真・恋姫無双 三人の天の御遣い 第二章『三??†無双』其の三十二
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第二章  『三??†無双』 其の三十二

 

 

本城 後宮談話室       (時報:桂花二人目銀桂 生後五ヶ月)

【明命turn】

 

「懐妊おめでとうです!亞莎♪」

 

 城下での任務を終えて戻ったわたしを待っていたのは、亞莎懐妊の報でした。

 報せを聞いたわたしは急いで後宮にやって来たのです。

「ありがとうございます♪明命♪」

 亞莎がとても嬉しそうなのでわたしはもっと嬉しくなりました。

「これで我ら孫呉の未懐妊者は明命と穏と小蓮だけね。」

 雪蓮様が笑って仰いました。これはわたしと穏様も早くお子を授かれと云う事なのでしょう。

 ですが雪蓮様のお言葉に亞莎の方がうなだれてしまいました。

「どうしたんですか、亞莎!?」

「い、いえ・・・・・・・その・・・」

 気分が悪いのでしょうか?つわりが来るのは早くてもひと月は先だと思うのですが・・・。

「大方、穏より先に懐妊したのを気にしておるのじゃろう。のう、亞莎。」

 祭様がそう指摘されました。

 なるほど、亞莎なら確かに考えそうです

「は、はい・・・・・・順番で行けば穏様の方がお先に懐妊なさるべきなのに・・・・・私は・・・」

「かーーーっ!本当にウチのヒヨっ子どもは揃いも揃って頭の硬いのばっかりじゃな!明命は一刀を好きになるのを蓮華様に遠慮しよったし、思春も一刀の子を産むのを躊躇いよった!亞莎までそんな事を言い出すとは!!蜀の蒲公英や曹魏の風を見習うが良いっ!!」

「祭殿・・・風はともかく、蒲公英はさすがに・・・」

「いえいえ、思春ちゃん。祭さまの仰っしゃる通りですよ〜♪」

 思春殿を遮り、当の穏様がいつもの様に笑って亞莎の肩を抱いてくれました。

「祭さまが懐妊なさって丸三年、わたし達孫呉には懐妊者が無かったのですからここは胸を張るべき処ですよ〜、亞莎ちゃん♪それにわたし自身は今の状況も悪くはないですから〜♪」

「そ、それはまさか・・・・・一刀さまのお子を授からなくても良いと・・・」

 亞莎は穏様の現状を知らないのですね。

「そんな事ないですよ〜。わたしだって一刀さんの赤ちゃんを産みたいと思ってます。その為にわたしは三年以上もひとつの策を実行しているのでした〜♪」

「策・・・ですか?」

 戸惑う亞莎の肩に今度は冥琳様が手を置かれました。

「穏には一刀が同行する場合のみ、書庫への入室を解禁してある。意味は解るな。」

「そ、そうだったのですか!?」

「そんな理由でわたしは書庫の素晴らしい本を沢山読めるので、今の状況も悪くは無いと思っているわけです〜♪ああ!勿論、妊娠する心構えと準備は出来ているのでいつ妊娠しても大丈夫ですよ♪」

 亞莎がわたしの方を見ています。

「わたしは冥琳様から穏様が暴走した場合に止める役を仰せつかっていたんです。」

「そ、そうですか、よかった・・・・・」

 どうやら亞莎の心配は一刀様に移っていたようです。

「穏、その心構えとやらは春蘭も言っていたな。」

「そうなんですよ、思春ちゃん!春蘭ちゃんのは華琳さんの受け売りみたいですけどねぇ♪ねえ、蓮華さま♪」

「ええ、そうね。秋蘭が懐妊した時にそう言い聞かせたと華琳が言っていたわ。」

 蓮華様がお話しをされている時に談話室に近付く気配を感じました。

 

「何か今、私の名が聞こえた気がしたが何の話だ?おお!亞莎ではないか♪懐妊の話は聞いたぞ!うむ、おめでとうっ!!」

 

 妊娠七ヶ月の春蘭さんが大きなお腹で亞莎を祝福してくれました。このまま自分の話題の事を忘れてくれれば

「で、何の話だ?」

 忘れていないようです・・・・・。

 この人は時々予想外の行動を取るのでちょっと苦手です。

 ですので工作員訓練の時は出来るだけ速やかに無効化する事にしています。

「春蘭さんはいつ懐妊しても大丈夫な心構えをしていたというお話しです。穏様もそれを実践されていると仰ってました。」

「ほほう♪聞いたか、桂花?軍師とはやはりこうでなくてはな♪」

「なんで私に振るのよ!?」

 後ろにいた桂花さんは金桂ちゃんと銀桂ちゃんを乗せた乳母車を押しています。

 目は三角になってました。

「金桂の時のみならず、銀桂の時も取り乱していたではないか。」

「この私があいつの子供を妊娠する心構えなんか出来るわけないでしょっ!!」

 桂花さんも時々突飛な発言をされますが、この人は貧乳党の書記長なのでいい人です。

「ところで明命。お前はどうなのだ?」

「は?どう・・・・・とは?」

 この様に春蘭さんはわたしの予想の追いつかない事を言い出します。

「だからお前は妊娠する心構えができているのかと問うているのだ。」

「それは勿論できています!ただ・・・・・どうしてもお子を授かれないのです・・・やはり一刀様方にもっと愛していただける様にならないとダメなのでしょうか?」

 わたしの問いにほとんどの方が困った様なお顔をされています。

「わたしのして来た努力は無駄だったのでしょうか・・・・・」

「そ、そんな事は無いと思うぞ!なあ、秋蘭!!」

「あ、ああ!姉者の言う通りだ、明命。一刀たちに愛してもらっているなら何れ必ず懐妊するさ。」

「わたしもそうだと思っています!ですから祭様に言われた通りうじうじ考えずに股を開いて子種を注いで頂きました!お胸が大きくなればもっと愛して頂けると思い一刀様方に揉んで頂いてもいます!効果は現れていませんが・・・」

「み、みみみみ、明命!!」

「どうしたのですか、亞莎?真っ赤な顔をして?」

 亞莎に言葉を遮られたので集まっている方々の様子を確認してみます。

 皆さん『腑に落ちない』というお顔をされています。

「なあ、明命・・・お前は、その・・・・・・」

 秋蘭さんが何か言い淀んでいますが何でしょう?

