真・リリカルなのは 第六章 マテリアルズ再臨編 第五話 蘇える欠片 |
あたり一面に広がる草原
そこに倒れている女性が居た
?「うっ!」
どうやら目を覚ましたようだ
?「ここは何所かしら?」
私は何故生きているの?
?「死んだと思っていたけど……………………」
?「プレシア!」
いきなり自分の名前を呼ぶ声がしたので振り返ると、
プレシア「リニス! 何故生きているの?」
そこには、嘗て消えてしまった使い魔リニスが居た
リニス「私にもわかりません、気が付いたらここに居たとしか…………………」
プレシア「……………………………………………………………」
ジュエルシードが私の願いを叶えた?
まさか…………………………………………
プレシア「ここは、アルハザード?」
リニス「プレシア………………わかっているはずです、アルハザードには絶対に行けないと」
プレシア「…………………………………………………………」
リニス「私達がこうやって再会できたのは何かの縁でしょう、今はゆっくり状況把握しましょう」
プレシア「ええ、そうね………………………」
〜?〜
?「ここは何所だ?」
いや、それよりも………………………
?「何故、生きているのだ?」
私はリインフォース………………天城カイトに消されたはずだが………………………
リインフォース「っ!!」
バグが無くなっている!!
リインフォース「私は生きていいのか?」
それともこれは夢か?
リインフォース「!!! この魔力は!!」
主に似ている魔力………………………………
しかし、何所か禍々しさを感じる
リインフォース「行ってみるか……………………………………」
〜?〜
?「お母さん……………………」
ここは何所?
どうしてお母さんが居ないの?
?「探さなくちゃ……………お母さんを…………」
フェイト「アリ……………シア?」
?「え? どうして私の名前を知ってるの?」
突如として現れた フェイトに名前を当てられて驚く アリシア
フェイト「そんな……………どうしてアリシアが……………………」
アリシア「そうだ! お母さんを探してるの! 手伝って!」
自分の名前を知っているなら、母親のことも知っているだろうと思った アリシア
フェイト「っ!! 母さんもいるってこと!?」
一体この地球で何が…………………………………………………
アリシア「ねぇねぇ、お姉さんは名前なんて言うの?」
フェイト「わ、私は………………………」
アリシア「??」
フェイト「私はフェイト…………………フェイト・ハラオウンだよ」
テスタロッサの苗字は隠す フェイト
アリシア「どうして私のこと知ってるの?」
フェイト「それは…………………あなたのお母さんと知り合いだからだよ」
混乱させるべきではないと判断し、嘘を付く フェイト
アリシア「やっぱりそうなんだ! ねぇねぇ、お母さんは何所に行ったの?」
フェイト「ごめんね、私もわからないや」
アリシア「………………………お母さん」
プレシアが何所にいるかわからず、寂しくなってしまう アリシア
フェイト「私が探してあげる」
アリシア「本当?」
フェイト「うん! 一緒に行こう」
アリシア「うんっ!!」
〜リインフォース視点〜
ディアーチェ「む? 何だ? この強い魔力は?」
強力な魔力が近づいてくることに経過する ディアーチェ
リインフォース「主!!」
ディアーチェ「貴様は……………………ああ、子烏の所有物か」
リインフォース「あなたは………………八神はやてですか?」
顔が瓜二つのディアーチェに、自身の主かどうかを問う
ディアーチェ「我をあんな塵芥と一緒にするな!!」
帰ってきた答えは否定であった
リインフォース「やはり違うか………………主はもっと温かい魔力をお持ちだ」
ディアーチェ「むっ? 貴様……………………記憶の欠片だな」
リインフォース「何だそれは?」
ディアーチェ「貴様、一度死んでいるだろう?」
リインフォース「ああ」
ディアーチェ「やはりな…………………貴様を蘇えらせたのは我だ!」
リインフォース「何だと!?」
ディアーチェ「よって貴様を蒐集する………………他の雑魚の欠片と違い、貴様はそこそこ強いようだからな……………………かなり紫天の書のページが埋まる」
リインフォース「紫天の書?」
ディアーチェ「では早速行くぞ! ジャガーノート!!」
問答無用で攻撃を仕掛ける ディアーチェ
リインフォース「!!!!!」
何という魔法だ!!!
