一刀の晋王転生録 第四章三十三話
[全4ページ]
-1ページ-

 姓:司馬 名:昭  性別:男

 

 字:子上

 

 真名:一刀(カズト)

 

 北郷一刀が転生した者。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:懿  性別:女

 

 字:仲達 

 

 真名:理鎖(リサ)

 

 一刀と瑠理の偉大なる母。第三章で死亡した。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:師  性別:女

 

 字:子元

 

 真名:瑠理(ルリ)

 

 母を目標にする一刀の姉。一刀を異性として愛す。

 

 

 

 

 姓:張  名:春華 性別:男

 

 真名:解刀(カイト)

 

 一刀と瑠理の父にして、一刀の師。第四章前編で死亡した。

 

 

 

 

 姓:王  名:元姫 性別:女

 

 真名:美華(ミカ)

 

 一刀に異常なまでに執着する一刀の妻。

 

 

 

 

 姓:ケ  名:艾  性別:女

 

 字:士載

 

 真名:江里香(エリカ)

 

 後の司馬家軍の宿将。司馬家に対して恩を感じている。

 

 

 

 

 姓:賈  名:充  性別:女

 

 字:公閭

 

 真名:闇那(アンナ)

 

 司馬家の隠密。一刀のために働くことを生きがいとする。

 

 

 

 

 姓:王  名:濬  性別:女

 

 字:士治

 

 真名:澪羅(レイラ)

 後の司馬家の水軍の将。一刀を気に入り、司馬家のために戦う。

 

 

 

 

 姓:司馬 名:望  性別:女

 

 字:子初

 

 真名:理奈(リナ)

 

 一刀達親戚で、一刀と瑠理とっては義姉という立場。

 

 

 

 

 

 

 姓:杜  名:預   性別:女

 

 字:元凱

 

 真名:綺羅(キラ)

 

 一刀とは同期。親同士の仲は良くないが、当人達の仲は良い。  

-2ページ-

  第三十三話

   「驚愕の結果」

 

 

 赤壁の戦いの後、劉備軍は体勢を整え、再び司馬家を討つために行動を起こそうとするが、それは中止せざるおえない状況になった。

 

 それは、南蛮人が反乱を起こし侵略を開始したためだ。彼女達はそれを鎮圧するためにしばらく動けなくなってしまった。

 

 孫権軍は、敗北による豪族の反発を押さえ、尚且つ損失を取り戻さねばならず、同じくしばらく動けなくなった。

 

 曹操軍は、そんな孫権軍に侵略するそぶりを見せ、着々と準備を始める。

 

 そして、洛陽に帰還した司馬家は劉辯を睨みを効かせながら、体勢を整える。

 

 その間、一刀は瑠理を部屋で寝かせ、友人の華陀を呼び、彼女の容態を見せる。

 

(死ぬかもしれないなんて勘弁してくれよ……)

 

 客間で一刀は祈る気持ちで結果を待つ。

 

 母、父を連続で失い、次は姉を失うなどごめんだった。

 

(頼むぞ……頼む!)

 

「司馬昭」

 

「! 華陀! 姉上は!」

 

「落ち着け、今話す……だが……」

 

 華陀を部屋を見渡す。

 

「ここでは話づらい、お前の部屋で話したい」

 

「わ、分かった」

 

 一刀は華陀を連れ、自分の部屋に向かう。

 

(まさか……いや、だが)

 

 人が来る客間では話しづらい、という事は他人に聞かれるのは不味いと言うことである。その事に嫌な予感が止まらない。

 

 部屋に着き、中に入った後、扉を閉める。

 

「では司馬師について言おう。そしてお前に聞かなければならない事がある」

 

「あ、ああ、分かった。話してくれ」

 

 一刀は固唾を呑んで華陀の言葉を待つ。

 

「彼女の容態ついてだが……左目の失明は避けられないが、命に別状は無い」

 

「!?」

 

 命に別状は無い、その事に一刀の泣きそうになるほどに、心は歓喜に満ち溢れる。

 

「そして彼女が気絶したのは傷によるものが直接的な原因では無く、別のものだ」

 

「何だって?」

 

 これにはまったく予想していなかった一刀は歓喜の心が一気に落ち着いていく。

 

「じゃあ、何が原因だったんだ? 疲労か?」

 

「それも関係しているが、それも間接的なものだ」

 

「じゃあ、一体何だ?」

 

「ここからが俺がお前に聞かなければならない事なんだ」

 

 華陀の雰囲気がいつも以上に、いや、尋常では無いほどに真剣なものに、それでいて何処か憂うようなものになった。

 

 一刀はそれにつられ姿勢を正してしまう。

 

「お前……司馬師と関係を持ったか?」

 

「!?」

 

 一刀は関係と言う言葉の意味をすぐに理解した。そしてその事を見破られた事に驚愕を禁じえなかった。

 

「どうしてそのことを!? それと気絶したことに何の関係が!?」

 

「落ち着いてくれ、俺のほうが慌てたいところだ。その関係を持ったという事が気絶した原因なんだよ」

 

「え!?」

 

 意味が分からない一刀は素っ頓狂な声を出す。

 

「こう言えば分かるか? その関係を持つ行為はそもそも一体どんな意味を持つ?」

 

「それは……!? お、おい、まさか!?」

 

「ああ、そうだ」

 

 華陀は静かに呼吸を整え、言った。

-3ページ-

「彼女は妊娠している。それもお前の子をな……」

-4ページ-

 一刀の頭の中で様々な感情が渦巻き、混乱する。

 

(お、俺は、どんな表情をすれば良いんだ? 喜べば良いのか? 後悔すれば良いのか? 嘆けば良いのか?)

 

 困惑の表情をした一刀に華陀は言葉を続ける。

 

「分かっていると思うが、この事が公けになれば最悪、司馬家は消し飛ぶことになるだろう……本題だ、お前はどうしたい?」

 

「お、俺は……」

 

 一刀は即答することが出来ず、思い悩む。

 

 華陀は仕方ないかと呟く。

 

「答えが出たら言ってくれ。ただ時間はあまり無いとだけ忠告する」

 

 時間が無いと言うのは、そのまま子を産むか殺すかどちらにしても瑠理と関係を持ったことを隠蔽しなければならないためだ。

 

「分かった」

 

 返事を聞いた華陀は部屋から出て行った。

説明
瑠理はどうなるのか? その結果は驚愕なものに。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
3075 2600 31
コメント
コメントありがとうございます。 一刀の決断がどうなるか見守ってくれると幸いです。(k3)
そのことが知れて、司馬昭は女の敵!!って感じになるんじゃ…………………………………(ohatiyo)
↓↓その為に司馬師は覇者を目指したって前に言ってたからある程度隠蔽工作はされているとは思うが…。今後は怪我を理由に隠居して子育てに専念、時々相談役って感じかな?(飛鷲)
誤字 「せざるおえない」他にも数多くの作者の方が間違えていますが、正しくは「せざるをえない(得ない)」です。もし国語のテストでこの様な表現を使ったら、たぶん減点対象でしょう。感想としましては、……地雷爆発の瞬間まで、着々と進行していますね。さぁ、どうなる?(h995)
まあ、だろうと思ったよ(黄昏☆ハリマエ)
命に別状はないと言うが、もしもの場合はそこからやばくなる可能性あるぜ。(BLACK)
とりあえず助かったのはいいが、また別の問題が・・・(M.N.F.)
タグ
真恋姫無双 恋姫†無双 恋姫 転生  

k3さんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com