「ええい、まどろっこしい!儂が訊く!明命!おぬし、一刀たちに胸だけ揉ませて子種を注いでもらっておらんのか!?」

「頂いてますが?」

「そ、そうか・・・・・やつらが胸を揉むだけですますとは思えんからの・・・安心した・・・・・・」

 みなさんがウンウンと頷いていました。

「明命もそれを続けておればいずれは子を授かるじゃろう。」

「そ、そうですか!?わたしの努力は間違っていませんか!?」

「理屈の部分が間違っておるが、やっておる事が間違っておらんから問題無いじゃろ。」

「???・・・・・それでは猫本尊様がわたしに乗り移って交尾された事も間違いではないのですね?」

「こ、交尾ぃい!?そもそもなんじゃ?その、猫本尊というのは?」

「お猫様を祀ったご本尊様です♪」

 わたしがそう言うと星さん・・・いえ、星師匠がみなさんの後ろから現れました。

「もしやそれは東の市の裏路地にあるやつではないか?」

「はい!さすが星師匠!ご存知なのですね♪」

「ご存知も何も、あれは私が祀った物だ。」

「そ、そうなのですか!?」

 驚きの新事実の発覚です!

「あの辺りをまとめる猫殿に頼まれてな。亡くなった猫達の魂を鎮める為に私が彫り上げたのだ。」

「はぅあ〜・・・そうだったのですか・・・・・」

「明命、子を早く授かりたいのであれば、もっと猫本尊に協力してもらってはどうだ?」

 星師匠がそう言ってくださいましたが・・・・・・。

「いえ・・・猫本尊様に宿っていたお猫様の霊は望みを叶え成仏なさいましたので・・・」

「うん?明命が叶えた望みとやらは一匹だけではないのか?」

「一匹だけです!・・・・・・もしかして他にもいらっしゃるのですか?」

「一応この都にさまよえる猫達の霊を鎮魂するよう私が魂を込めてノミを握り槌を振るったつもりだ。一匹が宿れたなら他にも集まっている筈。」

 

「そ、それは一大事です!わたしの事よりもお猫様の魂を救って差し上げねば!!」

 

「ちょ、ちょっと明命!あなたにそんな物の怪の相手をさせるわけにはいかないわ!!」

「そんな!蓮華様・・・・・・」

 お猫様をお救いしたいですが、蓮華様に止められてはそれ以上はできません・・・。

「まあまあ、蓮華さま。ここはこの炙叉がご助力いたしましょう。」

 今度は炙叉さんが直ちゃんを抱いて現れ、芝居掛かった言い方をしました。

 亞莎へのお祝いの為どんどん人が集まって来ています。

「ウチが霊力を込めた護符を作るから、それを明命が身に着けていてれば心配ないよ♪。」

「・・・だけど、武将が猫の為にそこまでする必要は・・・・・」

「動物霊、特に猫の霊を侮ってはダメよ。放置すれば何れこの都が祟りに遭うかもしれないわよ。穏便に対処するにも明命は打って付けだし、都を守る為だから武将の仕事としても問題無いでしょう?」

 炙叉さんの言葉に蓮華様がわたしを見て、溜息混じりですが頷いて下さいました。

「ありがとうございます、蓮華様!そしてご助力ありがとうございます、炙叉さん♪」

 わたしは頭を下げてお二人にお礼を言いました。

「と云うわけで、御子様たちも頑張ってね♪」

 

 え!?炙叉さんが振り返った先に・・・。

 

「一刀様方!いつからいらしたのですか!?」

「「「いや・・・・・・最初から居たんだけど・・・・・」」」

「ど、どうなさったのです!?ひどくボロボロなのです!!」

「「「だ、大丈夫・・・明命は何も気にしないで・・・」」」

「さあ、明命は護符を作るからウチの部屋に行きましょう♪」

 わたしは炙叉さんに促され立ち上がりました。

「では亞莎も別室に移動してもらおう。話しておかねばならん事が有るからな。」

 冥琳様が亞莎を促しました。

「さあ一刀たち、我々はここでじっくり語り合おうか?拳で。」

 思春殿が指の関節をボキボキ鳴らしながら言いました。

「「「し、思春!一方的に話しかけるのは語り合うって言わないぞ!!」」」

 

 わたしが談話室を後にするとみなさんの声が聞こえてきました。

 どうやらわたしの事が話題の中心みたいです。

 

 

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二ヶ月後

本城 皇帝執務室       (時報:桂花二人目銀桂 生後七ヶ月)

【赤一刀turn】

 季節は冬を迎えた。

 衣類を変えるだけでは寒さに対抗できなくなり、暖炉に火が入る。

 そして今年は遂に念願の暖房器具がこの部屋にも追加設置された。

 

 炬燵であるっ!!

 

 炬燵自体は五年くらい前から俺たちの各自室には設置していた。

 では何故この五年間、この部屋に炬燵が無かったのかと云うと、後宮と母親達の自室の設備改善に予算を取られ俺たちの所まで回って来なかったからだ。

 子供達が寒い思いをするくらいなら??は全然我慢できちゃうぞ!