直撃すればただでは済まんな
ディアーチェ「ほう、生意気にも我の攻撃を躱すか」
リインフォース「お前には恨みが無いが、蒐集されたくないのでな…………………抵抗させてもらおう」
ディアーチェ「フン、構わん…………………寧ろ暇つぶしになってよいわ!!」
リインフォース「デアボリック・エミッション!!」
ディアーチェ「小賢しい!!」
リインフォースの技は、一撃が強力であり、範囲も広い
つまり防御することも躱すことも、普通の魔導師では出来ないのだ
リインフォース「私の技を片腕で弾くとは…………………………」
しかし、ディアーチェには通用しない
ディアーチェ「ククク、王の実力を知って恐怖しろ!!」
リインフォース「悪いがその程度では恐怖対象にすらならん」
ディアーチェ「言いよるわ、他の欠片と違って楽しめそうだな!!」
リインフォース「穿て!! ブラディダガー!!」
ディアーチェ「アロンダイト!!!」
リインフォース「クッ」
ディアーチェの技が、リインの技を消し去り、且つ自分にも襲い来る
何とか躱したものの、圧倒的な火力の前に怯む リイン
まさか、自分以上の火力を持つ者が居るとは、夢にも思わなかったのだ
ディアーチェ「まだまだ行くぞ!!」
ディアーチェはエルシニアクロイツに魔力を溜める
ディアーチェ「ギャリックブラスター!!!」
紫色の砲撃を放つ
リインフォース「クッ」
コイツの攻撃は出鱈目だな…………………一撃一撃が強過ぎる
何か躱す リインフォース
リインフォース(私が戦った者の中で一番強い)
ディアーチェ「どうした? 臆したか?」
リインフォース「いや、何故だろうな………………………滾ってきたよ」
ディアーチェ「ならば来い!! 貴様の全てを打ち砕き、圧倒的な差を見せてやる!!」
リインフォース「ああ、行くぞ! 私の全力を見せる!!」
〜フェイト視点〜
アリシア「お母さん…………………何所?」
フェイト(見つからない………………………)
あれから1時間ほど彷徨っているが、一向に見つけられない
アリシアは、疲れたのか歩みを止める
アリシア「私、捨てられちゃったのかなぁ?」
アリシアは泣きそうになる
フェイト「そんなことない!!」
アリシア「え?」
フェイト「母さんがそんなことをするはずがない! 私は母さんがアリシアをどれだけ愛しているかを知っている!!」
アリシア「……………………………………………………………」
フェイト「あっ! ご、ごめんなさい…………………怒鳴るつもりはなかったんだけど…………」
アリシア「お母さんは私の事を愛してくれてるの?」
フェイト「そうだよ…………………………世界で一番アリシアを愛しているよ」
アリシア「でもお母さんは、ほとんど構ってくれないよ」
フェイト「忙しいからね……………………でも、それを理由にしてちゃいけないよね」
アリシア「…………………………………………………………」
フェイト「私が言ってあげる! ちゃんとアリシアを構ってあげてって!」
アリシア「本当?」
フェイト「勿論本当だよ! さぁ母さんを探そう」
アリシア「うん!!」
〜リニス視点〜
リニス「っ!!」
この魔力は………………………まさか……………………
リニス「フェイト?」
間違いない、フェイトの魔力だ…………………
リニス「私が魔法を教えていた時よりも、遥かに魔力量が増大している」
きっと自分で頑張って強くなったんですね
リニス「フェイトは努力家ですからね」
それよりもプレシアに報告しなくては!
リニス「プレシア!!」
プレシア「どうかしたの? リニス」
近くにあった小屋に居座る プレシア
リニス「フェイトの魔力を感じます! しかも、とても強くなっています!!」
プレシア「…………………そう」
リニス「近くまで来ているみたいです! 会いに行きましょう!!」
プレシア「……………………………………………………………」
リニス「プレシア、そろそろ素直になったらどうです? 仮面を付けていたら苦しむだけですよ? あなたもフェイトも」
プレシア「………………私の娘はアリシアだけ」
リニス「そうですか………………なら私だけで会いに行きます!!」
リニスはフェイトの所へ向かう
プレシア「今更どの面下げて会いに行くのよ……………………」
あの子は私という呪縛から解き放たれた…………………それでいいじゃない
あの子は幸せなはずよ
プレシア「フェイトが幸せなら………………それでいいじゃない」
嘗てフェイトを虐待した母の口から、遂に本音が語られた瞬間だった
次回ぐらいから、話がややこしくなっていくるかも……………………
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