それじゃあ、私のアリシアは戻ってこないとでも言うの!?」

うおっ、恐ぁ……アリシアが絡むと恐くなるとは聞いてはいたが、ここまで恐いとは……

「安心しろ、プロジェクトFなんて不完全な方法をとらずとも、アリシア・テスタロッサは帰ってくるさ」

「本当に!?本当なのね!?」

『戻ってくる』と聞き、血相を変えて俺に詰め寄ってくるプレシアさん。無理もなかろう、死んだはずの愛娘を完全によみがえらせることができるとなれば、プレシアさんでなくともこんな態度になるはずだ。

「ああ、本当だ。そこでだ、取引をしたい」

「取引を?いいわ」

「この取引での要求はふたつ、ひとつは計画に協力してもらうこと、もうひとつはプロジェクトFの研究を続けてもらう」

「計画には協力するわ、けど、なぜプロジェクトFを続けなければならないの?」

「評議会に目をつけられると面倒なことになるからね……」

「わかったわ」

「後日、アリシアを蘇らせて、連れてくるよ。連絡はその情報端末からできるから、いつでも連絡してくるといい」

そういって俺は、二つ折りの情報端末をプレシアさんに渡し、研究所の出口に向かった。

 

「リボンズっぽく喋るのって疲れる……」

 

そのころ、リボンズたちは……

 

「リボンズ、まじめに援護しろ!!」

「そういうキミこそちゃんと攻撃してくれないかい?しまった……機体がもう持たない……」

「あのストライクフリーダムミーティア……スカイの言ったとおり、ふざけているとしか思えないな」

「あのパイロット、人間の枠を超えているよ……間違いなくね」

 

ガンダムvsガンダムnextplusのデータをベースにしたシミュレーターのネクストファイナルステージの攻略に挑んでいた。

説明
第二話
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