 その我慢の甲斐あって各部屋の改修工事がほぼ終わり、予算がこっちに回って来るようになったわけだ。

 この暖房の完備された室内で俺たち三人と明命は対峙していた。

 

「一刀様方!わたし、周幼平はついに一刀様方のお子を授かりましたっ♪」

 

 丸くて可愛い目をキラキラさせ、包拳礼で報告する明命。

「「「ありがとう・・・明命・・・」」」

 しかし・・・・・俺たちと明命の四人で炬燵を囲みながらでは今ひとつ間抜けな構図に思える。

 しかも明命の頭には実に可愛らしい猫耳がピコピコしていた。

 これは二ヶ月前から始まった猫本尊に集まる猫の霊の無念を晴らし、成仏させるボランティアが続いているからだ。

 言っておくが二ヶ月の間、明命と交尾ばっかりしてた訳じゃないぞ。

 そもそも猫の無念が『交尾をしたかった』という物ばかりではない。

 お腹いっぱいご飯が食べたかったとか、飼い主にお別れが言えなかったとか、思わず涙が溢れる願い事が多かったのだ。

 明命はその一つ一つを丁寧に聞き届けた。

 その都度ネコ耳は色や形を変えている。

 ある時は白。またある時は茶色。虎縞だったり、三毛だったり。

 尻尾の形もスラリと長く細い物から短く曲がっている物まで様々だった。

 ・・・・・・いや、交尾もしたけどね。

 で、今も猫の魂を宿した明命は部屋に来るなり先ず炬燵に潜り込んだのだ。

 まるで猫そのものの様に。

「なあ、明命。炙叉の作った護符はちゃんと身に着けているか?」

「はい!肌身離さず身に着けてます!」

「その割に今はいつもより猫っぽい気がするんだけど・・・」

 俺の言葉に明命は悲しそうな顔になる。

「それは・・・今わたしといらっしゃるお猫様の霊の無念がそれだけ強いと云う事です・・・・・」

「「「お、おい!本当に大丈夫なのか!?」」」

「はい!それにお猫様の願いとわたしの願いが同じだったので、より同調しているのだと思います♪」

 明命が笑顔に戻ってそう言った。

「「「・・・・・その願いって、もしかして・・・・・・」」」

 

「はい♪子供を産んで育てる事です♪」

 

 笑顔のキラキラを倍増する明命だが、俺たちはその内容に驚愕した。

「「「産むだけじゃなく子育てまで!?」」」

「子育てと言っても乳離れまでです。それでお猫様は満足されるそうです。」

 俺たち三人は顔を寄せ合い小声で相談する。

「(明命の気持ちを尊重したいが、そんなに長い間憑依されてて大丈夫なんだろうか?)」

「(ネコ耳と尻尾が生えるくらいだからな。更に影響が出るかも・・・)」

「(本物の猫みたいに、四つ子や五つ子になったりおっぱいが四つや六つに増えたりするのか?)」

 人間の女性は元来四つ子などを産めるようには出来ていない。

 俺たちの元居た世界なら医学が進歩していたし、高度な医術施設のおかげで母子共に無事なのだと聞いた事が有る。

 華佗一人にその全てを頼るのは幾ら何でも負担が掛かり過ぎだ。

 それに明命のおっぱいが増えたりなんて・・・勿論そんな事で俺たちは明命を遠ざけたりしないぞ!

 待てよ・・・・・俺たちは明命のおっぱいが最初から四つとか六つだったとして、今のように愛していただろうか?

 ここで不意に思い出したのは大喬だった。

 ふたなりの大喬も愛する俺たちだ。おっぱいの数が多いくらい何の問題もないな。

 いや!むしろそれはそれで・・・・・・・いかん、思考が脱線した。

 今更だけど、我ながら自分のストライクゾーンの広さに驚くな・・・・・。

 

「「「明命、とにかく後宮に移動してみんなと相談しよう。」」」

 

 俺たち三人だけで考えてもしょうがない。

 特に華佗と炙叉、医術と妖術の専門家を交えて意見を聞かなければ。

 

「はい!です!一刀様♪」

 

 明命!何があっても俺たちは明命を守る為に手を尽くすぞ!

 

「ああ♪これでようやく((花鬘|かまん))ちゃんとゆっくりお会いできるのです?」

 

「「「・・・・・・・・なに?」」」

 

 しまった・・・・・この二ヶ月、猫本尊の件が忙しくて、明命が後宮にやって来る回数が減ってたから忘れてた・・・・・・。

 俺たちは花鬘を明命から守りつつ明命を守るという、おかしな状況になってしまった様だ・・・・・。

 

 

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本城 後宮談話室

【赤一刀turn】

「ウチの用意した護符を身に着けてたら耳と尻尾以外は体に変化が出ない筈よ。」

 炙叉が胸を張って、自信たっぷりに言い切った。

 うん、実に頼りがいが有る。

「俺の方は前例が無いか文献を調べておく。対処療法という形しか取れないが、四つ子や五つ子であっても必ず母子共に危険な目には合わせないと約束しよう!」

 相変わらず燃える瞳で熱く語ってくれるぜ・・・・・ありがとう、華佗・・・。

「炙叉の言葉を疑う訳じゃないが、可能性が僅かでもある以上は頻繁に明命へ胎児恵光をしてもらう事になるな。紫苑って前例も有る事だし。」

「それに関しては楽進にも協力してもらおう。」

「か、華佗師匠!それは私も明命に胎児恵光を施せという事ですか!?」

 華佗の助手として話し合いに参加して貰った凪が慌てている。

「ああ、短期間に数をこなすいい機会だ。頑張れよ!」

「は、はい!華佗師匠!」

 うん、こちらの連携は問題無さそうだ。

「次は明命が花鬘を見て暴走しない様にはどうしたらいいか、か・・・」

「あ、御子様。それは気にしなくても大丈夫だと思うよ。」

「へ?どうして?」

「ウチって云う実例が居るから。」

 炙叉は自分を指差し笑ってみせた。

 そう云えば炙叉も可愛いものには過剰反応するタイプだったっけ。

「ウチにとってこの後宮はパライソだからねぇ♪可愛い赤ちゃんや子供達に囲まれて、もう毎日ウハウハよ♪でも毎日見ていれば慣れて来るし、直が生まれてからはやっぱり我が子が一番可愛いからね♪」

 成程、説得力があるな。

 それじゃあこの問題は明命が慣れるまでで済むって事だ。

 その明命は冥琳達に外史の話しを聞き終わった頃かな?

