真・恋姫†無双 〜鬼が支えし者〜 |
‥‥‥和弘が演説をした次の日、街の外には前日と変わらず募集に応じた人がいた。
それを防壁の上から確認している和弘達がいた、
「いや〜、結構残ってますね〜♪」
和弘のその言葉に反応した桂花は、
「ハァ、なに言ってるのよアンタは、さっき確認の為に竹簡を見たけど予定の人数より550よ、
まぁ、私達の兵数は揃ったはいいけど母様の私兵数が少ないわどうするのよ、」
和弘は桂花の言葉を考察する。
(確かに予定より50少ない、ならどうする‥この50を徹底的に鍛えるか、イヤそれじゃこっちが疎かになる、それじゃ本末転倒だ、なら一噌
の事ん?足りないなら足せばいいなら何を足す、兵をか?イヤ違うそもそも兵が足りないからこうなった、なら何を足す?)
そう考えている最中にフッと目に止まった物があった、
(そっか!そもそも人で考えるからいけないんだ!幸いまだこの時代にはない、なら先に作ってしまえばいいじゃないか!ならもう1つの方
も提案してみるか!)
和弘が何か考察する姿を見て桂花は自分も何かないか考察し、李厳、廖化はどうしたのか解らずキョトンとして、その皆の姿を見る荀コンは
一人ニコニコしていた。
(あら、桂花ちゃんは成長したわね、少し前ならオロオロしていたのに、それに廖化ちゃん光ちゃんはまだ若わね、これからの成長に期待してと
して、和弘君は何か思い付いたのね)
さすがはは荀コンだ、伊達に荀家の長をしているわけではない、和弘が何か思い付いたと見抜いた。
「で、和弘君は何か思い付いたのかしら♪」
荀コンの言葉に和弘は驚愕した、自分が考察する顔から何か思い付いたと見抜いたのだから、しかし驚愕もわずかの時間、そして少し微笑
し、
「ええ、後程考えを纏めて報告します。」
「アラアラ、わかりました、楽しみにしてるわね♪」
二人は言葉を交わし終えると笑い合っていた、そんな二人のやり取りを見て桂花は直ぐ様に和弘に歩みより
「ヒロ!私にも教えなさいよ!さぁ!直ぐ教えなさい、直ぐ吐きなさい!」
桂花は和弘の肩を掴みグラングランと此でもか揺さぶった。
周りから見たら首が取れるんじゃないかと思う位だ。
和弘はたまらず答えてしまった。
「わ、解ったから!桂花、揺さぶり止めて!」
「解ったわ、さぁ!直ぐ様教えなさい!」
言葉と同時に揺さぶりを止めて答えた。
揺さぶりが止まった事に安堵した和弘は桂花に歩みより耳元で呟いた、
「詳細は此処では言えない、後で部屋で教えるから」
それに対して桂花は和弘に文句を言おうとしたが真面目な顔をしているのを見て桂花も小声でしゃべりだした。
「で、何故此処で喋れないのよ。」
「桂花、防壁の階段の方を顔を動かさず見てくれ、」
その言葉を聞いて目線を向けると其処には二人の女性が隠れるように此方を見ていた。
それを確認して内心(そう言う事ね)と和弘に伝えた、
「それなら夕食の後で私の部屋で話すわよ」
「解った、その時竹簡を2本準備していてくれないか、」
和弘の言葉に頷き和弘から離れていった。
そんな二人のやり取りを見て荀コンは、
(アラアラ、和弘君も気が付いていたのね、これは将来が楽しみね♪)
そんな事わを一人思いながら李厳、廖化を率いて桂花と和弘に近づき、
「アラアラ、二人とも逢い引きの段取りでもしていたのかしら♪」
「「「「ブッ!?」」」」
荀コンの言葉に和弘や廖化達は一斉に吹き出し、その後直ぐ様桂花が
「母様!意気なり何を!よりによって逢い引きって!」
「アラアラ、冗談よ冗談♪」
「冗談!冗談に「さぁ!皆行くわよ♪光ちゃんに廖化ちゃんも何時までもアウアウしてないで」母様!」
荀コンの言葉に二人は同時に
「「アウアウなんてしていません!?」」
と、荀コンに詰めよっていた。
「アラアラ、少し弄り過ぎたかしら、冗談は此処までにして早く行きましょ♪」
そんな言葉に四人はため息を付きながら荀コンに着いて行った。
そんな五人のやり取りを隠れながら聞き耳を立てていた件の二人の女性はと言うと、
「秋蘭行くわよ。」
「宜しいのですか、華琳様」
「ええ、いいのよ、それに面白い事も解ったから」
「面白い事ですか?」
「ええ、面白い事よ♪」
華琳は笑いながら、秋蘭は首を傾げながらその場から立ち去った。
そう件の女性とは、華琳こと曹懆と、秋蘭こと夏候淵だった。
何故あの場所二人がいたのかと言うと簡単な理由だった。
偶々夏候淵を伴って街を視察していたら大通りに前日に会談で会った荀コン、荀イク、霍弋なる男と後を続くように二人の女性がいた、そし
て周りを10人位の兵に囲まれるように歩いて行く姿を見つけた。
直ぐ様に曹懆は考察した、
(荀コンと荀イクはわかるがあの男は兵と一緒ではなく荀イクの隣なのか、それに残りの女性もそれなりに武もある、視察ならこの規模の街
なら兵は五人位で充分の筈、それにしては護衛の数は多い、それにあの男の武はかなりの筈、前日の会談とはまた違う不意気、これは何かあ
る)
と、判断し直ぐ様夏候淵と一緒に尾行したのだ。
話は元に戻し宿への帰り道、
「で、秋蘭から見てあの男はどう見えたかしら、」
「ハッ、あの男は前日の会談の姿は偽りでしょう、先程の姿が本当の姿と思います、それに荀コン様とあの男は我々の尾行に気が付いていた模
様、なかなか侮れないと、」
「ヘェー、秋蘭に其処まで称されるなんてなかなかの男のようね、」
「お戯れを、華琳様はすでにお気付きの筈、」
「フフッ、どうかしら、今日は面白い者を見れたわ早く宿に戻りましょ、早くしないと春蘭が泣くわよ、」
「はい、それに姉者ならすでに泣いているのでは、」
「それもそうね、」
そんな言葉を交わしなが曹懆達は宿に戻って行った。
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