 

 

 

本城 後宮 亞莎私室

【明命turn】

「以上がお前にも話さずにいた一刀たちの秘密だ。明命。」

 冥琳様がお話しを終え、湯呑のお茶に口を付けられました。

 このお話しを聞いて、一刀様方が悪夢にうなされる意味がわかりました。

「明命・・・・・私も二ヶ月前にこのお話しを冥琳様に教えて頂いたんです。私としてはすぐにでもあなたに教えてあげたかったのですけど・・・・・・」

 亞莎が申し訳ないと云う顔をしています。

「亞莎・・・気に病まないでください。情報と云う物は必要な時、必要な相手に必要な分だけ与えた方がいいのです。工作員のわたしはそれをよく心得ています。」

「明命・・・・・」

 亞莎も今は軍師です。その事を充分理解しているのでわたしに言えなかったのでしょう。

「ふふ、では明命。何故この話を懐妊の時に話すか、その意味が分かるか?」

 冥琳様が腕を組んでわたしに問いかけました。

「それは・・・・・一刀様方のお子を産み、育てる事の意味を認識させる為です。一刀様方に幸せな思い出を差し上げる為に、子供達が大人になってもいがみ合う事無く、この晋と云う国を平和で豊かな国にする為に、元気な子を産み、正しい人間に育てる母になれと云うことです。」

「その通りだ。では明命、これからのお前の使命は解るな。」

 

「はい!一刀様方に素敵な思い出をたくさんたくさん差し上げる事ですっ!!」

 

「その為にはお前自身も幸せにならねばならん。期待しているぞ♪」

 冥琳様の優しい笑顔で言って下さいました。

 

「はいっ♪♪」

 

 わたしは自然に溢れてくる涙を拭わずに、大きくそう応えました。

「ふふふ、この話を聞いたお前が一刀たちをどう思うか訊くつもりだったが、その必要は無いな。」

「い、いえ!今までよりも、もっともっと一刀様方を大好きになりましたっ!!」

 わたしは今の気持ちを知って欲しくて、慌ててそう言いました。

「ほらな、やはり亞莎と一緒だ♪」

 あ・・・・・やっぱり冥琳様はすごいです。

 わたしの気持ちなんかお見通しです。

 亞莎が懐妊してから一刀様方をお慕いする気持ちが強くなっているのは気付いていました。

「亞莎もわたしと同じ気持ちなのですね♪」

「はい。私もこの話しを聞いてから一刀様方がより眩しく見えるんですよ♪」

 そう言う亞莎の笑顔もとても輝いていました。

「さて、明命。お前の後宮での部屋はここ。亞莎と同室だ。ここは私と雪蓮が使っていた部屋だ。今度はお前たち二人で思い出を作ってくれ。」

「「はい!」」

 そうです。このお部屋は冥琳様と雪蓮様が冥龍様と冰蓮様を、乳離れの時期までお育てになったお部屋です。

 わたしも亞莎と助け合って赤ちゃんを育てます!

「そろそろ一刀たちも待ちわびてる頃だろう。呼んできてやるから待っていなさい。」

「そ、そんな!冥琳様にそのようなことをさせる訳にはいきません!」

 立ち上がった冥琳様をわたしは慌ててお止めしました。

「気にするな。私と雪蓮もこの部屋に来た初日は一刀たちと思い出話しに花を咲かせたものだ。お前達にもその気持ちを味わって欲しいのだよ。」

「「冥琳様・・・・・」」

 わたしと亞莎は冥琳様の優しさに触れてまた涙が出てきました。

 そんなわたし達を見た冥琳様は、笑顔を残して部屋を後にされました。

 

 一刀様方がいらっしゃったら亞莎に黄巾の乱、反董卓連合、五胡撃退戦で一刀様方がどれだけ活躍なさったかをまた話してあげようと思います・・・・・・・今ならあの時の一刀様方がどんなに素敵だったか、もっと良く伝えられると思います♪

 

 

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おまけ

明命の娘 ((周邵|しゅうしょう)) 真名:((藍華|らんふぁ))

二歳十一ヶ月

亞莎の娘 ((呂j|りょそう)) 真名:((茜|ちぇん))

三歳一ヶ月

本城 後宮中庭                (時報:桂花六人目((來羅|らいら)) 生後二ヶ月)

【赤一刀turn】

「え?((茜|ちぇん))ちゃんと((藍華|らんふぁ))ちゃんもオニをやりたいの?」

 驚く((蓮紅|れんほん))に茜と藍華はニコニコと頷いた。

「「うん♪れっかおねえちゃんとおにするの〜♪」」

 

 子供達が集まっての遊んでいるのを俺たち三人と学園の先生である白蓮と麗羽、そして璃々、亞莎、明命、貂蝉、卑弥呼が見守っている。

 これから何が始まるのかというと、それは・・・・・・。

 

 缶けりだっ!!

 

 実際には缶が無いので孟宗竹の節を10センチくらいに切った物を使用している。

 余談だが孟宗竹って名前が有るって事は孟宗本人が呉領のどこかに居るって事だ。

 その内出会うことになるのだろうか?

 まあ、そんな事より『缶けり』ならぬ『竹けり』の説明だ。

 実は今までやって来た隠れんぼが子供達のアイディアで『竹けり』にまで進化したのだ。

 これまでの隠れんぼではルールに関して口出ししなかった俺たちだが、ここに至ってルールを提案した。

 何故なら俺が遊んだ『缶けり』は非常にアグレッシブな遊びだったからである。

 安全を配慮したルールを教えておかなければ大怪我をしかねない。

 実はフランチェスカの男子寮の連中ともやった事がある。親睦会の名目で。

 結果は白熱しすぎて怪我人続出・・・・・・・ほんとバカばっかりだったな。

 そういや及川の奴が隠れる為とか言って女子寮に忍び込もうとして主将・・・不動先輩にボコボコにされてたっけ。

 及川の例は特殊だから省くとして、要するに愛羅や((恋々|れんれん))といった武闘派の子が本気を出すと((香斗|かと))や((嵐|らん))あたりはまずついて行けないと云う事だ。

 その為、今回大人たちは参加せずに審判といざという時の救護班だ。

 おっと、そろそろ始めるようなので、詳しいルールは実況しながら解説するとしよう。

 

 

 子供達の見守る中、((愛羅|あいら))が地面に置かれた竹を蹴り飛ばす。

 

「うおりゃああああああああああああっ!!」

 

 母親とよく似た掛け声で愛羅が蹴飛ばした竹が勢い良く飛んでいく。

 それと同時に子供達が一斉に走り出した。

 隠れる側全員と鬼役の((烈夏|れっか))が。

 鬼の陣地には蓮紅、茜、藍華の三人が残っていた。

 結局蓮紅も鬼役になったのである。

 烈夏が竹を拾って陣地に戻り百を数えるまでに、鬼役以外は隠れなければいけないのだが・・・・・・愛羅の蹴った竹は中庭の小山の頂上にある東屋を越えて見えなくなってしまった・・・。

 その竹を追いかける烈夏も風のように走り抜け、東屋の向こうに姿を消した。

「蹴りも蹴ったり、追いも追ったり。二人共なかなか見事である。がっはっはっはっ♪」

「「「何呑気に言ってんだ!卑弥呼!俺たちも烈夏を追わないと!」」」

「それなら大丈夫よぉん、ご主人さまぁ♪ほら、烈夏ちゃんが戻って来たわ〜ん。」

 貂蝉に言われて小山の方を見ると本当に烈夏が東屋の屋根を飛び越えて現れた。

 その手にはしっかりと竹が握られている様だ。

 時間で考えると烈夏は飛んで行った竹をダイレクトキャッチしたんだろうな・・・・・。

 戻ってきた烈夏が地面に描いた円、陣地の中心に竹を置くと蓮紅が数を数え始めた。

「いーち、にーい、さーん、しーい・・・・・・・・・・・きゅうじゅきゅ、ひゃーく!」

 蓮紅が数え終わった瞬間に烈夏、茜、藍華が走り出した。

「おねえちゃんたちみつけるぞー!」

「「おーーーーー!」」

 茜の掛け声に烈夏と藍華が応える。

 茜は亞莎の願い通り、とても積極的な子供に育っているな。

 三人の姿が見えなくなり、陣地には守備として残った蓮紅だけになると、突然陣地近くの木の陰から誰かが飛び出した。

「((向日葵|ひまわり))ちゃん、ポコペン!」

 蓮紅は飛び出したのがひまわりと咄嗟に判断し、名前を呼んで竹を踏みつけた。

「うわ!間に合わなかったぁ!」

 地団駄を踏んで悔しがっているがその顔は笑っている。

「ほら、向日葵ちゃんこっちに」

 そう言いかけた所で蓮紅が振り返えった。

「((疾|しつ))ちゃん、ポコペン!」

「あーーーー!しっちゃん、もっと早くしないから!」

「ひーちゃんが笑ってるからバレたんだよぉ!それに疾はこんな卑怯なやり方イヤだって言ったもん!」

 なるほど、ひまわりの作戦だったらしいが、まだまだたんぽぽの域には遠いな。

「れんほんおねえちゃーん!そっちいったよー!」

 藍華の声が聞こえた方を見ると大人数が走って来た。

 藍華はこの短時間にあれだけの数の隠れてたお姉ちゃん達を見つけたって事だよな?

 蓮紅は慌てず、走ってくる顔を確認して息を吸い込んだ。

「香斗ちゃん、嵐ちゃん、((金桂|きんけい))ちゃん、((揚羽|あげは))ちゃん、((八?|やや))ちゃん、((九蓮|ちゅうれん))ちゃん、((四喜|すーしー))ちゃん、((一色|いーそー))ちゃん、((直|なお))ちゃん、((春姫|るな))ちゃん、((銀桂|ぎんけい))ちゃん、((龍里|るり))ちゃん、((藍里|あいり))ちゃん、((訓|くん))ちゃん、((焔香|えんか))ちゃん、((愛喬|あいきょう))ちゃん、((華喬|かきょう))ちゃん、ポコペン!」

 全員の名前を呼んで竹を踏みしめる。

 今のところ複数の攻撃に対しては蓮紅がやったようにまとめてポコペンが出来るルールにしてある。

 但し、ポコペンを言う前に竹を蹴られると鬼の負けとなるので、複数回に分けて言う事も可能だ。

 その辺は鬼役の戦術が物を言うのだが、今回は驚異となる相手がいないと判断した蓮紅が一網打尽にしたわけだ。

 まあ、見事なぐらい走るのが苦手な子が揃っているからな。

 唯一、焔香が走るのが得意だが、三歳の足ではしょうがない。

 蓮紅が竹を踏んだ時、先頭に居た焔香は竹から四メートルは離れていた。

 

「あのぉ、一刀様。ポコペンってどういう意味ですか?」

 

 明命が不思議そうに訊いてきた。

「俺も本当の意味は知らないけど、たぶん缶を踏んだ時の擬音じゃないかな?『缶を踏んだぞ』って合図だから。」

「『かん』って踏むとそんな音がするんですか。」

 事前に缶がどういう物かは教えて有るが、実物を見た事が無い明命はしきりと感心している。

 缶詰を作り出す工業技術がまだ無いからしょうがない。

 でも俺としてはいつか缶詰工場を実現したいと思っている。缶詰が作れる様になれば食料の長期保存と備蓄が可能になるからだ。

 

「れんほん!覚悟にゃああああああっ!!」

 

 突然聞こえた美以の声に現実へと戻された俺の目に、蓮紅へ殺到する美以達南蛮集団が映った。

「美以お姉ちゃんミケお姉ちゃんトラお姉ちゃんシャムお姉ちゃん((花鬘|かまん))ちゃんベンガルちゃんマンクスちゃんペルシャちゃんポコペンッ!!」

 蓮紅が早口で一気に名前を呼んで竹を踏んだ。

『ふぎゃっ!!』

 竹を踏まれたが勢いがついていて止まることが出来なかった八人は、全員スっこけてゴロゴロと転がった。

「ふにゃ〜、間に合わなかったにゃ〜・・・」

「ママしゃま〜、これはまりんおねえちゃまたちがたちゅけにくるのをまつしかにゃいにょれしゅ〜・・・」

 目をグルグルにしてフラフラしながら花鬘が残る眞琳達に望みを託した。

 そう、ここからがこの竹けりの本番となるのだ。

 ローカルルールとして『鬼』に対抗する『武将』を設定した。

 武将の人数は鬼と同じ。つまり今回は武将が四人居るのだ。

 武将役は愛羅、恋々、((冰蓮|ぴんれん))、((露柴|ろぜ))。

 この四人はポコペンをされてから鬼が十数える間は竹を蹴る事が出来る。

 蓮紅一人で当然守りきれる相手ではない。

 そこで鬼役四人のチームワークが鍵を握る。

 

「蓮紅ちゃん!」

 

 烈夏が冰蓮を追いかけ走って来た!

 

「冰蓮ちゃんポコペン!一二三四」

 

 烈夏の声にすぐさま反応する蓮紅。しかし烈夏の後ろから((冥龍|めいろん))も現れた。

 時間差を作り、一度に捕まらない様にする作戦か。

「五六七八九十!冥龍ちゃんポコペン!」

 蓮紅は素早い対応で二人を捕らえる。

「ちぇ〜、捕まっちゃったぁ・・・」

 冰蓮の悔しがる態度がらしくない。いつもの冰蓮だったらもっと激しく悔しがる筈だ。

 二人の作戦はもっと人数の多い方が効果を発揮する。つまり冰蓮と冥龍は斥候であり、囮役だ!

 

「れんほんおねえちゃん!」

「れんほんおねえちゃぁん!!」

 

 間を置かず茜と藍華が別々の方角から現れた。

 茜は恋々を、藍華は露柴を追っている。

「恋々ちゃんポコペン一二三四五六七八九十!露柴ちゃんポコペン」

 しかも恋々の後ろに((宴|えん))と((竜胆|りんどう))、露柴の後ろに((崔莉|ちぇり))がいた。

 蓮紅は焦って恋々を見た瞬間にポコペンと言ってしまった様だ。

 恋々にポコペンを言ってしまったからには十数えなければ露柴にポコペンが言えない。

 このままでは露柴、宴、竜胆、崔莉の誰かに竹を蹴られる。

 しかし、走り込んでくる露柴の前に烈夏が立ち塞がった!

「一二三四五六七八九十!」

 露柴を無効化した直後烈夏は宴と竜胆を牽制。崔莉の前には茜と藍華が立ち塞る。

「宴ちゃん竜胆ちゃん崔莉ちゃん」

 蓮紅がすかさず三人の名を呼ぶが、その時既に真打が陣地に向け走って来ていた。

 ((眞琳|まりん))、((濤|なみ))、((鈴蘭|すずらん))、((光琳|こうりん))の四人とすぐ後ろに愛羅が居た。

「ポコペン!眞琳ちゃん濤ちゃん鈴蘭ちゃん光琳ちゃん愛羅ちゃんポコペン!」

 愛羅の前を走っていた四人が左右に別れ愛羅に道を作る。

 

「ええええええええええいっ!!」

「一二三四」

 

 スライディングしてくる愛羅。

 早口で数を数える蓮紅。

 ギリギリのタイミングに烈夏、茜、藍華が愛羅に飛び込んだ!

 

「五六七八九十!」

 

 蓮紅が数え終わった時、愛羅のつま先は僅かに竹まで届いていなかった。

 

「「「「やったあああああああっ♪」」」」

「きゅう・・・・・」

 

 烈夏達三人に押しつぶされ、愛羅は目を回していた。

 捕まっている子供達から溜息が漏れる。

 

「それじゃあ最初の罰だね♪」

 

 嬉々とした蓮紅は木の根元に置いてあった壺と筆を手に取った。

 しかし。

 

「えい!」

 

 蓮紅が竹から離れた処で、((白煌|ぱいふぁん))が竹を蹴った。

 

「えへへ♪逆転だよ、蓮紅お姉ちゃん♪」

 

 鬼役の四人はもちろん、先に捕まった子供達も驚いている。

「作戦成功!でかした、白煌ちゃん♪」

 眞琳が白煌に抱きついて喜んだ。どうやら眞琳がここまで策を練っていたみたいだな。

 大手柄を立てた白煌だが、母親の白蓮は落ち込んでいた。

「・・・・・・やっぱり白煌も影が薄いのかなぁ・・・・・」

 

 さて、蓮紅が手にした壺と筆での罰は自分が受けるハメになったワケだが、大人達のする工作員訓練とは違うのでヒドイ事を顔に書かれるのではない。

 顔にやられるのは同じなのだが・・・・・。

 

「お父さま!次は負けないから見ててくださいね♪」

「烈夏も、烈夏もがんばる!」

「パパ、ママ、ちぇんもがんばるね♪」

「らんふぁもーーー♪」

 

 蓮紅、烈夏、茜、藍華の左のほっぺにはピンクの?マークが描かれていた。

 四人の笑顔を更に可愛くしているので、はたして罰と言えるのか?

「「「よし!その意気だ、頑張れ♪」」」

 可愛いなら別にいいか。

 俺たちは励ます意味も込めて、四人の頭を撫でてあげた。

 

「ずるーーーい!負けたのに??にあたまなでてもらってるーーーっ!!」

 

 冰蓮の声に他の子供達からもブーイングが沸き起こった。

 このおかげで全員の頭を撫で終わるまで竹けりの再開が少し遅れる事になってしまった。

 

 

 遊んだ後は全員でおやつを食べ、今はお昼寝の時間。

 

 子供達の寝顔には全員両方のほっぺに?マークがついていた。

 

 

 

-5ページ-

 

 

あとがき

 

 

前回の補足も兼ねた話になりました。

 

明命の『優秀な工作員だけど天然』な所を

出来るだけ意識して書きました。

明命には『オブラートに包んだ表現』というものを教えてあげるべきですねw

 

明命の受胎は結局単胎でした。

因みに双子は双胎、三つ子は品胎、四つ子は要胎。

そして五つ子は周胎(しゅうたい)と言うそうです。

書き上げた後で知った事なので、この偶然に驚きましたw

 

明命の娘の真名

今のところ歌手デビューは考えていません。

でも「キラッ★!」とか言わせてみたいですw

二人目以降もこのシリーズになると思いますw

 

竹けり

久しぶりの戦闘(?)シーン

ルールにかなり不備が有るので今後更に改良される事でしょう。

眞琳(長女)から藍華(四十一女)まで全員登場させました。

蓮紅、おつかれさまでした。

大喬と小喬の娘の名前も今回決定しました。

 

 

《次回のお話&現在の得票数》

 

☆華雄   43票

 

という事で、次回は華雄に決定しました。

水着エプロンメンバーがまた一人決定です。残りは三人!

 

 

以下、現在の得票数です。

 

璃々   42票

二喬   40票

春蘭   39票

猪々子  38票

真桜   38票

沙和   34票

斗詩   30票

穏    29票

稟    29票

霞    29票

季衣   28票

音々   21票

桂花A  19票

思春A  16票

紫苑A  13票

鈴々A  11票

華琳A  9票

翠A   8票

冥琳A  6票

小蓮A  6票

雪蓮A  5票

ニャン蛮A5票

風A   4票

音々音A 4票

凪A   1票

月A   1票

星A   1票

 

※「大喬と小喬」は一つの話となりますのでセットとさせて頂きます。

Aは二回目を表します。

一刀の妹と息子の登場回は以下の条件のいずれかを満たした場合に書きたいと思います。

1・璃々以外の恋姫全員のメイン話が終了した時

2・璃々のリクエストが一位になった時

3・メイン二回目の恋姫がリクエストの一位になった時

4・華琳のリクエストが一位になった時

※条件に変更があった場合、あとがきにて報告致します。

 

リクエスト参戦順番→猪々子 穏 斗詩 二喬 春蘭 華雄 稟 璃々 真桜 季衣 冥琳A 霞 沙和 思春A 紫苑A 鈴々A 桂花A 風A 雪蓮A 凪A 音々 小蓮A 翠A ニャン蛮族A 華琳A 音々音A 月A 星A

 

過去にメインになったキャラ

【魏】華琳 風 桂花 凪 数え役満☆シスターズ 秋蘭 流琉

【呉】雪蓮 冥琳 祭 思春 美羽 蓮華 七乃 小蓮 亞莎 明命

【蜀】桃香 鈴々 愛紗 恋 紫苑 翠 蒲公英 麗羽 桔梗 白蓮 月 朱里 雛里 詠 焔耶 ニャン蛮族 音々音 星

 

子供達一覧

1)華琳の長女 曹沖(そうちゅう) 眞琳(まりん)

2)桃香の長女 劉禅(りゅうぜん) 香斗(かと)

3)蓮華の長女 孫登(そんとう) 蓮紅(れんほん)

4)思春の長女 甘述(かんじゅつ) 烈夏(れっか)

5)愛紗の長女 関平(かんぺい) 愛羅(あいら)

6)風の長女 程武(ていぶ) 嵐(らん)

7)桂花の長女 荀ツ(じゅんうん)金桂(きんけい)

8)雪蓮の長女 孫紹(そんしょう) 冰蓮(ぴんれん)

9)冥琳の長女 周循(しゅうじゅん) 冥龍(めいろん)

10)祭の長女 黄柄(こうへい) 宴(えん)

11)恋の長女 呂刃(りょじん) 恋々(れんれん)

12)紫苑の次女 ?仁(こうじん) 露柴(ろぜ)

13)紫苑の三女 ?信(こうしん) 崔莉(ちぇり)

14)蒲公英の長女 馬援(ばえん) 向日葵(ひまわり)

15)翠の長女 馬秋(ばしゅう) 疾(しつ)

16)麗羽の長女 袁譚(えんたん) 揚羽(あげは)

17)桔梗の長女 厳逹(げんたつ) 竜胆(りんどう)

18)凪の長女 楽?(がくりん) 濤(なみ)

19)七乃の長女 張路(ちょうろ) 八?(やや)

20)天和の長女 張甲(ちょうこう) 九蓮(ちゅうれん)

21)地和の長女 張大(ちょうだい) 四喜(すーしー)

22)人和の長女 張吉(ちょうきつ) 一色(いーそー)

23)炙叉の長女 迷当(めいとう) 直(なお)

24)白蓮の長女 公孫続(こうそんしょく) 白煌(ぱいふぁん)

25)秋蘭の長女 夏侯衡(かこうこう) 鈴蘭(すずらん)

26)月の長女 董擢(とうてき) 春姫(るな)

27)美以の長女 孟節 花鬘(かまん)

28)トラの長女 ベンガル

29)ミケの長女 マンクス

30)シャムの長女 ペルシャ

31)桂花の次女 荀?(じゅんぐ) 銀桂 

32)朱里の長女 諸葛瞻(しょかつせん)龍里(るり)

33)雛里の長女 ?宏(ほうこう)藍里(あいり)

34)詠の長女 賈穆(かぼく) 訓(くん) 

35)焔耶の長女 魏覚(ぎがく) 焔香(えんか)

36)春蘭の長女 夏侯充(かこうじゅう) 光琳(こうりん)

37)星の長女 趙統(ちょうとう) 螢(けい)

38)大喬の長女 愛喬(あいきょう)

39)小喬の長女 華喬(かきょう)

40)亞莎の長女 呂j(りょそう) 茜(ちぇん)

41)明命の娘 周邵(しゅうしょう) 藍華(らんふぁ)

桂花の三女 荀?(じゅんしん) 丹桂(たんけい) 

桂花の四女 荀(じゅんぎ) 連翹(れんぎょう)

桂花の五女 荀粲(じゅんさい) 黄梅(おうめい)

桂花の六女 荀淑(じゅんしゅく) 來羅(らいら)

A)鈴々の長女 張苞(ちょうほう) 爛々(らんらん)

B)流琉の長女 典満(てんまん) 枦炉(ろろ)

C)小蓮の長女 孫仁(そんじん) 蕾蓮(らいれん)

D)音々音の長女 陳守(ちんじゅ) 音音(ねおん)

E)美羽の長女 袁燿(えんよう) 優羽(ゆう)

※アルファベットは仮順です

 

引き続き、皆様からのリクエストを募集しております。

リクエストに制限は決めてありません。

何回でも、一度に何人でもご応募いただいても大丈夫です(´∀`)

よろしくお願い申し上げます。

 

 

次回は音々さんも登場しますw

 

 

【今回のマヌケ晒し】

 

 三人の姿が見えなくなり、陣地には守備として残った蓮紅だけになると、突然陣地近くの木の陰から誰かが飛び出した。

「((向日葵|ひまわり))ちゃん、ポコペン!」

 【蓮華】は飛び出したのがひまわりと咄嗟に判断し、名前を呼んで竹を踏みつけた。

「うわ!間に合わなかったぁ!」

 地団駄を踏んで悔しがっているがその顔は笑っている。

「ほら、向日葵ちゃんこっちに」

 そう言いかけた所で蓮紅が振り返えった。

「((疾|しつ))ちゃん、ポコペン!」

 

説明
得票数38の明命のお話です。
図らずも亞莎と明命が連続になりました。
亞莎懐妊確認の当日、明命懐妊確認当日、そしておまけとなります。

引き続き、どの恋姫メインの話が読みたいのかリクエストを募集しております。
リクエストの多い恋姫(TINAMI、Pixiv双方の合計)を優先的に書きたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
リクエストに制限は決めてありません。
何回でも、一度に何人でもご応募いただいても大丈夫です。二人目の子供のお話の募集も開始致しております(´∀`)
ご意見、ご感想、ご指摘などもご座いましたら是非コメントをお寄せ下さい。
誤字脱字は雷起の反省を促す為、修正後も抜粋して晒す事にしましたw

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コメント
メガネオオカミ様  今回もたくさんツッコミありがとうございますww そして明命も子沢山ルートに突入しそうですねwww 猪々子・霞・春蘭・思春A・音々に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
牛乳魔人様  誤字の発見ありがとうございます!m(_ _)mコメを頂いてすぐに修正とマヌケ晒しをいたしました。蓮華が参加して咄嗟に子供の名前が思い出せないというシーンも面白いかもw 音々さん・二喬・斗詩に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
ロードスネーク様  インテリの喜び悶える姿が目に浮かびますwww 穏・真桜・稟・沙和に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
神木ヒカリ様  川魚と乳製品ですね。房陵は長江の支流の漢水が近いので魚介類が豊富です。乳製品も山羊、羊、馬、牛と揃っているので大丈夫。漢女達もそうですが華琳が妊婦用の献立を考えてくれるでしょうw 小蓮A・ニャン蛮族A・音々音A・季衣・鈴々A・桂花A・璃々・音々・華琳Aに追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
竜羽様  母親一人が二人ずつ産むだけで三桁になるのに桂花がが加速させてますからねww 璃々・紫苑Aに追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
終の竜様  その可能性はかなり高いですよねw 真桜・沙和・春蘭・二喬・猪々子・斗詩に追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
qisheng様 雷起も子供達一覧が無ければ把握しきれませんw  月Aに追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
殴って退場様  かくれんぼを缶けりに変えようと思いついた時に、これなら全員の名前が呼べると気づきやってしまいましたw 雷起もこの追い上げには驚いています。 璃々・斗詩・春蘭・紫苑A・翠Aに追加頂きました___φ(。_。*)カキカキ(雷起)
ほのぼのとした明命らしい回でした。でもこれって……おネコの霊A「交尾したい」→おネコの霊B「子育てしたい」→おネコの霊C「交尾(ry)」→以下無限ループ……になるのでは? まあ、みんな得するからいいですねwww リクは猪々子、霞、春蘭、思春A、音々で!(メガネオオカミ)
※今回のツッコミ 「貧乳党書記長=いい人」←その理屈はおかしいw 華佗+炙叉+貂蝉+卑弥呼=安心 一刀のストライクゾーンの広さ(推定)――縦:ゆりかごから墓場まで 横:女性(メス)だったらなんでも 四十一人の姉妹→姉妹だけで野球どころかサッカーまで可能w(メガネオオカミ)
「蓮華は飛び出したのがひまわりと咄嗟に判断し、名前を呼んで竹を踏みつけた。」→蓮紅?母親(孫権)も参加してた?リクは音々さん・二喬・斗詩でお願いします(牛乳魔人)
子供たちは仲良くて元気いっぱいですね。穏、真桜、稟、沙和でお願いします 。(ロードスネーク)
ふと気になったんですが、恋姫たちはどれぐらいカルシウム取っているんだろう。特に桂花は子沢山だから、骨粗鬆症になりそうです。矢張り漢女達が気遣っているんですかね。 リクは小蓮・ニャン蛮族・音々音・季衣・鈴々・桂花・璃々・音々・華琳でお願いします。(神木ヒカリ)
四十一・・・このままでは三桁の大台に行くのも時間の問題ですね。リクは璃々、紫苑Aの親子で(竜羽)
明命が常に猫ミミ、シッポ状態だったら、双子・3つ子はなくとも、桂花並みの子沢山になるんじゃないでしょうかww。リクは真桜、沙和、春蘭、二喬、猪々子、斗詩でお願いします。(終の竜)
いろいろですぎて 誰が誰の子か わからなくなってきた。。。  しかし四一女 子だくさんだなぁ。。  リクは月A でお願いします(qisheng)
おまけ話で一気に子供総出演とはお疲れ様でしたw。ここにきて璃々に負けぬとばかりに他のキャラの追い上げが激しくなっていますね。リクは璃々・斗詩・春蘭・紫苑A・翠Aでよろしくお願いします。(殴って退場)
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